身体を彫る、世界を印す―イレズミ・タトゥーの人類学

身体を彫る、世界を印す

イレズミ・タトゥーの人類学

  • 山本芳美、桑原牧子、津村文彦(編著)/2022年6月
  • 4000円(本体)/A5判並製384頁
  • 装丁:コバヤシタケシ
  • 装画:モノ・ホーミー

皮膚の上でどのような美が展開し、いかなる想いがせめぎ合っているのだろうか。
日本初のイレズミ・タトゥーの学術論集。各地の事例を紹介しながら、それぞれの社会の文化、美学、歴史、政治を考察する。

(ISBN 9784861108037)

目次|contents

まえがき(山本芳美)[pp.5-17]

第Ⅰ部 世界編
第1章 顔を横切る黒い帯―マルケサス諸島の文様の変容(桑原牧子)[pp.21-50]
第2章 ニュージーランド・マオリのタトゥー、タ・モコの復興(秦玲子)[pp.51-86]
第3章 より善い人を生み出すイレズミ―タイのサックヤンにみる宗教性と暴力(津村文彦)[pp.87-115]
第4章 「今」の楽しさと関係を刻む人々―カメルーン東南部の狩猟採集民バカのテレ(彭宇潔)[pp.117-145]

コラム
コラム1 インド・バイガのイレズミを振り返って(阿部櫻子)[pp.148-157]
コラム2 台湾原住民族と植民地時代の記録、そして現在―先住民族の知的財産保護と文化の盗用論をめぐって(山本芳美)[pp.158-184]
コラム3 どうやって調べるか? ウィリアム・ファーネスとイレズミを例にして―横浜、奄美、沖縄、ボルネオ、ヤップ(山本芳美)[pp.185-211]

第Ⅱ部 日本編
第5章 ヴィクトリア朝イングランドにおける「芸術的な」日本のイレズミと商業戦略(マット・ロダー[大貫菜穂 訳])[pp.215-247]
第6章 沖縄のハジチ(針突)とその調査史―資料蓄積を活かすために(山本芳美)[pp.249-276]
第7章 関係性としてのタトゥー―千葉市でヒップホップファッション・ストアを営む若者たち(山越英嗣)[pp.277-304]
第8章 「消えるタトゥー」はタトゥーごっこか―らしさとらしくなさをめぐって(松嶋冴衣)[pp.305-336]

特別寄稿
第9章 イレズミと医学(小野友道)[pp.339-368]
第10章 私とシヌイェ(マユンキキ)[pp.369-374]

あとがき
執筆者紹介

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。

14頁 「谷崎潤一郎が1911年に」→「谷崎潤一郎が1910年11月に『新思潮』に発表した処女小説」
198頁「雑誌『TATTOO BURST』の元編集長、川崎美穂さんにも伺ったところ、跳ね彫りは体力を消耗させない彫り方で、和彫りをする女性彫師が行うそうである。」→「雑誌『TATTOO BURST』の元編集長、川崎美穂さんにも伺ったところ、三味線彫りは本来の手彫に比べて体力を消耗させない彫り方なので(男女どちらの彫師も行うが)体力的には女性向きである。」

編者|editors

山本芳美(やまもと・よしみ)
都留文科大学・教授。文化人類学・イレズミほか身体文化研究。
主な著作に、『イレズミの世界』(2005年、河出書房新社)、『イレズミと日本人』(2016年、平凡社)、「日本みやげ」としてのイレズミ―十九世紀から二十世紀初頭における外国人観光と彫師」(『日本研究』63集、2021年)。

桑原牧子(くわはら・まきこ)
金城学院大学・教授。文化人類学。
主な著作に、Tattoo: An Anthropology (2005年、Berg)、 “Multiple Skins: Space, Time and Tattooing in Tahiti” (Anna Cole, Bronwen Douglas and Nicholas Thomas (eds.) Tatau/Tattoo: Bodies, Art and Exchange in the Pacific and the West、2005年、Reaktion)、「皮膚をまさぐる視線―18、19世紀タヒチ社会における他者認識にみるフェティシズム」(田中雅一編『フェティシズム研究第3巻 侵犯する身体』、2017年、京都大学学術出版会)。

