愉しみは最後に―二人のひどく不器用な自殺志願者の往復書簡

愉しみは最後に

二人のひどく不器用な自殺志願者の往復書簡

  • パトリス・ルコント、ダヴィッド・デカンヴィル(著)/桑原隆行(訳)/2014年10月
  • 1800円(本体)/四六変型判・上製・184頁
  • 装丁:コトモモ社

ゴミ回収車自殺、アヒルボート自殺、セザール彫刻式自殺…フランス映画の巨匠ルコントがつづる自殺をめぐるダメンズ小説!!
入院先で出会った二人の自殺志願者が、いかに奇抜で珍妙な自殺ができるか知恵をしぼってアイデアを競い合う。そしてとうとう再会したふたりは…。ルコントのイメージを覆すコミカルな小説!!
(ISBN 9784861104183)

 

著者|auteurs

パトリス・ルコント(Patrice Leconte)
フランスの映画監督。『レ・ブロンゼ』、『髪結いの亭主』、『橋の上の娘』など。近年はアニメーション映画『スーサイド・ショップ』や小説などの創作に励む。

ダヴィッド・デカンヴィル (David d’Equainville)
フランスのジャーナリスト。著書 Le Manifeste pour une journee reconductible, introduction a la procrastination

訳者|traducteur

桑原隆行(くわはら・りゅうこう)
福岡大学教授。著書に『フェティシズムの箱』(大学教育出版)。パトリス・ルコント『ショートカットの女たち』、『リヴァ・ベラ』、レイモン・ジャン『カフェの女主人』(春風社)など、現代フランス小説の訳書多数。

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マーガレット・オブ・ヨークの「世紀の結婚」 ー英国史劇とブルゴーニュ公国

マーガレット・オブ・ヨークの「世紀の結婚」

英国史劇とブルゴーニュ公国

  • 大谷伴子(著)/2014年9月
  • 2700円(本体)/A5判並製・230頁
  • 装丁:長田年伸

ヨーク家のマーガレットとは何者か?
シェイクスピアの歴史劇を世界経済と宮廷文化の視点から再読。
歴史のすき間に忘れ去られた王女マーガレットに注目する清新な論考!
(ISBN 9784861104190)

目次|indexs

第Ⅰ部 英国史劇を読み直す―国民国家産出のグローバルな過程
第1章 『ヘンリー5世』とブルゴーニュ公国の表象
第2章『ヘンリー6世』3部作における「兵力と資金の不足」
第3章ヨーク家の国王エドワード4世の結婚

第Ⅱ部 ブルゴーニュ公国と英国初期近代の政治文化
第4章 ヨーク家のマーガレットと「世紀の結婚」
第5章英国史劇『リチャード3世』の王国とロンドンのシティ
第6章英国史劇の変容と30年戦争

 

著者|author

大谷伴子 (おおたに・ともこ)
東京学芸大学教育学部講師。専攻は、初期近代イギリス演劇、現代イギリス文化。著書に『イギリス映画と文化政策――ブレア政権以降のポリティカル・エコノミー』(共編著、慶應義塾大学出版会、 2012)など。本作は初の単著。

 

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名誉革命とイギリス文学 ―新しい言説空間の誕生

名誉革命とイギリス文学

新しい言説空間の誕生

  • 冨樫剛(編)/2014年8月
  • 3000円(本体)/四六判・並製・400頁
  • 装丁:長田年伸

政治史と文学史の両面から名誉革命時代の人間社会の諸相を描きだす。
イギリス文学研究において、取り上げられることが少なかった17世紀末から18世紀初めにかけての時代に焦点を当てる。
詩、劇、政治論説、小説など、さまざまなテクストを読み解き当時の社会像を明らかにする、画期的論集。
(ISBN 9784861104121)

編者の冨樫剛先生が所属されているフェリス女学院大学のブログ「フェリス・ブログ」で本書が紹介されています。
『名誉革命とイギリス文学--新しい言説空間の誕生』を出版

