夜窓鬼談 

夜窓鬼談

  • 石川鴻斎 著 小倉斉・高柴慎治 訳註/2003年12月
  • 3800円(本体)/A5判・536頁

〈夜の窓には鬼が棲む〉「茨城智雄」「果心居士」「画美人」…あの澁澤龍彦や小泉八雲も底本にした怪談奇談本、初の現代語訳成る! 原著に収められた33葉の挿絵もすべて収録、奇妙奇天烈摩訶不思議な物語世界をあますところなく再現! 原著は明治22年、東陽堂より刊行。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146926)

目次|indexs

上巻
夜窓鬼談序/凡例/鬼字解/哭鬼/笑鬼/瞰鬼/貧乏神/七福神/花神/奇縁/雷公/風伯/売醴女/古寺怪/蛇妖/竃怪/鬼児/祈得金/客舎見鬼/画美人/天狗説/大原維蓮/仲兼刺怪/仲俊斃怪/興福寺僧/奇籠/毛脚/山繰/羅漢/奇陶/孤児識父/源九郎/狐誑酒肆/冥府/怨魂借体/河童/一目寺/高秀才/轆轤首/大入道/驚狸/鉄蕉精/髑髏/牡丹燈/狸怪/宗像神祠//続黄粱/鬼神論(上)/鬼神論(下)
石川鴻斎とその時代―小倉斉
下巻
序/神卜先生/役小角/安倍晴明/葛葉/果心居士/狸技/縊鬼/阿絹蘇生/岩淵右内/友雅/累女/比翼塚/茨城智雄/象/義猫/洋狗/秦吉了/蟻城/小人/滝蔵/藤生救雀/飛鼎/熊人/霊魂再来/礼甫/変成男子/酔石生/染女/千葉某/飛鶻庵/保全法奇験/靄厓花卉/狸陰嚢/阿菊/偽情死/鼈成仏/阿岩/文弥/患歯/阿虎/阿多摩池/混沌子
『夜窓鬼談』の世界―高柴慎治

著者|author

石川鴻斎(いしかわ・こうさい)
1833年、三河国豊橋の商家に生まれる。詩文家・漢学者にして南宋画家。本名英。字は君華。通称英助。
藩の儒学者・西岡翠園や太田晴軒に師事。18歳で郷里を出、各地を遍歴。1858年、帰郷して私塾を開き経史を講じる。その後横浜に転居、清の公使館に親しく出入りする。優れた詩文家として名高く、南画にも秀でた。
編著書に 『日本外史纂論』『芝山一笑』『画法詳論』など。他に、漢文で記された『夜窓鬼談』、和文による怪談『花神譚』などがある。1918年没。
小倉斉(おぐら・ひとし)
1951年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。愛知淑徳大学教員。日本近代文学専攻。
高柴慎治(たかしば・しんじ)
1949年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。静岡県立大学教授。日本近代文学専攻。

担当編集者から

訳者の小倉先生と高柴先生は言葉に対する意識が超鋭敏! 校正校閲をしていてこんなに緊張したのははじめてです。一文字たりとも気が抜けない。文字通り胃の痛みを堪えながらの編集作業となりました。
原著の雰囲気を可能な限り再現しようと、挿絵撮影のために、カメラマンの橋本照嵩さんとともに磐田市立図書館へ。9時間にも及ぶ撮影の甲斐あって、原著に比べても遜色ない出来! すばらしい!
絶対におもしろいので、ぜひ買ってください。[-長田-]

 

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〔品切重版未定〕

モームの文学宇宙―仮面に隠れた人間観察 

モームの文学宇宙

仮面に隠れた人間観察

  • 柏原啓佐/2003年2月
  • 2800円(本体)/四六判・並製・444頁

モームは通俗作家なのか? モーム研究50年の間に見えてきたモーム文学の本質と真の魅力を作品ごとに分析。著者訳の引用文をたどりながら、「面白さ」の秘密を解き明かす。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146667)

