ロバート・フロスト詩集 ニューハンプシャー

ロバート・フロスト詩集 ニューハンプシャー

  • 藤本雅樹(訳)/2020年12月
  • 4000円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

20世紀アメリカ詩を代表する詩人の第4詩集『ニューハンプシャー』の翻訳。これによって、フロストは、ピュリッツァー賞を射止めた。

(ISBN 9784861107153)

目次|contents

ニューハンプシャー

〈注釈詩群〉
石舟の中の隕石
国勢調査員
望遠鏡

斧の柄
丸砥石
ポールの女房
野ブドウ
三人目の居場所
二人の魔女
 一 クース郡の魔女
 二 グラフトン郡の乞食魔女
むなしい脅威
泉、瓶、ロバの耳と何冊かの本
あなたに午前一時を歌いましょう

〈装飾詩群〉
青の断片
火と氷
使われなくなった墓地で
雪の粉
E・Tに
金色のままでいられるものは何もない
逃げた子馬
目的は歌だった
冬の夕べ森辺に佇んで
一度だけ、そのとき、何かが
青い蝶の日
冬の訪れ
大地のほうへ
さようなら、そして冷たくしておいて
二匹が二人を見つめている
大切にとっておくためにではなく
町の小川
台所の煙突
冬、日暮鳥を探しもとめて
無限の瞬間
砂糖果樹園の夕べ
落ち葉拾い
谷間が歌う日
不安
山腹の雪解け
農夫たち
道をふさぐ倒木に寄せて
僕たちの歌の力
鍵のないドア
田舎の風物をよく知ることの必要

注解

【解説にかえて】
「ニューハンプシャー」の世界
「望遠鏡」のレトリック

あとがき

訳者|translator

藤本雅樹(ふじもと・まさき)
1953年生まれ。龍谷大学文学部教授。
主な業績
〈著書〉『黒船の行方――アメリカ文学と「日本」』(共著、英宝社、2009年)、『フロストの「西に流れる川」の世界――新たな抒情を求めて』(国文社、2003年)、『オレゴン・トレイル物語――開拓者の夢と現実』(共著、英宝社、1997年)
〈翻訳〉『ロバート・フロストの牧歌の技法』(ジョン・F・リネン著、晃洋書房、2019年)、『エリノア・フロスト――ある詩人の妻』(サンドラ・L・キャッツ著、晃洋書房、2017年)、『ロバート・フロスト――哲学者詩人』(ピーター・J・スタンリス著、共訳、晃洋書房、2012年)、『ロバート・フロスト詩集――少年の心』(国文社、1985年)、『ロバート・フロスト詩集――ボストンの北』(国文社、1984年)他。

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モダニズムの胃袋―ヴァージニア・ウルフと同時代の小説における食の表象

モダニズムの胃袋

ヴァージニア・ウルフと同時代の小説における食の表象

  • 大西祥惠(著)/2020年12月
  • 2700円(本体)/四六判上製236頁
  • 装丁:矢萩多聞

ウルフを中心としたイギリスのモダニズム小説を通して、当時のイギリスの食文化を検証。ジェンダー、身体、アダプテーションなどの視点から、食の描写の重要性を示す。『灯台へ』に登場するブフ・アン・ドーブのレシピなど、5編のコラムも収録。
(ISBN 9784861106903)

目次|contents

序章
Ⅰ ウルフの「食べ物に対するコンプレックス」
第1章 『ダロウェイ夫人』における食事療法
Ⅱ ウルフの食の政治学
第2章 『灯台へ』の食卓の美学
コラム(1) ブルームズベリー・グループとフランス料理―『灯台へ』の肉料理ブフ・アン・ドーブ
第3章 『オーランド』と『自分だけの部屋』にみる食とジェンダー
コラム(2) 衣装と身体
Ⅲ モダニズムの台所
第4章 ウルフと「使用人の肖像」
第5章 ウルフの台所
コラム(3) ウルフの色彩感覚―ウルフの手作りジャム
第6章 モダニズムの料理をする男たち―フォースター、ロレンス、ジョイスのテクストをめぐって
コラム(4) モダニズムと料理男子
Ⅳ 感覚の世界
第7章 ジョイスにおける食とテクスト―『ユリシーズ』の「カリュプソ」をめぐって
第8章 『フラッシュ』における味覚、そして嗅覚の世界
コラム(5) 野菜畑でご瞑想?

