ポール・ボウルズ 越境する空の下で

ポール・ボウルズ 越境する空の下で

  • 外山健二(著)/2020年3月
  • 3500円(本体)/四六判上製424頁
  • 装丁:桂川潤

ボウルズにとって〈移動〉とは何であったのか、どのようにイスラーム圏のマグレブを表象したのか。越境する作家の魅力の根源を探る。
(ISBN 9784861106835)

目次|contents

序章 なぜ、ボウルズか
第Ⅰ部 移動するボウルズ
第1章 抑圧・空想・移動―フレッチャリズム、スプリング・フィールド、グリニッジ・ヴィレッジ
第2章 選択されたフランス
第3章 フランスからモロッコ―シュールレアリズムと民族誌学
第4章 イギリス植民地セイロンにおけるバーガー ―「筌とプライヴェートな用向き」に見るセイロンの社会構造
第5章 なぜ、スレイドは医師か―『世界の真上で』と〈新しきもの〉
第Ⅱ部 ボウルズの北アフリカ表象
第6章 サハラ沙漠の移動―『シェルタリング・スカイ』の自伝性とポート夫婦をめぐって
第7章 二つの『シェルタリング・スカイ』と表象―「コロニアル・ロード・ナラティヴ」のセクシュアリティと人類学
第8章 「非読み書き能力」をめぐる魅力の探求
第9章 タンジールと民衆―「山上でのティー」と『雨は降るがままにせよ』
第10章 非人称的自己と他者―『雨は降るがままにせよ』におけるダイアー
第Ⅲ部 モロッコのボウルズ
第11章 アマールの人形と近代性―『蜘蛛の家』のイスラーム表象
第12章 〈近代化〉に隠された〈同性愛〉―『蜘蛛の家』を読む
第13章 ボウルズとアルフレッド・チェスター
第14章 モハメド・ショークリ『パンのためだけに』を読む―ボウルズの〈翻訳〉と二一世紀英語文学の可能性
終章 翻訳家としてのボウルズ―二一世紀の世界文学へ向けて

引用および参考文献一覧
あとがき
索引

著者|author

外山健二(とやま・けんじ)
山口大学人文学部准教授(アメリカ文学・英語文学)。筑波大学大学院博士課程修了。博士(文学)。常磐大学准教授を経て現職。筑波大学地中海・北アフリカ研究センター客員共同研究員。共著として『英文学と他者』(金星堂 二〇一五年)、『アメリカン・ロードの物語学』(金星堂 二〇一六年)、『二十一世紀の英語文学』(金星堂 二〇一七年)ほか。

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個から群衆へ―アメリカ国民文学の鼓動

個から群衆へ

アメリカ国民文学の鼓動

  • 佐久間みかよ(著)/2020年2月
  • 3400円(本体)/四六判上製300頁
  • 装丁:長田年伸

個人を重視する文化から、多様性をもった群衆の文化へ
植民地時代のピューリタンから、ホーソーン、メルヴィル、トウェインを経て、現代のチカーナ作家まで、「個から群衆へ」という流れの中に位置づけてアメリカ文学の成り立ちを読み解く。
(ISBN 9784861106637)

目次|contents

序章 個から群衆へ
第1章 丘の上の町―トマス・シェパードのピューリタン・タウンの建設
第2章 リバイバル(信仰復興運動)―エドワーズの描く天国と地獄
第3章 コミュニティ―ホーソーンと改革運動と女性たち
第4章 パフォーマンス―エマソンの西部講演旅行が意味するもの
第5章 戦死者―メルヴィル『戦争詩集』における南北融合
第6章 首都―『金メッキ時代』が暴く腐敗政治
第7章 パラダイス―メルヴィルとトウェインの描く沈黙するハワイ
第8章 聖地巡礼―メルヴィルの『クラレル』における自然との共生
第9章 コスモポリタン―黒人知識人W・E・B・デュボイスの南部と夢
第10章 ボーダーランド―ラティーノ・アメリカン、サンドラ・シスネロスの挑戦
終章 呟きから騒めきへ

