Reflections on Chomsky’s Strong Minimalist Thesis: Evolution, UG Residues, and Helen Keller

Reflections on Chomsky’s Strong Minimalist Thesis

Evolution, UG Residues, and Helen Keller

  • 鈴木憲夫/2007年8月
  • 7619円(本体)/A5判並製・376頁

ヒトはいかにして言語を習得するか。普遍文法を進化の観点からとらえ、ヘレン・ケラーの言語習得過程のメカニズムなどを参照しながら、チョムスキーの〈強い極小主義的テーゼ〉を探る。
(ISBN 9784861101144)

目次|indexes

CONTENTS
PREFACE and BEYOND
ACKNOWLEDGMENTS
1 Minimalism and Its Implications for Language Acquisition and Learnability
2 Triggers, Minimalism, and Learnability
3 Universals, Occam’s Razor, and the Strong Minimalist Thesis
4 How the Reality Can Be Compatible with the Strong Minimalist Thesis: Interfacing, Economy, and Variation
5 Two Case Studies in Language Acquisition: Evolution, Efficient Computation, and Learnability
6 What Language is Made From: Helen Keller, Some UG Residues, and the Strong Minimalist Thesis
REFERENCES
AUTHOR INDEX
SUBJECT INDEX

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著者|author

鈴木憲夫(すずき・のりお)
神戸親和女子大学 発達教育学部教授/心理臨床学科
専門分野:英語学、生成文法、言語習得
Norio Suzuki
1947:Born in Gifu Prefecture, Japan.
1980:Finished the Doctoral Course (first half)for English Literature of the Department of Literary Studies, Graduate School of Nagoya University, Nagoya, Japan.
1982:Left School (halfway before finishing the latter half of the above course).
1982-1985:Full-Time Lecturer, Department of English Literature, Shinwa Women’s College, Kobe, Japan.
1985-1994:Associate Professor, Department of English Literature, Shinwa Women’s College.
1994-2002:Professor, Department of British and American Studies, Kobe Shinwa Women’s University.
2002-Present:Professor, Department of Clinical Psychology, Faculty of Human Development and Education, Kobe Shinwa Women’s University.
1988-1989:Visiting Scholar, Department of Linguistics, University of Connecticut, Storrs, Connecticut.
Publications
Gendai Eibunpo Jiten (Sanseido’s New Dictionay of English Grammar). 1992. Tokyo: Sanseido. [Participated as author of specific entries].
Studies in Generative Syntax (Seisei-togo-ron Kenkyu). 1997. Tokyo: Eichosha.
Eigo-gaku Yogo Jiten (A Dictionary of Technical Terms of English Linguistics). 1999. Tokyo: Sanseido. [Participated as author of specific entries].

 

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観光地の賞味期限―「暮らしと観光」の文化論

観光地の賞味期限

「暮らしと観光」の文化論

  • 古池嘉和 著/2007年8月
  • 1800円(本体)/四六判並製・212頁

観光まちづくりに不可欠の要素とは? 暮らしの目線で国内外13事例を考察し、観光現象と地域文化の相互作用をとらえる。数々の地域の実践に参加してきた著者による、内発的・持続的な観光地づくりへの提言!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101205)

目次|indexs

はじめに
00 経済、文化そして観光化という現象について
第1部 国内観光地へのまなざし
01 観光は環境破壊か? 【岐阜県・宮村】
02 ローカル線の旅幻想 【岐阜県・明知鉄道】
03 しなやかさ/したたかさ 【富山県・おわら風の盆】
04 観光地の創造性  【広島県・竹原/島根県・津和野/岐阜県・高山】
05 見え隠れする風景 【広島県・尾道】
06 世界遺産はだれのもの? 【岐阜県・白川村】
07 閉ざされた観光コミュニティ 【滋賀県・長浜】
08 めざすは「産業観光」ではない 【岐阜県・多治見】
09 サッカーはツーリズム・メディアとして有効か? 【新潟県・アルビレックス新潟/群馬県・ザスパ草津】
10 世界遺産を抱える地方都市 【イタリア・ヴェローナ】
11 共同性の源泉 【イタリア・ボローニア】
12 ブランディング 【韓国・春川/釜山】
13 都市空間の魔力 【韓国・清渓川】
おわりに

