まあるい地球のボランティア・キーワード145 【ボランティア学習事典】

まあるい地球のボランティア・キーワード145

ボランティア学習事典

  • 日本ボランティア社会研究所ボランティア学習事典編集委員会/2003年11月
  • 2381円(本体)/B6判・250頁

身のまわりの問題から地球規模の課題まで関連用語を網羅し、最新の活動状況をふまえて解説! 各方面の第一人者による用語解説は、これまでのボランティアに関する疑問に的確に答える。ボランティア活動の具体的場面でぶつかる諸問題に即対応できる、初の本格的キーワード集。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146888)

目次|indexs

アウトドア体験療法/アクティブラーニング/新しい公共/アドボカシー/いのちの電話/インターアクト/エコマネー/介護保険制度/開発教育/環境教育国際ボランティア貯金/子どもの権利条約/コミュニティ・ビジネス/サービス・ラーニング/参加(参画)型学習/山村留学/シビルソサエティ/生涯学習/生涯学習ボランティア/青年海外協力隊/総合的な学習の時間/ソーシャルワーカー/ターミナルケア/チャイルドライン/トライやる・ウィーク/ナショナルトラスト/ネットワーキング/ノーマライゼーション/パートナーシップ/ピアカウンセリング/病院ボランティア/フリースクール/ポートフォリオ/ボランティア学習/ボランティア休暇・休職制度/ホリスティック教育/マッチング・ギフト/野外教育/結(講、催合)/ユニバーサルデザイン/ラーニング・ソサエティ/ロールプレイ/ワークショップ/1%クラブ(主な収録用語)

著者|author

日本ボランティア社会研究所
ボランティア活動全般にわたる現状と課題を専門的観点から研究するネットワーキング型研究機関。2001年7月設立。

担当編集者から

執筆者28名は、各分野の権威。内容は最高水準だが、文章がカターイ!!! 学術論文調のものもある。この事典は高校生にも活用してもらいたい。ならば、カタイ部分をもみほぐして読みやすくすべし。全体の文体にも統一感が必要だし。そんなこんなで、事典の編集はとにかく大変。でも、待望の本事典、いい仕上がりになりました。
持ち歩きやすいようにB6判のコンパクトサイズ。和田誠さんの装丁がすばらしい。表1(表紙)の絵が表4(裏表紙)では○○○○になります。○の部分を知りたい方は、買って、見てくださいな。[-山岸-]

 

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名刀中条スパパパパン!!!

名刀中条スパパパパン!!!

  • 中条省平/2003年11月
  • 2800円(本体)/四六判・480頁

<中条に斬れぬものなし!> 村上龍、桐野夏生から岡崎京子、しりあがり寿まで、「いま」を代表する小説・映画・マンガの話題作160以上を日本最高の明晰な頭脳が一刀両断!! 雑誌「論座」に5年間にわたって連載された「仮性文藝時評」をまとめた文藝評論集。
(ISBN 492114690X)

推薦の言葉

斬って斬ってもっと斬ってメッタ斬りにして
文学、音楽、コミック、中条に斬れぬものなし!デヤー!!
―しりあがり寿(漫画家)