目次|indexs

はじめに
第一部 モームの長編小説
『月と六ペンス』とモームの憧憬
『クラドック夫人』とモームの否定的精神の萌芽
モームの目とチャーリーの目―『クリスマスの休暇』について―
モームの見た事実―『お菓子とビール』について
『五彩のベール』の面白さ
夢と現実―『剃刀の刃』について―
『人間の絆』の結末部をめぐる諸問題
第二部 モームの短編小説とエッセイ
モームのシニシズム
S・モームの二つの『手紙』
批評家としてのS・モーム―『世界の十大小説』の場合―
第三部 英文学の流れの中で
S・モームとA・ハックスリーの神秘思想観―エル・グレゴ論―
「雨」と短編小説の方法の系譜
S・バトラーとS・モームを結ぶ糸
文学と科学―『すばらしい新世界』の場合―
あとがき

著者|author

柏原啓佐(かしわばら・ひろすけ)
1932年生まれ。京都大学文学部卒業。山口大学教授を経て、現在、奈良産業大学経済学部教授。

担当編集者から

かなかなこのイラストファイルを見ていたら、本書の内容にぴったりの絵を発見。これだ!と思い、表紙に使いました。サンプルは、茶とグレーの2種類を用意。「グレーのほうがモームの世界という感じですね」という柏原先生の一言で決まり。(山)

 

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〔品切重版未定〕

妊娠するロボット―1920年代の科学と幻想

妊娠するロボット

1920年代の科学と幻想

  • 吉田司雄・奥山文幸・中沢弥・松中正子・會津信吾・一柳廣孝・安田孝/2002年12月
  • 2940円(税込)/A5判変形美麗函入・280頁

浅草十二階、心霊研究、映画「メトロポリス」、同性愛、山猫など多様なキーワードを手がかりに、二〇年代日本を「科学・幻想・文学」の視点から捉え直す気鋭の論考集。

せいぜい多角的視点でなどと言ってよしとしてきた従来の方法論に、この本の執筆者たちは一撃を喰らわせている。痛快である。
―井上晴樹(作家、ロボット・ウォッチャー)
(ISBN 4921146632)

目次|indexs

妊娠するロボット 吉田司雄
アンドロイドは銀河鉄道の夢を見る 奥山文幸
帝都復興の花嫁たち 中沢弥
メトロポリス伝説―または帝都映画戦― 松中正子&會津信吾
霊界からの声 一柳廣孝
女が女を愛するとき 安田孝

著者|author

吉田司雄(よしだ・もりお)
工学院大学。
奥山文幸(おくやま・ふみゆき)
熊本学園大学。
中沢弥(なかざわ・わたる)
湘南国際女子短期大学。
松中正子(まつなか・まさこ)
評論家。
會津信吾(あいづ・しんご)
評論家。
一柳廣孝(いちやなぎ・ひろたか)
横浜国立大学。
安田孝(やすだ・たかし)
東京都立大学。

担当編集者から

装丁は日本を代表するデザイナー、ミルキィ・イソベさん。電話すると、「みるきぃでぇす(ハート)」とハスキー&セクシイボイス。そのミルキィさん渾身の豪華装丁。自信作とのこと。(内)

 

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小出楢重―光の憂鬱

小出楢重

光の憂鬱

  • 小出龍太郎/2001年12月
  • 2200円(本体)/四六判・上製・194頁

祖父が絵をのこし、孫が文をかいた。爽やかな共作に立ち会った。ドイツ文学者 池内 紀
二重性の魔力に満ちた近代洋画界の鬼才、小出楢重。画家の人生と創作の秘儀を孫が解き明かす。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146349)

目次|indexs

第一章 絵描きいうもんは、自分の描きたい思て描いた絵を買うてもろてんねんから、まあ、言うたら自分のウンコを買うてもろてんのと同じや
第二章 然し乍らパリーの美術は実にだめだよ。巴里で絵を習ってゐる奴の気が知れないよ
第三章 顔というやつはねえ、妙に性格的な連想を呼び起こして僕の制作を乱して困る
第四章 お金の無いこと恐れることあれへん。お金無いから いうて騒いだり喧嘩したりすんのは俗人のすることや
第五章 芸術というもんは、あんまり「げんかい」なもんはあかんのよ…、楢重はんも、そないよう言うてはった(妻・重子)

著者|author

小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
京都外国語大学フランス語学科卒業(専攻:フランス文学)、京都外国語大学大学院フランス語学科修士課程修了(専攻:モーパッサン研究)、浪速短期大学/ 大阪芸術大学非常勤講師、浪速短期大学教養課程専任講師を経て、浪速短期大学(現大阪芸術大学短期大学部)助教授就任。主な著書に『聞書き小出楢重』(中 央公論美術出版)、『文学』(浪速短期大学通信教育部)。

