おうすいポケット―新井奥邃語録抄 黒表紙

おうすいポケット

新井奥邃語録抄 黒表紙

  • 三浦 衛・コール ダニエル(編)/2015年6月
  • 2200円(本体)/四六変型判・320頁
  • 装丁:矢萩多聞

「考えに考える、その深さにあらためて感動した。人間について、この世について、生きることについて、こんなにも深く考えていた人なのかと」(横須賀薫)
田中正造が「亜聖」と評し、高村光太郎が愛読し、「全一学」の哲学者森信三が「わが幻の師」と敬仰した“いのちの思想家”新井奥邃。
現代日本をうがつ珠玉の語録を全集より精選し、キーワードに語釈を付す。
巻頭言、横須賀薫氏。語録本文は白表紙と同じ。
(ISBN 9784861104558)

好評既刊
奥邃論集成』 (春風社編集部 編)
新井奥邃著作集』全9巻+別巻(工藤正三・コール ダニエル 編)

新井奥邃とは?
1846(弘化3)年、仙台藩に生まれる。本名は常之進《つねのしん》安静《やすよし》。
若い頃より秀才の誉れが高く、6歳で藩校の養賢堂に入学、1866年に江戸に遊学し安井息軒の三計塾に入門、学を磨いた。
1871年、森有礼の知遇を得、キリスト教を深く学ぶため、森に伴われ渡米。
トマス・レイク・ハリスのコミュニティ新生同胞教団に入団、生活しながら特色のあるキリスト教を学ぶ。1899年に帰国。
奥邃に親炙また私淑した人物に、田中正造、高村光太郎、柳敬助、野上弥生子、森信三、林竹二らがいる。

編者|editors

三浦衛(みうら・まもる)
春風社代表取締役。1957年秋田県生まれ。東北大学経済学部卒業後、神奈川県内の私立高校で社会科教諭を7年間務める。
その後、東京都内の出版社に勤務。99年、仲間二人と春風社を創業。学術書を中心に現在まで約600点を刊行。
コール ダニエル(Daniel E. Corl)
福岡女学院大学教授。1953年生まれ、岩手育ち。日本在住44年。
関心分野はキリスト教思想史、宗教哲学、異文化表現史。
著書に『知られざるいのちの思想家 新井奥邃を読みとく』(共編著、春風社 2000年)、『新井奥邃著作集』全9巻+別巻(共編, 春風社 2000-2006年)、『公共する人間5 新井奥邃 公快共楽の栄郷を志向した越境者』(共編著、東京大学出版会 2010年)がある。

 

 

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詩集 輪郭のない自画像

詩集 輪郭のない自画像

  • 木端美人(著)/2015年6月
  • 2300円(本体)/A5判上製・144頁
  • 装丁:桂川潤

くり返される日常の一歩一歩/疲れたからだを煮沸する/湯船から今日一日の現実の旨味が/そそくさと煮こぼれた/……/
季節、日常、精神、いきもの、幻覚、矛盾、それぞれの輪郭を求める日々の思索。
(ISBN 9784861104572)

 

目次|indexes

その一 季節の輪郭
その二 日常の輪郭
その三 精神の輪郭
その四 いきものの輪郭
その五 幻覚の輪郭
その六 矛盾の輪郭
あとがき

著者|author

木端美人(こっぱ・びじん)
本名・松本研一。昭和26年熊本県生まれ。多摩美術大学卒業。現在、秋田公立美術大学教授。専門は、ものの表象作用の研究および家具(椅子)のデザイン・制作。

 

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アンドレ・バザン―映画を信じた男

アンドレ・バザン

映画を信じた男

  • 野崎歓(著)/2015年6月
  • 2300円(本体)/四六判上製・230頁
  • 装丁:細野綾子

新訳『映画とは何か』の理解を深める一冊!
トリュフォーを監督として育て上げ、映画批評の金字塔『映画とは何か』を著したアンドレ・バザン。
彼の美学は没後半世紀を超え、現代アジア映画、宮崎アニメにも通じるのか。
名仏文学者による待望の映画論。
(ISBN 9784861104565)
日本図書館協会選定図書

★「映画本大賞2015」(キネマ旬報社)第6位に選出されました!
★「まえがき」と本文の一部をお読みいただけます →コチラ
★刊行を記念してトークイベント&サイン会を開催します →終了しました。ありがとうございました。

 

