未完のカミュ―絶えざる生成としての揺らぎ

未完のカミュ

絶えざる生成としての揺らぎ

  • 阿部いそみ(著)/2018年12月
  • 3700円(本体)/四六判上製400頁
  • 装丁:桂川潤

人間は、完結せず常に現在を生き続ける存在――
「生きる」ことに関わる本質的感覚に訴え、人々を魅了し続けるカミュ。「未了性」という視点から作品を分析し、その魅力を改めてひもとく。
昔話、ギリシア哲学との関連にも言及。
(ISBN 9784861106231)

目次|contents

序章
第1章 死刑制度と確定性
第2章 習作時代における未了性
第3章 初期戯曲における未了性
第4章 『異邦人』における未了性
第5章 『ペスト』と昔話性
第6章 後期作品における未了性
終章
主要参考文献
あとがき

著者|author

阿部いそみ(あべ・いそみ)
東北大学文学部哲学科哲学専攻卒業。東北大学大学院文学研究科フランス語学フランス文学専攻博士後期課程中退。東北文教大学短期大学部教授。専門はフランス文学、日欧比較文学・思想。
主要業績に、「映像メディアにおける人間と事物の同質化―ジャック・タチ『ぼくの伯父さんの休暇』と喜劇の哲学」(『山形短期大学教育研究』第5号、2005年)、「文芸作品の映像化」(『応用倫理学事典(第十三章 映像倫理)』加藤尚武編集代表、丸善株式会社、2007年)など。

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幻想と怪奇の英文学Ⅲ―転覆の文学編

幻想と怪奇の英文学Ⅲ

転覆の文学編

  • 東雅夫・下楠昌哉(編)、ローズマリー・ジャクスン(著)、下楠昌哉(訳)/2018年12月
  • 3700円(本体)/四六判上製372頁
  • 装丁:矢萩多聞

幻想文学を「ジャンル」(分野)ではなく「モード」(様式)として捉えなおすことを提唱した幻想文学論の古典。本邦初訳。
高山宏氏推薦!
「『白鯨』も『不思議の国のアリス』も実は悉くが「幻想文学」というカテゴリーでくくれるものであり、時々他人から幻想文学の人とか呼ばれるたびに少々違和感があった自分が一人の幻想文学ファンであることを教えられたのが、ローズマリー・ジャクスンのこの一冊だった」
(ISBN 9784861106224)

高山宏氏による推薦文の全文→「しもくす」。なんか熊楠みたい

目次|contents

前口上 東雅夫
ローズマリー・ジャクスン『幻想文学―転覆の文学』下楠昌哉訳
凡例
謝辞
注釈
第一章 序論
第1部 理論
第二章 モードとしての幻想文学
第三章 精神分析的観点
第2部 テクスト
第四章 ゴシック譚とゴシック小説
第五章 幻想的リアリズム
第六章 ヴィクトリア時代の幻想文学
第七章 カフカの「変身」からピンチョンの「エントロピー」へ
第八章 あとがき―文化の「見えないもの」
本論に登場する作品一覧 下楠昌哉

参考文献
対談 解説に代えて 東雅夫×下楠昌哉
訳者あとがき 下楠昌哉
索引

編者・著者|editor and author

【編者】
東雅夫(ひがし・まさお)
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集顧問。
著作に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』(学研新書)、『文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界』(筑摩書房)、『日本幻想文学大全』『世界幻想文学大全』(編著、ともに全三冊、ちくま文庫)など。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。
著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、訳書にマクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、ゴードン『吸血鬼の英文法』(彩流社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

【著者】
ローズマリー・ジャクスン(Rosemary Jackson)
元イースト・アングリア大学英米研究学部講師。著作にFantasy: The Literature of Subversion(Methuen)など。

【訳者】
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。
著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、訳書にマクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、ゴードン『吸血鬼の英文法』(彩流社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