目次|indexs

日本の真のホラーはどこに隠れているか?
ウェス・クレイヴン監督『スクリーム』/貴志祐介『黒い家』/斉藤貴男『カルト資本主義』
新たなプロレタリア文学の誕生
桐野夏生『OUT』/花村萬月『鬱』/髙村薫『照柿』/岡崎祥久『秒速10センチの越冬』
結婚はほんとうに地獄か?
茶木則雄『帰りたくない!』/小林信彦『結婚恐怖』/村上龍『オーディション』/望月峯太郎『座敷女』
『レディ・ジョーカー』は現実に敗北した!
髙村薫『レディ・ジョーカー』/一橋文哉『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』/宮崎学『突破者』
人生の意味に真っ向から挑む
アッバス・キアロスタミ監督『桜桃の味』/里中満智子『ラファエロ』/瀬名秀明『ブレイン・ヴァレー』
「父性の復権」を笑い飛ばす私小説の極北
梁石日『血と骨』/宮崎学『不逞者』
死をめぐる奇想
山田風太郎『半身棺桶』『死言状』/筒井康隆『敵』『邪眼鳥』
官僚国家日本の危機管理能力を問う
船橋洋一『同盟漂流』/麻生幾『宣戦布告』/カレル・ヴァン・ウォルフレン『なぜ日本人は日本を愛せないか』/新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』
映画批評の荒野で
上野昂志『映画全文 一九九二~一九九七』/芝山幹郎『映画は待ってくれる』/井上一馬『アメリカ映画の大教科書』/四方田犬彦『映画史への招待』
繊細な嗅覚を発揮する天才、岡崎京子
宮部みゆき『理由』/岡崎京子『UNTITLED』
パスティーシュは新たな可能性を拓く!?
若合春侑「腦病院へまゐります。」/平野啓一郎「日蝕」
芥川・直木賞に起きた″事件″
藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」/花村萬月「ゲルマニウムの夜」/車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』
夏の終わり、旅のあれこれを思う
太宰治『津軽』/村上春樹『辺境・近境』/西原理恵子『鳥頭紀行ぜんぶ』/ねこぢる『ぢるぢる旅行記インド編』
恐るべきペシミズム小説
馳星周『夜光虫』『漂流街』/ジェイムズ・エルロイ『キラー・オン・ザ・ロード』/ジム・トンプスン『内なる殺人者』
ねばりづよい批評精神をみせる夏目房之介
レイモンド・カーヴァー「大聖堂」/吉田直哉『脳内イメージと映像』/夏目房之介『笑う長嶋』/黒鉄ヒロシ『幕末暗殺』
通過儀礼を失くした国で
高山文彦『地獄の季節』『「少年A」14歳の肖像』/柳美里『仮面の国』『ゴールドラッシュ』
贅沢な沈黙
エットーレ・スコラ監督『BARに灯ともる頃』
小説界の抑圧システムをくぐり抜けるには
大泉実成『消えたマンガ家』/平野啓一郎「一月物語」/若合春侑「カタカナ三十九字の遺書」
日本の柔らかいファシズムを笑い飛ばす
ナンシー関「小耳にはさもう」「テレビ消灯時間」/村上龍『ワイン 一杯だけの真実』『ライン』
「やおい」の盛況は何を意味するのか?
中島梓『夢見る頃を過ぎても』『タナトスの子供たち』
アダルト・チルドレン小説花ざかり
天童荒太『永遠の仔』/桐野夏生『柔らかな頬』
監視社会日本に未来はない?
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『キューブ』/貴志祐介『クリムゾンの迷宮』/高見広春『バトル・ロワイアル』/斉藤貴男『プライバシー・クライシス』
信用詐欺は面白い
黒川博行『文福茶釜』/和泉聖治監督『借王』/リリー・フランキー『日本のみなさんさようなら』/杉作J太郎・植地毅『東映ピンキー・バイオレンス 浪漫アルバム』
役者たちが語るとき
長塚京三『ぼくの俳優修行』/小沢昭一『ものがたり 芸能と社会』
小説がマンガに追いついた?
福井晴敏『Twelve Y. O.』『亡国のイージス』/村上龍『あの金で何が買えたか』
仏文学研究の泰斗を描く縦横無尽の近代日本外伝
出口裕弘『辰野隆 日仏の円形広場』『帝政パリと詩人たち』/ロジェ・ラポルト『プルースト/バタイユ/ブランショ』
小説の倫理とは
山崎豊子『沈まぬ太陽』/岩瀬達哉『われ万死に値す ドキュメント竹下登』
映画狂・三島由紀夫の真髓
山内由紀人編『三島由紀夫 映画論集成』/三島由紀夫『三島由紀夫 十代書簡集』
二十一世紀の戦争は?
吉本隆明『私の「戦争論」』/桜井哲夫『戦争の世紀 第一次世界大戦と精神の危機』/多木浩二『戦争論』
「癒し」という名の病
竹下節子『カルトか宗教か』/村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』
人はなぜカルトに走るのか?
村上春樹『約束された場所で Underground 2 』/山本直樹『ビリーバーズ』/苫米地英人『洗脳原論』
