最強の男―三国志を知るために

最強の男

三国志を知るために

  • 竹内真彦(著)/2020年9月
  • 2000円(本体)/四六判並製280頁
  • 装丁・レイアウト:桂川潤

正史から『平話』、雑劇、『演義』へと変化する中で、『三国志』が物語世界へと収斂していく様を、武将・呂布の描写を中心に考察する。

(ISBN 9784861107023)

目次|contents

序(附:凡例)

第一章 呂布
呂布の略歴/何故、呂布なのか?/史書における呂布の武勇の評価/何に拠って呂布の物語を辿るのか?/十八路諸侯/孫堅/関雲長斬華雄/三戦呂布/「最強」呂布の誕生

【コラム】 1姓名字 2暦 3行政区分

第二章 貂蟬
董卓の侍女/董卓の最期/司徒王允/涼州対幷州/王允の最期/物語における「因」と「果」/貂蟬の「機能」/第十五則「司徒王允説貂蟬」/第十六則「鳳儀亭呂布戯貂蟬」/第十七則「王允定計誅董卓」/第十八則「李傕郭汜寇長安」/貂蟬の最期/『演義』以前の貂蟬/高橋繁樹「『連環計』の虚構」について/「錦雲堂美女連環記」雜劇/「連環記」と「連環計」/息機子本と『元曲選』/「才子」呂布/貂蟬の物語の変遷/貂蟬の年齢

第三章 赤兎馬
人中の呂布、馬忠の赤兎/関羽と赤兎馬/『平話』の赤兎馬/『花関索伝』の赤兎馬/胭脂馬/関元帥/呂布と赤兎馬/呂布の最期/劉備と的盧/英雄と馬/「不義」なる「最強」/「剣神」の死/「史実」と「伝説」と

【コラム】 4干支 5五行説

第四章 李粛
方天戟/薛仁貴/李粛と葛蘇文/史書の李粛/史書の葛蘇文/李粛と薛仁貴/葛蘇文と呂布/呂方と郭盛/英雄の「祖型」/転生する英雄/残る疑問

第五章 再び呂布
呂布の装束/呂布以外の例/呂布の図像/三叉束髪紫金冠/束髪冠と紫金冠/賈宝玉/父殺しの貴公子/殷元帥/旅の終着点

【コラム】 6八健将

附章一 陳寿と裴松之
現代日本における正史/正史の体裁=紀伝体/遡る時系列/再読する読者/本文の撰者 陳寿/陳寿への非難/陳寿の諸葛亮評/陳寿の非難される理由/陳寿の記録できなかったこと/曹操の体格/正閏論/「紀」と「伝」/「崩」/「薨」/「殂」/「帝」と「主」/孫堅の出自/曹操の出自/劉備の出自/裴松之註の成立/裴松之註の形式/裴松之の警鐘/史家の覚悟/一次史料の問題

【コラム】 7廟号と諡号 8『資治通鑑』と『資治通鑑綱目』 9『三国志平話』 10雜劇 11『花関索伝』

附章二 羅貫中と毛宗崗
「演義」の意味/作者の不在/羅貫中の伝記/『演義』の成立年代/『演義』の系統/関羽の呼称/羅貫中にサヨナラを/毛宗崗/百二十回本/李卓吾/回目の改変/曹操の初登場/四大奇書/毛本が通行本となった理由

参考文献一覧
初出一覧

[巻末附録]三国志 略年表・正史『三国志』目録一覧・『三国志演義』回目

著者|author

竹内真彦(たけうち・まさひこ)
1971年、静岡県生まれ。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。2001年より龍谷大学経済学部講師、同助教授・准教授を経て、現在は教授。専門は『三国志演義』に関する文献研究。

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幻想と怪奇の英文学IV―変幻自在編

幻想と怪奇の英文学IV

変幻自在編

  • 東雅夫、下楠昌哉(責任編集)/2020年9月
  • 3000円(本体)/四六判上製468頁
  • 装丁:矢萩多聞
  • 装画:Richard Dadd

気鋭の英文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成、第4弾!
〈ゴシック〉理論のベースともいえる、A・L・バーボールドの崇高恐怖論とその実作「サー・バートランド」の翻訳も収録。

