ジョージ・エリオットの異文化世界

ジョージ・エリオットの異文化世界

  • 高野秀夫/2014年2月
  • 3333円(本体)/四六判上製274頁
  • 装丁:矢萩多聞

『ミドルマーチ』や『ダニエル・デロンダ』に見られる仏教への言及を手がかりとして、19世紀イギリスの女流作家エリオットが持つ東洋への関心を探り出し、その作品の世界性・普遍性を明らかにする。
(ISBN 9784861103957)

目次より|indexs

序章:ジョージ・エリオットの異文化世界
第1章:『牧師たちの物語』(Ⅰ)「エイモス・バートン師の悲運」―時間と感情の交錯
第2章:『牧師たちの物語』(Ⅱ)「ギルフィル氏の恋物語」―現実と共感
第3章:『牧師たちの物語』(Ⅲ)「ジャネットの悔悟」―必然性と秩序
第4章:『アダム・ビード』―ヘティーの本性と悲哀
第5章:『フロス河の水車場』―苦難と再生
第6章:『サイラス・マーナー』―今ひと時の豊かなコミュニケーションと愛と人生
第7章:『ロモラ』―西洋と東洋の心の絆を求めて
第8章:『急進主義者フィーリックス・ホルト』―トランサム夫人の“Love”「慈悲」:魂の言語
第9章:『ミドルマーチ』―現実と幻想:東洋仏教文化思想と西洋風ブッダ
第10章:『ダニエル・デロンダ』―母と子:仏教説話、捨身飼虎

著者|author

高野秀夫(たかの・ひでお)
駒澤大学総合教育研究部教授、レスター大学客員研究員、ウォーリック大学客員教授。
単著にCross-Cultural Reading of George Eliot(北星堂、2003年)など、共訳書に『ミルトンと対話するジョージ・エリオット』(アナ・K・ナード著、英宝社、2011年)。

 

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超越する実存―人間の存在構造と言語宇宙

超越する実存

人間の存在構造と言語宇宙

  • 棚次正和/2014年1月
  • 4500円(本体)/A5判上製392頁
  • 装丁:長田年伸

実存とは何か?超越とは何か?
相互の関係を豊富な具体例から探る。
空海や一遍の宗教言語から、オットーやエリアーデ、さらにはニューエイジの「英国フィンドホーン」や「白光真宏会」、「清明教」を例にあげ、実存と超越の関係を描き出す。従来の二項対立から抜け出し、実存と超越が交錯するという新しいダイナミズム。
(ISBN 9784861103919)

目次より|indexs

・宗教言語の遥かなる地平
・超越とヒエロファニー
・解釈における創造と発見―エリアーデとリクール
・癒しの思想と人間観―滝沢克己の「純粋神人学」の視点より
・フィンドホーンの奇蹟―内なる神と妖精たち

著者|author

棚次正和(たなつぐ・まさかず)
京都府立医科大学大学院医学研究科教授。専門は人体論、医学哲学、スピリチュアルケアなど。著書に『宗教の根源』(世界思想社)ほか。

 

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山ふたり―鈴鹿・大峰・四国・山陰編

山ふたり

鈴鹿・大峰・四国・山陰編

山ガールならぬ山夫婦が四季折々の山をゆく。シリーズ第4弾!
ふたりが回った山の数々三池岳、釈迦ヶ岳、雨乞岳、御在所岳などの鈴鹿山脈や大峰山脈、大台ヶ原、大山三瓶山、石鎚山、剣山などの記録。
(ISBN 9784861103827)

目次より|indexs

三池岳~釈迦ヶ岳、雨乞岳~御在所岳
三上山~妙光寺、三国岳~藤原岳~竜ヶ岳&おまけ
御在所岳、鈴鹿峠~油日岳
紅葉の鈴鹿を歩く
大峰~釈迦ヶ岳、大台ヶ原~大杉
大山(弥山~三鈷峰、矢筈ヶ山~船上山)と三瓶山、京都デート
笹ヶ峰~石鎚山~堂ヶ森と剣山
三嶺、東赤石山

