「観光のまなざし」の転回―越境する観光学

「観光のまなざし」の転回

越境する観光学

  • 遠藤英樹・堀野正人 編著/2004年5月
  • 2381円(本体)/A5判・250頁

旅先で私たちは何を見るのか? 世界的にますます盛んになる「観光」について、歴史、リゾート論、まちづくり論、メディアとのかかわり、国立公園、内地観光団、チャイナタウン、ジェンダー、宗教、香港・インドの事例など、多様なキーワードで論じる「観光社会学」入門!
(ISBN 4861100097)

目次|indexs

01章 観光の理論的探究をめぐる観光まなざし論の意義と限界
02章 自然観光における観光のまなざしの生成と発展
03章 創出された「観光地」―鞆の浦、二見ヶ浦にみる海景名所の近代
04章 観光客のまなざしと近代リゾート
05章 観光空間・知覚・メディアをめぐる新たな社会理論への転回
06章 観光のまなざしと現代チャイナタウンの再構築
07章 地域と観光のまなざし―「まちづくり観光」論に欠ける視点
08章 「観光」へのまなざし―日本統治下南洋群島における内地観光団をめぐって
09章 ホームステイにおける異文化のまなざし―金沢の事例から
10章 ツーリズム・プロダクトとジェンダー
11章 宗教体験と観光―聖地におけるまなざしの交錯
12章 香港における観光のまなざし―その歴史と現在に関するノート
13章 越境する<観光>―グローバル化とポスト・モダン化における観光

編者|editor

遠藤英樹(えんどう・ひでき)
奈良県立大学地域創造学部助教授。
訳書にM・Mゴードン著『アメリカンライフにおける同化理論の諸相』(晃洋書房、共訳)ほか。
堀野正人(ほりの・まさと)
奈良県立大学地域創造学部助教授。
共編著に『現代観光へのアプローチ』(白桃書房)など

著者|author

安村克己—01章
(奈良県立大学地域創造学部教授)
西田正憲—02章
(同上)
川島智生—03章
(神戸女学院大学非常勤講師)
神田孝治—04章
(大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程)
大橋健一—06章
(立教大学観光学部教授)
千住一—08章
(立教大学大学院観光学研究科博士課程後期課程)
山口隆子—09章
(神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程前期課程)
安福恵美子—10章
(平安女学院大学現代文化学部教授)
中谷哲弥—11章
(奈良県立大学地域創造学部助教授)
芹澤知広—12章
(奈良大学社会学部助教授)
須藤廣—13章
(北九州市立大学文学部教授)

担当編集者から

他者とは知覚野の構造である、と哲学者は言う。

「他者のもたらす第一の効果、それは、私が知覚するあらゆる客体、私が思考するあらゆる観念の周囲に、余白の世界、マフ状にそれを取り巻く世界、「地」をつくりだしてくれることにある。そのおかげで別の客対、別の観念は次から次へと移り、移行の法則のようなものにしたがって出現し、過ぎ行くことができる。[中略]他者は世界を心優しい喧騒で満たしてくれるのである」(ジル・ドゥルーズ『Michel Tournier et Le Monde Sans Autrui』)

常に他者と共に在るわたしたちの知覚は、先験的に他者によって限定され、方向づけられている。とするならば、物そのものの知覚などもちろん不可能であって、知覚は制度的なもの、構造的なものであることは避けられまい。

旅に出、旅先でさまざまなものを知覚するとき、本当は何を見ているのだろうか。何を見せられているのだろうか。
『「観光のまなざし」の転回』は、フーコーの影響を大きく受けて書かれたという社会学者ジョン・アーリの名著『観光のまなざし』を展開・転回する。コンテンツにあるとおり、13人の論者が、さまざまな観点・角度で「観光」の本質をさぐっていく気鋭の論稿である。

旅行など生まれてこのかた数度しか経験がなく、休みになれば部屋でゴロゴロ、音楽でも流してぐうたらしていたいぼくは、元来、観光になど1ミリの興味もない。しかし、そのぼくが第1の読者=編集者としてこの本を面白く読めたのはなぜか。
それは、「わたしたちは何を知覚しているのか」というこの根源的な問いが、各論に通奏低音のように流れているからだ。主体的に生きるなんてお笑いぐさだとしたって、せめて何を知覚させられてるか、ぐらいは知りたいじゃないですか。[-内藤-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