(ISBN 9784861106996)

目次|contents

前口上【東雅夫】

第Ⅰ部:怪獣大進撃
「植物する」(plant doing)ということ―ジョン・ウィンダム『トリフィドの日』、その可能性の中心へ【遠藤徹】
洞窟のなかの幻想の怪物―初期恐竜・古生物文学の形式と諸特徴【南谷奉良】
マンティコア変奏曲―実在と幻想の狭間【大沼由布】

第Ⅱ部:英国ゴシックの矜持
アナ・リティティア・エイキン「恐怖の諸対象を起源とする快楽について。断片作品『サー・バートランド』を付して」訳【下楠昌哉】
怪奇小説『メルモス』における結婚のメタファーと〈生〉の修辞学(レトリック)【小川公代】
『マンク』における二つのプロットと世界史的背景【市川純】
モノ語るゴシック―『オトラント城』と『ドリアン・グレイの肖像』に見る物質性【日臺晴子】
「幽霊のキャサリン」と奪われた肖像―新しいゴシック小説としての『嵐が丘』【金谷益道】

第Ⅲ部:ヴィクトリアン・ゴースト・ストーリーを越えて
E・F・ベンスン、拡散と転覆のオブセッション―「塔の中の部屋」および「アムワース夫人」を中心に【岡和田晃】
「萎えた腕」に掴まれるとき 痣(マーク) ―しるしは別のことを問い告げる【石井有希子】
亡霊は二度窓を叩く―ジェイムズ・ジョイス「死者たち」における歓待と寛大【小林広直】
『窓ガラスの言葉』に書かれた読めないメッセージ【岩田美喜】
語り手はもう死んでいる―カズオ・イシグロ「ある家族の夕餉」の怪奇性【田多良俊樹】
ロバート・M・パーシグ『禅とオートバイ修理技術』における幽霊の隠喩と文学的想像力【深谷公宣】

第Ⅳ部:罪・妄執・狂気
アーサー王伝説における騎士と狂気【小宮真樹子】
幾重もの語りの内側にあるもの―罪食いの伝承とフィオナ・マクラウドの「罪食い人」をめぐって【有元志保】
緑深き原生林へ―マリー・コレリ『復讐――忘れられた男の物語』における自然回帰【桐山恵子】
「死への衝動(ドライブ)」―ミュリエル・スパークの終末観【高橋路子】
対談―またしても解説に代えて【東雅夫×下楠昌哉】

執筆者紹介(東雅夫によるメール・インタビュー)
あとがき【下楠昌哉】
人名索引

編者|editors

東雅夫(ひがし・まさお)
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集顧問。
著作に、『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』(学研新書)、『文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界』(筑摩書房)、『日本幻想文学大全』『世界幻想文学大全』(編著、ともに全三冊、ちくま文庫)など。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。
著作に、Vampiric: Tales of Blood and Roses from Japan(共著、Kurodahan Press)、『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、訳書にマクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、ゴードン『吸血鬼の英文法』(彩流社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

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スコットランド文学の深層―場所・言語・想像力

スコットランド文学の深層

場所・言語・想像力

  • 木村正俊(編)/2020年5月
  • 3700円(本体)/A5判上製442頁
  • 装丁:矢萩多聞

なぜスコットランドはすぐれた文学者たちを輩出してきたのか?
先端的研究の成果をふまえ、『オシアン詩』から現代までのスコットランド文学を展望。その特異な風土や文化を背景として生まれた、豊穣な詩的想像力の世界を照射する。

(ISBN 9784861106897)

