『依存からひろがる人生機会』の書評が『アジア経済』に掲載されました

『アジア研究』第62巻4号(アジア経済研究所編/2021年12月)に、茶谷智之著『依存からひろがる人生機会―インド・スラム地域の人間開発と「子育ての民主化」』の書評が掲載されました。評者は菅野美佐子先生(青山学院大学)です。「丁寧な民族誌的記述には、スラムの人々とのラポールを形成し、当事者の立場からスラムの生活圏における困難や課題を真摯に受け止めようとする著者の誠意が映し出される」

 

『都市科学事典』の書評が『人と国土21』に掲載されました

『人と国土21』第47巻第4号(国土計画協会編/2021年11月)に、横浜国立大学都市科学部編『都市科学事典』の書評が掲載されました。評者は大西隆先生(東京大学)です。「国際化の進展にともなって異なる文化、統治、社会環境で育った人が増えるにつれ、日本の市民社会がどのような変容を遂げていくのか」

2021年12月刊行予定の書籍

2021年12月に刊行を予定している書籍についてお知らせします。

※記載されている情報は予告なく変更される場合があります、予めご了承ください。

 

『韓国経済史―先史・古代から併合まで』
著者:李榮薫
訳者:須川英徳・加藤裕人・大沼巧
東アジア史の大きな潮流を捉え、朝鮮半島における原初共同体から小農社会成立以降までを実証的に論じた、歴史認識を覆す経済通史。
A5判上製664頁、本体7000円

 

『インド ムガル皇帝の肖像―ムガル細密画の光り輝く世界』
著者:宮原辰夫(文教大学教授)
皇帝の回想記や欧州の旅行家・宣教師たちの旅行記を通して細密画を検証し、16~17世紀のムガル皇帝とその一族の栄枯盛衰を描く。
A5判並製、240頁、本体3500円

 

『十八世紀スイス文学とシュトゥルム・ウント・ドラング―源流としての美学的共和主義』
著者:今村武(東京理科大学教養教育研究院教授)
疾風怒濤の潮流が先行していたスイス18世紀文壇の詳細を振り返り、スイスとドイツの文学的・美学的な影響関係を明らかにする。
A5判上製、300頁、本体4000円

 

『学校づくりの概念・思想・戦略―教育における直接責任性原理の探究』
著者:石井拓児(名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授)
戦後から現在に至る日本の学校教育活動をめぐる学校づくり概念・実践と法制度の展開を検討し、教育の自主性の内実と意義を論じる。
A5判上製、300頁、本体4000円

『インド・剥き出しの世界』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』3523号/2021年12月11日号に、田中雅一、石井美保、山本達也 編『インド・剥き出しの世界』の書評が掲載されました。評者は小牧幸代先生(高崎経済大学)です。「痛みを共有することで調査者と被調査者のあいだに「愛」が育まれた。そして、暴力に、ささやかにではあれ抵抗するために本書は編まれた。」

『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が『教育哲学研究』に掲載されました

『教育哲学研究』第124号(教育哲学会編/2021年11月)に、ヘレン・M・ガンター著/末松祐基、生澤繁樹、橋本憲幸訳『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が掲載されました。評者は石神真悠子先生(法政大学)です。「教育経営が抱えるアクチュアルな課題の内実は、教育の本質を問うものであることに気づく。教育の現状分析に思想を用い、教育行政と思想研究を架橋した本書は、領域を横断することで得られる示唆が大きい」

冬季休業のお知らせ

下記の期間を冬季休業とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

2021年12月30日(木)~2022年1月5日(水)

『ナチスと闘った劇場』の書評が『西日本ドイツ文学』に掲載されました

『西日本ドイツ文学』33号(日本独文学会西日本支部)に、『ナチスと闘った劇場――精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(葉柳和則 編)の書評が掲載されました。評者は福元圭太先生(九州大学教授)です。「本書の最大の功績は, 冷戦が終わる1980年代末まではスイス人なら誰もが意識していたが一―なにせ自宅にも核シェルターがあった一ドイツやオーストリアではほとんど認識されていなかった(407)「精神的国土防衛」が, 20世紀スイス文化全体のマトリックス(母体)となっていることを詳らかにした点にある」

『教室における政治的中立性』の書評が『日本教育新聞』に掲載されました

『日本教育新聞』2021年11月22日号に、ダイアナ・E・ヘス著/渡部竜也、岩崎圭祐、井上昌善監訳『教室における政治的中立性―論争問題を扱うために』の書評が掲載されました。評者は大久保俊輝先生(亜細亜大学特任教授)です。「主権者教育の課題に正面から答える」「政治的中立性が「そんなに単純な話では済まない」ことを指摘しつつ、読者をぐいぐいと引き込む」

『〈障害者〉として社会に参加する』の書評が『霊長類研究』に掲載されました

『霊長類研究』(日本霊長類学会/2021年11月[早期公開版])に、三谷雅純著『〈障害者〉として社会に参加する―生涯学習施設で行うあらゆる人の才能を生かす試み』の書評が掲載されました。評者は田中正之先生(京都市動物園生き物・学び・研究センター)です。「高齢者も含めた生涯教育、障害者も含めたユニバーサルデザインによる教育方法論に関して、客観的に参照できる文献情報を引用した考察を行い、または仮説検証型の実験研究を行った報告が展開され(…)本書のテーマとなっているインクルーシブな社会に対する関心が自分の中で高まった」

『『方法叙説』をめぐる六つの試論』 『Social Development, Culture, and Participation』電子書籍を配信開始しました

『『方法叙説』をめぐる六つの試論』(小林利夫 著/徳永雅 編) 『Social Development, Culture, and Participation』(阪本公美子 著)電子版を配信開始しました。電子書籍は Amazon Kindle、紀伊國屋書店kinoppy、楽天Kobo、Google Play などの各書店でお求めになれます。