内面の過剰と虚無を描く
村上龍『共生虫』/藤沢周『オレンジ・アンド・タール』
東電OLの怪物的純粋さ
佐野眞一『東電OL殺人事件』/久間十義『ダブルフェイス』
テレビ局に納める見えない税金
ゴダール監督『ゴダール/映画史』/村上龍『希望の国のエクソダス』
「きれぎれ」な芥川賞
松浦寿輝「花腐し」/町田康「きれぎれ」
三島評価に変化の兆し
日垣隆『偽善系 やつらはヘンだ!』/ジョン・ネイスン『新版・三島由紀夫ーある評伝ー』
脳は不思議
首藤瓜於『脳男』/澤口俊之『幼児教育と脳』『平然と車内で化粧する脳』
二〇〇〇年最高の新人、田口ランディ
田口ランディ『アンテナ』『コンセント』『できればムカつかずに生きたい』
驚嘆すべき落語論二つ
立川志らく『全身落語家読本』/立川談志『談志ひとり会 文句と御託』
日本の空虚な薄明を活写する三つのドキュメント
相米慎二監督『風花』/片岡義男『東京22章』/中野正貴『TOKYO NOBODY』
日本文学の袋小路を象徴する受験勉強式小説
青来有一「聖水」
働かない若者の明るいニヒリズム
吉田修一『熱帯魚』/山本文緒『プラナリア』
複数の主人公が交錯する犯罪輪舞
奥田英朗『邪魔』/スティーブン・ソダーバーグ監督『トラフィック』/ポール・トーマス・アンダーソン監督『マグノリア』/江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』
障害と壮絶に群がる「普通」の人びと
赤坂真理「『障害』と『壮絶人生』ばかりがなぜ読まれるのか」/片岡義男『映画を書く 日本映画の原風景』
未来なきフリーター、仁義なき世代抗争
山田昌弘「フリーター二百万人に明日はないさ」/鬼沢慶一・大和田伸也・花村萬月「電車で殴り殺されないために」/柳家小三治『もひとつ ま・く・ら』
ハードボイルドは「男のハーレクインロマンス」か
斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』/北方謙三『擬態』
亡国を憂えた山田風太郎、逝く
山田風太郎『戦中派虫けら日記―滅失への青春』『戦中派不戦日記』
同時多発テロは二十一世紀戦争のはじまり?
サイモン・ピアソン『総力戦』
失われたことばの世界
小林信彦「人生は五十一から」/高田文夫『江戸前で笑いたい―志ん生からビートたけしへ』/齋藤孝『声に出して読みたい日本語』/高橋源一郎『日本文学盛衰史』
サブカルチャーであるほかない文学
大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍』『江藤淳と少女フェミニズム的戦後―サブカルチャー文学論序章』
刺激的な″戦後″日本文学史
関川夏央『「坊っちゃん」の時代』『本よみの虫干し』
日本社会の鈍感を静かに告発する
星野博美『転がる香港に苔は生えない』『銭湯の女神』
時代の危機を回避する純文学の能天気
唯川恵『肩ごしの恋人』/長嶋有「猛スピードで母は」/しりあがり寿『ア○ス』/さそうあきら『富士山』
〈自分〉の呪縛を脱する道をさぐる日記
荒川洋治『日記をつける』/斎藤美奈子『文章読本さん江』
戦後という時代の「喪失」
井口時男他編『戦後短篇小説再発見』/車谷長吉『銭金について』/養老孟司「子供が『なくなった』理由」
「文藝」は戦争にどう対するか
橋本治『ああでもなくこうでもなく3 「日本が変わってゆく」の論』/坂口尚「線香花火」/髙村薫『晴子情歌』
ナンシー関の死後、人はどう共同体に立ち向かうか?
ナンシー関「テレビ消灯時間」/養老孟司『人間科学』/吉田修一『パレード』
映画を語る国宝級の名文
山田宏一『恋の映画誌』/宇田川幸洋『無限地帯』
世界へのまなざし、二つのありかた
養老孟司・宮崎駿『虫眼とアニ眼』/吉田修一「パーク・ライフ」/古谷実『ヒミズ』
風太郎はいかにしてアメリカへの復讐心から脱したか?
山田風太郎『戦中派焼け跡日記 昭和21年』
村上春樹にひそむ言葉への根深い不信
村上春樹『海辺のカフカ』
戦後日本を転倒する二〇〇二年のベスト本!
北野武監督『Dolls』/鈴木一誌『画面の誕生』『ページと力』/笠原和夫『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』
醜悪な現実をぶった切り、本と音楽への大いなる愛憎を爆発させる
安原 顯『日本はなぜ「こんな国」になったのか』『本読みの「本」知らず』『ハラに染みるぜ!天才ジャズ本』
鋭い笑いでアメリカを抉るマイケル・ムーア
マイケル・ムーア『アホでマヌケなアメリカ白人』『ボウリング・フォー・コロンバイン』
刺激的で洒脱な小林信彦のエッセー集
小林信彦『テレビの黄金時代』『コラムの逆襲―エンタテインメント時評 1999~2002―』『名人志ん生、そして志ん朝』
地獄めぐりの現代
花輪和一『天水』/しりあがり寿『弥次喜多 in DEEP』