目次|contents

1章:上書きされる古代ケルト―『オシアン詩』におけるテクストの多層性【三原穂】
2章:伝承童謡「あそこに落ちているのはなあに?」の思想史的淵源―ヒュームとスミスの「汎神論的コスモロジー」【鵜野祐介】
3章:一七八七年のロバート・バーンズ―スコットランド旅行の意味するもの【木村正俊】
4章:レイディ・ネアンのソングにおけるテーマの変遷―ジャコバイティズムからパトリオティズムへ【照山顕人】
5章:十九世紀初頭のスコットランド人文学者を支援する読者―聖職者詩人オーグルヴィの予約購読出版【小林英美】
6章:叙事詩の創造―ジェイムズ・ホッグ『女王の夜曲』と「羊飼いの暦」再読【吉野由起】
7章:エドワード・ウェイヴァリーの読書と教育―「歴史小説」における想像力とハイランド表象【向井秀忠】
8章:共同体の再生―ウォルター・スコットの『ガイ・マナリング』【米本弘一】
9章:十九世紀スコットランド農業労働者たちの歌―ボシー・バラッドの世界【宮原牧子】
10章:スコットランドと怪異の伝統―ハーンの講義にみるスコットランド文学の怪異【先川暢郎】
11章:R・L・スティーヴンソンとスコットランド・ゴシック―『バラントレーの若殿』にみる輝ける悪と怪異ロマンス【立野晴子】
12章:反逆するスコットランド―J・M・バリ『あっぱれクライトン』ほか【阿部陽子】
13章:ジョージ・マクドナルドのファンタジー文学における神話性―内的女性像グレートマザーを探る【長田惠子】
14章:ウィリアム・シャープによる「新異教主義」の追求―『異教評論』を中心に【有元志保】
15章:ヒュー・マクダーミッド―栄光ある孤立から文化再生の先導者へ【風呂本武敏】
16章:エドウィン・ミュアのカフカ論―翻訳を通して捧げた賛辞【米山優子】
17章:はじまりの地に光がさす―ミュリエル・スパークが描く罪人たちのヴィジョン【畑中杏美】
18章:キャロル・アン・ダフィ――スコットランド生まれの桂冠詩人【金津和美】
19章:スコットランド文学におけるグラスゴー表象―現代映画を中心に探る街の変遷【浦口理麻】

編者|editor

木村正俊(きむら・まさとし)
神奈川県立外語短期大学名誉教授
早稲田大学大学院文学研究科(英文学専攻)博士課程単位取得満期退学
著書に『ロバート・バーンズ―スコットランドの国民詩人』(共編著、晶文社、2008年)、『増補改訂版 ロバート・バーンズ詩集』(共訳、国文社、2009年)、『文学都市ダブリン―ゆかりの文学者たち』(編著、春風社、2017年)など

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ポール・ボウルズ 越境する空の下で

ポール・ボウルズ 越境する空の下で

  • 外山健二(著)/2020年3月
  • 4500円(本体)/四六判上製424頁
  • 装丁:桂川潤

ボウルズにとって〈移動〉とは何であったのか、どのようにイスラーム圏のマグレブを表象したのか。越境する作家の魅力の根源を探る。
(ISBN 9784861106835)

目次|contents

序章 なぜ、ボウルズか
第Ⅰ部 移動するボウルズ
第1章 抑圧・空想・移動―フレッチャリズム、スプリング・フィールド、グリニッジ・ヴィレッジ
第2章 選択されたフランス
第3章 フランスからモロッコ―シュールレアリズムと民族誌学
第4章 イギリス植民地セイロンにおけるバーガー ―「筌とプライヴェートな用向き」に見るセイロンの社会構造
第5章 なぜ、スレイドは医師か―『世界の真上で』と〈新しきもの〉
第Ⅱ部 ボウルズの北アフリカ表象
第6章 サハラ沙漠の移動―『シェルタリング・スカイ』の自伝性とポート夫婦をめぐって
第7章 二つの『シェルタリング・スカイ』と表象―「コロニアル・ロード・ナラティヴ」のセクシュアリティと人類学
第8章 「非読み書き能力」をめぐる魅力の探求
第9章 タンジールと民衆―「山上でのティー」と『雨は降るがままにせよ』
第10章 非人称的自己と他者―『雨は降るがままにせよ』におけるダイアー
第Ⅲ部 モロッコのボウルズ
第11章 アマールの人形と近代性―『蜘蛛の家』のイスラーム表象
第12章 〈近代化〉に隠された〈同性愛〉―『蜘蛛の家』を読む
第13章 ボウルズとアルフレッド・チェスター
第14章 モハメド・ショークリ『パンのためだけに』を読む―ボウルズの〈翻訳〉と二一世紀英語文学の可能性
終章 翻訳家としてのボウルズ―二一世紀の世界文学へ向けて