『mr partner』(No.316/2015年1月号)で紹介されました。
「さまざまなジャンルのテキストから17~18世紀の英国社会像を考える」

目次|indexs

序章 「石炭あんか事件」―文学の政治性、政治の文学性(冨樫剛)
第1章 名誉革命と「言説空間」の位置―政治、文学、公共圏(坂下史)
第2章 柔和なアングリカンと名誉革命 ―アイザック・ウォルトンの包括的思想を基点として(曽村充利)
第3章 「革命がおきたらおしまいだ」―マーヴェル、ミルトン、ドライデンが歌う武力と抵抗のイギリス17世紀(冨樫剛)
第4章 舞台の上の名誉革命―トマス・シャドウェル再考(佐々木和貴)
第5章 マシュー・プライアー造反の理―詩人外交官の相対的世界 (西山徹)
第6章 日和見主義の政治言説とそのレトリックを探る―ハリファックス、ハーリー、スウィフトと混合政体論(中島渉)
第7章 名誉革命とフィクションの言説空間―デフォー作品における神意の事後性(武田将明)

編者|editor

冨樫剛(とがし・ごう)
フェリス女学院大学文学部教授。著書に『〈帝国〉化するイギリス―一七世紀の商業社会と文化の諸相』(共著、彩流社、2006年)などがある。

著者|authors

坂下史(さかした・ちかし)
東京女子大学現代教養学部教授
佐々木和貴(ささき・かずき)
秋田大学教育文化学部教授
曽村充利(そむら・みつとし)
法政大学グローバル教養学部教授
武田将明(たけだ・まさあき)
東京大学大学院総合文化研究科准教授
冨樫剛(とがし・ごう)
フェリス女学院大学文学部教授
中島渉(なかじま・わたる)
明治大学商学部准教授
西山徹(にしやま・とおる)
名城大学経済学部教授

 

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小作人とアザラシ女―スコットランドのいいつたえ

小作人とアザラシ女

スコットランドのいいつたえ

  • ジュディ・ハミルトン(著)、先川暢郎・橋本修一(訳)/2014年5月
  • 1500円(本体)/四六判並製・300頁
  • 装丁:矢萩多聞/挿画:にしざかひろみ

アザラシ人間、魔女、殺人鬼……時に恐ろしく、時にユーモラスな冒険や不思議の数々。
スコットランドの複雑な歴史が育んだ、めくるめく物語!
(ISBN 9784861104084)
日本図書館協会選定図書

目次より|indexs

海の物語
アシスパトルと大海蛇
小作人とアザラシ女…など
陸の怪物と水の怪物
モラー湖のモラーグ
ベン・マクヒューイの灰色巨人…など
ケルトの英雄と美女にまつわる神話
悲しみのデアドラ
フィン、大益荒男の子供たちを救い、ブランを見出す…など
世にも恐ろしい殺人
ソーニー・ビーンの伝説
人喰い穴…など
グレイスティとケルピー
アルドナドロキットのグレイスティ
ガーヴ湖のケルピー…など
……ほか多数

著者|author

ジュディ・ハミルトン(Judy Hamilton)
イギリスの作家。作品に『Scottish Murders: From Burke and Hare to Peter Tobin』 など。

訳者|translators

先川暢郎(さきかわ・のぶお)
拓殖大学政経学部教授、日本カレドニア学会会員。著訳書に『アイルランドの神話と民話』(彩流社、共訳)、『ラフカディオ・ハーンとジェイムズ・トムソン―『四季』をめぐって』(春風社)など。
橋本修一(はしもと・しゅういち)
千葉工業大学教授。著書に『Beowulf』、訳書に『ミルワード氏の英文学散歩』(いずれも春風社刊)など。

挿絵画家|illustrator

にしざかひろみ
画家、イラストレーター。装画・挿絵の仕事に『オズの魔法使い』(作:ボーム/訳:河野万里子/新潮文庫)など。

 

 

 

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幻想と怪奇の英文学

幻想と怪奇の英文学

  • 東雅夫・下楠昌哉(責任編集)/2014年4月
  • 2700円(本体)/四六判上製410頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

ジェイムズ・ホッグからアンジェラ・カーターまで。
気鋭の英文学者らによる、本格的な研究・批評の集成!
充実の〈ブックガイド〉と、日本における幻想文学研究を展望する〈対談〉を併録。
(ISBN 9784861104046)
日本図書館協会選定図書

