知的障害児のためのラーニング・ボックス学習法

知的障害児のためのラーニング・ボックス学習法

  • 立川勲/2004年3月
  • 1800円(本体)/四六判・256頁

30年間の知的障害教育実践を踏まえ、著者が独自に開発した自学自習の道具と方法が、他では見られない発育効果を上げている。イラスト・図表をまじえながら、この画期的新学習法の全貌をわかりやすく解説。関係者必読!
(ISBN 4861100011)
よこはま児童文化研究所ホームページ

目次|indexs

Ⅰ章「ラーニング・ボックス学習法」の基本的な考え方
Ⅱ章「ラーニング・ボックス学習法」における道具と実践
Ⅲ章「ラーニング・ボックス学習法」における学習の操作モデル
Ⅳ章「ラーニング・ボックス学習法」における「学習構造」
Ⅴ章「ラーニング・ボックス学習法」における「学習行動」
Ⅵ章「ラーニング・ボックス学習法」における3つのシステムの構造と機能

著者|author

立川勲(たちかわ・いさお)
1944年山形県生まれ。横浜国立大学卒業後、お茶の水女子大学田口研究所にて「言語障害治療学」を修める。
横浜市の公立学校に17年間勤務ののち、横浜国立大学付属養護学校の「言語指導教室」に勤務。
30年前より「よこはま児童文化研究所」の障害児発達援助の顧問を務める。毎年、横浜市「山手イギリス館」にて障害児のためのフルートコンサートを開催。著書に『この人と一時間』(Ton-Tonブックス)、『着実に育てる方法』(至文堂)。

担当編集者から

「よこはま児童文化研究所」は西区平沼にある。最寄駅は京急線の戸部。小社からは歩いてもいける距離だ。研究所におじゃまして、子どもたちがラーニング・ボックスで学習する様子を参観させてもらったが、子どもたちがイキイキと学習している姿は見ている側にも楽しく、同じ空間にいることが心地よかった。
著者の立川先生と所長の原先生が30年にわたって研究・実践を重ねてきた学習法。子どもたちが「学ぶということ」を自ら学ぶことで、可能性を開いていく。
「この子は学習できない」という大人の思い込みが、子どもの可能性をふさいでいることに気づかされる。
まずは読んでみてください。とにかくやってみてください。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

アパルトヘイト教育史

アパルトヘイト教育史

  • ジョナサン・ヘイスロップ 著 山本忠行 訳/2004年3月
  • 3800円(本体)/四六判・378頁

南アフリカで行なわれた人種差別政策はなぜ成功したのか― 教師や生徒の証言からアパルトヘイト政策の教育面に切り込む!これまで知られてこなかった人種差別教育の実態に迫る!巻末付録として南アフリカを理解するための地図と略年表を収録。索引もついた、アパルトヘイト教育の全貌を知る格好の書!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146950)

目次|indexs

はじめに
教育危機
危機と教師
バンツー教育
ANCのバンツー教育反対キャンペーン
抵抗運動の挫折
バンツー教育の絶頂期
変化
生徒の反乱:一九七二~一九七六
反乱後:一九七六~一九八九
むすび

著者|author

ジョナサン・ヘイスロップ
南アフリカ人の両親のもとロンドンで生まれ、ヨハネスブルク市で育つ。南アフリカ共和国ウィットウォータースラント大学準教授。

訳者|translator

山本忠行(やまもと・ただゆき)
国立国語研究所日本語教育長期専門研修修了後、ウォータースラント大学客員研究員を経て、現在は創価大学教授。

担当編集者から

翻訳書の編集に挑戦! ということではじまったこの仕事、とにかく悪戦苦闘の連続でした。原著の文意を変えるわけにはいかない、されど編集しないわけにはいかん……どこまで踏み込んでいけるのか。訳者とのやり取りを通じ、編集者として考えさせられる仕事になりました。
日本の読者のために、ということで著者が作成した南アフリカの地図と年表付き。アパルトヘイトの教育面に迫る、類書のない本! ぜひお読み下さい。[-長田-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