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孤独な殿様

孤独な殿様

  • ソーントン不破直子(著)/2018年11月
  • 1500円(本体)/A5判上製128頁
  • 装丁:矢萩多聞

時の経過の意味とは―? 天正大地震から四百年、奥飛騨の小村と東京渋谷の歓楽街を往来する、謎の殿様をめぐる物語
江戸期の数度の大地震、昭和初期の鉱山開発、そして高度成長期のダム建設…と時代に翻弄されてきた飛騨小村の記憶と、花街として栄えた東京渋谷・円山町で起こるOL殺人事件、道玄坂地蔵をとりまく人間模様などが、時空を超え、多彩なストーリーテラーにより語り紡がれてゆく。
(ISBN 9784861106170)

目次|contents

1 飛騨白川郷
2 東京渋谷

著者| author

ソーントン不破直子 (ソーントン・ふわ・なおこ)
1943年生まれ。米国インディアナ大学にて博士号を取得(比較文学)。現在、日本女子大学名誉教授。
著書に『戸籍の謎と丸谷才一』(春風社、2011)、『鎌倉三猫物語』(春風社、2015)、『鎌倉三猫いまふたたび』(同、2016)、訳書に『茶の本』(岡倉天心著、春風社、2009)など。

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トロイア戦争の三人の英雄たち―アキレウスとアイアスとオデッセウス

トロイア戦争の三人の英雄たち

アキレウスとアイアスとオデッセウス

  • 川井万里子(著)/2018年10月
  • 2500円(本体)/四六判並製288頁
  • 装丁:中島衣美

「足の速い」速攻型のアキレウス、「ギリシャ人の護りの墻(かき)」アイアス、そして「工夫に富む」策略家オデッセウス。
ホメロス『イリアス』などをもとに再構成された、一気に読めるトロイア戦争の物語。
(ISBN 9784861106132)

目次|contents

はじめに
一 トロイア戦争のはじまり
二 アキレウスの怒り
三 海の民
四 渚のアキレウス
五 アキレウスへの使節派遣
六 アイアスの奮戦
七 パトロクロスの戦死と遺体の救出
八 アキレウスの嘆きと戦列復帰の決意
九 ヘパイストスがつくったアキレウスの楯の模様
十 ヘクトルとアンドロマケ、そしてヘレネ
十一 アキレウスの戦列復帰の決意の影響
十二 ヘクトルの死
十三 パトロクロスの葬儀
十四 葬送記念競技会
十五 ヘクトルの遺体の返還
十六 アキレウスの武具争いと、オデッセウスの弁論
十七 アイアスの心狂い
十八 アイアスの死と埋葬
おわりに

著者|author

川井万里子(かわい・まりこ)
1938年生まれ。東京女子大学英文科卒、東京都立大学大学院英文科修士過程修了、現在、東京経済大学名誉教授。
単著:『「空間」のエリザベス朝演劇―劇作家たちの初期近代』九州大学出版会、2013。
共著:『十七世紀英文学を歴史的に読む』十七世紀英文学会編、金星堂、2015。『甦るシェイクスピア―没後四〇〇周年記念論集』日本シェイクスピア協会編、研究社、2016。
単訳:ジョージ・チャップマン『みんな愚か者』成美堂、1993。エリザベス朝家庭悲劇・作者不詳『フェヴァシャムのアーデン』成美堂、2004。

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揺れ動く〈保守〉―現代アメリカ文学と社会

揺れ動く〈保守〉

現代アメリカ文学と社会

  • 山口和彦、中谷崇(編)/2018年9月
  • 3500円(本体)/四六判上製336頁
  • 装丁:長田年伸

トランプ現象に見られる混迷と分裂の時代に、文学はどう対峙するのか?
トニ・モリスンからドン・デリーロまで、現代アメリカ文学に描かれた「保守」なるものの諸相について多角的に考察する。
(ISBN 9784861106095)