著者|author

佐久間みかよ(さくま・みかよ)
学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科教授。専門はアメリカ文学・文化。
主要研究業績:〔翻訳〕エリック・ラーソン『第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家』(岩波書店、2015年)、〔共著〕『環大西洋の想像力―越境するアメリカン・ルネサンス文学』(彩流社、2013年)等。

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神西清の散文問題

神西清の散文問題

  • 小林実(著)/2019年12月
  • 3900円(本体)/四六判上製248頁
  • 装丁:桂川潤

チェーホフ、ツルゲーネフ、プーシキン、ジッドの翻訳者、神西清が日本語と格闘した軌跡をたどり、翻訳魂の真髄に迫る。

……外国文学とは、輸入が規制されている高級食材でできた料理のようなものである。そして翻訳文学は、それを腕のいいシェフ(翻訳者)が、手に入りやすい国産食材で、なんとかそれらしい味に再現してみせたようなものだといえる。……そんなふうに国産食材(日本語)の姿にこだわった翻訳家が、神西清である。(本文より)
(ISBN 9784861106675)

目次|contents

はじめに
Ⅰ章 散文の運命
Ⅱ章 翻訳という創造
Ⅲ章 黙読から音読へ
Ⅳ章 翻訳のロマネスク
引用・参考文献
あとがき

著者|author

小林実(こばやし・みのる)
1971年東京都生まれ。2006年立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。
現在は十文字学園女子大学准教授。博士(文学)。専門は翻訳文学、日本近代文学、日本近代文化史。
著書『明治大正露文化受容史―二葉亭四迷・相馬黒光を中心に』(春風社 2000)など。

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Shakespeare Performances in Japan: Intercultural-Multilingual-Translingual

Shakespeare Performances in Japan

Intercultural-Multilingual-Translingual

  • 浜名恵美(著)/2019年9月
  • 5500円(本体)/A5判並製188頁
  • 装丁:長田年伸

日本における多彩なシェイクスピア上演を、異文化コミュニケーション・相互理解・超言語実践の研究と結び付け、その特色を解明する。
(ISBN 9784861106576)

目次|contents

Acknowledgements
Introduction
Part I Intercultural and Multilingual Performance
Chapter 1 This Is, and Is Not, Shakespeare: A Japanese–Korean Transformation of Othello
1. The Critical Impact of Local Shakespeare on Global Shakespeare: Othello in the Japanese Mugen Noh Style with Elements of Korean Shamanism: A Creative Subversion
2. The Critical Impact of the Japanese–Korean Adaptation of Othello on Global Shakespeare
Chapter 2 Performing Shakespeare after the 11 March 2011 Disaster: Yamanote Jijosha’s The Tempest
1. The Tempest as Prospero’s Apocalyptic Delusion
2. Caliban’s Binding and Torture on Stage
3. An Additional Japanese Ending
Chapter 3 The Last Shakespeare Plays Directed by Yukio Ninagawa: Possessed by the Power of Theatre
1. Richard II with Wheelchairs and the Tango
2. NINAGAWA (or Samurai) Macbeth: The Legendary Production Revived
3. The Two Gentlemen of Verona with an All-Male Cast
Chapter 4 Multilingual Performances of Shakespeare Worldwide: Multilingual King Lear, Directed by Tadashi Suzuki
1. Tadashi Suzuki and Multilingual Performance
2. A Short Performance History of King Lear (1984–2006), Directed by Tadashi Suzuki
3. The Four-Language Performance of King Lear (2009)
Part II Translingual Performance
Chapter 5 Translingual Performances of Shakespeare Worldwide with a Focus on Henry V
1. Fundamental Concepts and Facts
2. An Analysis of Henry V, Act 5, Scene 2
Chapter 6 Lear Dreaming, Directed by Ong Keng Sen
1. Basic Ideas of Lear Dreaming
2. An Analysis of Several Scenes in Lear Dreaming from a Translingual Perspective
Chapter 7 Safaring the Night: A Midsummer Night’s Dream Updated
1. Basic Information about Safaring the Night
2. An Analysis of Several Elements of Safaring the Night from a Translingual Perspective
Conclusion
Appendix: Performance Review: Sandaime Richard, written by Hideki Noda and directed by Ong Keng Sen. Performed in Japanese, English and Indonesian, with Japanese and English Subtitles.
Notes
Works Cited
List of Original Publications
Author Profile
Index