著者|author

古池嘉和 (こいけ・よしかず)
1959年、名古屋市生まれ。福井県立大学経済・経営学研究科経済研究専攻博士後期課程単位取得満期退学。名古屋学院大学経済学部政策学科教授。特定非営利活動法人「地域再生研究センター」研究部アドバイザー、独立行政法人「中小企業基盤整備機構」商業活性化アドバイザー。HP(http://yoshikazu.com)

◆お詫びと訂正

『観光地の賞味期限』正誤表
本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びし訂正させていただきます。(編集部)
●四八頁 最終行「かつての蚕糸を地場産業としていた頃の姿そのまま」の後、
「に、風俗、建物もまた大正時代のたたずまいを残しています。生活、文化、建造物、」
の一行が脱落。
●五三頁 最終行「観光は、実に危うい現象だ。観光客の存在が必須であるからだ。観光客は、その時々の流行」が、次頁一行目と重複。
●五四頁 最終行「つまり、一方では、地方の生活が自動」の後、
「車中心のライフスタイルとなり、地域の足としての役割が徐々に低下していく。通勤、買物な」
の一行が脱落。

 

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多発性骨髄腫を生きる2

多発性骨髄腫を生きる2

  • 三輪敏広・三輪和恵 著/2007年7月
  • 1500円(本体)/四六判並製・268頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:たけなみゆうこ

「延命したいのではない。生活がしたいのです」。悪化する病状にもあきらめることなく、夫婦は新薬「ベルケード」に一縷の望みを託すが…。「最後まで人間らしく生活すること」を願い、寄り添って生きた夫婦の壮絶な記録。
(ISBN 9784861101199)

著者|author

三輪敏広(みわ・としひろ)
昭和16年 北海道生まれ
昭和44年 X線技師
昭和47年 診療放射線技師となる
昭和47年 和恵と結婚 1男3女あり
平成11年9月 肋骨骨折
平成12年5月 多発性骨髄腫と診断される
平成18年7月29日 多発性骨髄腫のため死亡
登山とその記録写真撮影を趣味とする
三輪和恵(みわ・かずえ)
昭和24年 石川県生まれ
昭和47年 敏広と結婚
夫唱婦随、はがき絵が趣味

 

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多発性骨髄腫を生きる1

多発性骨髄腫を生きる1

  • 三輪敏広・和恵 著/2007年7月
  • 1300円(本体)/四六判並製・196頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:たけなみゆうこ

同じ病に苦しむ人、情報を求める人へ。原因不明・完治不能の難病に冒されながらも、夫婦は支え合い、四国遍路や山歩きへと出かけ、日常を楽しむ。冷静に病状を見つめて綴る闘病と生活の記録。
(ISBN 9784861101182)

著者|author

三輪敏広(みわ・としひろ)
昭和16年 北海道生まれ
昭和44年 X線技師
昭和47年 診療放射線技師となる
昭和47年 和恵と結婚 1男3女あり
平成11年9月 肋骨骨折
平成12年5月 多発性骨髄腫と診断される
登山とその記録写真撮影を趣味とする
三輪和恵(みわ・かずえ)
昭和24年 石川県生まれ
昭和47年 敏広と結婚
夫唱婦随、はがき絵が趣味

 

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ニュージーランド百科事典

ニュージーランド百科事典

  • ニュージーランド学会 編/2007年7月
  • 9333円(本体)/A5判上製・468頁

歴史、政治、経済、文化、教育、福祉、自然、生活、スポーツまであらゆる情報を網羅する初の本格的事典。正確な知識に基づく、読んで面白い2000項目。年表、人口推移表、行政区域図、姉妹都市一覧など資料も充実。英語索引付き。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101113)