著者|authors

三輪敏広(みわ・としひろ)
昭和16年北海道生まれ。昭和47年診療放射線技師となる。同年和恵と結婚、1男3女あり。平成12年5月多発性骨髄腫と診断され、平成18年7月病没。
三輪和恵(みわ・かずえ)
昭和24年石川県生まれ。昭和47年敏広と結婚。夫唱婦随、はがき絵が趣味。
著書に『多発性骨髄腫を生きる1』『多発性骨髄腫を生きる2』『夫婦お遍路(上)』『夫婦お遍路(下)』『白山に行こう―夫婦で歩いた山の記録1』『白山でのんびりと―夫婦で歩いた山の記録2』『白山をみつめて―夫婦で歩いた山の記録3』『山ふたり―北海道・東北・九州編』『山ふたり―北アルプス編』『山ふたり―中央・南アルプスほか編』(以上、すべて春風社)がある。

 

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ダワ―タンザニア、反乱と治療をもたらす謎の概念

ダワ

タンザニア、反乱と治療をもたらす謎の概念

  • 岩崎明子/2014年1月
  • 3333円(本体)/四六判上製314頁
  • 装丁:矢萩多聞

タンザニアの日常生活に深く浸透する薬「ダワ」。
これを飲めば銃弾に当たらなくなると信じ、ドイツ植民地反乱「マジマジの乱」では多くの人が死んでいった。
「ダワ」とは一体何なのか?
調査を進める人類学者は、自ら事件に巻き込まれていく…。
(ISBN 9784861103896)

目次より|indexs

第1章 調査地
第2章 マジマジの乱先行研究
第3章 ネワラ地方でのマジマジの乱
第4章 現代の「ダワ」
第5章 ムガンガのダワ
第6章 ラディカル・エンピリシズム

著者|author

岩崎明子(いわさき・さやこ)
人類学者。一橋大学卒業。共訳書にデヴィッド・ハーヴェイ『コスモポリタニズム』(作品社2013年)がある。

 

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ヘラジカの贈り物―北方狩猟民カスカと動物の自然誌

ヘラジカの贈り物

北方狩猟民カスカと動物の自然誌

世界で最も多くの動物を殺しつつ、動物への尊敬と感謝の気持ちを捨てないカナダの狩猟民カスカ。
彼らと共に暮らし、狩りをし、肉を解体して食べた研究者が、動物との接し方や人と動物との関係を改めて考える。
現場の写真を多数収録。
(ISBN 9784861103834)

目次より|indexs

1章 ヘラジカの贈り物
2章 カナダ先住民カスカ
3章 今日の狩猟採集活動
4章 狩猟を学ぶ
5章 カスカの民族動物
6章 狩猟民カスカの今日

著者|author

山口未花子(やまぐち・みかこ)
北九州市立大学特任講師。人と動物との関係について、動物生態学や生体人類学、文化人類学の方法で研究する。共著に『人と動物の人類学』(春風社2012)など。

 

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アメリカの対日通貨政策の形成―1971-2003年の日米通貨交渉を事例として

アメリカの対日通貨政策の形成

1971-2003年の日米通貨交渉を事例として

  • 増永真/2014年1月
  • 2700円(本体)/四六判上製170頁
  • 装丁:矢萩多聞

為替相場の調整をめぐる日米間交渉のプロセスがどのようなメカニズムによって規定されてきたのか、スミソニアン会議以降の8つの事例を国際政治学の手法をもちいて比較分析する。
(ISBN 9784861103599)

目次indexs

第1章 先行研究と分析枠組み
第2章 1971年のスミソニアン会議
第3章 1973年の第二次変動相場制移行にかかる交渉
第4章 1978年のドル防衛
第5章 1985年のプラザ会議
第6章 1987年のルーブル会議への過程
第7章 1995年のドル安・円高問題
第8章 1998年の円安問題
第9章 2003-2004年の円高問題

著者|author

増永真(ますなが・しん)
1963年生。文京学院大学非常勤講師。東京三菱銀行、中央青山監査法人勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科にて博士号取得。専門は政治学。論文に、「不況下の日本に対する米国の通貨政策― 一九九八年と二〇〇三年の日米通貨交渉を事例に」(『アメリカ太平洋研究』2013)がある。

 

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「ネイティブ」とよばれる日本語教師―海外で教える母語話者日本語教師の資質を問う