著者|author

大西祥惠(おおにし・よしえ)
同志社大学、立命館大学、龍谷大学 非常勤講師。
共著に『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(世織書房、2017)、論文に「Mrs Dallowayの食の政治学」(『テクスト研究』第7号、2011)、「Flushにおける「匂いの世界」」(京都女子大学大学院紀要『英語英米文学論輯』第18号、2019)など。

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中世英語英文学研究の多様性とその展望―吉野利弘先生 山内一芳先生 喜寿記念論文集

中世英語英文学研究の多様性とその展望

吉野利弘先生 山内一芳先生 喜寿記念論文集

  • 菊池清明、岡本広毅(編)/2020年12月
  • 8000円(本体)/A5判上製508頁
  • 装丁:穂積晴明

「古英語」「中英語」「中世受容」「通時研究」の4部構成で、31編の論考を収録。中世英語英文学研究における方法論の多様性と、その限りない可能性を探る。

(ISBN 9784861107146)

目次|contents


Editor’s Preface
本記念論集の出版に寄せて
中世英語英文学研究における多様な視点と研究方法

I.古英語 Old English
——言語 Language
・石黒太郎 Some Derivatives of ehtan in the Old English Orosius
・畝部典子 Old English scir and sciene
・鈴木敬了 Metrical Influence on ‘auxiliary + main verb’ constructions in an Old English poem, Exodus
・小河 舜 Wulfstanによる古ノルド語からの借用語laguの使用と意味変化——その通時的変化と作品との連関性
・市川 誠  アルフリッチの『文法』Harley 107写本の言語
・井出 光  旧約聖書詩編引用におけるfactum esse とwesan geworden(2)
——文学・文化 Literature and Culture
・唐澤一友 アングロ・サクソン時代における「世界」観
・藤井香子 The War between God and the Devil in Wulfstan’s Homilies
・三木泰弘 BeowulfAndreasに関する一考察
・吉見昭德 On Consideration of the Old English Epic Beowulf’s Story and Hengest “þēodnes ðegne” (Beowulf, l. 1085) including the Fragment Finnsburg Episode, and Hengest Thereafter
・福田一貴 The Rime of King Williamの作者に関する一考察——1086年の散文個所との関連から
・和田 忍  アングロ・サクソン・イングランドにおけるゲルマン人的異教文化について
・小池剛史 ‘Welsh ale’に見るアングル人とブリトン人の融合社会——『ピーターバラ修道院長チェオルレッドとウルフレッドの同意書』における用例の検証

Ⅱ.中英語 Middle English
——言語 Language
・江島孝人 Sir Gawain and the Green Knightにおけるhendeの用法
——文学・文化 Literature and Culture
・池上惠子 聖人伝を読む——聖人伝に見る世相
・今井光規 Sir Orfeo: Plot and Audience
・玉川明日美 『カンタベリー物語』における粉屋と “cherl” という〈個〉
・小倉美加 ジェフリー・チョーサーの夢物語詩における「鳥の囀り」の役割とその解放について
・菊池清明 中世英文学における自然描写の変容——『カンタベリー物語』と『ガウェイン卿と緑の騎士』
・長谷川千春 ガウェインと聖杯——マロリー『アーサー王の死』における信仰と反抗
・松井倫子 Gawain-詩人の詳細描写の手法とその不足について——Sir Gawain and the Green KnightにおけるGawain卿のHautdesert城入城の場面
・野地 薫 プルーデンスは賢妻か?