目次より|indexes

第1章  開放されたスクリーン
『市民ケーン』という事件/サルトルVSウェルズ…
第2章  映画にとって現実とは何か―バザンによるロッセリーニ
トリノの聖骸布/「証明することではなく、ただ示すこと」…
第3章 残酷さの倫理
エリッヒ・フォン・シュトロハイム、残酷さの輝き/映画と死の体験…
第4章 文芸映画の彼方へ
「不純な映画」のために/『田舎司祭の日記』の成功…
第5章 「寡黙さ」の話法―バザンと現代台湾映画
台湾映画、香港映画のほうへ/蔡明亮、緘黙の果てに…
第6章 バザン主義 VS 宮崎アニメ
アニメを観るバザン?/宮崎駿的空間…

著者|author

野崎歓(のざき・かん)
1959年、新潟県生まれ。フランス文学者。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部仏文科教授。
2001年、『ジャン・ルノワール 越境する映画』(青土社)でサントリー学芸賞、2006年に『赤ちゃん教育』(青土社)で講談社エッセイ賞、2011年に『異邦の香り―ネルヴァル『東方紀行』論』(講談社)で読売文学賞を受賞。
2015年2月に『映画とは何か』(共訳、岩波書店)を翻訳・刊行したばかり。

 

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現代アジアの宗教―社会主義を経た地域を読む

現代アジアの宗教

社会主義を経た地域を読む

  • 藤本透子(編)/2015年5月
  • 4200円(本体)/A5判並製・476頁
  • 装丁:矢萩多聞

社会主義を経験した地域で、宗教がもつ意味とは?
カザフスタン、モンゴル、カンボジア……社会主義政策を経た地域では、政策変化後になぜ宗教が再活性化するのか。
フィールドワークによる人類学的アプローチによって、宗教と社会の関係を問いなおす論集。
(ISBN 9784861104534)
日本図書館協会選定図書
朝日新聞(2015/7/19)に書評が掲載されました→伝統の切断、力関係の逆転」(柄谷行人氏・哲学者)

目次より|indexes

序論 社会主義を経験したアジアから展望する宗教動態(藤本透子)
第1部 中央アジアのイスラーム
第1章 ウズベキスタンのマハッラにおける経済・社会変化とイスラーム(菊田悠)
第2章 中央アジア定住ムスリムの婚姻と離婚(和﨑聖日)
第3章 移住が生み出すイスラーム動態(藤本透子)
第2部 モンゴルのシャマニズム(シャーマニズム)とチベットのボン教
第4章 感染するシャーマン(島村一平)
第5章 動物霊の位置づけをめぐる交渉の行方に(趙芙蓉)
第6章 再編される共同性と宗教指導者の役割(小西賢吾)
第3部 中国南西部から東南アジア大陸部の上座仏教
第7章 中国・ミャンマー国境地域における仏教実践の再構築(小島敬裕)
第8章 森にセイマーを見いだす(小林知)

 

編者|editor

藤本透子(ふじもと・とうこ)
国立民族学博物館助教。著書に『よみがえる死者儀礼―現代カザフのイスラーム復興』(風響社、2011年)ほか。

著者|authors

執筆順
藤本透子(ふじもと・とうこ)
国立民族学博物館助教
菊田悠(きくた・はるか)
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター非常勤研究員
和﨑聖日(さざき・せいか)
中部大学全学共通教育部講師
島村一平(しまむら・いっぺい)
滋賀県立大学人間文化学部准教授
趙芙蓉(ちょう・ふよう)
国立民族学博物館外来研究員
小西賢吾(こにし・けんご)
金沢星稜大学総合研究所専任講師
小島敬裕(こじま・たかひろ)
静岡文化芸術大学文化政策
小林知(こばやし・さとる)
京都大学東南アジア研究所准教授

 

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秘密のラティガン―戦後英国演劇のなかのトランス・メディア空間

秘密のラティガン

戦後英国演劇のなかのトランス・メディア空間

  • 大谷伴子(著)/2015年4月
  • 2700円(本体)/A5判並製・220頁
  • 装丁:長田年伸

演劇史から忘れ去られた劇作家が秘めていた魅力とは。
イギリス演劇からハリウッド映画まで、ヒット作から意欲的な社会派まで…。
様々なメディア・ジャンルを行き来した作品を、グローバルな枠組みで解釈する。
本邦におけるラティガン研究の第一歩!
(ISBN 9784861104480)

『日本経済新聞』(2015年5月17日)読書面「あとがきのあと」で紹介されました。
「劇作家の命運と国際情勢」

2刷出来!!