「精霊の仕業」と「人の仕業」―ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法

「精霊の仕業」と「人の仕業」

ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法

  • 奥野克巳/2004年2月
  • 6476円(本体)/A5判・328頁

インドネシアの「辺境」ではいまも、神託による裁判が開かれる― インドネシアの辺境カリス社会の暮らし、神話、儀礼、癒し、呪い、狂喜を包括的に伝える生々しい人類学調査の記録。著者が現地で撮影した、貴重な資料と写真をふんだんに収録! 現在もおこなわれる「バパック神判」とは?
(ISBN 4861100003)

目次|indexs

第一章 カリス社会について
【I】災因論研究の視点
【II】ボルネオ島諸社会の災因論研究
【III】カリス社会における病気・けが・死
【IV】フィールドワークと本書の構成
第二章 神話・歴史と精霊世界
【I】調査地の概況
【II】民族集団としてのカリス
【III】カリスの社会組織
【IV】カリスの経済生活
【V】インドネシア国家と辺境としてのカリス社会
第三章 病気から死へ
【I】「われわれの祖先の話」
【II】神話・歴史の聞き取りの経緯
【III】調査の夢見、カリスの解釈
【IV】テテオンバン儀礼の手続き
【V】拡張する災因論
第四章 カタベアアン
【I】災因論記述の新たな可能性
【II】幼児の病気と死
【III】呪詛・猫殺し・夢見
【IV】災因の非決定性と不可視界の恐怖
【V】災因論の別の読み方
第五章 病気治しとしてのバリアン儀礼
【I】食べることと飲むこと
【II】調査の経験から
【III】カタベアアンによる災いの説明
【IV】カタベアアンにならないために
【V】問題の在処とカリスのシャーマニズム
第六章 災厄としての狂気
【I】二つの狂気
【II】マウノと呼ばれる人びと
【III】聖霊によってラオラオにされた人びと
【IV】狂気をめぐる災因論の外部と内部
第七章 パルマコンとしての毒薬
【I】悪名高き毒薬使いとしてのカリス
【II】災いを引き起こす毒薬
【III】対抗薬による儀礼
【IV】毒薬所有者へのインタヴュー
【V】毒薬をめぐる災因論状況
第八章 邪術師を暴き出す
【I】邪術・辺境・近代
【II】狂気の原因としての邪術
【III】神から人に委ねられた神判
【IV】邪術告発をめぐる辺境の知
【V】毒薬をめぐる災因論状況

著者|author

奥野克巳(おくの・かつみ)
桜美林大学助教授。
主要著書
『文化人類学のレッスン―フィールドからの出発―』(花渕馨也と共編著)学陽書房、2005年
帝国医療と人類学』春風社、2006年

担当編集者から

この本には、不思議な精霊と毒薬使いの話がたくさん出てきます。
たとえばこんな具合。
【バジョン】
バジョン(bajong)は、妬ましい相手がいつも通り過ぎる道に埋められる。
かかると、大勢の人の前で知らぬ間に排尿・排便するようになるという。
【ジャン】
とくに人を殺すのに使われる毒薬で、一説によると、その瓶には白蟻が入っている。
相手の近くで呪文を唱えながら、中味を相手に向かって放つと、中味は、身体の内部に入り込んで、相手を蝕み、ついには殺してしまう。
【プルン】
小瓶の底に敷かれた水分を含んだ綿の上に針などが刺さっていて、これを呪文とともに相手に向かって飛ばすと、風に乗って、相手の体内に入る。
それが心臓に突き刺されば、相手は一瞬のうちに死ぬ。
【ブフタイ】
ブフタイの瓶には、人の血を吸って生きる「犬」が入っている。
所有者は毎晩、手指を傷つけ、その血を瓶のなかに少しずつ垂らして、「犬」を餌づけする。
それだけでは足りないので、所有者は、瓶のなかの「犬」を定期的に解放して、誰かを餌食にする。
そのようにして世話をし、育てていくと、「犬」は、いざというときに、所有者の命令に従う。
【ジャヤウ】
小さな瓶に入ったジャヤウをからだに振り掛ければ、自分を美しく見せることができ、続けざまに性交渉をおこなうことができる。
ほら、気になるでしょう。もっと知りたくなるでしょう。
続きは買って読んでください。[-内藤-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