担当編集者から

小出先生2冊目の本ということもあって、編集作業はスムーズに。和田誠さんの装丁も3冊目。和田さんとも少しずつ打ち解けてきたような…。(山)

 

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ボードレール―魂の原風景

ボードレール

魂の原風景

  • 中堀浩和/2001年3月
  • 3333円(本体)/A5版・上製・332頁

脳髄・体性感覚・内臓感覚を直撃する言葉で現代を予見、未来詩のバイブルとなったボードレール。二極性の魔力を秘めた彼の魂の内奥へと迫る野心作。
サルトルさえ解明できなかったボードレールの宗教意識に肉薄する。言葉の意味的側面(精神)と音的側面(肉体)を用語使用頻度数のデータを基に詳細に考察。原典はプレイアード版全集最新版に依拠。
(ISBN 4921146233)

著者|author

中堀 浩和 (なかぼり・ひろかず)
甲南女子大学文学部フランス文学科教授
著訳書:『フランス文学を学ぶ人のために』(共著)世界思想社。『フランス わが愛―フランス学への一つの試み』青山社、S・ドゥマルケ『ベルリオーズ』(共訳)音楽之友社。

担当編集者から

3月27日生まれの中堀先生は3が大好き。で、定価も3333円? ボードレールのことなら2時間でも3時間でも話をしつづける。パリが似合うダンディ。(山)

 

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文学にひそむ十字架

文学にひそむ十字架

  • 小出龍太郎/2000年12月
  • 3200円(本体)/A5判・上製

深層心理学、キリスト教を思想規範において文学にあらわれた人間の心理と行動を考察するユング主義的文学論。
(ISBN 4921146195)

目次|indexs

人間と文学〈二次的文学論〉
人間とは何か?〈深層心理学を通して〉
数のもつ象徴性の古典的解釈
フランス古典主義文学の時代まで
フランス・ロマン主義文学から写実・自然主義文学へ
結語

著者|author

小出龍太郎(こいでりゅうたろう)
京都外国語大学フランス語学科卒業(専攻:フランス文学)、京都外国語大学大学院フランス語学科修士課程修了(専攻:モーパッサン研究)、浪速短期大学/大阪芸術大学非常勤講師、浪速短期大学教養課程専任講師を経て、浪速短期大学(現大阪芸術大学短期大学部)助教授就任。主な著書に『聞書き小出楢重』(中央公論美術出版)、『文学』(浪速短期大学通信教育部)。

担当編集者から

電話が鳴る。小出先生では? 電話をとる。やはり、小出先生だ! テレパシーが通じるほど(?)電話でやりとりしました。(山)

 

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Paradox and Post‐Christianity:Hardy’s Engagements with Religious Tradition and the Bible

Paradox and Post‐Christianity

:Hardy’s Engagements with Religious Tradition and the Bible

  • 粟野修司/1999年12月
  • 6200円(税込)/A5判・上製

トマス・ハーディのキリスト教観への新しいアプローチ! 「テス」「日陰者ジュード」などで知られるイギリスの作家トマス・ハーディ。ハーディの小説には、聖書の隠喩が数多くあるが、これまでのハーディ研究で論じられなかった問題に焦点を当てる。日本初の“ハーディとキリスト教の関わり”を扱った論考。
(平成11年度文部省科学研究費補助金交付図書)
(ISBN 4921146039)

目次|indexs

Acknowledgements
Textual Note
Introduction

1. Hardy’s Pastoral: Beginning with the Fall
2. The Return of the Native: A Post-Christian Tragedy
3. The Mayor of Casterbridge: Language and Being
4. The Woodlanders: Tree and Life
5. Tess of the d’Urbervilles: A Version of the Fall
6. Jude the Obscure: A Post-Christian Apocalypse

Conclusion
Notes
Bibliography

著者|author

粟野修司(あわの・しゅうじ)
大阪学院大学助教授

担当編集者から

本文レイアウトも粟野先生。ハーディーをキリスト教の視点から分析した初めての本。(山)

大阪学院大学助教授

 

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