目次より|indexes

序章 戦後英国演劇とグローバルなメディア文化―ラティガン再評価のために
第1章 笑劇仕立てのイングリッシュネス―『お日様の輝く間に』と英米関係の表象
第2章 ラティガン『アフター・ザ・ダンス』と “Bright Young Things”の政治文化―パラサイト、雇用、“the Exchange Telegraph”
第3章 ラティガンの「まじめな劇」と戦争プロパガンダの文化―ソフトパワーとしての『炎の滑走路』と『大空への道』?
第4章 『眠れるプリンス』とヨーロッパ冷戦―「短い20世紀」におけるバルカン問題
終章 『ブラウニング版』再読―グローバルなトランス・メディア空間のなかのラティガン

著者|author

大谷伴子( おおたに・ともこ)
東京学芸大学講師。専攻は、初期近代イギリス演劇、現代イギリス文化。
著書に『マーガレット・オブ・ヨークの「世紀の結婚」―英国史劇とブルゴーニュ公国』(春風社、2014)

 

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英文法は役に立つ!― 英語をもっと深く知りたい人のために

英文法は役に立つ!

英語をもっと深く知りたい人のために

  • 古田直肇(著)/2015年4月
  • 2000円(本体)/四六判並製・206頁
  • 装丁:江森恵子(クリエイティブ・コンセプト)

ネイティブに「勝つ」ためには最小限の英文法があればいい!
英文法の中から本当に使えるエッセンスを抽出して解説。
規範英文法と記述英文法。二つの「窓」を通して、英語の本質に迫る。
一度ギブアップした人にも分かりやすい1冊。
(ISBN 9784861104343)
日本図書館協会選定図書

 

目次より|indexes

第1章 英文法の魅力について
第2章 品詞の話①(有標・無標)
第3章 品詞の話②(名詞構文)
第4章 文型の話
第5章 助動詞の話
第6章 時制と法の話
第7章 相の話
第8章 態の話
第9章 相当語句(句と節)の話
第10章 話法の話
付説 日本の英語教育に思うこと―君は全体主義を望むのか

著者|author

古田直肇(ふるた・なおとし)
2001年、上智大学文学部英文学科卒業。
2002年、英リーズ大学大学院英語科修士課程修了(中世英文学専攻)。
2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程、単位取得満期退学(言語情報専攻)。
2003年から2010年まで、桐朋女子高等学校音楽科教諭。
2012年、米サンフランシスコ州立大学大学院英語科修士課程修了(英語教育専攻)。
2013年より、東洋大学経済学部国際経済学科専任講師(現在に至る)。
主な関心は、英語史・英文法・英語教育。

 

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映画はやめる―パトリス・ルコント、自作を語る

映画はやめる

パトリス・ルコント、自作を語る

  • パトリス・ルコント(著)/ユベール・プロロンジョ(聞き手)/桑原隆行(訳)/2015年3月
  • 3800円(本体)/四六判上製・500頁
  • 装丁:矢萩多聞

映画ファン必携の書。本邦初訳!
『髪結いの亭主』『橋の上の娘』そして新作『暮れ逢い』。
傑作を生み出しつづけてきた巨匠パトリス・ルコントが映画にかける思いをインタビュー形式で語る。
業界に入ったきっかけや、新たなジャンルへの意気込み、女優ヴァネッサ・パラディら共同作業者についてなど、その映画術と創作生活をふりかえる。

(ISBN 9784861104336)

★好評既刊★
ショートカットの女たち
リヴァ・ベラ
愉しみは最後に

目次よりtable des matières

初めての映画から閉め出され
スプランディッドに救われて
ミシェル・ブランと三本はない
新しいことに移るための刑事もの映画
作家の誕生
三つの成功から三つの失敗へ
一度笑いものになってもいつまでも人から馬鹿にされるわけではない
…など

著者|auteur

パトリス・ルコント(Patrice Leconte)
フランスの映画監督。『レ・ブロンゼ』、『仕立て屋の恋』など喜劇から恋愛劇、アニメーション映画まで幅広く製作。近年では小説家としても活躍している。

聞き手|interrogateur

ユベール・プロロンジョ(Hubert Prolongeau)
フランスのジャーナリストにして作家。

訳者|traducteur

桑原隆行(くわはら・りゅうこう)
福岡大学教授。著書に『フェティシズムの箱』(大学教育出版)。『ショートカットの女たち』、『リヴァ・ベラ』などルコントの小説を邦訳し、国内に紹介している。