著者|author

中条省平(ちゅうじょう・しょうへい)
1954年神奈川県生まれ。学習院大学文学部フランス文学科を卒業後東京大学大学院博士課程単位取得修了。パリ第10大学文学博士。現在、学習院大学文学部教授。
著書『反=近代文学史』『小説の解剖学』ほか多数。現在、フランス・デカダン文学の決定版、バルベー・ドールヴィイ著『悪魔のような女たち』(ちくま文庫)を翻訳中。

担当編集者から

あとがきでご自身書いておられるが、中条さん、顔に似合わず(失礼!)口が悪い。
たとえばこんな具合。

「思わぬ見どころは、後者(テレビドラマ『ストーカー・誘う女』)で小林稔侍を心理学の大学教授に起用するというとんでもない誤算で、大学の教室や研究室に小林の仏像みたいな頭があらわれ、狭い額にがっきりと皺を刻みつつ、あの塩辛声で、「ストーカーが治るためには」などと訳の分からぬ説教を垂れるたび、多くの家庭が爆笑の渦に呑みこまれたに違いない。」

うひゃひゃひゃひゃ。ぼくはここを校正するたびに爆笑の渦に呑みこまれた。
この調子で484ページ。写真もいっぱい。
ヤスケンさんなら、「これで2800円! タダみたいなもんじゃん!」と言ってくれたにちがいない。[-内藤-]

 

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やる気をひきだす看図作文の授業―創造的[読み書き]の理論と実践 

やる気をひきだす看図作文の授業

創造的[読み書き]の理論と実践

  • 鹿内信善/2003年10月
  • 2200円(本体)/四六判・208頁

作文の時間に「書くことがない」という子どもをどう指導するか― 絵を読みとくことで、書く意欲・テーマを引きだす中国の看図作文指導法を応用し、新展開させた画期的授業の実践法を伝える! 画期的絵とき作文の方法!
(ISBN 492114687X)

目次|indexs

第一章 看図作文授業を支える基礎知識
第一節 国語の授業と動機づけ
第二節 国語の授業における「発見」
第二章 創造的「読み書き」の方法を探る
第一節 認知心理学を実践に役立てる
第二節 物語モデルを使った「読み書き」の実践
第三節 オリエンテーションを活用した新しい意味の発見と創造
第三章 「創造的読み」から看図作文へ
第一節 絵図テキストの活用
第二節 看図の動機づけ効果
第三節 発見の場としての看図
第四章 中国における看図作文の指導
第一節 看図作文が普及している理由
第二節 低学年看図作文指導のアイディア
第五章 看図作文と情報処理
第一節 絵図理解の情報処理
第二節 ボトムアップとトップダウンの看図作文
第六章 看図作文の授業実践
第一節 取材と構成の同時指導
第二節 子どもの主体性を活かした看図作文の授業
第三節 子どもの力を引き出す看図作文授業
第七章 看図作文の可能性
第一節 韓滉「五牛図」を用いた自己分析の授業
第二節 高其佩「高崗独立図」を用いた自己分析の授業
第三節 教師も楽しめる看図作文授業

著者|author

鹿内信善(しかない・のぶよし)
北海道教育大学教授。著書に『[創造的読み]への手引き』他。

担当編集者から

弊社のホームページを見て「ぜひ貴社から出版させていただきたい」というメールをくださった鹿内先生。「看図作文?」「カンズと読むんだろうなあ?」「カントと読むんだったらおかしいな、ハハハ」なんていう会話が社内で飛び交うくらい、日本では知られていない教育法ですが、中国ではとても盛んだそうです。
実践例で紹介されている先生方の指導力、生徒たちの発想力にはびっくり。作文指導に悩む先生方、絶対役に立ちますよ。
表紙写真は橋本照嵩さん。[-山岸-]

 

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〔品切重版未定〕

風についての省察―絶対無の息づかいを求めて

風についての省察

絶対無の息づかいを求めて

  • 松山康國/2003年8月
  • 3333円(本体)/A5判・286頁

「息吹なす靈気」 神秘主義はマグマである―。西田幾多郎、西谷啓治、マイスター・エックハルトらの哲学を足がかりに、「呼息と吸息をむすぶ」息吹なす靈気へと迫る、息をめぐる論考集。
(ISBN 4921146853)