著者|author

浜名恵美(はまな・えみ)
東京女子大学教授、博士(文学)、筑波大学名誉教授。
専門はシェイクスピア研究、カルチュラル・スタディーズ、英語教育であり、世界各地で行われているシェイクスピアの多文化、多言語、超言語による上演および現代演劇の異文化コラボレーションに特に注目してきた。現在の研究課題はシェイクスピア上演への認知的アプローチとディジタル・アプローチである。著書は、『ジェンダーの驚き:シェイクスピアとジェンダー』(日本図書センター、2004年)、『文化と文化をつなぐ:シェイクスピアから現代アジア演劇まで』(筑波大学出版会、2012年)他。The Cambridge Guide to the Worlds of Shakespeare, vol. 2 (Cambridge UP, 2016) , Shakespeare; His Infinite Variety (Lodz UP, 2017), および多数の学術誌で論文を発表している。ホームページはhttps://emihamana.net.

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救いと寛容の文学―ゲーテからフォークナーまで

救いと寛容の文学

ゲーテからフォークナーまで

  • 今村武・内田均・川村幸夫・佐藤憲一(著)/2019年9月
  • 3500円(本体)/四六判上製234頁
  • 装丁:桂川潤

危難の時における「救い」「寛容」という視点から、アメリカ、イギリス、ドイツの文学作品を読み直し、文学に秘められた精神的挑発性を解き放つ。
読者へのガイドとなる作者紹介と作品概略を各章末に併録。
(ISBN 9784861106545)

目次|contents

前言
第Ⅰ部 二十世紀英米文学における人間関係の描写【川村幸夫】

第1章 アンダーソン『ワインズバーグ、オハイオ』―社会的弱者と疎外者へのアプローチ
第2章 ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』―弱者に寄り添うやさしいまなざし
第3章 ノラ・ロフツ「これからはぼくが―」―高齢者の孤独を救う逆説的状況
第Ⅱ部 初期アメリカ文学【佐藤憲一】
第4章 初期アメリカ文学史をめぐる諸問題とその展望
第5章 ピューリタンと「オランダ人」―アメリカ合衆国の多様性の起源
第Ⅲ部 近代ドイツ文学における危難と救い【今村 武】
第6章 『グリム童話』「ヘンゼルとグレーテル」―危難を乗り越えた兄妹の寛容
第7章 ゲーテ『ファウスト』第一部―グレートヒェンとファウストの二重の悲劇のゆくえ
第8章 森鷗外『舞姫』―明治のエリートとベルリンの踊り子の危難の時
第Ⅳ部 古典的SF小説の危難と現実感【内田 均】
第9章 H・G・ウェルズ『宇宙戦争』における危難と寛容―危機情報の伝播とパニックの現実感
第10章 オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』における危難と寛容―ディストピアと孤独の現実感
人名索引
著者紹介

著者| authors

今村 武(いまむら・たけし)
東京理科大学理工学部教授
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『近代ドイツ文学の萌芽と展開』南窓社、2012年
『不道徳な女性の出現―独仏英米の比較文化』南窓社、2011年

内田 均(うちだ・ひとし)
横浜美術大学美術学部教授
『環境人文学の地平』(共著)白百合女子大学言語・文学研究センター(編)岩政伸治(責任編集)弘学社、2017年
『J-Pop Culture on the Net―ポップカルチャーで日本を表現』(共編著)三修社、2015年
『学際的視点からの異文化理解の諸相』(共著)金星堂、2012年

川村幸夫(かわむら・ゆきお)
東京理科大学名誉教授
The Expanding World of the Gothic: from England to America(共著)朝日出版社、2020年刊行予定
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『アメリカ文学案内』(共著)朝日出版社、2008年

佐藤憲一(さとう・けんいち)
東京理科大学理工学部准教授
『異文化理解とパフォーマンス―Border Crossers』(共著)松田幸子・笹山敬輔・姚紅(編)春風社、2016年
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『知の版図―知識の枠組みと英米文学』(共著)鷲津浩子・宮本陽一郎(編)悠書館、2007年

