社会学的システム理論の軌跡―ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

社会学的システム理論の軌跡

ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

  • 赤堀三郎(著)/2021年2月
  • 3600円(本体)/四六判上製236頁
  • 装丁:長田年伸

システム理論を用いてこそ社会学ができる。
どういうロジックでそう言えるのか?
難解とされる理論を基層から掘り起こし、その可能性と魅力を明快に示す。

(ISBN 9784861107207)

目次|contents

はしがき
第Ⅰ部 社会学的システム理論
第1章 システム理論は社会学的でありうるか
第2章 システム理論の社会学化―ニクラス・ルーマンによる試みの概観
第Ⅱ部 社会学的システム理論の源流
第3章 戦後アメリカにおけるサイバネティクスと社会学
第4章 社会システム理論における自己言及パラダイムの由来
第5章 コミュニケーションの自己言及性とオートポイエーシス
第Ⅲ部 社会学的システム理論のロジック
第6章 社会システムという観察者―構造的カップリングとセカンド・オーダーの観察
第7章 社会の進化はどうシステム理論と関連するか
第8章 コミュニケーション・コード
第9章 社会の自己記述―そのシステム理論的含意
終章 理解の「ありそうもなさ」の克服のために
あとがき
初出一覧
文献一覧

著者|author

赤堀三郎(あかほり・さぶろう)
1971年生まれ。東京女子大学現代教養学部教授。専門:社会学理論,現代社会論,社会学史(特に社会学におけるシステム理論)。主要著作:『グローバル社会の変容』(分担執筆,晃洋書房,2020年),『嗜好品の社会学』(分担執筆,東京大学出版会,2020年),Social Theory and Asian Dialogues(分担執筆,Palgrave Macmillan, 2018年),Handbook of Systems Sciences(分担執筆,Springer, 2021年)。訳書:ニクラス・ルーマン『社会の社会』(共訳,法政大学出版局,2009年),同『社会構造とゼマンティク2』(共訳,法政大学出版局,2013年),同『社会構造とゼマンティク3』(共訳,法政大学出版局,2013年)。

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制服ガールの総力戦―イギリスの「女の子」の戦時貢献

制服ガールの総力戦

イギリスの「女の子」の戦時貢献

  • 杉村使乃(著)/2021年3月
  • 3200円(本体)/四六判並製234頁
  • 装丁:矢萩多聞

女性は戦争にどのように関わったのか?
制服の女性は戦時下のメディアでどのように取り上げられたのか?

第二次世界大戦時の制服姿の女性を通して、「女性活躍」の表象を読み解く。

(ISBN 9784861106033)

目次|contents

はじめに
第Ⅰ部 成長する女の子の時代(Girls Growing Up)―二〇世紀初頭のイギリス
第1章 「私たちもスカウトになれますよね……」―元祖制服ガール、ガールガイド運動
第2章 雑誌『ガールズ・オウン・ペーパー』に見る戦間期イギリスの「ガール」の表象
第3章 第一次世界大戦と女性の「大義」―レイ・ストレイチーの『大義』とヴァージニア・ウルフの『3ギニー』
第Ⅱ部 第二次世界大戦下の制服のガールたち

第1章 イギリスにおける女たちの銃後
第2章 写真週刊誌『ピクチャー・ポスト』の制服のカバーガールたち
第3章 女性誌に見る制服のカバーガール
第4章 フィクションに見る制服ガールの冒険―「空軍婦人補助隊のウォーラルズ」(Worrals of the W.A.A.F.’s)シリーズ
おわりに ジェンダーと階級を越境する制服ガールたち

著者|author

杉村使乃(すぎむら・しの))

共立女子大学文芸学部文芸学科教授。専門はイギリス文学、英米児童文学、表象文化論。

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親子とは何か―ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌

親子とは何か

ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌

  • 梅津綾子(著)/2021年2月
  • 4100円(本体)/A5判上製330頁
  • 装丁:中本那由子

「生んで育てる」はあたりまえなのか?
「生みの親」と「育ての親」が分担して一人の子供を育てる慣行がある、ナイジェリアのハウサ社会。その慣行を可能にしている社会の仕組みや、それぞれの「親」と「子」がお互いに何を感じ、何をやり取りしているのかについてフィールドワークを行い、「親子」の多彩なつながりの可能性を、「分人」などのキーワードを手がかりに探る。

(ISBN 9784861107238)

目次|contents

まえがき  
凡例
調査地の主な人物紹介  

序章 里親養育・養子縁組をめぐる親子論
第1章 ハウサ社会の日常生活と家族―ザリア地域を中心に
第2章 ハウサの子の引き取り慣行、リコ 
第3章 子育て期の育親と〈子〉そして生親
第4章 結婚した〈子〉、育親、生親の関係
第5章 育親の「親」としての弱さと強さ 
終章 ハウサの親子観から親子を考える 

あとがき
謝辞
引用文献
付表
索引

著者|author

梅津綾子(うめつ・あやこ)
専門は文化人類学、アフリカ研究。南山大学人類学研究所・非常勤研究員。
「出生と養育に基づく複数的・多元的親子関係―ナイジェリア北部・ハウサ社会に
おける『里親養育』の民族誌から」(名古屋大学大学院文学研究科 博士論文、二〇
一五年)、「複数の両親による子育て―北部ナイジェリア、ハウサ社会の里親養育
(リコ)の事例より」(『アジア・アフリカ地域研究』第一四巻一号、二〇一四年)、「現代ナイジェリアの〝里親養育〟に見る親子のあり方―生みの親・育ての親と子の長期的共存関係」(『比較家族史研究』二六号、二〇一二年)。

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持続可能な開発における〈文化〉の居場所―「誰一人取り残さない」開発への応答

持続可能な開発における〈文化〉の居場所

「誰一人取り残さない」開発への応答

  • 関根久雄(編)/2021年1月
  • 3500円(本体)/四六判並製368頁
  • 装丁:中島衣美

SDGsにおいて経済・社会・環境は語られる一方で、文化は見過ごされてきたのではないか?
「持続可能な開発」に、地域社会の文化や文化的多様性はいかにして結びつく・結びつけられるべきなのか。開発の理念・思想と各国の現場の実際を、開発学・人類学・教育学・社会学の観点から多角的に検討することで、議論の足がかりを探る。

(ISBN 9784861107115)

目次|contents

はじめに [pp.7-28]
第Ⅰ部 開発・SDGs・文化―その関係性の再考
第1章  斎藤文彦 一〇年後の地球に人類はまだ生きているか?―資本主義経済から社会連帯経済への転換の可能性[pp.31-50]
第2章  真崎克彦 文化的多様性を尊重したSDGsのあり方とは?―脱成長論の科学的方法論を手がかりに考える[pp.51-70]
第3章  野田真里 SDGsとNGO/市民社会―「誰一人取り残さない」ボトムアップの社会変革と「包摂的な文化」にむけて[pp.71-90]
第4章  北村友人・荻巣崇世・芦田明美 SDGs時代における「学び」のあり方を「文化」の視点から捉え直す[pp.91-114]
第5章  下田恭美 「開発」と「文化」を超えて―SDGs時代に求められる開発プラクティス[pp.115-139]

第Ⅱ部 地域文化と接続可能な開発実践―文化の視点から持続可能な開発の姿を読み解く
第6章  関根久雄 サブシステンスと持続可能な開発―ソロモン諸島におけるSDGsをみる視点[pp.143-164]
第7章  井上真 熱帯林保護地域管理への住民参加―ボルネオ島中央部の事例より[pp.165-189]
第8章  箕曲在弘 コーヒー生産地域における搾取的状況と「文化」―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるフェアトレードコーヒーの事例から[pp.191-216]
第9章  西川芳昭 食料・農業のための生物多様性の文化的価値―作物と人の関係から読み解く持続可能な食と農・農村[pp.217-238]
第10章  川口純 持続可能な開発のための教育の理念と実態―国際教育協力における「文化の居場所」について[pp.239-260]
第11章  菅野美佐子 インド農村におけるSDGsとジェンダーをめぐる文化的位相―開発による変化からの日常の回復と持続[pp.261-284]
第12章  白川千尋 保健医療分野のSDGsと文化―目標三および東南アジア・オセアニアのマラリア対策活動をめぐって[pp.285-305]
第13章  早川公 地方創生は持続可能なまちづくりの夢を見るか?―「SDGs未来都市つくば」を事例として[pp.307-332]
第14章  朱藝 持続可能な企業文化とは―海外日系企業を事例に[pp.333-356]

