モームの文学宇宙―仮面に隠れた人間観察 

モームの文学宇宙

仮面に隠れた人間観察

  • 柏原啓佐/2003年2月
  • 2800円(本体)/四六判・並製・444頁

モームは通俗作家なのか? モーム研究50年の間に見えてきたモーム文学の本質と真の魅力を作品ごとに分析。著者訳の引用文をたどりながら、「面白さ」の秘密を解き明かす。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146667)

目次|indexs

はじめに
第一部 モームの長編小説
『月と六ペンス』とモームの憧憬
『クラドック夫人』とモームの否定的精神の萌芽
モームの目とチャーリーの目―『クリスマスの休暇』について―
モームの見た事実―『お菓子とビール』について
『五彩のベール』の面白さ
夢と現実―『剃刀の刃』について―
『人間の絆』の結末部をめぐる諸問題
第二部 モームの短編小説とエッセイ
モームのシニシズム
S・モームの二つの『手紙』
批評家としてのS・モーム―『世界の十大小説』の場合―
第三部 英文学の流れの中で
S・モームとA・ハックスリーの神秘思想観―エル・グレゴ論―
「雨」と短編小説の方法の系譜
S・バトラーとS・モームを結ぶ糸
文学と科学―『すばらしい新世界』の場合―
あとがき

著者|author

柏原啓佐(かしわばら・ひろすけ)
1932年生まれ。京都大学文学部卒業。山口大学教授を経て、現在、奈良産業大学経済学部教授。

担当編集者から

かなかなこのイラストファイルを見ていたら、本書の内容にぴったりの絵を発見。これだ!と思い、表紙に使いました。サンプルは、茶とグレーの2種類を用意。「グレーのほうがモームの世界という感じですね」という柏原先生の一言で決まり。(山)

 

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〔品切重版未定〕

待つしかない、か。―二十一世紀 身体と哲学 

待つしかない、か。

二十一世紀 身体と哲学

  • 木田元・竹内敏晴/2003年2月
  • 2200円(本体)/四六判・269頁

丁々発止の対論― 本当に「人間にできることは何もない」のか―。哲学と演劇、異なる分野で戦後日本をしぶとく生き抜いてきた両雄が、思想と身体、絶望と希望をめぐって激しく語る。
(ISBN 4921146586)

推薦の言葉

丁々発止の対論
この書は、ハイデッガー哲学研究の第一人者である超近代主義者の木田元氏と、田中正三を主人公とした劇の演出家であり、当然近代主義者である竹内敏晴氏との丁々発止の対論である。ときどき木田氏が近代主義者に、竹内氏が超近代主義者に変貌するところなど、まことにおもしろい。哲学の入門書としても有益であろう。
―梅原猛(哲学者)

目次|indexs

「戦後の終焉」
原爆が落ちてきたとき/テキ屋ぐらし/林竹二と斉藤信政/勉強の意味がわからない/からだがうごく/アナーキストのとまどい/ハイデガーを読む/だいじなことは後でわかる/やりたいことをやってきた/後ろ向きい歴史の中に入る/本当のドラマ、本当のアクション/メルロ=ポンティの衝撃/あらためて主体性について/思想と実践/主体性と存在了解/待つしかない
ことばがうまれるとき
言語発生の弁証法/「渾沌」からことばへ/「奇跡の人」の嘘
からだの文体
はずみを失うからだ/土地とことば/からだが読む/大学教育に欠けている視点/林竹二のこと/<他者>と出会う/教育癖
待つしかない、か。
ハイデガーの挫折/ハイデガーの「転回」/ハイデガーとベケット/丸山真男と「なる」の思想/外から来る価値を拒否する/ことばという壁/戻ったらオシマイ/理性とは何か/意識と間身体性/生きられる時間と均一的空間/形而上学の誕生
他者への呼びかけ
「私」がうまれる/身体のロゴス/呼びかける力が低下している/かかわりを嫌うからだ/実践 呼びかけのレッスン/ハンカチよ出てきてくれ
希望なき世紀に
からだをそだてる/理解はからだ/「まったくの他者」と生きる/さいごにのこるもの