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めぐりあうテクストたち―ブロンテ文学の遺産と影響

めぐりあうテクストたち

ブロンテ文学の遺産と影響

  • 惣谷美智子・岩上はる子(編)/2019年7月
  • 3500円(本体)/A5判上製432頁
  • 装丁:長田年伸

シャーロットとエミリの影響を直接・間接に受けた、あるいは何らかの接点を見出しうる同時代および後世の作家・作品を論じ、新たな読みを提示する。
「源泉」としてのブロンテ文学の大きさを明らかにする、多彩な論考20篇。
(ISBN 9784861106293)

目次|contents

はしがき【岩上はる子】
第Ⅰ部 呼応する
第1章 チャールズ・ディケンズ 『ジェイン・エア』と『デイヴィッド・コパフィールド』―創作のプロセスを語る自己形成の物語【新野緑】
第2章 ジューズベリー姉妹 『シャーリー』と『異母姉妹』― 『コリンナ』へのオマージュ【皆本智美】
第3章 メアリ・テイラー 『シャーリー』と『ミス・マイルズ』―女のエンパワーメントとフェミニズムの言葉【大田美和】
第4章 ジョージ・エリオット 『ダニエル・デロンダ』における恐怖と苦悩の劇的展開― 『ヴィレット』を発展させた物語【天野みゆき】
第5章 ルイザ・メイ・オルコット 憧れの作家シャーロット・ブロンテ― 『ジェイン・エア』の影響と変容【木村晶子】
第Ⅱ部 語り直す
第6章 ヘンリー・ジェイムズ 『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『ねじの回転』―シャーロットの「ラッキー・ボックス」とジェイムズの創造的模倣【惣谷美智子】
第7章 ジーン・リース 『ジェイン・エア』と『サルガッソーの広い海』―太陽の国の迷い子たち【市川薫】
第8章 ダフネ・デュ・モーリア 『ジェイン・エア』と『レベッカ』―陰画の奥に秘匿されるもの【岩上はる子】
第9章 アニータ・ブルックナー 『秋のホテル』にみる現代女性の苦悩―ロチェスター不在の『ジェイン・エア』を読む【小田夕香理】
第10章 エマ・テナント テクストの戯れが問う女性の幸福―アデールの成長物語を軸として【木梨由利】
第Ⅲ部 響き合う
第11章 D・H・ロレンス 『カンガルー』に見られる『嵐が丘』の要素―個と社会の葛藤を描く【山内理惠】
第12章 イーヴリン・ウォー 『一握の塵』と『ジェイン・エア』 ―英国紳士の受難と贖罪の物語【江﨑麻里】
第13章 アイリス・マードック 『ジェイン・エア』と『ユニコーン』 ―自由と監禁をめぐって【田村真奈美】
第14章 カズオ・イシグロ 『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『遠い山なみの光』他初期作品―語りの空白にみるシャーロット・ブロンテの名残り【長柄裕美】
第Ⅳ部 変奏する
第15章 エセル・カーニー・ホールズワース 『嵐が丘』、『フォー・ゲイツのヘレン』、シネマ―増幅される愛と憎しみの物語【市川千恵子】
第16章 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) アイルランドなるもの ―想像力、語り、そして妖精【真鍋晶子】
第17章 樋口一葉 『ジェイン・エア』と『大つごもり』の子どもたち ―近代の家族探し【金丸千雪】
第18章 河野多惠子 『戯曲 嵐が丘』における食、髪、糸―髪を食べさせる【川崎明子】
第19章 水村美苗 日本近代小説としての『嵐が丘』 ― 『本格小説』の語りの問題【奥村真紀】
特別寄稿 『ヴィレット』とメランコリー ―ルーシーとポールの性格造形【仙葉豊】
作品あらすじ
あとがき【惣谷美智子】
索引
執筆者紹介