テムズ川ウォーキング―オックスフォードからウィンザーまでの120キロ

テムズ川ウォーキング

オックスフォードからウィンザーまでの120キロ

  • 岡本誠/2004年2月
  • 1905円(本体)/A5判・168頁

<スケッチ満載のウォーキングエッセイ!> 休日ごとにテムズ川沿いを歩き、一日の行程を終えたらビールを一杯。次は、前回の到達地点からさらに前進。美しいスケッチと共に歴史、文化、生活が点描される面白エッセイ!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 486110002X)

目次|indexs

1 オックスフォードからラドリーへの9キロ
2 ラドリーからクルフトン・ハムデンへの16キロ
3 クリフトン・ハムデンからウォーリングフォードへの16キロ
4 ウォーリングフォードからゴアリングへの12キロ
5 ゴアリング&ストリートリーからパングボンへの8.5キロ
6 パングボンからタイルハーストへの5キロ
7 タイルハーストからレディングへの5キロ
8 レディングからヘンリーへの14キロ
9 ヘンリーからマーローへの15キロ
10 マーローからメイドゥンヘッドへの12キロ
11 メイドゥンヘッドからウィンザーへの10キロ

著者|author

岡本誠(おかもと・まこと)
1940年鹿児島市生まれ。学習院大学卒業後、法政大学大学院博士課程修了。
現在、駒沢大学短期学部教授。学習院大学講師。

担当編集者から

ウィンザー城(11章で紹介)には行ったことがある。外観の偉容、城内の立派さもさることながら、町そのものがとても奇麗。身のこなしも話し方もまさにジェントルマンの岡本先生がその町を歩く…。様になるなあ。
文章とスケッチで描くイギリスの文化と歴史は、一読一見の価値あり。イギリスに行ったことのある人もこれから行こうという人も楽しめる本。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

ライフサイクルと保健福祉―暮らしに役立つネットワーク 

ライフサイクルと保健福祉

暮らしに役立つネットワーク

  • 長尾譲治/2004年2月
  • 1800円(本体)/A5判・196頁

あなたならどうしますか? 身近な事例をもとに保健福祉の公共サービスを分かりやすく解説。病気、出産、障害、介護、痴呆など、いざというとき必ず役立つ制度や手続きをコンパクトにまとめた入門書。高齢者に限らず、今後の社会を乗り切るために必要な情報が満載!!
(ISBN 4921146969)

目次|indexs

第1編 ライフサイクルと保健福祉
第1章 病気・けがをしたら
第2章 妊娠・出産・育児とその支援
第3章 身体障害を負ったら
第4章 知的発達障害への対応
第5章 精神障害への対応
第6章 寝たきり等で介護が必要になったら
第7章 痴呆性高齢者と老人保健福祉
第8章 ターミナル・ケアを受けるには
第9章 生活に困窮したら
第2編 保健福祉の現代的課題
第1章 ハンセン病差別問題の歴史的教訓
第2章 HIV・エイズの問題と国際保健福祉
第3章 マザー・テレサに学ぶ保健福祉の「原点」

著者|author

長尾譲治(ながお・じょうじ)
1965年大阪府生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究か社会学専攻修士課程修了。駒澤大学助教授。
著書に『現代社会福祉学の理論と実践』(みづほ、分担執筆)など。

担当編集者から

真夜中にたたき起こされドアを開けると、完全武装の救急隊が五、六人。隣のおばあちゃんがたおれ、カギをあけられないという。小宅のベランダ越しに突入の騒ぎとなった。トイレにうずくまっていたご老体、なんとか緊急入院先へ担ぎ込まれた。
都会のヤミは身近にあると痛感。明日はわが身と心して、人さまに迷惑かけぬようにと再認識したのです。……ここ紅葉ヶ丘の空は今日も高く、スカイブルーが冴えている。[-堀田-]