引用および参考文献一覧
あとがき
索引

著者|author

外山健二(とやま・けんじ)
山口大学人文学部准教授(アメリカ文学・英語文学)。筑波大学大学院博士課程修了。博士(文学)。常磐大学准教授を経て現職。筑波大学地中海・北アフリカ研究センター客員共同研究員。共著として『英文学と他者』(金星堂 二〇一五年)、『アメリカン・ロードの物語学』(金星堂 二〇一六年)、『二十一世紀の英語文学』(金星堂 二〇一七年)ほか。

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個から群衆へ―アメリカ国民文学の鼓動

個から群衆へ

アメリカ国民文学の鼓動

  • 佐久間みかよ(著)/2020年2月
  • 3400円(本体)/四六判上製300頁
  • 装丁:長田年伸

個人を重視する文化から、多様性をもった群衆の文化へ
植民地時代のピューリタンから、ホーソーン、メルヴィル、トウェインを経て、現代のチカーナ作家まで、「個から群衆へ」という流れの中に位置づけてアメリカ文学の成り立ちを読み解く。
(ISBN 9784861106637)

目次|contents

序章 個から群衆へ
第1章 丘の上の町―トマス・シェパードのピューリタン・タウンの建設
第2章 リバイバル(信仰復興運動)―エドワーズの描く天国と地獄
第3章 コミュニティ―ホーソーンと改革運動と女性たち
第4章 パフォーマンス―エマソンの西部講演旅行が意味するもの
第5章 戦死者―メルヴィル『戦争詩集』における南北融合
第6章 首都―『金メッキ時代』が暴く腐敗政治
第7章 パラダイス―メルヴィルとトウェインの描く沈黙するハワイ
第8章 聖地巡礼―メルヴィルの『クラレル』における自然との共生
第9章 コスモポリタン―黒人知識人W・E・B・デュボイスの南部と夢
第10章 ボーダーランド―ラティーノ・アメリカン、サンドラ・シスネロスの挑戦
終章 呟きから騒めきへ

著者|author

佐久間みかよ(さくま・みかよ)
学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科教授。専門はアメリカ文学・文化。
主要研究業績:〔翻訳〕エリック・ラーソン『第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家』(岩波書店、2015年)、〔共著〕『環大西洋の想像力―越境するアメリカン・ルネサンス文学』(彩流社、2013年)等。

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神西清の散文問題

神西清の散文問題

  • 小林実(著)/2019年12月
  • 3900円(本体)/四六判上製248頁
  • 装丁:桂川潤

チェーホフ、ツルゲーネフ、プーシキン、ジッドの翻訳者、神西清が日本語と格闘した軌跡をたどり、翻訳魂の真髄に迫る。

……外国文学とは、輸入が規制されている高級食材でできた料理のようなものである。そして翻訳文学は、それを腕のいいシェフ(翻訳者)が、手に入りやすい国産食材で、なんとかそれらしい味に再現してみせたようなものだといえる。……そんなふうに国産食材(日本語)の姿にこだわった翻訳家が、神西清である。(本文より)
(ISBN 9784861106675)

目次|contents

はじめに
Ⅰ章 散文の運命
Ⅱ章 翻訳という創造
Ⅲ章 黙読から音読へ
Ⅳ章 翻訳のロマネスク
引用・参考文献
あとがき

著者|author

小林実(こばやし・みのる)
1971年東京都生まれ。2006年立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程満期退学。
現在は十文字学園女子大学准教授。博士(文学)。専門は翻訳文学、日本近代文学、日本近代文化史。
著書『明治大正露文化受容史―二葉亭四迷・相馬黒光を中心に』(春風社 2000)など。

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Shakespeare Performances in Japan: Intercultural-Multilingual-Translingual

Shakespeare Performances in Japan

Intercultural-Multilingual-Translingual

  • 浜名恵美(著)/2019年9月
  • 5500円(本体)/A5判並製188頁
  • 装丁:長田年伸

日本における多彩なシェイクスピア上演を、異文化コミュニケーション・相互理解・超言語実践の研究と結び付け、その特色を解明する。
(ISBN 9784861106576)