編者| editor

惣谷美智子(そうや・みちこ)
神戸海星女子学院大学教授
関西学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得満期退学
共編著に『ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像―作家をめぐる人間ドラマ』(ミネルヴァ書房、2015年)、単著に『虚構を織る―イギリス女性文学 ラドクリフ、オースティン、C・ブロンテ』(英宝社、2002年)などがある。
岩上はる子(いわかみ・はるこ)
滋賀大学教授
明治学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得満期退学
共編著に『ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像―作家を巡る人間ドラマ』(共編著、ミネルヴァ書房、2015年)、単著に『ブロンテ初期作品の世界』(開文社出版、1998年)などがある。

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荒地

荒地

  • T・S・エリオット(著)、滝沢博(訳)/2019年7月
  • 2900円(本体)/四六判並製312頁
  • 装丁:桂川潤

モダニズム詩の金字塔『荒地』の最新訳
《孤独》という時代の病理を描く同作を清新な日本語訳でよみ直す。
作品中に現れるモチーフや制作過程の問題等に着眼した解説も充実。
――『荒地』はつぎはぎのコラージュのような、あるいは映画の予告編のような作品である。一見とりとめのない断片の羅列に見えるかもしれない。しかし実際は一定のモチーフが表現を変えながら繰り返し現れ、作品としてのまとまりを作っている。ここでは主なモチーフを《心が通わない男女》《大戦と帝国》《死と再生》の三つのグループに分けて解説する。(本文より)
(ISBN 9784861106491)

目次|contents

荒地
一 死者の埋葬
二 チェスの虜
三 火の説教
四 水による死
五 雷が言ったこと
解説
Ⅰ 作者T・S・エリオットについて
一 伝記
二 詩論
Ⅱ 『荒地』について
一 モチーフ
二 構造
三 制作過程の問題
訳注
テクストの問題
参考文献

訳者| translator

滝沢博(たきざわ・ひろし)
1961年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。2017年まで高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。エリオットに関する論文多数。
著書に『T・S・エリオットの詩を解読する』(春風社、2015年)。

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村上春樹 精神の病と癒し

村上春樹 精神の病と癒し

  • 南富鎭(著)/2019年6月
  • 2700円(本体)/四六判上製360頁
  • 装丁:桂川潤

精神の病は不可逆である。一九七〇年と一九七三年にいったい何があったのだろう。(本文より)
病理は文化現象であるとの認識に基づき、村上春樹の文学を精神の病と癒しの側面から読み解く。
(ISBN 9784861106521)

目次|contents

はしがき
第1章 夢現象、青年期の危機、欠損―『納屋を焼く』『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』
第2章 発病、精神科医、風景構成法―『中国行きのスロウ・ボート』『めくらやなぎと眠る女』
第3章 自閉、二つの世界、三つの主体―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
第4章 自己消失、アイデンティティ、旅路説―『象』『ピクニック』『象の消滅』『鏡』
第5章 徴候、予感、発作、病の不可逆―『パン屋襲撃』『パン屋再襲撃』
第6章 分裂症、森田療法、反精神医学、旅路の始まり―『ノルウェイの森』
第7章 幻覚、有徴、無徴、ブラックホール―『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』
第8章 象の帰還、宗教妄想、恩寵、不在の暴力性、対象喪失―『ねじまき鳥クロニクル』
第9章 旅路の終焉、物語の産屋、治癒の陥穽―『アンダーグラウンド』『underground 2』
あとがき
人名索引

著者| author

南富鎭(Nam Bujin)
1961年韓国醴泉生まれ。慶北大学校国語国文学科卒業。国語(韓国語)教諭。1990年日本文部省国費留学生として来日。筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会外国人特別研究員。現在、静岡大学人文社会科学部教授。
主要著書『近代日本と朝鮮人像の形成』(勉誠出版、2002年)、『文学の植民地主義―近代朝鮮の風景と記憶』(世界思想社、2006年)、『松本清張の葉脈』(春風社、2017年)など。