推薦の言葉

「息吹なす靈気」(spiritus spirans)についての周到な御考察、御研究の根本的態度をお示しになり、遠大な御志の程、期待いたします。
―下村寅太郎(学士院会員、故人)

目次|indexs

【第一部】論究Ⅰ
風格としての神―ドイツ神秘思想の体得のために
<息の根>考
「息吹なす靈気」としての非他者―東洋思想との関連において
土塊(つちくれ)考
【第二部】随想・講話
太陽に誰が火を点けたか
山の靈気
炎の剣
創造主の絵の具
光と風
降誕を待つ
鵙よ鳴け
山辺に向かいてわれ目をあぐ
「息を呑む」ということ―「神秘主義」の語意をめぐって
「絶対無」の息づかい―私にとっての西田哲学
いのちの息吹
風、息、靈
【第三部】論究Ⅱ
映す無と生す無―クザーヌスの語「一致の闇」の解明を通して
呼息と吸息をむすぶもの―絶対無の息づかいをもとめて
【第四部】付論
ドイツ神秘主義の詩人ジレジウス

著者|author

松山康國(まつやま・やすくに)
関西学院大学名誉教授。主な著書に『無底と悪 序説』など。

担当編集者から

各章のトビラに、ドイツの神秘主義詩人アンゲルス・ジレジウスの詩を配してある。
バロック期のこの詩人、ハイデガーにも甚大な影響を与えたわりに、日本ではほとんど知られていない(と思うのはぼくだけですか)。
たとえばこんな詩。

天は我が中にあり

止まれ―。
いず方へ汝は急ぎ往かんとするか。
天は汝が中にあるを。
汝もし神を他所にもとめんとせば、
汝はとこしえに神を逸し去るべし。

本書には「ジレジウス論」も収録されている。[-内藤-]

 

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ショージ先生の船の博物館めぐり 世界篇

ショージ先生の船の博物館めぐり

世界篇

  • 庄司邦昭/2003年8月
  • 1800円(本体)/B6判・264頁

世界の船の博物館の写真、案内図、博物館リスト、文献リストなど、船にまつわる展示物や資料が満載! 周辺の観光案内もかねる「船の博物館」シリーズ待望の第2弾! 船の博物館ガイドの決定版!!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146691)

目次|indexs

ヨーロッパ
ノルウェー/スウェーデン/デンマーク/ドイツ/オランダ/ベルギー/フランス/スイス/イタリア/スロベニア/マルタ/イギリス
アフリカ
エジプト
アメリカ
アメリカ合衆国
オセアニア
オーストラリア/ニュージーランド
アジア
中国
世界各国合計88の船の博物館を収録! 巻末には「船の博物館リスト」「博物館文献リスト」も。

著者|author

庄司邦昭(しょうじ・くにあき)
現在、東京商船大学商船学部教授。
著書に『ベルリーン滞在記』、『ショージ先生の船の博物館めぐり 国内編』など。

 

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仏教霊界通信―賢治とスウェーデンボルグの夢 

仏教霊界通信

賢治とスウェーデンボルグの夢

  • 瀬上正仁/2003年7月
  • 2857円(本体)/四六判・315頁

神も仏もまことの幸い― 賢治とスウェーデンボルグ。奇妙なとりあわせに見える二人だが、そこに共通する深い思想の水脈があった―二人の思想を通じ、日本人にとっての「霊性」の本質に迫る力作!
(ISBN 4921146829)

目次|indexs

第1章 スウェーデンボルグの実像
第2章 仏教思想とスウェーデンボルグ神学
第3章 禅仏教とスウェーデンボルグ神学
第4章 鈴木大拙とスウェーデンボルグ神学
第5章 宮沢賢治の人と思想
第6章 『銀河鉄道の夜』再考
第7章 『法華経』の不思議
第8章 大乗仏教と原始キリスト教
第9章 日本仏教とスウェーデンボルグ神学
第10章 空海とスェーデンボルグ

著者|author

瀬上正仁(せのうえ・まさひと)
1954年宮城県生まれ。整形外科医。高校時代から神道家の勝又正三に師事。神道を主体とした東洋思想とスウェーデンボルグ神学との関連について研究を重ねている。「日本スウェーデンボルグ協会」運営委員。
著書に『明治のスウェーデンボルグ 奥邃・有礼・正造をつなぐもの』『魚と水 ある天才宗教家霊的体験の記録』(春風社)他。