津村文彦(つむら・ふみひこ)
名城大学・教授。文化人類学・東南アジア地域研究。
主な著作に、『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』(2015年、めこん)、「開放系コミュニケーション―東北タイにおける経産婦の病ピットカブーンの事例研究」(杉島敬志 編『コミュニケーション的存在論の人類学』、2019年、臨川書店)、「不可視を『見る』、不可解を『語る』―東北タイにおける呪術と感覚経験」(川田牧人・白川千尋・飯田卓 編『現代世界の呪術―文化人類学的探究』、2020年、春風社)。

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戯作者の命脈―坂口安吾の文学精神

戯作者の命脈

坂口安吾の文学精神

  • 大原祐治(著)/2022年5月
  • 4000円(本体)/四六判上製392頁
  • 装丁:毛利一枝

無数/無名の「ラムネ氏」たちが「自らの生を尊びバトンを渡」す反復に歴史の実相を見る戯作者の魂。安吾もまた一人の「ラムネ氏」だ。

(ISBN 9784861108112)

目次|contents

序 章 作家・坂口安吾の登場
第1章 アテネ・フランセという磁場
第2章 長篇小説への野心
第3章 墓標としての物語
第4章 戦時下の「常人」として
第5章 歴史と自伝、あるいは歴史としての自伝
第6章 戦後社会と所有の政治学
第7章 古代史への旅
第8章 社会批評と(しての)文学
あとがき

著者|author

大原祐治(おおはら・ゆうじ)
1972年千葉県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。学習院高等科教諭を経て、現在、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専攻は日本近現代文学、出版文化論。著書『文学的記憶・一九四〇年前後――昭和期文学と戦争の記憶』(翰林書房、2006年)、編著『コレクション・モダン都市文化 第一〇〇巻 防空と空襲』(ゆまに書房、2014年)『「月刊にひがた」復刻版別冊解題・総目次・執筆者索引』(三人社、2016年)、共編著『「私」から考える文学史――私小説という視座』(勉誠出版、2018年)『占領期 地方総合文芸雑誌事典』(金沢文圃閣、2022年)など。

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日本の神学を求めて

日本の神学を求めて

  • 小野寺功(著)/2022年5月
  • 2200円(本体)/四六判並製168頁
  • 装丁:矢萩多聞

キリスト教の日本への受肉化(インカルチュレーション)を生涯のテーマとしてきたキリスト者の最初期の直観的思索。初めての書籍化。
(ISBN 9784861108099)

目次|contents

序に代えて 悲劇的体験──大き過ぎる課題
第1章 伝統と創造の課題における「日本的霊性の理念」
第2章 日本的霊性の自覚の論理としての西田哲学
第3章 東西文化の論理的対質──場所的論理の重要性
第4章 場所的論理とキリスト教的世界観──西田哲学超克の一方向
第5章 現代の課題としての「キリスト教の辯證」
第6章 イデアリスム・絶対無・神をめぐって──新しい日本精神史の回転軸となるもの
第7章 総合点「三位一体のおいてある場所」としての絶対無の把握の重要性──日本の神学の創造的基盤
第8章 日本的思惟における「絶対弁証法」と三位一体の実存弁証法
第9章 世界教会の理念における日本の霊的使命──カトリシズムの自己更新と日本的霊性との出会い
第10章 日本私学の「道徳・宗教教育」についての一提言
あとがき

著者|author

著者名(おのでら・いさお)
1929年岩手県生まれ。上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。主な著書に『絶対無と神―京都学派の哲学』(2002年)『聖霊の神学』(2003年)『大地の文学 [増補]賢治・幾多郎・大拙』(2004年)『随想 西田哲学から聖霊神学へ』(2015年、以上春風社)がある。