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『パターソン』を読む―ウィリアムズの長篇詩

『パターソン』を読む

 ウィリアムズの長篇詩

  • 江田孝臣(著)/2019年5月
  • 3500円(本体)/四六判上製350頁
  • 装丁:桂川潤

アメリカのモダニズム詩人、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(1883~1963)の代表作『パターソン』(Paterson)。ジム・ジャームッシュ監督の同名映画にヒントを与えたこの長篇詩が追い求める「アメリカ的なるもの」とは?
文学的交流から地誌、産業史、政治、人種表象……と、さまざまな角度から読み深めた論考11篇と、ニュージャージ州パターソンの街についてのエッセイ2篇他を収録。
(ISBN 9784861106453)

目次|contents

『パターソン』の梗概
序 章 『パターソン』―映画と詩と街
第一章 ある産業都市の肖像―ニュージャージ州パターソン
第二章 ウィリアムズとアレン・ギンズバーグ
第三章 エズラ・パウンドとウィリアムズ―贈与交換と職業倫理
第四章 『パターソン』における「誤った(滝の)言葉」とは何か
第五章 『パターソン』の政治性
閑 話 バロネス・エルサ―アメリカ・モダニズムとダダの出会い
第六章 ウィリアムズの牧歌
第七章 ウィリアムズにおける人種表象
第八章 産業主義と批判する女たち―ウィリアムズの『春など』
第九章 ウィリアムズとハート・クレインの『橋』
第十章 イーストリバーを眺める三つの詩―『パターソン』第四巻第一セクション論
第十一章 アメリカ詩とメルヴィル―ウィリアムズとオルソンの場合

引用文献一覧
初出一覧
邦訳作品一覧
パターソン史年表
あとがき

著者| author

江田孝臣(えだ・たかおみ)
1956年、鹿児島県に生まれる。
1979年、千葉大学人文学部卒業。1985年、東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科英文学専攻退学。中央大学経済学部助教授を経て、早稲田大学教授。
著書に『エミリ・ディキンスンを理詰めで読む』(春風社、2018)、『はじめて学ぶアメリカ文学史』(共著、ミネルヴァ書房、1991)、『批評理論とアメリカ文学』(共著、中央大学出版部、1995)。
訳書に、ヘレン・ヴェンドラー『アメリカの抒情詩―多彩な声を読む』(共訳、彩流社、1993)、『アメリカ現代詩101人集』(共訳、思潮社、1999)、『エズラ・パウンド事典』(雄松堂、2008)など。

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ジョイスの拡がり―インターテクスト・絵画・歴史

ジョイスの拡がり

インターテクスト・絵画・歴史

  • 田村章(著)/2019年3月
  • 3500円(本体)/四六判上製316頁
  • 装丁:矢萩多聞

ジョイスの作品を「他のテクストとの関係」「視覚芸術との関連」「歴史記述の問題」という三つの観点から解釈し、新たな読みの可能性を提示する。
テクストの〈細部〉と〈外部〉を大胆に往還するユニークなジョイス論!
(ISBN 9784861106255)

目次|contents

序章
第一部 テクスト/インターテクスト
第一章 ジェイムズ・ジョイスの「衣装哲学」―『ユリシーズ』第十挿話について
第二章 パノプティコンのような語りの空間―『ユリシーズ』第十二挿話について
第三章 「牡牛」をめぐるテクスト―『ユリシーズ』第十四挿話について
第二部 絵画への拡がり
第四章 ジェイムズ・ジョイスと視覚芸術に関する研究序論―『ユリシーズ』を中心に
第五章 ジョージ・ムアからジェイムズ・ジョイスへ―視覚芸術との関わりを中心に
第三部 歴史への拡がり
第六章 バックレーとロシアの将軍―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第三章における戦争と革命の文脈
第七章 「ママルージョ」と歴史―『フィネガンズ・ウェイク』第二部第四章における歴史記述
第八章 聖パトリックと「ママルージョ」―第三部第三章冒頭における歴史記述
あとがき
初出一覧
引用・参考文献一覧
索引

著者|author

田村章(たむら・あきら)
金城学院大学文学部英語英米文化学科教授。
著書に、『ジョイスの迷宮―『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』(共著、言叢社、2016年)、『表象と生のはざまで―葛藤する米英文学』(共著、南雲堂、2004年)、『フィクションの諸相―松山信直先生古希記念論文集』(共著、英宝社、1999年)などがある。

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