担当編集者から

副題に「賢治とスウェーデンボルグの夢」とあるように、ふたりの時間軸がふつうの人とちがって見えたので、砂時計をあしらった装丁を考えた。砂浜に打ち上げられた砂時計。昼と夜。トウキュウ・ハンズで光る砂の入った砂時計を買ってきて、休日、湘南の海にでかけ、お尻プリプリのイカしたむすめたちには目もくれず(はい。うっそピョーン!)、ひるよる徹して撮影にいそしんだ。けっこう意図した通りの写真ができ、それをふまえ、わが田顔が装丁を考えてくれ、できあがったのが、これ、このとおり出色のでき栄え。……と、いくはずだったのが、田顔、思うところあって、社長の俺の指示をあっさり振り払い捨て去り、仏教曼荼羅の世界とキリスト教の十字架を交叉させ、実に甘美象徴的な装丁に仕上げてくれた。こうなると、怒るに怒れない。いいよいいよ。俺は、どうせ、腐草になる運命さ。ははは。[-三浦-]

 

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〔品切重版未定〕

聖霊の神学

聖霊の神学

  • 小野寺功/2003年7月
  • 7600円(本体)/A5判函入・394頁

光のさざなみに神を観る― 西田幾多郎・鈴木大拙・西谷啓治などの日本哲学を媒介にして、キリスト教・三位一体論を聖霊の神学と捉えなおし、現代に復興する野心的大著!
(ISBN 4921146810)

推薦の言葉

大地と霊性―著者の「いのち」の言葉は私たちを「いのち」の目覚めへと誘う。日本の大地に深く根ざして、大地からの霊性の気に浸透されつつ、賢治、大拙、西田を「いのちの思想家」としてうけつぐ著者は、カトリックの信仰に生きる。
「西田哲学から聖霊の神学へ」―この著作に私たちは世界霊性史上ひとつの新しい峯を仰ぎ見る。小野寺功さんの生涯は、日本の大地への聖霊の深く豊かな着地体になっていると言っても過言ではないであろう。
-上田閑照

目次|indexs

第一部 聖霊の宗教
いのちの思想家―賢治・幾多郎・大拙
聖霊をめぐって
絶対無と神―西谷啓治とK・マーラー
西田哲学から聖霊神学へ
キリスト教の聖霊論的理解
第二部 場の神学
そこからそこへ―アウグスティヌスの三位一体論
「場の神学」序説―場所的論理と聖霊論的思考
絶対無の場所―西田哲学の聖霊論的考察
神人の逆対応
第三部 生成の論理と無の解釈学
聖霊神学と生成の論理―近代超克のための一試論
無の世界の解釈学―生成の論理を媒介として
第四部 一粒の麦
愛は多くの罪を覆う
西田哲学と森信三の全一学
新井奥邃の信仰思想
大拙のマリア観
日本文化とキリスト-教

著者|author

小野寺功(おのでら・いさお)
上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。著書に『大地の哲学』『大地の文学 [増補]賢治・幾多郎・大拙』『絶対無と神』他。

担当編集者から

前著『絶対無と神』が機縁となり、京都大学哲学科の招きで(!)講演会が開かれた。百人を集める大盛況となった会での、鋭い質問。「あなたの西田解釈には悲しみが欠けているのでは?」
先生、電話でぼくにこう語った。
「当然の批判ではあるけれど、悲しみを語るなんて気恥ずかしくてね…」
小野寺先生の哲学は、語り得ぬふかい悲しみに裏打ちされ、ソコヌケに明るい。[-内藤-]

 

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ダンテ神曲原典読解語源辞典(1)地獄

ダンテ神曲原典読解語源辞典(1)

地獄

  • 福島治/2003年7月
  • 46000円(本体)/B5判・716頁

ダンテの言葉の海― 中世文学の一大傑作『神曲』を逐語英訳し、語源、派生語、語彙の変遷、接頭辞など、翻訳の手がかりとなるものを多言語(羅・英・仏・西語等)により詳解する世界初の大辞典!
(ISBN 4921146772)