著者|author

木田元(きだ・げん)
哲学者。近著に『マッハとニーチェ』『ハイデガー『存在と時間』の構築』など。訳書多数。
竹内敏晴(たけうち・としはる)
演出家。近著に『思想するからだ』『癒える力』など。

担当編集者から

いつもはテキトーに流して話す(笑 師匠スイマセン)木田先生だが、竹内さんの鋭い質問に思わず本気になった。
巨匠二人の激突、編集していて手に汗にぎった! さぁその軍配やいかに!?[-内藤-]

 

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〔品切重版未定〕

保育形態論の変遷

保育形態論の変遷

  • 橋川喜美代/2003年1月
  • 9142円(本体)/A5判・604頁

そこには「子どもの発見」があった――
日本の幼稚園保育が、画一的指導から子どもの心の動きに共感する保育へと変遷する過程をたどりながら、保育者のあるべき姿を問う。アメリカの保育形態論を媒介にして詳細に解説。
(ISBN 4921146659)

目次|contents

序章 研究の主題と方法
第一部 フレーベル主義幼稚園の受容と一斉画一的指導形態
第一章 オルコットの幼児学校―新しい子ども観の萌芽―
第一節 幼児学校に見る体罰と書物の否定
第二節 新しい女性(母親)観・家庭観の形成
第二章 フレーベル主義幼稚園期の保育形態
第一節 ピーボディの幼稚園と幼稚園運動
第二節 幼稚園教員養成校と恩物教授法
第三章 無償幼稚園に見る三類型の保育形態
第一節 作業中心の労働教育型
第二節 遊び中心の保護施設型
第三節 遊びと労働をミックスした人間教育型
第四章 フレーベル主義幼稚園のモザイク的受容と一斉画一的指導形態
第一節 米国幼稚園関連書の翻訳と初期の保育方針
第二節 わが国の遊戯観
第三節 恩物教授法による一斉画一的指導形態の確立
第五章 女子高等師範学校附属幼稚園分室と二葉幼稚園の保育形態
第一節 簡易幼稚園の勧め
第二節 女子高等師範学校附属幼稚園分室における簡易な保育法の実験
第三節 二葉幼稚園の設立とその反響
第四節 貧民幼稚園からセツルメント事業へ
第六章 恩物中心主義保育改善の兆しと女子高等師範学校附属幼稚園の保育形態
第一節 恩物教授法の改良と保育環境論の提唱
第二節 恩物使用法の実験と機関誌『婦人と子ども』の刊行
第二部 幼稚園カリキュラムの改革と保育形態確立への模索
第七章 問われるフレーベル主義幼稚園
第一節 世界コロンブス博覧会の開催とシカゴ幼稚園運動の展開
第二節 ペスタロッチ・フレーベル・ハウスの報道とゲルトルート・ハウス
第三節 無償幼稚園の機能拡大とセツルメント活動
第八章 カリキュラム改造への試み
第一節 ヘルバルト学派と中心統合主義カリキュラム
第二節 児童研究運動と自由遊戯主義カリキュラムの実験
第三節 他者と共感し探求を共有する共同体の創造
第九章 プレイグラウンド運動による身体と精神の解放
第一節 <砂場>設置と幼稚園運動
第二節 プレイグラウンドの発展とフレーベル主義幼稚園
第三節 身体と精神の融合を求めて―プレイグラウンドの新たな取り組み
第十章 一斉画一的指導形態からの脱皮と遊戯教育論の登場
第一節 識者らによる幼稚園批判
第二節 和田実の『幼児教育法』と遊戯教育論
第三節 幼児教育研究雑誌『婦人と子ども』とフレーベル会建議案
第十一章 頌栄幼稚園の創設とシカゴ式保育形態の実際
第一節 フレーベル教育の基本原理を求めて
第二節 頌栄保姆伝習所および附属幼稚園の実際
第十二章 興味に根ざした保育形態と自由細目の提唱
第一節 幼児本意の活動に根ざした保育を求めて
第二節 奈良女子高等師範学校附属幼稚園と自由細目の提唱
第三部 幼稚園における生活形態の確立
第十三章 「効率性」原理に基づくカリキュラム開発と保育形態
第一節 IKUによる標準カリキュラム開発に見る幼少連携と教員養成の変容
第二節 「効率性」原理による実践の変容:シカゴ実験学校
第十四章 実生活に根ざした生活形態の開発
第一節 一斉指導形態批判による実験の始まり
第二節 子どもを生活の主体者に
第三節 幼稚園の生活形態とコンダクト・カリキュラム
第十五章 知性的経験と創造的表現の開発を目指す保育形態
第一節 プレイ・スクールの経験と表現
第二節 保育学校の環境による保育
第十六章 生活主義保育の開発―生活の組織化を求めて―
第一節 「為テ悟ル主義」の保育
第二節 生活単位の保育カリキュラムの編成
第十七章 自然に親しむ人間保育の形態―自然がもたらす自発活動を求めて―
第一節 橋詰良一の『家なき幼稚園』における自然保育
第二節 自然の中で繰り広げられる子どもの世界
第三節 保姆の純情発露と子どもの神性
第十八章 誘導保育論の確立と新たな保育形態―生活携帯の在り方を求めて―
第一節 倉橋惣三と幼稚園令
第二節 倉橋の生活論における「生活」の意味
第三節 保育者論の変遷と誘導観
第四節 保育案の変容と生活形態論の確立
終章 保育形態の多様性と現代的意義
第一節 保育形態の開発と実践の歴史的系譜
第二節 革新的実践の継承と発展
第三節 子ども・保育者・保護者をつなぐドキュメンテーション