目次|contents

Acknowledgements
Introduction
Part I Intercultural and Multilingual Performance
Chapter 1 This Is, and Is Not, Shakespeare: A Japanese–Korean Transformation of Othello
1. The Critical Impact of Local Shakespeare on Global Shakespeare: Othello in the Japanese Mugen Noh Style with Elements of Korean Shamanism: A Creative Subversion
2. The Critical Impact of the Japanese–Korean Adaptation of Othello on Global Shakespeare
Chapter 2 Performing Shakespeare after the 11 March 2011 Disaster: Yamanote Jijosha’s The Tempest
1. The Tempest as Prospero’s Apocalyptic Delusion
2. Caliban’s Binding and Torture on Stage
3. An Additional Japanese Ending
Chapter 3 The Last Shakespeare Plays Directed by Yukio Ninagawa: Possessed by the Power of Theatre
1. Richard II with Wheelchairs and the Tango
2. NINAGAWA (or Samurai) Macbeth: The Legendary Production Revived
3. The Two Gentlemen of Verona with an All-Male Cast
Chapter 4 Multilingual Performances of Shakespeare Worldwide: Multilingual King Lear, Directed by Tadashi Suzuki
1. Tadashi Suzuki and Multilingual Performance
2. A Short Performance History of King Lear (1984–2006), Directed by Tadashi Suzuki
3. The Four-Language Performance of King Lear (2009)
Part II Translingual Performance
Chapter 5 Translingual Performances of Shakespeare Worldwide with a Focus on Henry V
1. Fundamental Concepts and Facts
2. An Analysis of Henry V, Act 5, Scene 2
Chapter 6 Lear Dreaming, Directed by Ong Keng Sen
1. Basic Ideas of Lear Dreaming
2. An Analysis of Several Scenes in Lear Dreaming from a Translingual Perspective
Chapter 7 Safaring the Night: A Midsummer Night’s Dream Updated
1. Basic Information about Safaring the Night
2. An Analysis of Several Elements of Safaring the Night from a Translingual Perspective
Conclusion
Appendix: Performance Review: Sandaime Richard, written by Hideki Noda and directed by Ong Keng Sen. Performed in Japanese, English and Indonesian, with Japanese and English Subtitles.
Notes
Works Cited
List of Original Publications
Author Profile
Index

著者|author

浜名恵美(はまな・えみ)
東京女子大学教授、博士(文学)、筑波大学名誉教授。
専門はシェイクスピア研究、カルチュラル・スタディーズ、英語教育であり、世界各地で行われているシェイクスピアの多文化、多言語、超言語による上演および現代演劇の異文化コラボレーションに特に注目してきた。現在の研究課題はシェイクスピア上演への認知的アプローチとディジタル・アプローチである。著書は、『ジェンダーの驚き:シェイクスピアとジェンダー』(日本図書センター、2004年)、『文化と文化をつなぐ:シェイクスピアから現代アジア演劇まで』(筑波大学出版会、2012年)他。The Cambridge Guide to the Worlds of Shakespeare, vol. 2 (Cambridge UP, 2016) , Shakespeare; His Infinite Variety (Lodz UP, 2017), および多数の学術誌で論文を発表している。ホームページはhttps://emihamana.net.

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救いと寛容の文学―ゲーテからフォークナーまで

救いと寛容の文学

ゲーテからフォークナーまで

  • 今村武・内田均・川村幸夫・佐藤憲一(著)/2019年9月
  • 3500円(本体)/四六判上製234頁
  • 装丁:桂川潤

危難の時における「救い」「寛容」という視点から、アメリカ、イギリス、ドイツの文学作品を読み直し、文学に秘められた精神的挑発性を解き放つ。
読者へのガイドとなる作者紹介と作品概略を各章末に併録。
(ISBN 9784861106545)