Ⅲ.中世受容 Reception of the Middle Ages
・多ヶ谷有子 鳥獣戯画とThe Canterbury Tales, GP最初の18行
・林 邦彦 トリスタン物語を扱ったフェロー語バラッド『トゥイストラムのバラッド』試論
・岡本広毅 J.R.R.トールキンの「ガウェイン論」再考——“the air of ‘faerie’” の効用を巡って
・末松良道 チューダー・インタールードに見る青少年問題

Ⅳ.通時研究 Diachronic Studies
・新川清治  単体通時言語資料としてのPeterborough Chronicleの有用性――人名を含む同格表現における一検証
・片見彰夫  中英語散文における意思伝達の技法——メタファーと行為指示型発話行為動詞を中心に
・小笠原清香 英語におけるスケールと強意に関するメタファー―fastrobustの通時的意味の変化・発達を通して
・柴﨑礼士郎 (It/there is) no nayの歴史的推移と文法化の漸次性について
・小倉美知子 Hunger (v.) or be hungry (be + adj.) — a diachronic choice?

吉野利弘教授 略歴・業績
山内一芳教授 略歴・業績
執筆者一覧

編者|editors

菊池清明(きくち・きよあき)
関西外国語大学教授
岡本広毅(おかもと・ひろき)
立命館大学准教授

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カントとシュンカタテシス論

カントとシュンカタテシス論

  • 福田喜一郎(著)/2020年12月
  • 5600円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

世界の構造、認識の対象がいかに成立しているのかということではなく、命題において表される知識とこれに対する心の関わり方を問う。
(ISBN 9784861107139)

目次|contents

はじめに
序論 フレーゲの「思想」
第一部 シュンカタテシス論の展開
第一章 アリストテレスの弁論術 (説得と確信)
第二章 ストア派のシュンカタテシス論 (シュンカタテシス論の原型)
第三章 懐疑主義 (シュンカタテシスの回避)
第四章 デカルト (自由なシュンカタテシス)
第五章 プラグマティズム (信念論の展開)
第六章 ヴィトゲンシュタイン (確実性の問題)
第七章 プラトンとスピノザ (反シュンカタテシス論)
第八章 サルトル (自己欺瞞)
第九章 ウィリアムズとコーエン (信念と承認)
第二部 カントのシュンカタテシス論
第一編 カントの論理学思想
第一章 論理学における様相の理論
第二章 クルージウスの用語
第三章 クルージウスとヤコービに対するカントの批判
第二編 カントの格率論
第一章 判定の原理と執行の原理
第二章 格率概念
第三章 マイヤー『論理学』
第四章 カントの自己欺瞞論
あとがき

著者|author

福田喜一郎(ふくだ・きいちろう)
1955年、東京生まれ。1978年、上智大学文学部哲学科卒業。1980年、京都大学文学研究科修士課程(西洋哲学史専攻)修了。2011年度、マールブルク大学哲学研究所客員研究員。現在、鎌倉女子大学教育学部教育学科教授。
著書に『着飾らない辞世の言葉』(幻冬舎ルネッサンス新書)、Johann Georg Heinrich Feder (De Gruyter)(共著)、『静かさとはなにか』(第三書館)(共編著)など。
翻訳にゲロルド・プラウス『カント認識論の再構築』(晃洋書房)(共訳)、『カント全集』第3巻、第14巻(岩波書店)(共訳)など。

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江戸の黙阿弥―善人を描く

江戸の黙阿弥

善人を描く

  • 埋忠美沙(著)/2020年12月
  • 4500円(本体)/A5判上製440頁(+口絵16頁)
  • 装丁:中本那由子

「悪の華」の陰に隠れた市井の善人の姿――
「江戸演劇の大問屋」と称された河竹黙阿弥の作劇法とは? 名優・四代目市川小団次独自の役作りとは? 絵画資料を用いた画期的な研究手法により、これまで知られてこなかった江戸期の黙阿弥の作意や、黙阿弥作品の最良の演者であった小団次の工夫を解き明かす。
新たな時代の黙阿弥研究!
(ISBN 9784861107061)

◆日本演劇学会 2021年度日本演劇学会河竹賞奨励賞 受賞

目次|contents

凡例
はじめに
第一章 「悪の華」「白浪狂言」「江戸演劇の大問屋」―近現代の黙阿弥評価
第一節 思想なき前近代性への批判―明治の黙阿弥評価
第二節 「情緒」と「美」の強調―大正の黙阿弥評価