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ユゴー詩アンソロジー 夏の雨・冬の大天使

ユゴー詩アンソロジー 夏の雨・冬の大天使

  • ヴィクトル・ユゴー(著)、宇多直久(編訳)/2022年5月
  • 4000円(本体)/四六判上製436頁
  • 装丁:毛利一枝

ユゴーの古典的研究者バレールの「人間の側にあるのはエロス、自然の側にあるのは牧神パン」の思想を踏まえ、精選した愛惜の訳詩50余篇。
(ISBN 9784861108105)

目次|contents

はじめに
《亡命前》
1 『オードとバラード』
2 『秋の木の葉』1831年
3 『黄昏の歌』1835年
4 『内なる声』1837年
5 『光と影』1840年
《亡命後》
6 『懲罰詩集』1853年
7 『静観詩集』1856年
8 『サタンの終わり』1859年
9 『街と森の歌』1865年
10 『諸世紀の伝説新シリーズ』1877年
あとがき

訳者|translator

宇多直久(うだ・なおひさ)

1947年富山市生まれ。71年京都大学経済学部卒。80年同大学院文学研究科仏文学修士。97年パリ第三大学第三課程博士(19世紀フランス文学・文明)。滋賀大学元講師。
著作にLa Madone dans l’œuvre d’Honoré de Balzac(PU du Septentrion, 《Thèse à la carte》, 1998)、『バルザック王国の裏庭から―『リュジェリーの秘密』と他の作品集』(編訳)、『イヴの娘』(訳)がある。

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〈線〉で読むディケンズ―速記術と想像力

〈線〉で読むディケンズ

速記術と想像力

  • 松本靖彦(著)/2021年5月
  • 3600円(本体)/四六判上製300頁
  • 装丁:矢萩多聞

賑やかな作品世界を生み出したディケンズ。その人物造形の秘密は、若き日に身につけた速記術にあった?!
『骨董屋』『クリスマス・キャロル』『大いなる遺産』などの作品を、〈線〉にまつわる問題に着目して読み直し、「自己と他者」「生と死」「子どもと大人」などの境界線をめぐる想像力の働きを明らかにする。

(ISBN 9784861107474)

目次|contents

序章
第一部:ディケンズの速記と想像力
第一章:ディケンズの速記と人物造形
第二章:ディケンズとホガースの速記術
第二部:境界線をめぐるドラマ
第三章:大人と子どもの境界線―大人の中に子どもはいるのか
第四章:自他を隔てる境界線 (一)『大いなる遺産』―ピップは自分の人生の主人公になれるのか
第五章:自他を隔てる境界線 (二)『ドンビー父子』―フローレンス・ドンビーは父親の宝となれるのか
第三部:境目の想像力
第六章:生きているのか死んでいるのか―見世物小屋としての『骨董屋』と人形の死に様
第七章:いずれは死なねばならぬから―ディケンズの『骨董屋』『互いの友』とフロイトの『快原理の彼岸』
終章:結論―越境するディケンズ(の想像力)

著者|author

松本靖彦(まつもと・やすひこ)
東京理科大学理工学部〔教養〕教授。専門分野は19世紀英米小説、ヴィクトリア朝文化、剣戟映画。

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記憶のなかの「碧南方言」―語彙・語法・音韻の特徴

記憶のなかの「碧南方言ことば

語彙・語法・音韻の特徴

  • 石川文也(著)/2022年4月
  • 1800円(本体)/A5判並製226頁
  • 装画:石川怜奈

愛知県西三河に位置する碧南市のことばを、地元での聞き取り調査によって克明に記録。生きた用例からその言語的特徴を明らかにする。

(ISBN 9784861108075)

目次|contents

はじめに
第1節 「人々の移動の歴史」の表象としての「方言」
第2節 「碧南方言」が話される碧南
第3節 考察の目的と方法

第1章 ことばに関わる研究
第1節 「方言」の定義
第2節 「方言」vs「標準語」と「共通語」
第3節 「地域方言」と「社会方言」
第4節 「方言」・「〇〇弁」・「〇〇ことば」
第5節 「〇〇方言」という言い方
第6節 ことばを話す人・ことば・場所