「ネイティブ」とよばれる日本語教師

海外で教える母語話者日本語教師の資質を問う

  • 平畑奈美/2014年1月
  • 3500円(本体)/A5判上製318頁
  • 装丁:長田年伸

何のための、誰のための日本語教育か? 世界26ヵ国・地域、41名の日本語教師にインタビュー! 教育現場の現状と問題を分析し、あるべき姿を探求する。
(ISBN 9784861103902)

目次|indexs

第1章 外国語としての日本語教育―JFL教育―
第2章 日本における日本語教師養成の現状と課題
第3章 「国際社会で必要とされる資質」をめぐって
第4章 「日本語教師に望まれる資質」研究の展開
第5章 「ネイティブ」日本語教師に望まれる資質を世界に問う
第6章 「ネイティブ」日本語教師に望まれる資質とは―26ヵ国・地域、41名の日本語教師の語りから―
第7章 「ネイティブ」であること―その葛藤を越えて―
第8章 「海外における日本語普及」と母語話者日本語教師

著者|author

平畑奈美(ひらはた・なみ)
筑波大学人間学類心理学専攻卒。早稲田大学大学院博士課程修了。博士(日本語教育)。1998年から2004年まで、国際交流基金・日本外交協会よりNIS日本語教育専門家として、旧ソ連4ヵ国に派遣。現在滋賀大学国際センター准教授。

 

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変革的知識人としての教師―批判的教授法の学びに向けて

変革的知識人としての教師

批判的教授法の学びに向けて

  • ヘンリー・A・ジルー(著)、渡部竜也(訳)/2014年1月
  • 5333円(本体)/A5判上製428頁
  • 装丁:矢萩多聞

権力にとって都合のいい人々を育てる場になってしまった教室の知を疑い、学校の在り方を変革する教師像を探る。パウロ・フレイレの影響を受け、批判的教育学の基礎を築いたジルーの著書、初の邦訳。
(ISBN 9784861103759)

目次|contents

まえがき――批判理論と希望の意味(ピーター・マクラーレン)
謝辞
編者序文(パウロ・フレイレ)
序論 知識人としての教師
第1部 学校教育の言語についての再考察
第1章 学校教育の言語についての再考察
第2章 カリキュラムの新たな社会学に向けて
第3章 教室での社会的教育――隠れたカリキュラムの力学
第4章 行動目標、人間目標の克服
第2部 リテラシー、文章力、声の政治学
第5章 社会化における文章力と批判的思考
第6章 大衆文化と新しい文盲(非識字)の増加――読解の意味
第7章 批判的教授法、文化の政治学、経験の言説
第8章 パウロ・フレイレの仕事に見る文化、権力、変革――教育の政治学に向けて
第3部 教えること、知的作業、文化の政治学としての教育
第9章 変革的知識人としての教師
第10章 カリキュラム研究と文化の政治学
第11章 カルチュラル・スタディーズの必要性
第12章 教師教育と民主主義改革の政治学
第4部 批判と可能性の言語に向けて
第13章 公教育の危機と可能性
第14章 再生産を再生産する――習熟度別編成の政治学
第15章 アントニオ・グラムシ――急進的な政治学に向けた学校教育
第16章 批判的教育における連帯、倫理、可能性
訳者あとがき

著者|author

ヘンリー・A・ジルー(Henry A. Giroux)
1943年生まれ。ボストン大学、マイアミ大学、ペンシルバニア州立大学の教授を歴任。著書に Schooling for Democracy: Critical Pedagogy in the Modern Age などがある。

訳者|translator

渡部竜也(わたなべ・たつや)
1976年生まれ。東京学芸大学教育学部講師。共訳書に『教師のゲートキーピング――主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて』(スティーブン・J・ソーントン著、春風社、2012年)がある。

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中心と周縁―タイ、天草、シカゴ

中心と周縁

タイ、天草、シカゴ

  • 佐久間美穂・内藤辰美(著)/2013年12月
  • 3500円(本体)/四六判上製368頁
  • 装丁:矢萩多聞

なぜ世界は周縁を創るのか? タイのスラム街における住民組織化運動、天草の出稼ぎ売春婦、シカゴの都市再開発で露呈した貧困層の問題などを取り上げ、構造化された〈排除のシステム〉を明らかにする。
(ISBN 9784861103698)
日本図書館協会選定図書