ちょっと、教養―20代女性のための芸術案内

ちょっと、教養

20代女性のための芸術案内

  • 小出龍太郎/2004年5月
  • 1600円(本体)/四六判・258頁

芸術への愉しい誘い― バッハ、ピアフ、ハリウッド映画からゴッホまで。音楽・映画・絵画・文学の傑作を画家・小出楢重の孫がわかりやすく紹介。するする読めて知識が身につく面白教養読本!
(ISBN 4861100089)

目次|indexes

【音楽】
Edith Piaf/Barbara/John Denver/Peter, Paul & Mary/Bill Evans/Johann Sebastian Bach/Georg Friedrich Handel/Karl Richter/Glenn Gould/Midnight in Moskow
【映画】
『ドクトル・ジバゴ』/『年下のひと』/『ブルックリン横丁』/『エクスカリバー』/『最後の誘惑(キリスト最後のこころみ)』/西部劇Western/『インディ・ジョーンズ』『スター・トレック』『歴史は夜作られる』
【絵画】
フィンセント・ファン・ゴッホ/モーリス・ユトリロ/ヴラマンク/ジョルジオ・デ・キリコ/小出楢重/鴨居玲/仲田好江/梅田画廊と中村由起子/『Nの家族』
【文学】
シラノ・ド・ベルジュラック/モーパッサン/サン=テグジュペリ/アーノルド・ローベル/AMラジオ放送/イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロフ/『国民の芸術』
【その他】
フランス語/アルファロメオ/アルファロメオの赤/グノーシス主義/『るろうに剣心』/因幡の白ウサギ

著者|author

小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
大阪芸術短期大学助教授。日本を代表する洋画家・小出楢重の孫。
著書に『文学にひそむ十字架』『小出楢重 光の憂鬱』など。

担当編集者から

音楽・映画・文学・絵画と、各コラム力の入った面白本と、編集者として自負しているが、特にゴッホ、ヴラマンク、ユトリロ、デ・キリコ、小出楢重、鴨居玲、仲田良江を紹介する絵画の章は、「洋画家・小出楢重の孫」の名に恥じぬ美術への造詣の深さ、入念な調査、消化力と、著者の小出氏がその力量を遺憾なく発揮した、芸術への愛に満ちた素晴らしい出来栄えである。芸術に多少なりとも関心ある方、愉しく教養を深めたい方、ぜひとも手にとって欲しい!![-内藤-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

異次元夢旅行―宮沢賢治のリアルをはしる

異次元夢旅行

宮沢賢治のリアルをはしる

  • 白石秀人/2004年4月
  • 2200円(本体)/四六判・228頁

これまでタブー視されてきた賢治論に、果敢にいどむ! 臨床心理士の立場からカウンセリングの現場を踏まえ、賢治の生涯と作品を読み解く。世界がひらかれる瞬間にひらく「いのちの不思議」に打たれた著者畢生の宮沢賢治論。
(ISBN 4921146993)

目次|indexs

第一章 賢治の生涯
一、賢治を取り巻いていたもの
二、風土について
三、時代について
第二章 賢治とトシ
一、修羅のなかで
二、兄と妹
三、妹の影響
四、恋人のような関係
五、妹ばなれ
六、トシの死
七、彼方へ
第三章 他者のまなざし
一、目に見えない暴力
二、広い世界へ
三、賢治童話の特徴
四、豚の気持ち
五、もう一つの視点
六、まことの関係
七、等価のいのち
八、選択の自由
九、デクノボウとして
第四章 まことのさいわい
一、これからの宮沢賢治
二、賢治文学の成長
三、明るさの神秘
四、イーハトーヴ
五、デクノボウ
第五章 「やまなし」―「いのち」がひらかれ、息づき、育つまで―
一、はじめに
二、あらすじ
三、ストーリーの分析
四、おわりに
第六章 「銀河鉄道の夜」―「ほんとうの自分」を追い求めて―
一、はじめに
二、あらすじ(最終形)
三、ストーリーの分析
四、おわりに