第2章 「碧南方言」の特徴
第1節 ひとつの「三河方言」
第2節 先行する収集・調査
第3節 データの収集
第4節 語彙・語法
 1.語彙
 2.語法
  2.1.動詞
  2.2.形容詞
  2.3.助動詞
  2.4.そのほかの語法・表現
第5節 音に関わる特徴
 1.音韻的特徴
  1.1.連母音の融合
  1.2.母音の置換
  1.3.子音の置換・付加
  1.4.音の欠落
 2.アクセント

おわりに
第1節 「碧南方言」の特徴のまとめ
第2節 今後の課題

参考文献表
参照したウェブサイトの一覧

著者|author

石川文也 (いしかわ・ふみや)
愛知県碧南市出身。言語学者。作家。日本鳥学会会員。
東京大学教養学部教養学科第2「フランスの文化と社会」卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学。パリ第三=新ソルボンヌ大学外国語としてのフランス語教育論専攻博士課程修了。博士(言語・文化教育論)。
現在、立教大学異文化コミュニケーション学部教授。

主な著書
Ishikawa, F. (2002). L’interaction exolingue : analyse de phénomènes métalinguistiques. Continuité et discontinuité entre situation d’enseignement/apprentissage et situation « naturelle ». Yokohama : Shumpûsha.
石川文也(2009)『コバタンの繁殖―絶滅危惧種保存への挑戦』春風社.
Ishikawa, F. (2012). La transmission des savoirs : une analyse dynamique du discours. Yokohama : Shumpûsha.
Ishikawa, F. (2018). Enseignement du français au Japon : enjeux et perspectives en contexte. Paris : L’Harmattan.
石川文也(2019)『記憶の囁聲』風媒社.
Ishikawa, F. (2021). Le FLE ou français langue extraordinaire ! – un peu de linguistique pour en connaître davantage –. Paris : L’Harmattan.

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わたしの学術書―博士論文書籍化をめぐって

わたしの学術書

博士論文書籍化をめぐって

  • 春風社編集部(編)/2022年4月
  • 2000円(本体)/A5判並製502頁
  • 装丁:中本那由子
  • 装画:市川詩織

「研究」と「出版」。どちらも(大変だけど)おもしろい!

「研究」を職業にするってどういうこと?
職業にしなくても研究ってできるの?
学術書を出版するってどういうこと?
研究者を志したけど悩んでます……。

生きていくなかで「深く学ぶこと」を軸に据え、学術出版社・春風社で博士論文を出版した研究者総勢58名による、博論書籍化体験記エッセイ。
研究テーマと出会ったときの胸のときめき、調査での悲喜こもごも、博士論文執筆時の苦労、博論を書籍化する際の醍醐味、刊行後の世界の広がり方――。
「研究」とのいろいろな付き合い方、「出版」までのいろいろな道程が見えてくる!

(ISBN 9784861107610)