目次|contents

第1章 アジアにおけるコミュニティの組織化とアリンスキー戦略の影響―タイの都市スラムの住民組織化プロセスの事例を通じて
第2章 東北タイと地域リーダー―地域を変える開発僧
第3章 明日の福祉国家と環境問題―近代日本と水俣の教訓
第4章 近代日本と周縁―浦河「天草」移民団の歴史と現在
第5章 海外醜業婦問題と日本社会の病理性―天草女性に関する基礎的文献を通して
第6章 プルマンとハル・ハウス―企業福祉と地域福祉
第7章 ウッドローンとウッドローン・オーガニゼーション―シカゴにおける都市再開発と黒人と白人
第8章(補論)中心と周縁―グローバリゼーションは世界を豊かにするか

著者|authors

佐久間美穂(さくま・みほ)
東京福祉大学助教。2006年、日本女子大学大学院社会福祉学専攻博士前期課程修了(社会福祉学修士)。所属学会:日本地域福祉学会、東北都市学会。主な論文:「アジア太平洋ソーシャルワーク教育連盟(APASWE)の歴史と現状―APASWEに関する文献調査を通じて」『人間関係学研究』13(2012年3月、大妻女子大学)、「家郷喪失の時代とコミュニティ」『人間関係学研究』14(2013年3月、大妻女子大学)。

内藤辰美(ないとう・たつみ)
山形大学名誉教授。1971年、日本大学大学院社会学専攻博士課程単位取得退学(文学修士)。所属学会:日本都市社会学会、日本都市学会。主な著書:『市民文化と地方都市―自立的地方都市の可能性』(恒星社厚生閣、2001年)、『地域再生の思想と方法』(恒星社厚生閣、2001年)、『生命化社会の探求とコミュニティ―明日の福祉国家と地域福祉』(恒星社厚生閣、2011年)。

 

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越境者の世界史―奴隷・移住者・混血者

越境者の世界史

奴隷・移住者・混血者

  • 弘末雅士(編)/2013年12月
  • 2500円(本体)/四六判上製312頁
  • 装丁:毛利一枝

古代の地中海世界から20世紀のインドネシアにいたるまで、異なる世界や社会の交流を仲介してきた人々が果たした役割を世界史規模で検討し、国民国家を越える広域ネットワークの形成と変容をたどる。
(ISBN 9784861103865)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

総説(弘末雅士)
第Ⅰ部 前近代における隷属の多様性・流動性と近代におけるその変容
序(清水和裕・貴堂嘉之)
第1章 古代地中海世界における奴隷(高橋秀樹)
第2章 イスラーム世界における奴隷(清水和裕)
第3章 ポルトガル海洋帝国における奴隷(疇谷憲洋)
第4章 奴隷解放と人種主義のグローバル・ヒストリー―「奴隷国家」から「移民国家」へのアメリカ合衆国の変容(貴堂嘉之)
第5章 近代東アジアにおける「奴隷」概念(石川禎浩)
第Ⅱ部 広域秩序と地域秩序の仲介者
序(荷見守義)
第6章 「宗藩の海」と被虜人(荷見守義)
第7章 文禄・慶長役の後に朝鮮被虜人と刷還使が将来した西洋情報(鈴木信昭)
第8章 「四つの口」の女と男―近世日本の国際関係における異民族間の異性関係の諸相(荒野泰典)
第9章 近世イングランドの都市コミュニティと移民―ノリッジのオランダ人とワロン人(唐澤達之)
第Ⅲ部 両義的存在を否定した近代と新たな仲介者
序(弘末雅士)
第10章 19世紀のカンボジアにおけるマレー人観の変容(遠藤正之)
第11章 トリエステにおける民族分化―超民族都市から民族対立の舞台へ(佐々木洋子)
第12章 民族/国民への帰属、階級への帰属―シカゴの「スウェーディッシュ教育同盟」(1915-1956)の歴史から(土田映子)
第13章 20世紀前半期のインドネシアにおける現地人妻妾をめぐるイメージと男女関係(弘末雅士)

編者|editor

弘末雅士(ひろすえ・まさし)
1952年生まれ。立教大学文学部教授。専門領域は海域東南アジア史。主要著書に、『東南アジアの建国神話』(山川出版社2003)、『東南アジアの港市世界』(岩波書店2004)がある。

 

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