著者|author

白石秀人(しらいし・ひでと)
臨床心理士。横浜国立大学、同大学大学院修士課、中京大学大学院博士課程において、臨床心理学を学ぶ。その後、中京大学文学部助手、愛知みずほ大学専任講師を務めながら、心理相談室や学校のカウンセラーを兼務。2001年より、「白石心理オフィス」を開業。2002年1月、死去。

担当編集者から

師匠・安原顯さんから「好きな日本の作家」3人あげなさい、と、いわれたことがある。
宮沢賢治、夢野久作、中里介山の3人をあげた。安原さん、言下に、「みやざわけんじだ~~~!?」といわれた。波長が合わないのだそうだ。
ぼくは逆に、とても波長が合う。たとえば、「フランドン農学校の豚」で、豚が前足をキクッと折るシーンを読むと、ああ、たしかに、豚が前足を折るときはキクッとやるよなあと感心してしまう。
ということで、わたくし、賢治大好き人間としては、興味津々でこの原稿を読み始めた。すると、多くのいわゆる<賢治本>と異なり、この著者は、賢治を遠くから眺めて評論するというよりも、賢治を、生き、走っている、という姿がくっきり眼に浮かんだ。だから、タイトルを『異次元夢旅行―宮沢賢治のリアルをはしる』とした。
著者の白石さんは、惜しくも、2002年1月、交通事故で亡くなられた。[-三浦-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

世界遺産の自然と暮らし

世界遺産の自然と暮らし

  • 今井一郎/2004年4月
  • 1905円(本体)/A5判・210頁

世界遺産の現実― 白神山地とネパール・ヒマラヤ、二つの異なる地域には「世界遺産」登録後、類似の変化が生じた。フィールドワークで得た詳細なデータから、「世界遺産」の現実に迫る!
(ISBN 4921146985)

目次|indexs

「国際山岳年」に寄せて
赤石川と生きた人びと
白神山麓の暮らし
過疎地域と観光
「世界遺産」地域の自然と人
「タムール・シェルパ」との出会い
「タムール・シェルパ」のその後

著者|author

今井一郎(いまい・いちろう)
京都大学理学博士。現在関西学院大学総合政策学部教授。
著書に『パピルスの賦』(近代文芸社、2000年)など。

担当編集者から

毎週日曜深夜、某民放で流れている世界遺産の映像を見て、「お~きれいだなぁ」。世界遺産に対してそれぐらいの認識しかなかったぼくですが、本の編集を進めるうちに知らなかった事実がつぎつぎ出てくる。
簡単に「自然は保護しなければならない」なんていうけれど、そこにも人間の営みはあるわけで…考えさせられます。
とかくきれいなイメージで語られがちな世界遺産の現実に、ぜひ目を向けてみてください。[-長田-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

虫曼荼羅―古典に見る日本人の心象

虫曼荼羅

古典に見る日本人の心象

  • 岩下均/2004年4月
  • 2800円(本体)/四六判・300頁
  • 装丁:長田年伸

民俗学的日本文化論! 鈴虫・蝉・胡蝶……虫に心情を託して歌を読んだいにしえの人の心は、どこにあったのか。『万葉集』『源氏物語』を中心に古典文学に登場する虫の分析から、日本人の心象に迫る!
(ISBN 4861100046)

目次|indexs

日本の民俗文化と「虫」
古典文学の「蟷螂」
王朝文学と「蜂」
古典文学の「蜘蛛」
古典文学と「蚕」
「空蝉」考
「胡蝶」考
「蛍」考
「鈴虫」考
「蜻蛉」考
「虫」曼荼羅―古典に見る日本人の心象

著者|author

岩下均(いわした・ひとし)
國學院大学文学部文学科卒業。その後、同大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得。文学修士。現在、目白大学人間社会学部教授。
共著に『日本文学史』、共編に『吉野祭りと伝承』(以上、桜楓社)など。