目次|contents

はじめに

1. 時を経ても 田中典子(清泉女子大学教授)/言語学
2. 批判的思考への入口 石川文也(立教大学教授)/言語学
3. 研究者人生の「背骨」 水野剛也(明治大学教授)/歴史学
4. より多くの読者に届けるため 渡部森哉(南山大学教授)/中南米考古学
5. 遠い遠いプーシキンへの道 小林実(十文字学園女子大学教授)/日本近代文化史
6. ゾラと荷風とオペラとわたし 林 信蔵(福岡大学准教授)/日仏比較文学
7. 出版から広がる人の輪 岡本亮輔(北海道大学准教授)/宗教学
8. 自論を見直し磨く訓練 金香淑(日本大学文理学部講師)/神話研究
9. 様々な機会への扉 石黒武人(立教大学准教授)/異文化コミュニケーション学
10. 偶然の翼に乗って 花本知子(京都外国語大学准教授)/イタリア現代文学
11. 失われるもの、ひらかれるもの 平畑奈美(東洋大学教授)/日本語教育
12. 教わる、教えるの連鎖のなかで 山口未花子(北海道大学准教授)/文化人類学
13. 新たな研究に踏み出すため 吉田早悠里(名古屋大学准教授)/文化人類学
14. 学問を実践につなげる手段として 岩崎大(東洋大学、東京理科大学、富士リハビリテーション大学校非常勤講師)/哲学
15. わたしはなぜ「出かける」のか 土井清美(中央学院大学准教授)/文化人類学
16. ありのままの姿を描く 金縄初美(西南学院大学教授)/文化人類学
17. たびたびの奇縁 四方田雅史(静岡文化芸術大学教授)/近代日本・アジア経済史
18. 研究の節目として 内村琢也(創価大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了)/日本宗教学
19. 新しい学問領域を開拓する魅力 牧野冬生(早稲田大学芸術学校准教授)/文化人類学
20. 書くことで現在地を知る 奥田若菜(神田外語大学准教授)/文化人類学
21. 学術書が築いてくれる縁 石垣千秋(山梨県立大学准教授)/比較政治
22. 時間をかけて向き合う 田中英資(福岡女学院大学教授)/社会人類学
23. 「ご縁」に導かれて 那須理香(国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科比較文化専攻博士後期課程修了)/比較文化
24. 「見る」を考える本は手触りを大事にした 宗 洋(高知大学准教授)/英文学・映像メディア)
25. 軛であり翼であり 村上晶(駒澤大学講師)/宗教社会学
26. 弟との対峙 杉田浩崇(広島大学准教授)/教育学
27. 敗者を記録する 住江淳司(名桜大学大学院〈博士後期課程〉特任教授)/歴史学
28. それは一つの質問から 栗田奈美(恵泉女学園大学准教授)/認知言語学
29. 「遅い」は理由にならない 福井崇史(國學院大學教授)/一九世紀末アメリカ文学
30. 「プラットフォーム」から次へ 早川公(大阪国際大学准教授)/文化人類学
31. それは倫理だった 橋本憲幸(山梨県立大学准教授)/国際教育開発論・教育哲学
32. 「日本」を相対化する 芳賀理彦(敬愛大学准教授)/比較文学
33. つながりを書く、つながらないことを書く 椿原敦子(龍谷大学准教授)/文化人類学
34. 教育の公共性と正義を求めて 生澤繁樹(名古屋大学准教授)/教育哲学
35. 「憧れと錯覚」が生み出すもの 関根裕子(早稲田大学等非常勤講師、合唱指揮者)/ウィーン世紀転換期文学
36. それは番付の整理から始まった 寺田詩麻(龍谷大学准教授)/演劇学
37. 国際的な発信を目指して 阪本公美子(宇都宮大学教授)/開発学
38. フィールドでの約束 茶谷智之(兵庫教育大学講師)/文化人類学
39. 付箋への応答 坂本薫(國學院大學兼任講師、國學院大學大学院PD研究員)/日本語学
40. わずかな、始まりの一歩 石田智恵(早稲田大学准教授)/文化人類学
41. 学問領域の境界を超える 外山健二(山口大学教授)/アメリカ文学・英語文学
42. 書くことによる人間形成 山田直之(関西大学准教授)/教育哲学
43. 女性の尊厳を考える 甲斐田きよみ(文京学院大学准教授)/ジェンダーと開発
44. 教える立場の語りを伝える 瀬尾悠希子(東京大学講師)/日本語教育学
45. 子どもと一緒に本を生む 問芝志保(東北大学准教授)/宗教学
46. そこから何かが始まる 佐藤憲一(東京理科大学教授)/アメリカ文学
47. 結び、そして繋ぐ 埋忠美沙(お茶の水女子大学准教授)/演劇学
48. ともに成長する 横田祥子(滋賀県立大学准教授)/社会人類学
49. 行雲流水の研究歴 吉田亞矢(京都大学国際高等教育院特定講師)/アメリカ文学
50. 書籍化への原動力の源は 石原美奈子(南山大学教授)/文化人類学
51. 民衆の視点から捉える民族対立 眞城百華(上智大学准教授)/エチオピア史
52. 女子教育の行く末を探る 山内由賀(立命館大学、神戸女子大学非常勤講師)/フランス女子教育史
53. 書籍というモノになること 中村美帆(青山学院大学准教授)/文化政策研究
54. タイトルという指標 長岡慶(日本学術振興会特別研究員)/医療人類学
55. 学際的な研究への架け橋 坂口真康(兵庫教育大学講師)/教育社会学・比較教育学
56. 分岐点に戻る 小川史(横浜創英大学教授)/社会教育史
57. そのスケールの大きさ 佐藤陽祐(中央大学兼任講師)/現代哲学
58. スリルを味わう 島克也(安田女子大学講師)/現代アメリカ文学