著者|author

橋川喜美代(はしかわ・きみよ)
1953年大阪府生まれ。大坂教育大学教育学部卒業。大阪市立大学生活科学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、鳴門教育大学学校教育学部教授。文学博士。
著書に『世界の学校はどうかわろうとしているか―アメリカ・ドイツ・イギリス・フランスの教育事情―』(日本標準、共著)など。

 

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日中比較教育史

日中比較教育史

  • 佐藤尚子・大林正明 編/2002年12月
  • 2500円(本体)/A5判・273頁

近世、近代から現代までの日本と中国の教育制度を比較した初の論集。学校教育はもとより産業教育・社会教育をも視座にすえながら詳細に比較検討。教育年表付きの完全資料。
(ISBN 4921146616)

目次|indexs

第一章 近代前の教育
第一節 日本における近代前の教育
第二節 中国における近代前の教育
第三節 近代前教育の日中比較
第二章 就学前の教育
第一節 日本における就学前の教育
第二節 中国における就学前の教育
第三節 就学前教育の日中比較
第三章 初等教育
第一節 日本における初等教育
第二節 中国における初等教育
第三節 初等教育の日中比較
第四章 中等教育
第一節 日本における中等教育
第二節 中国における中等教育
第三節 中等教育の日中比較
第五章 高等教育
第一節 日本における高等教育
第二節 中国における高等教育
第三節 高等教育の日中比較
第六章 教師教育
第一節 日本における教師教育
第二節 中国における教師教育
第三節 教師教育の日中比較
第七章 女子教育
第一節 日本における女子教育
第二節 中国における女子教育
第三節 女子教育の日中比較
第八章 社会教育
第一節 日本における社会教育
第二節 中国における社会教育
第三節 社会教育の日中比較
第九章 産業教育
第一節 日本における産業教育
第二節 中国における産業教育
第三節 産業教育の日中比較

著者|author

佐藤尚子(さとう・ひさこ)
1943年生まれ。国際基督教大学大学院教育学研究科博士過程後期修了。教育学博士。現在、広島大学大学院教育学研究科教授。著書に『米中教育交流史研究所説』(龍渓舎)など。
大林正明(おおばやし・まさあき)
1950年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期退学。現在、広島大学大学院教育学研究科助教授。