担当編集者から

子供のころは、夏休みといえば昆虫採集が一番の楽しみだったのに、いつの間にか虫は「触るどころか、見るのも嫌!」な存在に変わってしまった―そんな人、多いのではないでしょうか。かく言うぼくも例に漏れず、虫に対するかつての愛情を失ってしまいました。
本書に登場する虫たちは、じつにさまざまな表情を見せてくれる。編集しながらしきりに「へぇ、そうなんだぁ」とつぶやいた。著者の岩下先生の博識に驚くとともに、「虫」に心情を託したかつての日本人の感性に感動。虫に対する見方が、少し変わりました。
民俗学的にも価値ある本書、手に取ればきっと新しい発見があります。ぜひご一読を。[-長田-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

ゴルフの街を行く―英・米・日のゴルフ文化比較

ゴルフの街を行く

英・米・日のゴルフ文化比較

  • 大澤啓藏/2004年4月
  • 1800円(本体)/A5判・264頁

教養としてのゴルフ! ゴルフの歴史・文化・現代事情をエッセイ風に解説。著者がプレーしたコース、クラブの料金など、詳細情報満載でお届けする。ガイドとしても役立つ<教養としてのゴルフ>本の決定版!!
(ISBN 4861100054)

目次|indexs

第一章 ゴルフの歴史と文化
長年夢に見たスコットランドのゴルフコース
一 ゴルフの発祥と英国での発展
二 アメリカ合衆国のゴルフ史と発展
三 日本のゴルフ史と発展
第二章 今日のゴルフ事情比較
日本のゴルフコースはやさしすぎる
一 ゴルフコースの分類と特徴
二 コースのレイアウト
三 ゴルフクラブの会員システム、年会費、クラブライフ
四 クラブハウス、設備、サービス
五 ビジターの制限とプレー料金
六 プレー・スタイルとキャディー、服装
七 地域社会における役割
八 女性とゴルフ
九 ジュニア・ゴルファー
一〇 ゴルフ場開発と環境問題
第三章 プレーヤーのためのゴルフコース紹介
名門クラブだけがゴルフクラブではない
一 スコットランドのゴルフコース紹介
二 ワシントン州のゴルフコース紹介
三 日本のゴルフコース紹介

著者|author

大澤啓藏(おおさわ・けいぞう)
亜細亜大学国際関係学部教授。全国大学体育ゴルフ指導者研究会常任理事。
著書に『健康学講座―ライフスタイルと健康』(アジア書房)。

担当編集者から

おだやかで、礼儀正しい大澤先生。一見したところ書斎派だけど、根っからのスポーツマン。
2001年に編集部から全体の構成目次|indexs立てを提案したあと、脱稿までかなりの時間がかかったが、その分、内容充実。ゴルフプレーヤーも「読むゴルフ」派も、両方が楽しめる一冊に。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

作法学の誕生

作法学の誕生

  • 山根一郎/2004年3月
  • 2800円(本体)/四六判・263頁

作法を「深く」理解するために― ともすれば形骸化し、真の意味・価値が理解されることなく、慣習法的に強制されてきた作法を、記号論をもちいて根源的に批判・分析するはじめての書!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146977)

推薦の言葉

世界初の作法学として、先ず日本の心ある方々が手にとって下さることを願っています。
-小笠原源文斎

目次|indexs


第一部 作法学の構想
第二部 既存作法の構造分析
第一章 テーブルマナーの構造
第二章 男性服装規範における格の問題
第三部 新しい作法の構成―電車内姿勢をめぐる暗黙の作法の構造化
第一章 電車内姿勢の美的評価―男性編
第二章 電車内姿勢の美的評価―女性編
あとがき

著者|author

山根一郎(やまね・いちろう)
筑波大学比較文化学類卒業。筑波大学大学院心理学研究科修了。杉野女子大学短期大学部非常勤講師を経て、現在は椙山女学園大学文化情報学部助教授。専門は社会心理学。小笠原宗家礼法総師範。気象予報士。
作法に関する著書に『小笠原流日常動作法』(三恵社)『小笠原流礼書抄説』(三恵社)。