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新版 北上川

新版 北上川

  • 橋本照嵩(撮影)/2015年3月
  • 3500円(本体)/B5変形判・224頁
  • 装丁:桂川潤

立松和平氏(作家)推薦「近年の収穫といえる写真集である」
東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市。
石巻出身の人物写真家が、今はなき昭和30~40年代のふるさとの原風景と人々の暮らしを、深い愛情と洞察をもって写し撮る。
2005年刊の旧版に撮影場所と年月、英文対訳を加えた新版。
(ISBN 9784861104411)

★既刊★
石巻 2011.3.27~2014.5.29
東日本大地震で変わりはてた故郷を3年をかけ撮影。学校、避難所、仮設住宅と、そこで暮らす人々の営みを写す。膨大なフィルムから選んだモノクロ写真170点と撮影日誌。

 

撮影者|photographer

橋本照嵩(はしもと・しょうこう)
写真家。1939年、宮城県石巻市生まれ。日大芸術学部写真学科卒。
1974年、写真集『瞽女』(のら社)により日本写真協会新人賞受賞。
写真集に『西山温泉』(禪フォトギャラリー、2014年)、『石巻 2011.3.27~2014.5.29』(春風社、2014年)。
近年はフランスなど国外でも活躍。

 

 

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聖なる鉄琴スロンディンの民族誌―バリ島トゥガナン・プグリンシンガン村の生活、信仰、音楽

聖なる鉄琴スロンディンの民族誌

バリ島トゥガナン・プグリンシンガン村の生活、信仰、音楽

  • 野澤暁子(著)/2015年3月
  • 4700円(本体)/A5判上製・384頁
  • 装丁:長田年伸

バリ島先住民村落で「神の音楽」を奏でつづける鉄琴をめぐる民族誌!
バリ島に今なお生きる“幻の”鉄琴アンサンブル、スロンディン。
天に轟き地に響く「音の魔力」は、どこから生まれてくるのか?
村の生活と信仰に密接にかかわる音楽の力を、人類学と民族音楽学の両面から解き明かす。
(ISBN 9784861104404)

 

目次より|indexes


第1部 大きな森の小さな要塞―バリ島トゥガナン・プグリンシンガン村
1章 村の成り立ち
2章 集落構造
3章 生業
4章 信仰
5章 生活
第2部 スロンディン―聖なる鉄の響き
6章 スロンディンの由来と分布
7章 トゥガナン・プグリンシンガン村のスロンディン
第3部 儀礼世界のスロンディン―一月儀礼と五月儀礼
8章 一月儀礼―年明けの豊穣祈願祭
9章 五月儀礼―共有田の収穫祭
10章 スロンディンの反映する世界観

著者|author

野澤暁子(のざわ・あきこ)
音楽人類学者。慶應義塾大学文学部卒業。芸術文化学博士号、文学博士号取得。現在は名古屋大学大学院博士研究員などとして教育・研究に従事している。

 

 

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お爺ちゃんと大砲

お爺ちゃんと大砲

  • オタ・フィリップ(著)/北岡武司(訳)/2015年3月
  • 2500円(本体)/四六判並製・285 頁
  • 装丁:矢萩多聞

チェコの作家が描いた大戦をまたぐ大人のメルヘン!
死んだはずのお婆ちゃんから手紙が届いた。
大砲の技師だったお爺ちゃんは、僕に日記を残して旅立った。
そこで明かされるお婆ちゃんとの関係とは?
大戦前後のチェコを舞台に、戦争や運命に翻弄される人々を描く。
ドイツで1981年に発表された小説、初の邦訳。
(ISBN 9784861104466)
日本図書館協会選定図書

 

著者|author

オタ・フィリップ(Ota Filip)
1930年、チェコ生まれ。新聞やラジオ局で編集の仕事をしながら、プラハ大学の通信教育で文学とジャーナリズムを学ぶ。
1968年の「プラハの春」の頃、出版社の顧問をしていたが、翌年に体制批判文書出版を理由に逮捕される。
1974年にはチェコスロヴァキア市民権を剥奪され、西ドイツに逃亡。1977年、ドイツ公民権を取得。
東側ブロック崩壊後は、ドイツとチェコとの和解というテーマで執筆活動をしている。
他の小説に『墓地通りのカフェ』(日本未出版)がある。

訳者|translator

北岡武司(きたおか・たけし)
哲学者、詩人。1948年、兵庫県生まれ。岡山大学名誉教授。
著書に『「銀河鉄道の夜」の世界』(みずのわ出版、2006年)、訳書に『カント全集〈10〉たんなる理性の限界内の宗教』(岩波書店、2010年)など。

 

 

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