目次|contents

はしがき―トランプ現象と、現代アメリカ文学の「保守(性)」について語ること【山口和彦】
1 姉妹の選択―モリスンの『ホーム』にみる「保守」としてのセルフ・ヘルプ【深瀬有希子】
2 ニューディールと「保守」の倫理―コーマック・マッカーシーの『果樹園の守り手』における市民的反抗の精神【山口和彦】
3 失われた学費―ウィラ・キャザー「オールド・ミセス・ハリス」と左派批評【山本洋平】
4 老兵死す―ヘミングウェイの『河を渡って木立の中へ』と冷戦【辻秀雄】
5 ジョン・オカダ『ノー・ノー・ボーイ』論―アメリカ社会の主流とマイノリティの境界【安原義博】
6 ブルース・スプリングスティーンの複眼的視線―デューイ、スタインベック、ガスリー、そしてスプリングスティーンへ【遠藤朋之】
7 カーソン・マッカラーズと少女の夢―『結婚式のメンバー』における保守とリベラル【佐々木真理】
8 冷戦終結とジョン・アップダイク的中産階級の変質―9・11後のネオコンとネオリベラリズムの時代への応答【中谷崇】
9 戯れるアトムとイヴ―ボビー・アン・メイソンの南部原発小説『アトミック・ロマンス』【渡邉真理子】
10 囁き続ける水滴―ドン・デリーロ『ゼロK』における「生命の保守」【渡邉克昭】
あとがき―「ネオコン」と「ネオリベラリズム」と「ポスト・トゥルース」の時代における「文学」の意義【中谷崇】

編者| editors

山口和彦(やまぐち・かずひこ)
所属:上智大学文学部准教授
研究分野:コーマック・マッカーシー研究
主要業績:
[論文]「暴力表象と倫理の行方―コーマック・マッカーシー『ブラッド・メリディアン』論」(日本英文学会関東支部編『関東英文学研究』第8号、2016年所収)
[論文]「崇高の向こう側―コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』」(東雅夫・下楠昌哉責任編集『幻想と怪奇の英文学II』春風社、2016年所収)
[共編著]『アメリカ文学入門』(三修社、2013年)

中谷崇(なかたに・たかし)
所属:横浜市立大学国際総合科学部准教授
研究分野:ジョン・アップダイク、ウィリアム・フォークナー研究
主要業績:
[論文]「『アブサロム、アブサロム!』に至るヨクナパトーファの変容―フォークナーのニューオーリンズ経験における「水」と「仮面」が拓いたもの」(日本ウィリアム・フォークナー協会編『フォークナー』19号、 2017年所収)
[論文]「モダニズムのテクスト―フォークナー『響きと怒り』」(明星聖子・納富信留編『テクストとは何か―編集文献学入門』慶應義塾大学出版会、2015年所収)
[論文]「フォークナーと南部農本主義の距離―「分かりやすさ」を欠く「大衆小説」という逆説」(平石貴樹・後藤和彦・諏訪部浩一編『アメリカ文学のアリーナ―ロマンス・大衆・文学史』松柏社、2013年所収)

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鐘の音が響くカフェで

鐘の音が響くカフェで

  • ポール・ヴァッカ(著)、田村奈保子(訳)/2018年8月
  • 2500円(本体)/四六判仮フランス装234頁
  • 装丁:桂川潤

文学好きの母の望みは《僕》が作家になること。幸せに満ちた少年時代に訪れた悲しい別れまでの日々が、言葉によって瑞々しく蘇る―。
『失われた時を求めて』を換骨奪胎しつつ、人生と文学への愛を謳う。
マルセル・プルースト賞受賞の現代フランス作家による小説、本邦初訳。
(ISBN 9784861106064)

目次|contents






謝辞
『失われた時を求めて』概略
訳者あとがき

著者| author

Paul Vacca(ポール・ヴァッカ) 
1961年生まれ。パリ在住。ソルボンヌ大学で文学と哲学を修めた後、小説家、エッセイスト、シナリオ作家となる。『鐘の音が響くカフェで』が小説第一作。シャンベリー新人作家賞、ラヴァル新人作家賞やカブール・マルセル・プルースト賞などを受賞している。

訳者| translator

田村奈保子(たむら・なほこ)
1962年生まれ。福島大学行政政策学類教授。専門分野はフランス文学。神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)単位取得退学。ソルボンヌ(パリ第四)大学DEA課程修了。主たる業績は、著書『文化資産としての美術館利用 地域の教育・文化的生活に資する方法研究と実践』(公人の友社(共著)、2012年)、論文「プルーストが描いたフェルメール」(『行政社会論集』第29巻第4号、福島大学行政社会学会、2017年)など。

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エミリ・ディキンスンを理詰めで読む―新たな詩人像をもとめて