重版出来

『週刊読書人』(2014年6月13日)に書評が掲載されました。
評者は横浜国立大学准教授の小宮正安先生です。
「新たなスタンダードの確立に向けての模索をおこなう」

『図書新聞』(2014年6月28日)に書評が掲載されました。
評者は近畿大学准教授の小森健太朗先生です。
「気鋭の英文学者たちを一堂に集め、幻想・怪奇文学の考察や論考を収めた論集」

『幽』(vol.21/2014年8月4日発行/7月4日発売)に書評が掲載されました。
評者は評論家の長山靖生さんです。
「古代の伝承から現代幻想小説まで」
また、「スポットライトは焼酎火」というコーナーで,下楠昌哉先生へのインタビュー記事が掲載されました。
「気鋭の英文学者、怪奇幻想文学を語る」

『mr partner』(No.312/2014年9月号/8月9日発売)に紹介されました。
「現代日本の気鋭の英文学者による英国怪奇幻想文学の最新研究成果」

目次|indexs

前口上【東雅夫】
この本に登場する主な文学者・翻訳紹介
第1部 西洋怪奇のジャパネスク
分身―ジェイムズ・ホッグと芥川龍之介【金津和美】
美しき吸血鬼―須永朝彦による西洋由来の吸血鬼の美的要素の結晶化【下楠昌哉】
第2部 驚異から幻想へ
幻想のアマゾン族―古代から中世への変遷【大沼由布】
神の祝福か、悪魔の呪いか―魔術師マーリンの予言【小宮真樹子】
舞台に現れた死者たち―初期近代イングランド演劇に見る〈幻想〉の萌芽【岩田美喜】
第3部 ゴシックとファンタスティック
アン・ラドクリフ『イタリアの惨劇』における幻想性と怪異感【小川公代】
血と病と男たちの欲望―トマス・ハーディ「グリーブ家のバーバラ」の彫像【金谷益道】
植民地の逆襲と、あえてその名を告げぬ民族主義―オスカー・ワイルド「カンタヴィルの幽霊」の喜劇性、ゴシック性、政治性【田多良俊樹】
超自然のもたらす「リアリティ」―ウィリアム・シャープの「ヒラリオン神父の激情」とフィオナ・マクラウドの「森のカハル」をめぐって【有元志保】
第4部 幻想と怪奇の現代
クローン人間創世記―カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』【臼井雅美】
幽霊たちのいるところ―エリザベス・ボウエン「猫は跳ぶ」に見る幽霊屋敷の系譜【桃尾美佳】
恐怖と欲望の操り人形―アンジェラ・カーターのカーニヴァル劇場【高橋路子】
ブックガイド【東雅夫+下楠昌哉】
対談(あとがきに代えて)【東雅夫×下楠昌哉】
執筆者紹介(メール・インタビュー)
人名索引

編者|editors

東雅夫(ひがし・まさお)
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集長。著作に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』(学研新書)、『文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界』(筑摩書房)、『日本幻想文学大全』『世界幻想文学大全』(編著、ともに全三冊、ちくま文庫)など。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、訳書にイアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

 

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フェルナン・レジェ オブジェと色彩のユートピア―キュビスムからフランス人民戦線まで

フェルナン・レジェ オブジェと色彩のユートピア

キュビスムからフランス人民戦線まで

  • 山本友紀/2014年3月
  • 4500円(本体)/A5判上製356頁
  • 装丁:矢萩多聞

日本で初めての本格的なフェルナン・レジェ論!
抽象絵画、版画、舞台芸術、映画、建築装飾など多彩な創作活動を、歴史的・社会的・政治的状況、芸術的環境と関連づけながら分析・考察。
キュビスム絵画や映画『バレエ・メカニック』で知られる20世紀の作家レジェの魅力を多方向から考える。
(ISBN 9784861104053)
日本図書館協会選定図書
花王芸術・科学財団 平成26年度美術に関する研究奨励賞」受賞