目次|indexs

『ニュージーランド百科事典』に寄せて…ⅰ
『ニュージーランド百科事典』刊行にあたって…ⅲ
凡例…ⅴ/日本とニュージーランドの位置関係…ⅵ
項目[あ~ん]
あ行…1
か行…48
さ行…126
た行…181
な行…236
は行…253
ま行…320
や行…362
ら行…367
わ行・ん…394
資料
年表…408
歴代総督…418/歴代首相…419/マオリ王…421
ニュージーランド人口の推移…422
エスニック集団別人口…423
ニュージーランドの面積…423
行政区域…424
マオリ主要イウィの居住地…426
平均気温…427
平均降水量…428
主要山地と平野…429
主要河川と湖沼…430
国立公園と森林公園…431
海洋公園と保護海域…432
姉妹都市・友好都市その他…434
英語索引…437
ニュージーランド学会案内…453/執筆者一覧…454

編者|editor

青柳 まちこ(あおやぎ まちこ)
立教大学名誉教授。東京都立大学大学院修了。文学博士。文化人類学。主な著書に『モデクゲイ―ミクロネシア・パラオの新宗教』(新泉社1985)、『トンガの文化と社会』(三一書房1991)、主な編著に『もっと知りたいニュージーランド』(弘文堂1997)、『国勢調査の文化人類学』(古今書院2004)など。
大島 襄二(おおしま じょうじ)
関西学院大学名誉教授。ニュージーランド学会会長。太平洋学会会長。京都大学大学院中退。文学博士。文化地理学。主な著書に『文化地理学序説』(理想社1976)、『海を語る』(海青社1988)など。
ベッドフォード 雪子(べっどふぉーど ゆきこ)
摂南大学名誉教授。ニュージーランド学会学会誌『ニュージーランド研究』編集長。ミシガン大学大学院修了。Ph.D.(地理学)。
由比濱 省吾(ゆいはま しょうご)
岡山大学名誉教授。ニュージーランド学会副会長。京都大学卒業。人文地理学。主な編著に『ニュージーランド畜産業の構造』(ニュージーランド畜産業研究班1993)、主な訳書に『人類地理学』(フリードリッヒ・ラッツェル著/古今書院2006)など。

 

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定年後は楽園

定年後は楽園

  • 小野宗芳/2007年6月
  • 1300円(本体)/四六判並製・228頁

64篇の滋味溢れるエッセイ さて何をしようか? と考え中の人も… お楽しみはこれから!
(ISBN 9784861101168)

目次|indexs(抄録)

早期退職/処女出版/定年後の起業/ロングステイ/晴耕雨読/再びめぐり合った浮世絵/趣味育成法/退職後の旅の楽しみ方/散歩中の発見/恐怖の火球体験/風通しのよい家/プロ魂/日本人のユーモア/丹後古代史私見/名古屋ボストン美術館/お宝探偵団/漆器は丈夫/出会いの船旅/一日に四季がある国/クライストチャーチの民宿/ニュージーランドの温泉/世界で最も美しい国/インディオの村/天使のしずく/ケーブルカーの宿/雨上がりのカサブランカ/思いがけない再会

著者|author

小野宗芳 (おのむねよし)
1947年愛知県岡崎市生まれ。
1971年大学卒業とともに医薬品会社に就職
2005年健康問題で早期退職。在職中より諸外国を訪れ、各種の文化活動に邁進
現在 妻とギャラリー“一会”を運営。各種講師、東海愛知新聞のコラム担当などで活躍中
編著『自遊をもとめて』(春風社)ほか

 