エミリ・ディキンスンを理詰めで読む

新たな詩人像をもとめて

  • 江田孝臣(著)/2018年8月
  • 3000円(本体)/四六判上製238頁
  • 装丁:桂川潤

選りすぐりの37篇の原詩に対して、一切の先入見を排し、徹底して字義と文法に焦点を置いてアプローチ。
その試みにより、詩の表層下に二層、三層と巧妙に忍ばされた意味の深層と、知られざるディキンスン像に迫る。
(ISBN 9784861106057)

目次|contents

まえがき
第1部 詩についての詩
第1章 詩人にとっての「宝石」とは
第2章 ランプとしての詩
第3章 「魂を込められた銃」とは何か
第4章 エミリの詩の工房
第5章 〈推敲途上の詩〉を話者とする作品さらに3篇
第2部 復活が信じられない
第6章 復活の教義批判
第7章 続・復活の教義批判
第3部 狂気と絶望
第8章 葬儀空想か理性の死か
第9章 漫歩する石ころとしての詩人
第4部 死を幻想する
第10章 その家は「私」の墓か
第11章 牧師の猟奇的犯罪
第5部 政治と科学
第12章 政治と経済とエミリ・ディキンスン
第13章 エミリ・ディキンスンの氷河期
引用文献一覧
引用作品索引
初出一覧

著者| author

江田孝臣(えだ・たかおみ)
1956年、鹿児島県に生まれる。
1979年、千葉大学人文学部卒業。
1985年、東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科英文学専攻退学。
中央大学経済学部助教授を経て、早稲田大学教授。
著書『はじめて学ぶアメリカ文学史』(共著、ミネルヴァ書房、1991)、『批評理論とアメリカ文学――検証と読解』(共著、中央大学出版部、1995)。
訳書 ヘレン・ヴェンドラー『アメリカの抒情詩――多彩な声を読む』(共訳、彩流社、1993)、『アメリカ現代詩101人集』(共訳、思潮社、1999)など。

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古英語叙事詩『ベーオウルフ』―クレーバー第4版対訳

古英語叙事詩『ベーオウルフ』

クレーバー第4版対訳

  • 吉見昭德(訳)/2018年6月
  • 4000円(本体)/A5判変型上製262頁
  • 装丁:矢萩多聞

最新の校訂を経た原文を底本とし、精密な考証にもとづき翻訳。入念に彫琢された日本語で読む、最新の英和対訳『ベーオウルフ』。
「フィン挿話」に関連する断片詩『フィンズブルグの戦い』も併載。
(ISBN 9784861105722)

目次|contents

はじめに
『ベーオウルフ』関連地図
王朝系図
古英語叙事詩『ベーオウルフ』
断片詩『フィンズブルグの戦い』
参考文献
あとがき

訳者| translator

吉見昭德(よしみ・あきのり)
1939年 北海道美唄市生まれ。
1970年3月 明治学院大学大学院文学研究科博士課程(単位取得)満期退学。
1985年9月-1987年1月 オックスフォード大学客員研究員(ペンブルック・コレジに所属)。
明治学院大学文学部名誉教授。
中世(前期・後期)英語・英文学専攻。
著訳書
ケネス・キャメロン著『イングランドの地名―起源と歴史を訪ねて』(単訳、2012、春風社)
『『ベーオウルフ』とその周辺―忍足欣四郎先生追悼論文集』(共著、2009、春風社)
R. W. V. エリオット著『ルーン文字の探究』(単訳、2009、春風社)
『古英語詩を読む―ルーン詩からベーオウルフへ』(単著、2008、春風社)
『シェイクスピアの四季―三神勲先生喜寿記念論集』(共著、1984、篠崎書林)
S. ムアー著、A. H. マークヮート改訂『英語変遷の歴史―音と屈折の変化の軌跡を求めて』(共訳、1982、環翠堂)
British Variety―Selected Readings from Modern British Authors(共編註、1975、南雲堂)
その他、論文、翻訳など多数。

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身体と感情を読むイギリス小説―精神分析、セクシュアリティ、優生学

身体と感情を読むイギリス小説

精神分析、セクシュアリティ、優生学

  • 武田美保子(著)/2018年3月
  • 2700円(本体)/四六判上製266頁
  • 装丁:矢萩多聞

身体表象をめぐるイギリス小説論
ジョージ・エリオットからアンジェラ・カーターまで―
身体/感情の二項対立を超え、両者の錯雑な関係の在り様を文学作品のなかに読む。
(ISBN 9784861105821)