目次より|indexes

第1章 近代都市のイメージ
第2章 「機械時代」の芸術
第3章 「秩序への回帰」とキュビスムの変容
第4章 抽象表現と「装飾」
第5章 オブジェの詩学
第6章 人民戦線時代の文化政策と芸術的潮流
第7章 民衆の祝祭

著者|author

山本友紀(やまもと・ゆうき)
1977年、大阪府生まれ。2000年、京都大学農学部生物機能学科卒業。
2009年、京都大学大学院博士号(人間・環境学)取得。
現在、京都嵯峨芸術大学非常勤講師ほか。
専門は美学・美術史、表象文化論。

 

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ジョージ・エリオットの異文化世界

ジョージ・エリオットの異文化世界

  • 高野秀夫/2014年2月
  • 3333円(本体)/四六判上製274頁
  • 装丁:矢萩多聞

『ミドルマーチ』や『ダニエル・デロンダ』に見られる仏教への言及を手がかりとして、19世紀イギリスの女流作家エリオットが持つ東洋への関心を探り出し、その作品の世界性・普遍性を明らかにする。
(ISBN 9784861103957)

目次より|indexs

序章:ジョージ・エリオットの異文化世界
第1章:『牧師たちの物語』(Ⅰ)「エイモス・バートン師の悲運」―時間と感情の交錯
第2章:『牧師たちの物語』(Ⅱ)「ギルフィル氏の恋物語」―現実と共感
第3章:『牧師たちの物語』(Ⅲ)「ジャネットの悔悟」―必然性と秩序
第4章:『アダム・ビード』―ヘティーの本性と悲哀
第5章:『フロス河の水車場』―苦難と再生
第6章:『サイラス・マーナー』―今ひと時の豊かなコミュニケーションと愛と人生
第7章:『ロモラ』―西洋と東洋の心の絆を求めて
第8章:『急進主義者フィーリックス・ホルト』―トランサム夫人の“Love”「慈悲」:魂の言語
第9章:『ミドルマーチ』―現実と幻想:東洋仏教文化思想と西洋風ブッダ
第10章:『ダニエル・デロンダ』―母と子:仏教説話、捨身飼虎

著者|author

高野秀夫(たかの・ひでお)
駒澤大学総合教育研究部教授、レスター大学客員研究員、ウォーリック大学客員教授。
単著にCross-Cultural Reading of George Eliot(北星堂、2003年)など、共訳書に『ミルトンと対話するジョージ・エリオット』(アナ・K・ナード著、英宝社、2011年)。

 

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Essays on Dickens, Forster, Austen: A Japanese Reader’s Appreciation

Essays on Dickens, Forster, Austen

A Japanese Reader’s Appreciation

ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』、フォースター『インドへの道』、オースティン『高慢と偏見』など、古典性と現代性をあわせもつイギリス小説を、ドストエフスキーや禅にも論及しつつ味読する。
日本人の感性とメンタリティが活きる考察。
※既刊『ディケンズ、フォースター、オースティン―いまに生きるイギリス小説』(春風社2008)を一部改稿して英訳。
(ISBN 9784861103889)

目次|indexs

PREFACE
CHAPTER ONE: A Mysterious Attraction and Liveliness: A Study of Several Characters in David Copperfield
CHAPTER TWO: Passion Underneath Modesty: A Reevaluation of Esther Summerson
CHAPTER THREE: A Passage to India: Western Mentality and India
CHAPTER FOUR: A Reading of Pride and Prejudice
CHAPTER FIVE: A Reading of Emma: Highbury — A Village Both Realistic and Idyllic
INDEX

著者|author

藤田永祐(ふじた・えいすけ)
1938年生まれ。東京大学文学部英文科卒業後,同大学大学院英語英文学修士課程修了。獨協大学名誉教授。訳書に,I・ワット『小説の勃興』(南雲堂1999),ノーマン・F・キャンター『聖なるきずな―ユダヤ人の歴史』(法政大学出版局2005)など。論文に,「『虚栄の市』―比較論的考察」,「『エマ』―鑑賞と考察」,「『大きな遺産』の世界―その象徴的・具象的手法の考察」,「シェイクスピアの開いた心性について」など。著書に,『ディケンズ、フォースター、オースティン―いまに生きるイギリス小説』(春風社2008)がある。