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ロールズ 誤解された政治哲学―公共の理性をめざして

ロールズ 誤解された政治哲学

公共の理性をめざして

  • 堀巌雄/2007年5月
  • 4700円(本体)/A5判上製・504頁

リベラリズムの守護神か? 陳腐な夢想家か? それとも… 『正義論』により現代政治哲学を刷新したとされるロールズ。初期論文から没後の新資料まで理論の変遷を追い、ステレオタイプな解釈を退けることで浮かび上がる、ロールズの核心と可能性!
(ISBN 9784861101120)

目次|indexs

ロールズの「死」 序にかえて
第一部 初期ロールズ
1 『正義論』以前に光をあてる
2 議論の理論
3 理論形成の過程
4 解明と正当化の実例
5 コンセンサス擁護
6 「倫理的決定手続きの概要」
第二部 『正義論』
7 奇妙な書
8 反省的均衡の虚実
9 語用論の視点
10 社会契約論
11 二元比較という議論構造 『正義論』の論理
12 善理論 倫理学説批判
13 功利主義との比較
14 原初状態からの正当化
15 正義の二原理の比較による正当化議論
16 財産所有民主主義という制度論
17 『正義論』から『政治的リベラリズム』への経緯
第三部 『政治的リベラリズム』
18 政治的リベラリズムと戦後アメリカリベラリズム
19 コミュニタリアニズムとの論争
20 政治的構成主義
21 重なり合うコンセンサス
22 正の善に対する優位
23 公的理性/理由
終章 ロールズとは何者か
謝辞 あとがきにかえて
文献一覧
索引

著者|author

堀巌雄 (ほり・いわお)
1974年、京都市に生まれる。
1999年、早稲田大学政経学部経済学科卒。
2002年、早稲田大学社会科学部助手。
2007年、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。

 

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チップス先生の贈り物―英文学ゆかりの地を訪ねて

チップス先生の贈り物

英文学ゆかりの地を訪ねて

  • 長井那智子/2007年5月
  • 1500円(本体)/四六判上製・270頁

ヴァージニア・ウルフが暮らした家、C・S・ルイスお気に入りのパブ、ピーター・パンに会えるケンジントン公園―ロンドンからヨークシャーの荒野まで、作家たちが愛した地100ヵ所以上をめぐる旅のエッセイ!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101151)

目次|indexs


チャールズ・ディケンズ 「オリヴァー・ツイスト」
ジェローム・K・ジェローム 「ボートの三人男」
ヴァージニア・ウルフ 「ダロウェイ夫人」
ウィリアム・ワーズワース 「序曲」
ジェイムス・ヒルトン 「チップス先生さようなら」
ジェーン・オースティン 「自負と偏見」
ウィリアム・シェークスピア 「真夏の夜の夢」
トマス・ハーディ 「テス」
T・S・エリオット 「キャッツ」
ヴァージニア・ウルフ 「オーランドー」
ウィリアム・モリス 「ユートピアだより」
キャサリン・マンスフィールド 「バンク・ホリデー」
ヘンリー・ジェイムズ 「デイジー・ミラー」
H・G・ウェルズ 「タイム・マシン」
トマス・ブルフィンチ 「アーサー王物語」

E・M・フォースター 「眺めのいい部屋」
R・L・スティーヴンソン 「ジキル博士とハイド氏」
ウィリアム・ワーズワース 「抒情歌謡集」
メアリー・シェリー 「フランケンシュタイン」
オスカー・ワイルド 「サロメ」
ダフネ・デュ・モーリア 「レベッカ」
バーナード・ショー 「ピグマリオン」
シャーロット・ブロンテ 「ジェーン・エア」
ブラム・ストーカー 「吸血鬼ドラキュラ」
トレイシー・シュヴァリエ 「真珠の耳飾りの少女」
コナン・ドイル 「バスカヴィル家の犬」
カズオ・イシグロ 「日の名残り」
ジョナサン・スウィフト 「ガリヴァー旅行記」
アルフレッド・テニスン 「イノック・アーデン」
J・K・ローリング 「ハリー・ポッター」