 

この本を注文する

〔春風社に在庫あり〕

増補 「いい子」の非行 家裁の非行臨床から

増補 「いい子」の非行

家裁の非行臨床から

  • 佐々木光郎/2003年12月
  • 1800円(本体)/四六判・276頁

ますます不気味に広がる「いい子」の非行。三年前、非行臨床の立場からこの問題に初めて光をあてた著者が、最新の事例と親との対話を盛り込み、再提言する。教育に携わるすべての人の必読書!
(ISBN 4921146918)

目次|indexs

Ⅰ おれはできる
Ⅱ ぼくのなかにいたぼくが怒った
Ⅲ よい子の息切れ
Ⅳ 別にだれでもよかった
Ⅴ 正選手になれなければ意味がない
Ⅵ ぼくは普通の少年と違う
Ⅶ ワクワクする「おやじ狩り」
Ⅷ 将来は専門職に就きたい
Ⅸ 留学を夢見て
Ⅹ 深夜の単独暴走
増補事例1 もう疲れた
増補事例2 見逃されるサイン
あらためて問う遊びや自然体験の大切さ
まとめと提言
補遺

著者|author

佐々木光郎(ささき・みつろう)
1946年秋田県生まれ。1973年東北大学大学院教育学研究科修士過程修了。1991年最高裁家庭裁判所調査官研修所教官、1997年文部省第16期中教審専門委員。現在、静岡英和学院大学教授。
著書に『いい子の非行』(春風社刊)、『戦前、感化・教護実践史』(共著、春風社刊)などがある。

担当編集者から

「高校へ入ったらそれでおしまい。目的などありません。」「○○君はボランティア活動をしていた「いい子」なんです。」「両親のアレが違うんです。アレですか? 人間としての扱いですよ。」本書に登場する子どもたちのことばだ。あきらめと倦怠とふてぶてしさと投げやりと怯え。いまの子どもが置かれている現状の複雑さは計り知れない。また、もとより子育ては難しい。楽しいことばかりとはかぎらない。親も子も、胸くそ悪くなる日もあろう。ことばが宙に浮いてふわふわ、さ迷う。相手にとどかない。どうしたら、地に着いた、からだから発することばになり得るのか。ゆたかなコミュニケーションの場を取り戻すことができるのか。非行臨床に携わる著者に明かされた非行少年のことばに、解決のヒントが隠されているかもしれない。
本書は、非行問題の解決にじっくりと取り組もうとする親や教師や教育関係者のために、初版刊行後に起きた事例をくわえ、さらに親との座談会の模様も採録した。[-三浦-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

るつぼの中の国語教師 

るつぼの中の国語教師

  • 深瀬幸一/2003年12月
  • 1800円(本体)/四六判・240頁

学校現場は「るつぼ」である! 学力とはなにか。生徒が意欲的に学習できる授業をどう展開するのか。学習指導要領と現場とのギャップに悩みながら、真の国語力をつける授業を構築・実践した高校教師の提言集。
(ISBN 4921146896)

目次|indexs

教室で文学を読む
一章 「教室で文学を読む」ということ
二章 歴史物語の読みと歴史解釈について―『大鏡』と『栄華物語』の授業を通して
三章 歴史解釈と文学解釈
何を教えるか
四章 教育内容の構造化について
五章 「読むこと」と教育内容―説明的文章の読みを通して
六章 「国語学力」をめぐる考察

著者|author

深瀬幸一(ふかせ・こういち)
1961年福島県生まれ。山形大学工学部、人文学部卒業。福島大学大学院教育学研究科修了。現在、福島県立福島東高等学校教諭。

担当編集者から

すごい読書家。音楽にも詳しい。文章を読むかぎりでは細面の文学青年タイプ。
が、実際に会ってみると、ガッチリした体格のスポーツマン。学校では野球部の面倒をみているという。お酒も強い。授業改革をめざす熱血漢教師だ。
装丁は武田尋善さん。地色の黒・灰色は矛盾に満ちた教育現場を、赤色は新しい道を切り開こうとする著者を表している。[-山岸-]