担当編集者から

原稿が遅れに遅れたため、以後すべてが大至急の作業。夜の10時に広島大学・佐藤先生に電話したら、なんと、いらっしゃる。お互いに「こんなに遅くまで(笑い)」。[-山岸-]

 

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妊娠するロボット―1920年代の科学と幻想

妊娠するロボット

1920年代の科学と幻想

  • 吉田司雄・奥山文幸・中沢弥・松中正子・會津信吾・一柳廣孝・安田孝/2002年12月
  • 2940円(税込)/A5判変形美麗函入・280頁

浅草十二階、心霊研究、映画「メトロポリス」、同性愛、山猫など多様なキーワードを手がかりに、二〇年代日本を「科学・幻想・文学」の視点から捉え直す気鋭の論考集。

せいぜい多角的視点でなどと言ってよしとしてきた従来の方法論に、この本の執筆者たちは一撃を喰らわせている。痛快である。
―井上晴樹(作家、ロボット・ウォッチャー)
(ISBN 4921146632)

目次|indexs

妊娠するロボット 吉田司雄
アンドロイドは銀河鉄道の夢を見る 奥山文幸
帝都復興の花嫁たち 中沢弥
メトロポリス伝説―または帝都映画戦― 松中正子&會津信吾
霊界からの声 一柳廣孝
女が女を愛するとき 安田孝

著者|author

吉田司雄(よしだ・もりお)
工学院大学。
奥山文幸(おくやま・ふみゆき)
熊本学園大学。
中沢弥(なかざわ・わたる)
湘南国際女子短期大学。
松中正子(まつなか・まさこ)
評論家。
會津信吾(あいづ・しんご)
評論家。
一柳廣孝(いちやなぎ・ひろたか)
横浜国立大学。
安田孝(やすだ・たかし)
東京都立大学。

担当編集者から

装丁は日本を代表するデザイナー、ミルキィ・イソベさん。電話すると、「みるきぃでぇす(ハート)」とハスキー&セクシイボイス。そのミルキィさん渾身の豪華装丁。自信作とのこと。(内)

 

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ハラに染みるぜ!天才ジャズ本

ハラに染みるぜ!天才ジャズ本

  • 安原顯/2002年12月
  • 2800円(本体)/四六判・512頁

心震える音楽に出会いたい! ヤスケン、聴きまくりヨガりまくり怒鳴りまくる。感動すれば褒めちぎり、つまらなければ罵倒の嵐。寺島靖国さん、アキコ・グレースさんお墨付き、怒涛の500ページノンストップ超絶激烈音楽エッセイ。痛快です。CDジャケット写真多数収録。最新ジャズカタログとしてもどうぞ。装画はしりあがり寿さん。

言葉のインプロヴィゼーション
まさにコレ!
生き方そのものがジャズだ。
―寺島靖国(ジャズ喫茶「メグ」店主)

豊富な聴体験と驚くべき知識。
音が聞こえてくるような
リアルで魅力的な語り口!
生きた音楽ジャズの
エネルギーを感じる。
―アキコ・グレース(ジャズ・ピアニスト)
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146624/9784921146627)

著者|author

安原顯(やすはら・けん)
1939年、東京生まれ。早大仏文科中退。『パイディア』『海』『マリ・クレール』『リテレール』などの副編集長、編集長を経て、97年からフリーに。2000年よりオンライン書店bk1「文芸サイト」編集長。また、CS衛星ラジオPCM放送(ミュージックバード)では「ヤスケンのギンギン・ニューディスク」(隔週金曜日。午後8時~0時。隔週リピート)のDJをつとめる。2003年1月20日逝去。
担当編集者から
ヤスケンさん曰く、「8000円のところを2800円で! 原価無視の超お買い得!」重病の人とは思えない元気!(内)

 

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牡牛と信号―<物語>としてのネパール

牡牛と信号

<物語>としてのネパール

  • 山本真弓/2002年11月
  • 2200円(本体)/四六判・290頁

小説のようなネパール現代史― 米国「開発専門家」が、ネパールの牝牛と米国の牡牛を掛け合わせ、乳の生産量を上げようとしたけれど、牡牛はネパールの牝牛と交わろうとしない。セックスしたがらない! 何ゆえに!? このブラックジョークの意味するところは?
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146608)