エミリー・ブロンテ 「嵐が丘」
ジェイムズ・ジョイス 「ダブリンの市民」
アン・ブロンテ 「アグネス・グレイ」
パメラ・L・トラヴァース 「メアリー・ポピンズ」
ビアトリクス・ポター 「ピーターラビットのおはなし」
アガサ・クリスティー 「バートラム・ホテルにて」
小泉八雲 「雪女」
夏目漱石 「カーライル博物館」
C・S・ルイス 「ナルニア国物語」
ローズマリー・サトクリフ 「太陽の馬・月の馬」
ジェーン・オースティン 「説きふせられて」
ジェームズ・バリー 「ピーター・パン」
ジョージ・エリオット 「サイラス・マーナー」
A・A・ミルン 「くまのプーさん」
W・H・ハドソン 「緑の館」

ディラン・トマス 「死と入口」
チャールズ・ディケンズ 「大いなる遺産」
ルイス・キャロル 「不思議の国のアリス」
エリザベス・ギャスケル 「女だけの町」
ジョン・ゴールズワージー 「林檎の木」
へレーン・ハンフ 「チャリング・クロス街84番地」
ジョージ・ギッシング 「ヘンリ・ライクロフトの私記」
ジェフリー・チョーサー 「カンタベリー物語」
D・H・ロレンス 「チャタレー夫人の恋人」
ケネス・グレアム 「たのしい川べ」
アガサ・クリスティー 「オリエント急行殺人事件」
フランシス・バーネット 「秘密の花園」
ローレンス・スターン 「センチメンタル・ジャーニー」
ミュリエル・スパーク 「ポートベロー通り」
トマス・ハーディ 「日陰者ジュード」

著者|author

長井那智子
東京都生まれ。青山学院大学卒。
1982年よりスペインに6年、1995年よりオーストラリアに4年、
2000年よりイギリスに6年在住。
インターネット雑誌『ベストライフ・オンライン』に「本で読む名画・名舞台」を連載中。
現在、カルチャーセンターで手彫りガラス工芸の講師を務める。

 

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[増補改訂]ハプスブルクの実験―多文化共存を目指して

[増補改訂]ハプスブルクの実験

多文化共存を目指して

  • 大津留厚/2007年5月
  • 2200円(本体)/四六判上製・228頁

巧妙な政策により多文化・多民族・多言語の共存を実現し、第一次大戦後に崩壊した帝国。それは不可能な試みだったのか? 民族自決・国民国家の理念に基づかない国家モデルの展望は? 「実験」の意義を改めて問う。中公新書として1995年に刊行された名著に、その後の歴史の進展と研究の深まりをふまえ、大幅な増補・改定をほどこし刊行。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861100970)