 

※品切れ重版未定

 

夜窓鬼談 

夜窓鬼談

  • 石川鴻斎 著 小倉斉・高柴慎治 訳註/2003年12月
  • 3800円(本体)/A5判・536頁

〈夜の窓には鬼が棲む〉「茨城智雄」「果心居士」「画美人」…あの澁澤龍彦や小泉八雲も底本にした怪談奇談本、初の現代語訳成る! 原著に収められた33葉の挿絵もすべて収録、奇妙奇天烈摩訶不思議な物語世界をあますところなく再現! 原著は明治22年、東陽堂より刊行。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146926)

目次|indexs

上巻
夜窓鬼談序/凡例/鬼字解/哭鬼/笑鬼/瞰鬼/貧乏神/七福神/花神/奇縁/雷公/風伯/売醴女/古寺怪/蛇妖/竃怪/鬼児/祈得金/客舎見鬼/画美人/天狗説/大原維蓮/仲兼刺怪/仲俊斃怪/興福寺僧/奇籠/毛脚/山繰/羅漢/奇陶/孤児識父/源九郎/狐誑酒肆/冥府/怨魂借体/河童/一目寺/高秀才/轆轤首/大入道/驚狸/鉄蕉精/髑髏/牡丹燈/狸怪/宗像神祠//続黄粱/鬼神論(上)/鬼神論(下)
石川鴻斎とその時代―小倉斉
下巻
序/神卜先生/役小角/安倍晴明/葛葉/果心居士/狸技/縊鬼/阿絹蘇生/岩淵右内/友雅/累女/比翼塚/茨城智雄/象/義猫/洋狗/秦吉了/蟻城/小人/滝蔵/藤生救雀/飛鼎/熊人/霊魂再来/礼甫/変成男子/酔石生/染女/千葉某/飛鶻庵/保全法奇験/靄厓花卉/狸陰嚢/阿菊/偽情死/鼈成仏/阿岩/文弥/患歯/阿虎/阿多摩池/混沌子
『夜窓鬼談』の世界―高柴慎治

著者|author

石川鴻斎(いしかわ・こうさい)
1833年、三河国豊橋の商家に生まれる。詩文家・漢学者にして南宋画家。本名英。字は君華。通称英助。
藩の儒学者・西岡翠園や太田晴軒に師事。18歳で郷里を出、各地を遍歴。1858年、帰郷して私塾を開き経史を講じる。その後横浜に転居、清の公使館に親しく出入りする。優れた詩文家として名高く、南画にも秀でた。
編著書に 『日本外史纂論』『芝山一笑』『画法詳論』など。他に、漢文で記された『夜窓鬼談』、和文による怪談『花神譚』などがある。1918年没。
小倉斉(おぐら・ひとし)
1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知淑徳大学教員。日本近代文学専攻。
高柴慎治(たかしば・しんじ)
1949年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。静岡県立大学教授。日本近代文学専攻。

担当編集者から

訳者の小倉先生と高柴先生は言葉に対する意識が超鋭敏! 校正校閲をしていてこんなに緊張したのははじめてです。一文字たりとも気が抜けない。文字通り胃の痛みを堪えながらの編集作業となりました。
原著の雰囲気を可能な限り再現しようと、挿絵撮影のために、カメラマンの橋本照嵩さんとともに磐田市立図書館へ。9時間にも及ぶ撮影の甲斐あって、原著に比べても遜色ない出来! すばらしい!
絶対におもしろいので、ぜひ買ってください。[-長田-]

 