担当編集者から

小笠原宗家礼法家元・小笠原源文斎氏から寄せられた推薦の辞にある如く、「世界初の作法学」。既存作法に記号分析を施す。即ち言語命題を作法命題に変換、条件素行為素機能素評価素の作法素に還元し、作法の根源的解析・批判を試みる初の書である。ここで本文中に取り上げられた命題の例を挙げて見よう。

人前で、鼻をほじるのは、
みっともないから、やめなさい。

これ、作法命題である。

此処から如何なる分析が繰り広げられるのか。是非ともお読み下さり確かめて欲しい![-内藤-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

幼児キャンプ 雪の体験

幼児キャンプ

雪の体験

  • 山梨幼児野外教育研究会 監修 山田英美・川村協平 編/2004年3月
  • 1905円(本体)/B5判・130頁

現地下見、プログラム作成、当日の注意点まで、豊富なイラスト・写真でわかりやすく解説するスキー・キャンプ指導マニュアル。姉妹編『幼児キャンプ 森の体験』とあわせて読めば、どんな季節にも対応可能!! 幼稚園保育士、小学校教師必読です。
(ISBN 4921146403)

推薦の言葉

子どもは自然から無限に学ぶものがある。編著者たちが、25年にわたって、地域に深く根づいた野外教育活動を展開してきた意味は大きい。真っ白な雪の世界で、イキイキと活動している子どもたちの姿が目に浮かぶ。
-飯田稔(筑波大学教授)
この本は、子どもたちの素晴らしい未来のための大いなるガイドブックです。
-三浦雄一郎(プロスキーヤー)

目次|indexs

第1章 幼児の「雪の世界」体験
第2章 冬の活動~幼児・OB(小学生)キャンプ~
オリエンテーション
1日目
2日目
3日目
4日目
オプショナルな活動例(ステップアップ)5日目
報告会
第3章 キャンプのすすめ方~雪の教室の構想からまとめ~
雪の教室の構想からまとめまで
雪の教室の構想を立てる
実地踏査(現地の下見)
フィールド活用例
プログラムの作成
当日までの準備~参加者を募集しよう~
プレ雪の教室の実施
オリエンテーションの実施
雪の教室本番
キャンプだよりの発行
報告会に向けて
報告会と雪の教室のまとめ
第4章 クラフト
クラフト活動とその背景
雪の教室におけるクラフト
雪の教室でのクラフト指導ポイント
雪の教室でのクラフトで使用する道具類
第5章 野外研座談会~キャンパーだった幼少時代とキャンプスタッフとなった今~
第6章 雪の教室こころのQ&A
スキー初心者はカウンセラーはできない?
男子と女子は、ほんとうに仲が悪いの?
ホテル合宿・気になる子の事例
失敗ができない子
お腹がすいて困ったと言う息子・おやつを買わせたいが…(母)
「僕の足だけど僕じゃない」体験が素通りしてしまう
報告書がうまく書けなくて(カウンセラー)~子どもの様子をどう伝えるか~
<コラム>やまんば&ドラキュラの雪の教室随想
しるこニョッキ物語
霧の中をくぐりぬけて
バスの車窓をよぎるリンゴ畑
あれから25年
アドバンスキャンプに寄せる思い

著者|author

山田英美(やまだ・ひでみ)
山梨大学教授・附属幼稚園長。
川村協平(かわむら・きょうへい)
山梨大学教授。

担当編集者から

姉妹編『幼児キャンプ 森の体験』刊行直後(2001年3月)から、「雪の体験はまだですか?」というお問い合わせを何本いただいたことか。
本当にお待たせいたしました。
編者たちの25年に及ぶ野外教育活動のすべてが織り込まれ、5回も著者校正を重ねた本書は、具体事例が充実しているだけでなく、写真・イラストが豊富。三浦雄一郎さんの推薦の言葉(1ページ分)も必読ものですよ。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

茨城キリスト教大学言語文化研究叢書1 Lessons on the Christ in Western Literature and Paintings

茨城キリスト教大学言語文化研究叢書1

Lessons on the Christ in Western Literature and Paintings

  • Harris.G.Ives/2004年3月
  • 2190円(本体)/A5判・202頁

西洋文学・絵画に現れたキリスト― 西洋文学および絵画に現れたイエス・キリストのさまざまな側面を分析する。テーマと関連のある絵画を掲載し、聖書の解説、絵画の詳細な紹介、関連文学についての論述を展開。本文は英語。
(ISBN 4861100151)