第二章 修業時代の作劇法―嘉永の河原崎座
第一節 作風の萌芽―『都鳥廓白浪』
第二節 後継への挑戦―『吾孺下五十三駅』

第三章 小団次との提携―安政の市村座
第一節 隣人としての鼠小僧―『鼠小紋東君新形』
第二節 裁判劇ではなく農民劇として―『敵討噂古市』の典拠考
第三節 愚かな善人―正直清兵衛の造形
第四節 二つの和尚吉三像―『三人吉三廓初買』

第四章 江戸の終わりに―文久の市村・守田座
第一節 変容の軌跡―『青砥稿花紅彩画』
第二節 小団次一代―『勧善懲悪覗機関』

おわりに
参考文献
あとがき
索引

著者|author

埋忠美沙(うめただ・みさ)
1979年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部准教授。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇映像)専攻博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学文学部講師(任期付)、早稲田大学演劇博物館講師(任期付)などを経て、2020年より現職。博士(文学)。主要論文に、「歌舞伎の西郷隆盛」『歌舞伎 研究と批評』64(2020)、国立劇場調査養成部編『木下曽我恵■(「石」+「聚」)路』未翻刻戯曲集25、日本芸術文化振興会(2019)などがある。

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プルーフロックの世界―T.S.エリオットの限りなく悩めるもの

プルーフロックの世界

T.S.エリオットの限りなく悩めるもの

  • 遠藤光(著)/2020年11月
  • 4500円(本体)/A5判上製380頁
  • 装丁:長田年伸

エリオットの第一詩集『プルーフロックとその他の観察』の全12篇と、同時期に書かれた3篇、計15篇の短詩を綿密かつ多角的に読解。疎外され孤絶した人間への愛と共感を掬い取る。

(ISBN 9784861106729)

目次|contents

凡例
まえがき
第1章 “The Love Song of J. Alfred Prufrock” ―愛の不能と孤絶感―
第2章 “Prufrock’s Pervigilium” ―Infinitely suffering thing―
第3章 “The Love Song of J. Alfred Prufrock” ―第1章の続き(Resumed)―
第4章 “Portrait of a Lady” ―自意識過剰青年の悲劇―
第5章 “Preludes” ―Sordid Imagesへの懐しみ ―
第6章 “Interlude in London” ―不毛の春を歌う―
第7章 “Rhapsody on a Windy Night” ―曲がったもののイメージを通して―
第8章 “Morning at the Window” ―象徴としてのRATと海流のイメージ―
第9章 “The ‘Boston Evening Transcript’” ―ボストン市民の虚飾の仮面を剝ぐ―
第10章 “Aunt Helen” ―不毛の生と死―
第11章 “Cousin Nancy” ―奔放なSatan―
第12章 “Mr. Apollinax” ―BostonのHigh Society を揺さぶるPriapic Energy―
第13章 散文詩 “Hysteria” ―断片から個へのあがき―
第14章 “Conversation Galante” ―Romanticismへの決別―
第15章 “La Figlia Che Piange” ―神聖なるものの存在―
書誌
初出一覧
あとがき
索引

著者|author

遠藤 光(えんどう・ひかる)
1943年、新潟県南魚沼郡生まれ。1972年、法政大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得満期退学。1981年、英国ケンブリッジ大学客員研究員(1年間)。1993年、英国ケント大学客員研究員(1年間)。現在、実践女子短期大学名誉教授。
〔共著〕『桂田利吉博士傘寿記念論集―コウルリッジとその周辺』共編著(法政大学出版局、1982)。『オスカー・ワイルド事典―イギリス世紀末大百科』共著(北星堂書店、1997)。『伊藤廣里教授傘寿記念論集』共著(同論集刊行会編、2007)。
〔翻訳書〕S. T. コウルリッジ『文学評伝』共訳(法政大学出版局、1976)。ノースロップ・フライ『T. S. エリオット』(清水弘文堂、1981)。J. P. マハフィー『古代ギリシア人の生活文化』共訳(八潮出版社、1991)。J. P. マハフィー『古代ギリシアの教育』共訳(八潮出版社、1996)。
〔受賞〕2011年、R. H. ブライズ記念第5回山茶花クラブ賞受賞(受賞対象:学術文芸年刊誌『アレーテイア』〔1985年11月創刊〕の企画編集・著述・校訂・発行の長年にわたる功績に対して)。
〔学会〕日本英文学会会員。日本T. S. エリオット協会会員(元委員:元事務局長1996–1999)。日本ギリシャ協会会員。国際融合文化学会(名誉会員)。元アレーテイア文学研究会(主幹1985–2017)。元社団法人東京都私立短期大学協会・英語教育研究委員会(委員1995–1999)。