推薦の言葉

ネパールのこんぐらかった現実を、山本さんは分析するより先にまるごと生きる。
ひとりの社会学者として、また母親として、女として、ときには野次馬として。
―谷川俊太郎(詩人)

目次|indexs

大嵐の日、カトマンズで 佐々木幹郎
<美しい>カトマンズ
ある陰謀
ニュータウンのなかのカーペット工場
「ガイジン・ナンバー」の後部座席
アニータ
リトル・アメリカ
牡牛と信号
辞めた理由
女の年齢
ウッタムの死
イスラム教徒がやってきた
国境の街へ(一)
国境の街へ(二)
国境の街へ(三)
改宗
再生

著者|author

山本真弓(やまもと・まゆみ)
1958年大阪生まれ。87~89年までインド留学およびネパールでの現地調査。95~97年まで、カトマンズの日本大使館勤務。現在、山口大学人文学部助教授。
著書に『ネパール人の暮らしと政治』(中公新書)、『ジャワハルラル・ネルー大学の学生たち 南アジアからの視点』(拓植書房)など。訳書に『ブータンの政治』(レオ・ローズ著、明石書店)。

担当編集者から

谷川俊太郎さんが春風社を気に入ってくれ、多聞君の装丁のもと、こんな素敵な本が出来ました。小説よりも面白い奇奇怪怪なネパール現代史。[-三浦-]

 

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おばあちゃん、イギリスへおいで

おばあちゃん、イギリスへおいで

  • 早坂慶子/2002年11月
  • 1500円(本体)/四六判・320頁

母を気遣う娘のこまやかな目線がとらえた異文化体験記。86歳の母親をノッティンガムに誘う娘からのファックスレター105通。「おばあちゃん。ここはお年寄りが多い街ら しくバスでも通りでも、きれいなおばあさん をよく見かけます。張り合ってみるチャンス ですよ…」(本文より)
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146527)

目次|indexs

第1部 イギリス生活の始まり
第2部 ノッティンガムは素敵な街
第3部 楽しく、たくましく
第4部 ケンブリッジとブタペストにて
第5部 東京の兄たちへ

著者|author

早坂慶子(はやさか・けいこ)
国際基督教大学大学院博士前期課程を経て、現在は北星学園大学社会福祉学部教授。
専門分野は英語教育・応用言語学。Spoken/Writen Discourse(話し言葉・書き言葉の談話分析研究)に取り組んでいる。
著書にBasic Practice in English Pronunciation, Practice in English Reduced Forms(いずれも共著)など。

担当編集者から

おばあちゃん(著者のご母堂)の話をされるとき、本当にやさしいお顔の早坂先生。表紙カバーの色校正刷りを見たおばあちゃんが歓声を上げて喜んだとか。装丁の多聞君もそれを聞いて大喜び。(山)

 

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Languages and Language Policies in Insular Southeast Asia : Focusing on the Philippines and Malaysia 

Languages and Language Policies in Insular Southeast Asia

Focusing on the Philippines and Malaysia

  • 河原俊昭/2002年11月
  • 5950円(本体)/A5判・210頁

島嶼部東南アジアの国々は、多言語社会であり、そこでは土着の言語、旧宗主国の言語、移民の言語、ピジン・クレオールなどが見られる。各言語は日常の社会活動の中で、二つの機能(実用機能と自己確認機能)を示すと同時に、互いに機能を補足しあっている。そうした状況下での、東南アジア諸国の言語政策を問う。(*本文は英語)
(ISBN 4921146640)