掲載書籍・書誌データ

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演劇の公共圏

演劇の公共圏

  • クリストファー・バルミ(著)、藤岡阿由未(訳)/2022年4月
  • 3273円(本体)/四六判並製362頁
  • 装丁:中本那由子

古代ギリシャから現代のSNSにおける議論まで……多様なケーススタディをもとに「公共圏」の視点から演劇の歴史を辿り、民主主義の議論の場における「制度」として演劇がどのような役割を果たしてきたのか論じる。

検閲と演劇の関係とは? 「炎上」のもたらす意味とは? 「表現の自由」とは?  

(ISBN 9784861108068)

目次|contents

序文二〇二二
はじめに
序論
 公共圏とは何か、どこにあるのか
 観衆、観客、公共圏
 パフォーマンスと公共圏
第一章 演劇の公共圏を位置づける
 パブリックからプライベートへ
 アゴーン的な公共圏へ
 真実を演じる―パレーシア
 抗議と仲裁
 制度の基盤
第二章 互恵的な発信―プレイビルからブログまで
 プレイビルとその観客
 公共へ入る
 互恵的な回路
 批評のメディア
第三章 開放と閉鎖―ピューリタンと晒し台
 パンフレット、説教、小冊子―公の言説と密かな言説
 演者と議論
 攻撃と攻撃への反発
 最後の一撃
 ウィリアム・プリンの公開殉教
 禁制の条例
第四章 舞台の預言者―演劇・宗教・越境する公共圏
 マホメットの帰還
 ショー・マスト・ゴー・オン―ベルリンのポスト・オリエンタリズム
第五章 スキャンダルの公表と寛容の境界
 ワイマールのスキャンダル―性、人種、そして法律
 法律の視点
 情動の公共圏と神への冒涜という政治
 炎上とブラック・フェイス
第六章 演劇美学の分散とグローバルな公共圏
 遊戯的な過剰同一化―クリストフ・シュリンゲンジーフの『お願い、オーストリアを愛して!』
 『コール・カッタ』―親密圏
 他のアーティストもいる
 踊る多文化主義―DV8フィジカルシアター『これについて語りあえるのか?』

訳者あとがき
図版一覧
参考文献
索引

著者|author

クリストファー・バルミ(Christopher B. Balme)
ミュンヘン大学教授、同大学演劇学科長。主な著書に『演劇のグローバリゼーション1870-1930』(2020)、『ケンブリッジ演劇学入門』(2008)、『パシフィックの演劇』(2007)、『脱植民地化する演劇』(1999)などがある。

訳者|author

藤岡阿由未(ふじおか・あゆみ)
椙山女学園大学教授、演劇学。編著『ロンドンの劇場文化』(2015)、編著『演劇の課題2』(2015)、編著『演劇の課題』(2011)などがある。

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21世紀型スキルとしての情報社会学―VUCAワールドを生きる人たちのために

21世紀型スキルとしての情報社会学

VUCAワールドを生きる人たちのために

  • 天野徹(著)/2022年3月
  • 2800円(本体)/A5判並製392頁
  • 装丁:長田年伸

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)に満ちたSociety 5.0の時代をいかにサバイブするか?
これから社会に出る学生、そして現役で活躍する社会人に対し、今まさに必要とされる文理融合型のセンスとスキルを提示する。