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異形のピューリタン―ジョン・ウィンスロップ・ジュニアとトランスアトランティック・トランザクション

異形のピューリタン

ジョン・ウィンスロップ・ジュニアとトランスアトランティック・トランザクション

  • 佐藤憲一(著)/2020年10月
  • 3900円(本体)/四六判上製272頁
  • 装丁:長田年伸

化学、医学、物理学、天文学、自然誌、地理、航海術、農業……
イギリスとアメリカを股にかけ自らの知的好奇心のままに生きた知識人(ヴァーチュオーゾ)、ジョン・ウィンスロップ・ジュニアの活動を再評価。これまで見逃されてきた植民地期アメリカ文学の知的枠組の形成を跡付ける。

(ISBN 9784861107122)

目次|contents

序 大西洋を越えて
第1章 「息子のウィンスロップ氏」の部屋―〈汎知〉と〈反-知〉の鬩ぎあい
第2章 荒野から庭園へ―ロンドン王立協会におけるニューイングランド自然誌の生成論(1)
第3章 トランスアトランティック・トランザクション―ロンドン王立協会におけるニューイングランド自然誌の生成論(2)
第4章 望遠鏡の使い方―二人のウィンスロップとコットン・マザー
第5章 我らのインディアン・コーン―アメリカのトウモロコシ/トウモロコシのアメリカ
結章 ウィンスロップ・ジュニア、トランスアトランティック・トランザクション、アメリカ文学前史

著者|author

佐藤憲一(さとう・けんいち)
東京理科大学理工学部准教授。
著作に、『救いと寛容の文学―ゲーテからフォークナーまで』(共著、春風社、2019年)、『異文化理解とパフォーマンス―Border Crossers』(共著、松田幸子・笹山敬輔・姚紅編、春風社、2016年)、『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著、日本人間関係学会・文学と人間関係部会編、開文社出版、2014年)、『知の版図―知識の枠組みと英米文学』(共著、鷲津浩子・宮本陽一郎編、悠書館、2007年)がある。

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空海に学ぶキャリアデザイン

空海に学ぶキャリアデザイン

  • 益田勉(著)/2020年10月
  • 3500円(本体)/四六判並製268頁
  • 装丁:桂川潤

偶然の不可思議――
宗教的・文化的に日本を代表する偉人・天才としての空海ではなく、「衆生」の一人として自らの航路を切り開いていった空海の人生を辿る。
(ISBN 9784861107054)

目次|contents

まえがき
第1章 空海とキャリアデザイン
第2章 二十四歳の転機
第3章 空海の山林修行
第4章 長安の一年
第5章 不惑の歳の前後
第6章 東寺と高野山
第7章 十住心思想とキャリアデザイン(1)
第8章 十住心思想とキャリアデザイン(2)
参考・引用文献
あとがき

著者|author

益田勉(ますだ・つとむ)
1952年静岡県生まれ。1976年に東京大学文学部卒業、株式会社リクルート入社。1999年に同社退職、人事教育コンサルタント開業。2002年に筑波大学大学院修了、修士(経営学)。2008年より文教大学人間科学部講師。2019年に高野山大学大学院修了、修士(密教学)。現在、文教大学人間科学部教授。著書に『キャリアの探索と形成――キャリアデザインの心理学』(文教大学出版事業部、2011年)、『日々の生活に役立つ心理学』(共著、川島書店、2014年)、論文に「キャリア選択行動に対するキャリア志向性の影響」『経営行動科学』2002年、「キャリア・アダプタビリティと組織内キャリア発達」『人間科学研究』2008年、「高齢者のキャリア意識」『人間科学研究』2016年、「空海のキャリア選択(1)――24歳の転機」『人間科学研究』2019年、ほか。