目次|contents

前言
第Ⅰ部 二十世紀英米文学における人間関係の描写【川村幸夫】

第1章 アンダーソン『ワインズバーグ、オハイオ』―社会的弱者と疎外者へのアプローチ
第2章 ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』―弱者に寄り添うやさしいまなざし
第3章 ノラ・ロフツ「これからはぼくが―」―高齢者の孤独を救う逆説的状況
第Ⅱ部 初期アメリカ文学【佐藤憲一】
第4章 初期アメリカ文学史をめぐる諸問題とその展望
第5章 ピューリタンと「オランダ人」―アメリカ合衆国の多様性の起源
第Ⅲ部 近代ドイツ文学における危難と救い【今村 武】
第6章 『グリム童話』「ヘンゼルとグレーテル」―危難を乗り越えた兄妹の寛容
第7章 ゲーテ『ファウスト』第一部―グレートヒェンとファウストの二重の悲劇のゆくえ
第8章 森鷗外『舞姫』―明治のエリートとベルリンの踊り子の危難の時
第Ⅳ部 古典的SF小説の危難と現実感【内田 均】
第9章 H・G・ウェルズ『宇宙戦争』における危難と寛容―危機情報の伝播とパニックの現実感
第10章 オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』における危難と寛容―ディストピアと孤独の現実感
人名索引
著者紹介

著者| authors

今村 武(いまむら・たけし)
東京理科大学理工学部教授
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『近代ドイツ文学の萌芽と展開』南窓社、2012年
『不道徳な女性の出現―独仏英米の比較文化』南窓社、2011年

内田 均(うちだ・ひとし)
横浜美術大学美術学部教授
『環境人文学の地平』(共著)白百合女子大学言語・文学研究センター(編)岩政伸治(責任編集)弘学社、2017年
『J-Pop Culture on the Net―ポップカルチャーで日本を表現』(共編著)三修社、2015年
『学際的視点からの異文化理解の諸相』(共著)金星堂、2012年

川村幸夫(かわむら・ゆきお)
東京理科大学名誉教授
The Expanding World of the Gothic: from England to America(共著)朝日出版社、2020年刊行予定
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『アメリカ文学案内』(共著)朝日出版社、2008年

佐藤憲一(さとう・けんいち)
東京理科大学理工学部准教授
『異文化理解とパフォーマンス―Border Crossers』(共著)松田幸子・笹山敬輔・姚紅(編)春風社、2016年
『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著)日本人間関係学会・文学と人間関係部会(編)開文社出版、2014年
『知の版図―知識の枠組みと英米文学』(共著)鷲津浩子・宮本陽一郎(編)悠書館、2007年

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めぐりあうテクストたち―ブロンテ文学の遺産と影響

めぐりあうテクストたち

ブロンテ文学の遺産と影響

  • 惣谷美智子・岩上はる子(編)/2019年7月
  • 3500円(本体)/A5判上製432頁
  • 装丁:長田年伸

シャーロットとエミリの影響を直接・間接に受けた、あるいは何らかの接点を見出しうる同時代および後世の作家・作品を論じ、新たな読みを提示する。
「源泉」としてのブロンテ文学の大きさを明らかにする、多彩な論考20篇。
(ISBN 9784861106293)

