『同定の政治、転覆する声』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『同定の政治、転覆する声―アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(石田智恵 著)の書評が掲載されました。評者は細谷広美先生(成蹊大学)です。「本書は冷戦下の政治的暴力と日系人の関係を明らかにすることで、日系人研究に新たな基軸をもたらしている。また、マイクロアグレッションに相当する日系人に対する人種主義を丁寧に分析し、「やわらかな人種主義」という概念を提示した意義は大きい」

 

『ボルネオ 森と人の関係誌』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『ボルネオ 森と人の関係誌』(佐久間香子 著)の書評が掲載されました。評者は徳安祐子先生(九州大学)です。「幅広い歴史的資料とフィールドデータとを組み合わせ、19世紀末以降の長い時間と海を越えた広い地域とのつながり、歴史とその累積である現在とを合わせて描き出す意欲作である」

 

『自然と人生とのあいだ』の書評が『日本文学』に掲載されました

『日本文学』Vol.71(日本文学協会編/2022年10月)に、永井聖剛著『自然と人生とのあいだ―自然主義文学の生態学』の書評が掲載されました。評者は山本歩先生(尚絅大学)です。「決定論的〈自然〉観が〈人-生〉と結びつく思考回路と、我々は今後もなお向き合っていかねばならない」

『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が『日本教育行政学会年報』に掲載されました

『日本教育行政学会年報―構造的危機の時代と教育行政学研究』第48号(日本教育行政学会編/2022年10月)に、ヘレン・M・ガンター著/末松裕基、生澤繁樹、橋本憲幸訳『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が掲載されました。評者は仲田康一先生(法政大学)です。「新たな改革の中に自らの新しい仕事を専門家が見出そうとしてきた結果、改革に適合的な特定の論・論者・論拠・処方箋のみが特恵的に扱われる状況が生み出されるに至った」

『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』が『近代教育フォーラム』に掲載されました

『近代教育フォーラム』第31号(教育思想史学会編/2022年9月)に、ヘレン・M・ガンター著/末松裕基、生澤繁樹、橋本憲幸訳『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の訳者(橋本憲幸/山梨県立大学)による自著紹介が掲載されました。「組織のリーダーシップでなく教育のリーダーシップという表現でガンターが強調するのは、教員という教育の専門家が教育の目的から議論し始め、またそうするように他者にも働きかけ、別様の教育を構想し、実際に学校に生み出すことである」

『「私らしさ」の民族誌』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』3563号(2022年10月22日)に鳥山純子 著『「私らしさ」の民族誌―現代エジプトの女性、格差、欲望』書評が掲載されました。
評者は嶺崎寛子先生(成蹊大学准教授)です。「これは著者の属人的魅力が書かせしめた、大変個人的な本である。だからこそ、面白い」

 

『インド・剥き出しの世界』の書評が『アジア・アフリカ地域研究』に掲載されました

『アジア・アフリカ地域研究』第22-1号/2022年9月号に、田中雅一・石井美保・山本達也(編)『インド・剥き出しの世界』の書評が掲載されました。評者は菅野美佐子先生(青山学院大学)です。「それぞれの書き手が織りなす民族誌には,圧倒的な暴力を眼前にした人々の悲傷や恐怖,絶望だけでなく,そこからの回復や希望の営為も描かれることで,読み手はそれぞれの物語に次第に引き込まれていくのである.」