推薦の言葉

ダンテの言葉の海―大江健三郎
原典が本当に読める―中条省平
まさしく、ジョイスフル―柳瀬尚紀
ロラン・バルトが生涯最後の講義に、ダンテ『神曲』をめぐって深くかつ新しく語っていました。私も、そろそろ生涯の終りの読書のプログラムを夢想します。それは『神曲』の一行一行を、その言葉の海にひたるようにして時をすごすことです。そのために『神曲』を朗読したテープを集めていますが、あわせて『ダンテ神曲原典読解語源辞典』があれば充分だと思います。その内容見本を読んで、つくづくそう感じます。―大江健三郎

著者|author

福島治(ふくしま・おさむ)
東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了。ラテン語の泰斗、故ジョン・G・グリフィス教授(オックスフォード大学)に師事。
著書に『英語派生語語源辞典』(日本図書ライブ)他。

担当編集者から

オックスフォードでラテン語を学んだ福島治先生。ラテン語はむずかしいため、他の学生たちは次々に離脱。残ったのは日本人のオサム・フクシマのみ。グリフィス教授は「サム、サム」とかわいがってくれたとか。
<レディーファースト>のふるまいがとてもナチュラル、フェリーニ監督の「道」が大好きで何度も観ているというサム先生ですが、カラオケでは日本情緒あふれる美しい歌を熱唱。
フルマラソン完走115回。前夜かなりお酒を飲んでも翌朝はジョギング。ホントーに頭が下がります。[-山岸-]

 

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野麦峠に立つ経済学―あなたの本気が世界を変える

野麦峠に立つ経済学

あなたの本気が世界を変える

  • 島岡光一(編著)/2003年5月
  • 2500円(本体)/四六判・308頁

感性の経済学への熱い試み! 野麦峠に立つことで明治期の製糸産業を支えた女工たちの哀史を体感する―著者が二十年間実践してきた独自の教育方法から個々の人間に目を向ける!
(ISBN 4921146721)

目次|indexs

第Ⅰ部 逆倒=関係力アプローチの理論
第一章 フォーマットそして草莽崛起
第二章 逆倒アプローチ
第三章 貨幣経済から関係力アプローチへ
第四章 関係力アプローチから人間開発へ
第Ⅱ部 逆倒=関係力アプローチの実践
第五章 みかんと内発的発展論
第六章 野麦峠を越えて
第七章 タイ・パクムンダムの真実
第八章 ダムと戦う町―岡山県苫田ダム
第九章 そこは国会だった

著者|author

島岡光一(しまおか・こういち)
東京大学大学院経済学研究科(博士課程)修了。現在、埼玉大学教育学部教授。
著書に『落語「黄金餅」の経済学外論』(近代文芸社)
『経済をデザインする―いのちの育みと再生産』(春風社)

担当編集者から

装丁はアーティストの武田くん。感性の経済学への第一歩にふさわしい、実にカッコイイ装丁に仕上げてくれた。[-長田-]

 

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幻の鳥 ガーニーズ・ピッタ 

幻の鳥 ガーニーズ・ピッタ

  • 地球クラブ 編・長野亮之介 絵・小岩井彰 解説/2003年5月
  • 1905円(本体)/A4判・30頁

絶滅したと思われていた鳥ガーニーズ・ピッタとタイの少年の物語。自然について、人間と自然の共生について、経済発展がもたらす功罪について深く考えるための本。絵本の売上の一部は、タイの環境教育と熱帯林保護のために使われます。
(ISBN 4921146802)

著者|author

小岩井彰(こいわい・あきら)
1956年生まれ。1995年「地球クラブ」設立。タイ国の熱帯雨林保護、就学支援活動および長野県青木村で子どもたちのための自然体験プログラムを展開。2001年より長野県教育委員会文化財・生涯学習課勤務。
長野亮之介(ながの・りょうのすけ)
1958年東京都生まれ。フリーランス・イラストレーター。1996年「地球クラブ」のカオノアチュチ低地熱帯林現地調査に参加。1999年森林ボランティアグループ「五反社」創設に参加。
弊社ホームページにてコラム「東京絵日記」連載中。

担当編集者から

ハンサムでカッコいい長野亮之介がカッコいい絵を描いた。絵は10枚。9枚目のタイの森に降る雨のシーンにうなる。いい。何度見てもいい。絵本のページを繰って見てきた異国の暮らしと喧騒がぐっとからだに染みこみしずんでゆく。だから、最後のクライマックスがいきる![-三浦-]

 

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〔品切重版未定〕