この本を注文する

〔品切重版未定〕

癒しと呪いの人類学

癒しと呪いの人類学

  • 板垣明美/2003年11月
  • 2800円(本体)/四六判・350頁

呪いから癒しへ― 人はなぜ「呪う」のか。マレーシア・ベトナムでのフィールドワークをもとに、コミュニケーションの問題点を改善するシステムとしての<呪いと癒し>の社会的機能を解き明かす。各頁に現地で撮影した写真を掲載、臨場感あふれる活動報告!!
(ISBN 4921146861)

目次|indexs

癒しの煌めき
感情の隠喩―恨み晴らします
戦いと癒し―伝統医療の文化社会的フィードバック機能
ハノイの南薬
ケダの「人災病」―メタ・コミュニケーションとしての呪術
伝承された医療と―「人災病」マレー人農民の療法の医療人類学
序章 研究の目的と方法
第一章 対象地域の概観
第二章 民族病因論
第三章 各種治療法とその限界
第四章 人災病の療法がおよぼす社会的影響
第五章 総括と討論

著者|author

板垣明美(いたがき・あけみ)
1993年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学)。
現在、横浜市立大学国際文化学部人間科学科助教授。専門は文化人類学、研究分野は医療人類学、文化生態学。薬剤師の免許をもつ。

担当編集者から

内容はシャーマンのブラックマジックとホワイトマジックに関する調査・分析で、トランス状態で病気治療をおこなう「ボモ」の紹介などじつに興味ぶかいのであるが、編集上の目玉はなんといっても見開きに1枚(全部で150枚以上!)入れた写真。こんな写真入りまくりの人類学本はいままでないはず。
学問を記号の戯れにしないための仕掛け、これだけでも楽しめるはず。
シャーマンに興味のない人もマレーシアとベトナムの写真集とおもって買ってください![-内藤-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

まあるい地球のボランティア・キーワード145 【ボランティア学習事典】

まあるい地球のボランティア・キーワード145

ボランティア学習事典

  • 日本ボランティア社会研究所ボランティア学習事典編集委員会/2003年11月
  • 2381円(本体)/B6判・250頁

身のまわりの問題から地球規模の課題まで関連用語を網羅し、最新の活動状況をふまえて解説! 各方面の第一人者による用語解説は、これまでのボランティアに関する疑問に的確に答える。ボランティア活動の具体的場面でぶつかる諸問題に即対応できる、初の本格的キーワード集。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146888)

目次|indexs

アウトドア体験療法/アクティブラーニング/新しい公共/アドボカシー/いのちの電話/インターアクト/エコマネー/介護保険制度/開発教育/環境教育国際ボランティア貯金/子どもの権利条約/コミュニティ・ビジネス/サービス・ラーニング/参加(参画)型学習/山村留学/シビルソサエティ/生涯学習/生涯学習ボランティア/青年海外協力隊/総合的な学習の時間/ソーシャルワーカー/ターミナルケア/チャイルドライン/トライやる・ウィーク/ナショナルトラスト/ネットワーキング/ノーマライゼーション/パートナーシップ/ピアカウンセリング/病院ボランティア/フリースクール/ポートフォリオ/ボランティア学習/ボランティア休暇・休職制度/ホリスティック教育/マッチング・ギフト/野外教育/結(講、催合)/ユニバーサルデザイン/ラーニング・ソサエティ/ロールプレイ/ワークショップ/1%クラブ(主な収録用語)

著者|author

日本ボランティア社会研究所
ボランティア活動全般にわたる現状と課題を専門的観点から研究するネットワーキング型研究機関。2001年7月設立。

担当編集者から

執筆者28名は、各分野の権威。内容は最高水準だが、文章がカターイ!!! 学術論文調のものもある。この事典は高校生にも活用してもらいたい。ならば、カタイ部分をもみほぐして読みやすくすべし。全体の文体にも統一感が必要だし。そんなこんなで、事典の編集はとにかく大変。でも、待望の本事典、いい仕上がりになりました。
持ち歩きやすいようにB6判のコンパクトサイズ。和田誠さんの装丁がすばらしい。表1(表紙)の絵が表4(裏表紙)では○○○○になります。○の部分を知りたい方は、買って、見てくださいな。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する