目次|indexs

1 General Linguistic Situations of Insular Southeast Asia
1.1 An Overview of Sociolinguistic Situations
1.2 Languages Spoken in Each Country
1.3 An Overview of the Historical Background of Sociolinguistic Situations
2 Lingusitic Situations in a Filipino Family and Two Functions of Language
2.1 A Case Study of a Filipino Family
2.2 Function of Language
2.3 Two Functions in a Society
2.4 Development of Two Functions as a Whole
3 Linguistic Situations in a Malaysian Family and Linguistic Verticality
3.1 A Case Study of a Malaysian Family
3.2 Diglossia
3.3 Practical/Identifying Function and Verticality
3.4 Verticality of Sociolinguistic Structure
3.5 Characteristics of Verticality
3.6 Competence Disparity and Elite Closure
3.7 Identifying Function (Dummy High)
4 Language Policy
4.1 What Is Language Policy?
4.2 Language Policies in Developed Countries and Developing Countries
4.3 Analysis of Language Policies
4.4 The First Point: The Selection of a New Common
4.5 The Second Point: The Replacement of Colonial Language
4.6 The Third Point: The Replacement of Immigrant
4.7 Appeal of Nationalism
4.8 Education
4.9 The Fourth Point: The Sophistication of Language
4.10 Identifying Function and Pidgin/Creole
5 Lingusitics Verticality: Its Comparison and Its Transition
5.1 Comparison of Gactors Deciding Language Policies
5.2 Structure of Linguistic Verticality
Conclusions and Suggestions

著者|author

河原俊昭(かわはら・としあき)
1950年石川県生まれ。東京大学文学部卒業。金沢大学教育学部教育学科研究科修了(教育学修士)。金沢大学社会環境科学研究科修了(社会環境科学博士)。現在、金沢星陵大学教授。
著書に『アジア英語辞典』(共著、三省堂)、『異文化理解の座標軸』(共著、日本図書センター)、『自治体の言語サービス 多言語社会への扉をひらく』(春風社)など。

担当編集者から

河原先生は東南アジアの言語事情・言語政策を研究。とくにフィリピンとマレーシアに詳しい。そのきっかけはフィリピン人の奥様との出会い、とのこと。[-山岸-]

 

※品切れ重版未定

L’INTERACTION EXOLINGUE:ANALYSE DE PHENOMENES METALINGUISTIQUES

L’INTERACTION EXOLINGUE

ANALYSE DE PHENOMENES METALINGUISTIQUES

  • 石川文也/2002年12月
  • 8476円(本体)/A5判・576頁

フランス語を外国語として学習する日本人が、フランス人とフランス語を使っておこなう日常会話の中で、実際にどのようなメタ言語が言語習得に関わっているのか。日常会話で使われるメタ言語は、フランス語クラスで使われるメタ言語とどのように異なっているのか。これらの問題を分析的に考察する!(*本文フランス語)
(ISBN 4921146594)

目次|indexs

Introduction
Chapitre 1. Description des situations du point de vue de l’echange verbal
Chapitre 2. Mise en lumiere de la structure des interactions
Chapitre 3. Les conceptions du metalangage
Chapitre 4. Analyse du metalangage dans le discours de la classe de langue
Chapitre 5. Specificites enonciatives du discours en classe de langue
Chapitre 6. Aspects metalinguistiques de l’interaction entre natif et non natif en situation «naturelle»
Chapitre 7. A la recherche de traces linguistiques indicatives de l’appropriation de la langue en situation «naturelle»
Conclusion

著者|author

石川文也(いしかわ・ふみや)
東京大学教養学部卒業後、スタンダール=グルノーブル第三大学で社会言語学を、ジュネーヴ大学とヌシャンテル大学で語用論を中心とする言語理論と言語取得論を、パリ第三大学=新ソルボンヌ大学でディスクール分析を学ぶ。パリ第三大学=新ソルボンヌ大学外国語としての フランス語教育論専攻において博士(言語・文化教育論)を取得。専門は ディスクール(会話)分析。現在、立教大学教授、パリ第三大学=新ソル ボンヌ大学研究グループDELCA-DILTEC研究員。

担当編集者から

大学卒業後、いったん社会に出てから大学院へ。パリ大学で博士号をとった石川先生はかなりの映画通。立教大学では、映画を題材にした講義も行う。[-山岸-]

 

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