 

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トルストイと生きる

トルストイと生きる

  • 藤沼貴/2013年11月
  • 4762円(本体)/A5判上製584頁
  • 装丁:長田年伸

岩波文庫版『戦争と平和』などの翻訳を手掛け、トルストイ研究に生涯を捧げた藤沼貴。その論考を執筆順に収録し、トルストイの創作と生の真実に迫る。
(ISBN 9784861103858)

目次より|Оглавление

1 いまこそトルストイに学ぶ
2 初期のトルストイ(卒業論文)
3 修士論文「トルストイ研究」
4 トルストイの個性
5 「ロシア地主の物語」と「地主の朝」
6 初期の卜ルストイ
7 『アンナ・カレーニナ』の素材
8 レフ・トルストイの家系とその社会的位置
9 レフ・トルストイ―大学中退からコーカサス行きまで―
10 スターンとトルストイ
11 ルソーとトルストイ
12 『戦争と平和』の題名について
13 トルストイ
14 トルストイの生活と文学
15 レフ・トルストイの西欧旅行―その原因についての一考察―
16 モスクワの『アンナ・カレーニナ』―オブロンスキーの家―
17 モスクワの断想―トルストイの最後のことば―
18 ソ連におけるトルストイ研究史
19 カチューシャの系譜
20 ザイデンシヌール版『アンナ・カレーニナ』
21 トルストイ『クロイツァー・ソナタ』―「愛」の神話への反逆―
22 レフ・トルストイ『コサック』の創作過程
23 プーシキンとトルストイの同名の作品(1)『ふぶき』
24 プーシキンとトルストイの同名の作品(2)『コーカサスの捕虜』
25 トルストイと分離派
26 ロシアの作家とチェチェン―A・S・グリボエードフの場合―
27 トルストイの人間教育
28 本多秋五『「戦争と平和」論』について
29 没後百年 トルストイの思想と精神に学ぶ
30 トルストイとショーペンハウアー

著者|Автор

藤沼貴(ふじぬま・たかし)
1931年生まれ。2012年死去。
著書に、『トルストイの生涯』(第三文明社)、『新版ロシア文学案内』(岩波書店、共著)、『和露辞典』(研究社)、訳書に、『戦争と平和』(岩波書店)、『復活』(講談社)など、多数。

 

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戸籍の謎と丸谷才一

戸籍の謎と丸谷才一

  • ソーントン不破直子/2013年10月
  • 1800円(本体)/四六判上製350頁
  • 装丁:矢萩多聞

戸籍ほど日本人が固執し、愛着をもち、また警戒し、時代時代の宗教や法律をはるかに超えて長命を維持してきた社会制度は日本には他にない。丸谷才一の作品を通して、その謎に迫る。
(ISBN 9784861103811)

讀賣新聞(2014年2月2日)に書評が掲載されました。評者は讀賣新聞編集委員の尾崎真理子さんです。「魂の告白を読み解く

目次|indexs

第0章 女Aの戸籍物語
第1章 戸籍制度のある国―『彼方へ』、「初旅」
第2章 『年の残り』―死者たちの残照を秘して
第3章 『横しぐれ』から「樹影譚」へ―読者である作者
第4章 徴兵制のあった国
第5章 『笹まくら』―この空白だらけの社会
第6章 『裏声で歌へ君が代』の裏にあるもの―徴兵忌避と四人の男
第7章 『女ざかり』―いいかげんな国家のいいかげんな小説
第8章 『輝く日の宮』―作者という幽霊、読者という未来
第9章 『持ち重りする薔薇の花』―ヴァニラ・アイスクリームにシェリーをかけて
終章 死すべきものの彼方―四季と写真に関する考察

著者|author

ソーントン不破直子(そーんとん・ふわ・なおこ)
1943年生まれ。日本女子大学文学部英文学科卒。米国インディアナ大学にて比較文学の修士号と博士号を取得。日本女子大学文学部英文学科教授を経て、現在同大学名誉教授。訳書に『茶の本』(春風社2009)、編著に『作品は「作者」を語る―アラビアン・ナイトから丸谷才一まで』(春風社2011)などがある。

 

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