目次|contents

序章 身体と感情の二分法を越えて
Ⅰ ヒステリー症
第1章 『ダニエル・デロンダ』のねじれ―「顔」が暴く豊穣なる亀裂
第2章 ギッシング小説におけるジェンダー化する身体への抵抗―反流行文士とヒステリー症
Ⅱ 荒野と都市
第3章 耳と目から読む『帰郷』―歌劇の舞台としての荒野
第4章 『ジキル博士とハイド氏』の優生学的身体―人格と都市
Ⅲ モダニズム小説
第5章 『ダロウェイ夫人』の「ひきつり」―優生学言説と小説技法
第6章 越境する身体―『ユリシーズ』の民族、女性、書物
Ⅳ 欲動
第7章 『モーリス』の内なるホモフォビア―精神と身体の均衡に向けて
第8章 「赤ずきん」物語と身体性―「狼たちの仲間」と内なる「狼」

著者| author

武田美保子(たけだ・みほこ)
京都女子大学名誉教授。同大学非常勤講師。
著書
『異文化への視線―新しい比較文学のために』(共著、名古屋大学出版会、1996年)
『ジェンダーは超えられるか―新しい文学批評に向けて』(共著、彩流社、2000年)
『〈新しい女の系譜〉―ジェンダーの言説と表象』(彩流社、2003年)
『ギッシングを通して見る後期ヴィクトリア朝の社会と文化―生誕百五十年記念』(共著、溪水社、2007年)
『増殖するフランケンシュタイン―批評とアダプテーション』(共編著、彩流社、2017年)
『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(共編著、世織書房、2017年)
監修・別冊解説:玉井暲・武田美保子『New Woman Fiction: Gender Representation at the Fin-de-Siecle Part I, Part II 』 (アティーナ・プレス、2006年)

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文学という名の愉楽―文芸批評理論と文学研究へのアプローチ

文学という名の愉楽

文芸批評理論と文学研究へのアプローチ

  • 寒河江光徳(著)/2018年4月
  • 2200円(本体)/四六判並製268頁
  • 装丁:根本眞一(クリエイティブ・コンセプト)

「文学」とは何かを理解する13講義
ウラジーミル・ナボコフの考える小説・詩の芸術性について学び、ロシア、欧米、日本の文学作品を分析し批評する。
(ISBN 9784861105951)

目次|contents

第1講 モダニズム文学と文学理論について
第2講 構造主義と記号論をつかって
第3講 新批評で読むポーの「黒猫」
第4講 「構成の原理」から読むバリモントの「雨」
第5講 ボードレールのコレスポンダンスから読むバリモントの詩学
第6講 記号論をつかってナボコフの詩(ロシア時代)を読む
第7講 芥川龍之介の『芋粥』はいかにして調理されたか
―ゴーゴリの『外套』との比較分析
第8講 新批評と受容理論 太宰治の「待つ」
第9講 メタフィクションとして読む『藪の中』
―精神分析、フェミニズム・ジェンダーを用いながら
第10講 ポリフォニーで読む「黄金比の朝」(中上健次)
―『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)と比べて
第11講 ポスト・コロニアリズムの視点からナボコフの作品における亡命表象
第12講 脱構築的読解 ウラジーミル・ナボコフの作品における「ずれ」の美学
―『賜物』、『透明な対象』を中心に脱構築的読解を試みる
第13講 ナボコフの作品における円環構造とシンメトリーにまつわる形象のパターンについて
―殺意の前兆、犬、カーブ、鏡そして殺人〔小説『ロリータ』および、2つの映画『ロリータ』から解き明かす試み〕
エッセイ① カルヴィーノの「見ること」、世界文学としての村上春樹、「象の消滅」を読む
エッセイ② 村上春樹とロシア文学

著者| author

寒河江光徳(さがえ・みつのり)
1969年生まれ。東京大学人文社会系大学院欧米系文化研究専攻スラヴ語スラヴ文学専門分野博士課程修了。博士(文学)。
創価大学文学部教授(2018.4~)。

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