目次|indexs

第一章 自立して対等にして共通(アウスグライヒ体制の構造)
1 一八六七年の戴冠式
2 プラグマーティシェ・ザンクツィオーン
3 一八四八年革命
4 アウスグライヒ
5 戴冠記念丘陵
6 「民族は平等である」の誕生
7 アウスグライヒ体制
8 カー・ウント・カー、カー・カー、カー・ウー
9 宮廷
第二章 あなたの民族は?(統計と民族)
1 母語・家庭語・日常語
2 サラエヴォの銃声
3 ハプスブルク帝国の民族分布
第三章 もしも兵士になったら(軍隊と民族)
1 軍隊と民族言語
2 連隊の配備と民族の問題
3 共通陸軍の軍制改革構想
4 ハプスブルク軍の国民統合機能
第四章 役所で(行政と民族)
1 市町村の自治と民族
2 内務語と外務語
3 バデーニ言語令事件のその後
第五章 少数民族系小学校のつくり方(教育と民族)
1 授業で使われる言葉
2 小学校の設置をめぐる紛争
3 イヴァンチッツェにドイツ系小学校をつくる
4 小学校教育と憲法第一九条
第六章 ユダヤ人ナショナリズムとシオニズム
1 イヴァンチッツェ・ユダヤ人自治区ドイツ系小学校廃止問題
2 ユダヤ人ナショナリズム
3 シオニズムとナショナリズム
第七章 アメリカへ、アメリカから(失われた故郷)
1 アメリカへ
2 アメリカから
3 もう一つの失われた故郷
オワトナからの手紙、またはプラハの春
ニュー・プラーグ(新プラハ)の壁画
ドヴォルジャーク『アメリカ』の誕生
物言わぬ移民たち147 もう一つの失われた故郷
第八章 民族は比例的に代表されるか(議会と民族)
1 国会とは何か
2 普通平等選挙法と民族の問題
3 選挙法改正委員会の調整
4 国会は変わったか
第九章 人類最後の日々(ハプスブルク帝国の崩壊とAONOGAHARA)
1 カイゼリン・エリーザベト号と日本・オーストリア=ハンガリー関係
2 青野原俘虜収容所の生活
3 ガリツィア戦線のオーストリア=ハンガリー軍
4 ユーラシア捕虜収容所群島
5 帰還兵の反乱
エピローグ 崩壊そして新たな出発

著者|author

大津留 厚 (おおつる・あつし)
1952年東京都生まれ。
神戸大学大学院人文学研究科教授。
編著書に、『中央ヨーロッパの可能性 揺れ動くその歴史と社会』(昭和堂、2006年)ほか。

 

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現在と性をめぐる9つの試論―言語・社会・文学からのアプローチ

現在と性をめぐる9つの試論

言語・社会・文学からのアプローチ

  • 小玉亮子 編著/2007年5月
  • 1800円(本体)/四六判並製・298頁

三分野の専門家たちが「性」を手がかりに、多様なテーマを論じる。その果てに浮かび上がる複雑・錯綜した「現在」。幅広い視点をあたえるスリリングな論考集。
(ISBN 9784861101175)

目次|indexs

幼稚になるという成熟―消費社会化と成長・自立像の変容(中西新太郎)
市民活動と女性たちのシスターフッド―横浜市における調査を手がかりにして(上田智子)
滞日中国人家族とジェンダー意識の変容―トランスナショナルな就労・育児・介護の経験から(坪谷美欧子)
父の日の政治的挫折と復活―アメリカ合衆国議会で承認されるまで(小玉亮子)
アイリス・マードックと妊娠中絶のエピソード―The Book and the Brotherhoodを中心に(片山亜紀)
二つの「異化」―文学と批評理論を現実社会に開くための試み(中谷崇)
パワーの見せ方、隠し方―学生指導場面における教授たちを談話分析する―(佐藤響子)
イデオロギー・アイデンティティ・ディザイヤー―言語とセクシュアリティ研究を問う(クレア・マリィ)
〈過剰同調社会〉と排除・包摂(藤山嘉夫)