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先祖祭祀と墓制の近代―創られた国民的習俗

先祖祭祀と墓制の近代

創られた国民的習俗

  • 問芝志保(著)/2020年10月
  • 5000円(本体)/A5判上製362頁
  • 装丁:矢萩多聞

整然と区画された墓地に家族の墓を所有し、遺骨を納め、折にふれて墓参りに行く―この日本の「伝統的」な習俗は、いつ生まれ、どのようにつくりかえられ、普及してきたのか?
先祖祭祀が国家的アイデンティティと結びつくのと並行して、近世的な墓と墓地が文明化・西洋化を辿った明治~大正。そうした新しい先祖祭祀と墓制がマスメディアを通じて人々に受容され、ナショナリズムとも接合していった昭和戦前期。宗教社会学の立場から、その変遷の諸相に迫る。

(ISBN 9784861106927)

目次|contents

序論

Ⅰ部 先祖祭祀と近代
第1章 文明国のAncestor Worship―穂積陳重『祖先祭祀ト日本法律』再考
第2章 国民道徳論と先祖祭祀―国民的習俗の実践教育

Ⅱ部 墓制と近代
第3章 近代墓制の成立―明治前半期における墓地法制の展開
第4章 近代墓制の受容―札幌にみる墓制の近代
第5章 墓地の西洋化―大正期東京における造園家の墓地観
補論 墓地の聖地化―聖将・東郷平八郎の埋葬を事例として
第6章 カロート式家墓の成立―関東大震災後における東京の墓制

Ⅲ部 昭和戦前期の先祖祭祀と墓制
第7章 明治の墓癖家と昭和の掃苔家―名墓へ向けるまなざしの変容
第8章 昭和戦前期の墓相家と「正しい墓」―無縁墓供養から日本精神論へ

結論

参考文献一覧
あとがき
索引

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。

p.66 「F・ド・クーランジュ」→「N・D・フュステル・ド・クーランジュ」
p.72 「ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.73 「ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.331 「F・ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.i(索引)「ド・クーランジュ、F」→「フュステル・ド・クーランジュ

p.106 図2-2キャプション 「右:国宝」→「右:国定」
p.156 l.14 「墓や墓地の」→「墓と墓地の」
p.182 l.13  「多磨霊園計画」→「多磨墓地計画」
p.311 l.11 「昭和五年頃」→「昭和四年頃」
p.338 l.8 「土居弘」→「土居浩」

※なお、電子版では以上は訂正済みです。

著者|author

問芝志保(といしば・しほ)
博士(文学)。専門は宗教社会学、日本近代宗教史。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、公益財団法人国際宗教研究所研究員。主要研究業績に「寺院と墓地の現在―「墓じまい時代」の課題」(相澤秀生・川又俊則編著『岐路に立つ仏教寺院―曹洞宗宗勢総合調査2015年を中心に』法蔵館、2019年)、「明治民法と祖先祭祀論」(鈴木岩弓・森謙二編『現代日本の葬送と墓制―イエ亡き時代の死者のゆくえ』2018年、吉川弘文館)、「関東大震災と家族納骨墓―近代都市東京の墓制」(『宗教研究』393号、2018年)など。

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ゴマムシ狂騒曲―旅する「小枝通信」より

ゴマムシ狂騒曲

旅する「小枝通信」より

  • 堤小枝子(著)/2020年10月
  • 1500円(本体)/四六判並製270頁
  • 装丁:矢萩多聞

旅するように生きれば、毎日こんなに面白い!
14年にわたるヨーロッパ転々生活と帰国後の田舎暮らしのなかで遭遇した日々の小さな事件や愛すべき人びとを、ドキリ、クスリ、ホロリと描く56のエッセイ集。

(ISBN 9784861106972)

著者|author

堤小枝子(つつみ・さえこ)

ドイツ人の夫と結婚後、夫の仕事に伴ってドイツ、ルクセンブルク、ベルギーなどを遍歴。帰国後、約14年間のヨーロッパ生活と、その後の日々を綴った「小枝通信」を、国内外の読者に向けて配信している。元日本語教師。長野県在住。

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