目次|indexs

第1部(Book One)「イエス・キリスト―さまざまな名で呼ばれる方―」
第1章…僕としての教師(The Servant Teacher)
聖書:ヨハネによる福音書13章1~20節/絵画:ドゥッチオ作「洗足」
第2章…園に潜む暴力の犠牲者(The Victim of Rudeness in The Garden)
聖書:ヨハネによる福音書18章1~11節/絵画:フラ・アンジェリコ作「キリストの逮捕」
第3章…憐れみ深い主(The Merciful Lord)
聖書:ヨハネによる福音書8章1~11節/絵画:アートセン作「キリストと姦淫の現場で捕えられた女」
第4章…正面玄関に立つ主(The Lord of The Grand Entrance)
聖書:ヨハネによる福音書11章1~44節/絵画:ゲールトゲン作「ラザロの復活」
第5章…いのちのパン(The Bread of Life)
聖書:ルカによる福音書22章7~20節/絵画:ジャン・ドゥ・ジャン作「最後の晩餐」マルテン・ドゥ・ヴォス作「最後の晩餐」
第6章…”私たちに贈られた”息子(The Son “Given Unto Us”)
聖書:イザヤ書9章6節および詩編23編1節/絵画:ジョン・ミレー作「実家でのキリスト」
第7章…木登り男の友(The Friend of Tree Climbers)
聖書:ルカによる福音書19章1~11節/絵画:ダウ作「聖書日課を読む老婦人」
第8章…偉大な聞き手(The Great Listener)
聖書:ヨハネによる福音書4章1~39節/絵画:ドレ作「イエスとサマリヤの女」ヘンリク・ジミラドスキー作「キリストとサマリヤの女」
第2部(Book Two)は、著者であるアイヴス教授の「個人的な使命の宣言」(A Declaration of Personal Mission)

著者|author

Harris.G.Ives(ハリス・G・アイヴス)
茨城キリスト教大学教授。

担当編集者から

叢書の責任者・染谷智幸教授は、大学という枠にとらわれない、とても自由な発想をされる方だ。未来の大学像を熱く語る姿は、机上の大学改造計画を立てているお役人たちと大違い。
叢書は毎年1冊ずつ刊行していく。装丁を担当した長田は、叢書の継続性と論文の特性を出すことを課題に、またひとつお勉強。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

タンポポの丘―戯れに来て戯れに去る

タンポポの丘

戯れに来て戯れに去る

  • 川合隆男/2004年3月
  • 2800円(本体)/四六判・338頁

40数年におよぶ学究生活を通して発表された随筆と研究論文を収める。第1編は1977年から2002年にかけて書かれたエッセイを、第2編は研究論文5編を採録。学問に地道に取り組みながら、他方で、こよなく自然を愛し散歩を楽しむ著者の人柄が、それぞれの文章からにじみ出てくる。
(ISBN 4861100062)

著者|author

川合隆男(かわい・たかお)
慶應義塾大学法学部卒業、同大学大学院社会学研究科修士・博士課程修了。社会学博士。
著書に『社会的成層の研究』(世界書院)、『戸田貞三』(東信堂)など。

担当編集者から

継続は力なりといいますが、長年にわたる川合先生の研究の一端をのぞくだけで、そんな実感を持ちました。
人それぞれに行く道はちがい、日々の生活はさまざまですが、何であれ一歩一歩積み重ねることで成果が生まれ、少しは世の中の役にたつのだろうと、みずからをかえりみて思い知らされました。
著者は慶應義塾大学を去るにあたり、「静かに闘う者、静かに闘う研究者になりたい」と、思いのたけを述べています。故郷・山形に帰ったのちも、地に足をつけたフィールドワークを続けられる由。社会学の泰斗・川合先生のたゆまぬ静かな闘志は、小生にも勇気を与えてくれたようです。[-堀田-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する