著者|author

中西新太郎(なかにし・しんたろう)
一九四八年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。現代日本社会論・文化社会学専攻。
主要業績―『〈生きにくさ〉の根はどこにあるのか』(NPO前夜、二〇〇七)、『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社、二〇〇四)、『格差社会とたたかう』(共著、青木書店、二〇〇七)
上田智子(うえだ・ともこ)
一九六八年生。横浜市立大学他非常勤講師。教育社会学・教育とジェンダー専攻。
主要業績―「『授業』の相互行為的産出―授業分析の一視点として」(『日本語学』、一九九七、三月号、vol.16)、「ジェンダー・フリーをいかに学ぶか? ―相互行為としての授業」(天野正子、木村涼子編『ジェンダーで学ぶ教育』世界思想社、二〇〇三)
坪谷美欧子(つぼや・みおこ)
一九七〇年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。社会学・国際社会学・移民の社会学専攻。
主要業績―「『永続的ソジョナー(Permanent sojourner)』とナショナル/エスニックなアイデンティティの形成―滞日中国人を事例として」(小倉充夫、加納弘勝編『国際社会6 東アジアと日本社会』東京大学出版会、二〇〇二)、「日本〈留学〉〈就労〉の意味―滞日中国人における準拠集団とその変容」(『ルヴュ・フローベール(オンライン)』第四号、ルーアン大学、二〇〇四)、「地域で学習をサポートする―ボランティアネットワークが果たす役割」(宮島喬、太田晴雄編『外国人の子どもと日本の教育』東京大学出版会、二〇〇五)、「『永続的ソジョナー』中国人における重層的アイデンティティの構築―中国からの日本留学にみる『国際移民システム』」(立教大学社会学研究科博士学位請求論文、二〇〇六)
小玉亮子(こだま・りょうこ)
一九六〇年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。教育学・家族社会学専攻。
主要業績―共著『教育/家族をジェンダーで語れば』(白澤社、二〇〇五)、『マスキュリニティ/男性性の歴史』(編著、「現代のエスプリ」No.446、至文堂、二〇〇四)、「少子化が社会問題となる時代―二〇世紀初頭のドイツにおける二人っ子システム批判を手がかりにして」(『教育学研究』第七一巻、第四号、二〇〇四)
片山亜紀(かたやま・あき)
一九六九年生。獨協大学外国語学部准教授。英文学・ジェンダー研究専攻。
主要業績―翻訳『しみじみ読むイギリス・アイルランド文学』(共訳、松柏社、二〇〇七)、トリル・モイ『ボーヴォワール―女性知識人の誕生』(共訳、平凡社、二〇〇三)、キャンダス・デュ・ピュイ、デイナ・ドヴィチ『癒しのカウンセリング―中絶からの心の回復』(平凡社、二〇〇三)
中谷崇(なかたに・たかし)
一九六四年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。現代アメリカ小説専攻。
主要業績―「アップダイクの『帰ってきたウサギ』とペンシルヴェニア」(渡辺利雄編『読み直すアメリカ文学』研究社、一九九六)、「フォークナーの『モダニズム』と戦争」(『英語青年』第一四三巻、第八号、一九九七)、“Updike’s Representation of Contemporary America As He Knows It: Effects of His Pennsylvanian Environment”(『横浜市立大学論叢』第五六巻、社会科学系列、第一号、二〇〇五)、『名作あらすじ事典―西洋文学編』(共著、青木和夫編、明治書院、二〇〇六)
佐藤響子(さとう・きょうこ)
一九六〇年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。言語学専攻。
主要業績―「Japanese Compliment Response Behavior: An Aspect of Japanese Facework」(『横浜市立大学論叢』第五七巻、二〇〇七)、「家族のコミュニケーションを考える」(『男女共同参画社会における大学の果たす役割に関する総合研究』横浜市立大学奨励交付金研究成果報告書、二〇〇六)、「ほめに対する好まれる返答形式にかんする一考察:ホント? ありがとう」(『横浜市立大学紀要人文科学系列』第九号、二〇〇二)
クレア・マリィ
一九六八年生。津田塾大学学芸学部准教授。日本語学・日本語とジェンダー研究・セクシュアリティ研究専攻。
主要業績―『発話者の言語ストラテジーとしてのネゴシエーション(切り抜ける・交渉・談判・掛け合い)行為』(ひつじ書房 二〇〇七)、「結局、他の人から名づけられることが、トラウマなのである」(『現代思想』第三四巻、第一二号、二〇〇六)
藤山嘉夫(ふじやま・よしお)
一九四六年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。社会学・現代社会論専攻
主要業績―『諸個人の生と近代批判の思想』(学文社、二〇〇〇)、『新世紀社会と人間の再生』(編著、八朔社、二〇〇一)

 

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