(ISBN 9784861107818)

目次|contents

第1章 高度情報化とグローバリゼーションの変化
第2章 知識社会と情報社会
第3章 イノベーションと知財活用
第4章 プラットフォーム・レボリューション
第5章 ビジネスモデルイノベーション
第6章 IoTとクラウドコンピューティング
第7章 AIとビッグデータが市場と企業、労働の未来を変える
第8章 現象の本質を突く調査・洞察の方法とは
第9章 文理融合とリベラルアーツ―「AI+ビッグデータ時代」に必要な人間のスキル
第10章 情報システムの構想・構築と社会デザイン
第11章 オープンデータ・ビッグデータとAPI経済
第12章 VUCAワールドとアジャイル型開発
第13章 リベラルアーツとSociety 5.0で実現する人間中心の社会
第14章 危機の時代の情報社会学

著者|author

天野徹(あまの・とおる)
明星大学人文学部人間社会学科教授。
専門・専攻は情報社会学、社会調査法、社会統計学、統計学史、都市社会学。
著書に『大都市高齢者と盛り場―とげぬき地蔵をつくる人びと』(共著、東京都立大学出版会、2001年)、『統計学の想像力―覚束ない未来のために』(ハーベスト社、2002年)、『社会統計学へのアプローチ―思想と方法』(ミネルヴァ書房 、2006年)、『部分を調べて全体を知る―社会統計入門』(学文社、2008年)、『東日本大震災の復旧・復興への提言』(共著、技報堂出版 、2012年)がある。

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日本の東アジア投資100年史【横浜市立大学新叢書14】

日本の東アジア投資100年史

  • 金子文夫(著)/2022年3月
  • 3000円(本体)/A5判並製296頁
  • 装丁:矢萩多聞

1910年代から2010年代に至る日本の東アジアへの投資活動を考察し、100年間の日本-東アジア経済関係の変遷を描き出す。【横浜市立大学新叢書14】
◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞
(ISBN 9784861108044)

目次|contents

序章 課題と視角

第1節 課題
第2節 先行研究
第3節 視角
第4節 構成

第Ⅰ部 戦前期
第1章 第一次大戦期の対外拡張―1910~1924年
第1節 大陸政策の展開
第2節 対外投資の増大
第3節 帝国圏貿易の構造

第2章 満州事変と円ブロックの形成―1925~1936年
第1節 満州事変から華北進出へ
第2節 帝国圏投資の拡大
第3節 円ブロック貿易の進展

第3章 「大東亜共栄圏」の形成と展開―1937~1945年
第1節 戦時開発政策の展開過程
第2節 「大東亜共栄圏」投資の膨脹
第3節 「大東亜共栄圏」の貿易構造

第Ⅱ部 戦後期
第4章 高度成長期の東アジア進出―1950~1973年
第1節 アジア再進出政策の形成と展開
第2節 対外投資の増大
第3節 アジア貿易の発展

第5章 経済大国期の東アジア経済圏形成―1974~1990年
第1節 対外経済政策の展開
第2節 対外投資大国への道
第3節 貿易大国化とアジア

第6章 低成長期の東アジア経済圏再編―1991~2019年
第1節 東アジア経済政策の展開
第2節 対外投資の新展開
第3節 東アジア貿易圏の再編

終章 総括と展望
第1節 対外投資の俯瞰的・数量的把握
第2節 国家資本システム
第3節 東アジアのなかの日本
第4節 展望

参考文献
あとがき
索引

著者|author

金子 文夫(かねこ・ふみお)
横浜市立大学名誉教授
専攻:国際経済史
主な著作に『近代日本における対満州投資の研究』(近藤出版社、1991年)、『トヨタ・イン・フィリピン』(共著、社会評論社、2008年)、『韓国経済発展の始動』(共編著、日本経済評論社、2018年)など。

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