目次|contents

はしがき【岩上はる子】
第Ⅰ部 呼応する
第1章 チャールズ・ディケンズ 『ジェイン・エア』と『デイヴィッド・コパフィールド』―創作のプロセスを語る自己形成の物語【新野緑】
第2章 ジューズベリー姉妹 『シャーリー』と『異母姉妹』― 『コリンナ』へのオマージュ【皆本智美】
第3章 メアリ・テイラー 『シャーリー』と『ミス・マイルズ』―女のエンパワーメントとフェミニズムの言葉【大田美和】
第4章 ジョージ・エリオット 『ダニエル・デロンダ』における恐怖と苦悩の劇的展開― 『ヴィレット』を発展させた物語【天野みゆき】
第5章 ルイザ・メイ・オルコット 憧れの作家シャーロット・ブロンテ― 『ジェイン・エア』の影響と変容【木村晶子】
第Ⅱ部 語り直す
第6章 ヘンリー・ジェイムズ 『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『ねじの回転』―シャーロットの「ラッキー・ボックス」とジェイムズの創造的模倣【惣谷美智子】
第7章 ジーン・リース 『ジェイン・エア』と『サルガッソーの広い海』―太陽の国の迷い子たち【市川薫】
第8章 ダフネ・デュ・モーリア 『ジェイン・エア』と『レベッカ』―陰画の奥に秘匿されるもの【岩上はる子】
第9章 アニータ・ブルックナー 『秋のホテル』にみる現代女性の苦悩―ロチェスター不在の『ジェイン・エア』を読む【小田夕香理】
第10章 エマ・テナント テクストの戯れが問う女性の幸福―アデールの成長物語を軸として【木梨由利】
第Ⅲ部 響き合う
第11章 D・H・ロレンス 『カンガルー』に見られる『嵐が丘』の要素―個と社会の葛藤を描く【山内理惠】
第12章 イーヴリン・ウォー 『一握の塵』と『ジェイン・エア』 ―英国紳士の受難と贖罪の物語【江﨑麻里】
第13章 アイリス・マードック 『ジェイン・エア』と『ユニコーン』 ―自由と監禁をめぐって【田村真奈美】
第14章 カズオ・イシグロ 『ジェイン・エア』『ヴィレット』と『遠い山なみの光』他初期作品―語りの空白にみるシャーロット・ブロンテの名残り【長柄裕美】
第Ⅳ部 変奏する
第15章 エセル・カーニー・ホールズワース 『嵐が丘』、『フォー・ゲイツのヘレン』、シネマ―増幅される愛と憎しみの物語【市川千恵子】
第16章 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) アイルランドなるもの ―想像力、語り、そして妖精【真鍋晶子】
第17章 樋口一葉 『ジェイン・エア』と『大つごもり』の子どもたち ―近代の家族探し【金丸千雪】
第18章 河野多惠子 『戯曲 嵐が丘』における食、髪、糸―髪を食べさせる【川崎明子】
第19章 水村美苗 日本近代小説としての『嵐が丘』 ― 『本格小説』の語りの問題【奥村真紀】
特別寄稿 『ヴィレット』とメランコリー ―ルーシーとポールの性格造形【仙葉豊】
作品あらすじ
あとがき【惣谷美智子】
索引
執筆者紹介

編者| editor

惣谷美智子(そうや・みちこ)
神戸海星女子学院大学教授
関西学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得満期退学
共編著に『ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像―作家をめぐる人間ドラマ』(ミネルヴァ書房、2015年)、単著に『虚構を織る―イギリス女性文学 ラドクリフ、オースティン、C・ブロンテ』(英宝社、2002年)などがある。
岩上はる子(いわかみ・はるこ)
滋賀大学教授
明治学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得満期退学
共編著に『ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像―作家を巡る人間ドラマ』(共編著、ミネルヴァ書房、2015年)、単著に『ブロンテ初期作品の世界』(開文社出版、1998年)などがある。

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荒地

荒地

  • T・S・エリオット(著)、滝沢博(訳)/2019年7月
  • 2900円(本体)/四六判並製312頁
  • 装丁:桂川潤

モダニズム詩の金字塔『荒地』の最新訳
《孤独》という時代の病理を描く同作を清新な日本語訳でよみ直す。
作品中に現れるモチーフや制作過程の問題等に着眼した解説も充実。
――『荒地』はつぎはぎのコラージュのような、あるいは映画の予告編のような作品である。一見とりとめのない断片の羅列に見えるかもしれない。しかし実際は一定のモチーフが表現を変えながら繰り返し現れ、作品としてのまとまりを作っている。ここでは主なモチーフを《心が通わない男女》《大戦と帝国》《死と再生》の三つのグループに分けて解説する。(本文より)
(ISBN 9784861106491)

目次|contents

荒地
一 死者の埋葬
二 チェスの虜
三 火の説教
四 水による死
五 雷が言ったこと
解説
Ⅰ 作者T・S・エリオットについて
一 伝記
二 詩論
Ⅱ 『荒地』について
一 モチーフ
二 構造
三 制作過程の問題
訳注
テクストの問題
参考文献

訳者| translator

滝沢博(たきざわ・ひろし)
1961年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。2017年まで高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。エリオットに関する論文多数。
著書に『T・S・エリオットの詩を解読する』(春風社、2015年)。

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