おわりに
執筆者紹介

編者|editor

関根久雄(せきね・ひさお)
1962年生。筑波大学人文社会系教授。専門は文化人類学、開発人類学、オセアニア島嶼地域研究。主な著作に、『地域的近代を生きるソロモン諸島―紛争・開発・「自律的依存」』(筑波大学出版会、2015年)、『実践と感情―開発人類学の新展開』(編著、春風社、2015年)、『グローバル化する〈正義〉の人類学―国際社会における法形成とローカリティ』(共著、昭和堂、2019年)など。

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先祖祭祀と墓制の近代―創られた国民的習俗

先祖祭祀と墓制の近代

創られた国民的習俗

  • 問芝志保(著)/2020年10月
  • 5000円(本体)/A5判上製362頁
  • 装丁:矢萩多聞

整然と区画された墓地に家族の墓を所有し、遺骨を納め、折にふれて墓参りに行く―この日本の「伝統的」な習俗は、いつ生まれ、どのようにつくりかえられ、普及してきたのか?
先祖祭祀が国家的アイデンティティと結びつくのと並行して、近世的な墓と墓地が文明化・西洋化を辿った明治~大正。そうした新しい先祖祭祀と墓制がマスメディアを通じて人々に受容され、ナショナリズムとも接合していった昭和戦前期。宗教社会学の立場から、その変遷の諸相に迫る。

(ISBN 9784861106927)

目次|contents

序論

Ⅰ部 先祖祭祀と近代
第1章 文明国のAncestor Worship―穂積陳重『祖先祭祀ト日本法律』再考
第2章 国民道徳論と先祖祭祀―国民的習俗の実践教育

Ⅱ部 墓制と近代
第3章 近代墓制の成立―明治前半期における墓地法制の展開
第4章 近代墓制の受容―札幌にみる墓制の近代
第5章 墓地の西洋化―大正期東京における造園家の墓地観
補論 墓地の聖地化―聖将・東郷平八郎の埋葬を事例として
第6章 カロート式家墓の成立―関東大震災後における東京の墓制

Ⅲ部 昭和戦前期の先祖祭祀と墓制
第7章 明治の墓癖家と昭和の掃苔家―名墓へ向けるまなざしの変容
第8章 昭和戦前期の墓相家と「正しい墓」―無縁墓供養から日本精神論へ

結論

参考文献一覧
あとがき
索引

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。

p.66 「F・ド・クーランジュ」→「N・D・フュステル・ド・クーランジュ」
p.72 「ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.73 「ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.331 「F・ド・クーランジュ」→「フュステル・ド・クーランジュ」
p.i(索引)「ド・クーランジュ、F」→「フュステル・ド・クーランジュ

p.106 図2-2キャプション 「右:国宝」→「右:国定」
p.156 l.14 「墓や墓地の」→「墓と墓地の」
p.182 l.13  「多磨霊園計画」→「多磨墓地計画」
p.311 l.11 「昭和五年頃」→「昭和四年頃」
p.338 l.8 「土居弘」→「土居浩」

※なお、電子版では以上は訂正済みです。

著者|author

問芝志保(といしば・しほ)
博士(文学)。専門は宗教社会学、日本近代宗教史。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、公益財団法人国際宗教研究所研究員。主要研究業績に「寺院と墓地の現在―「墓じまい時代」の課題」(相澤秀生・川又俊則編著『岐路に立つ仏教寺院―曹洞宗宗勢総合調査2015年を中心に』法蔵館、2019年)、「明治民法と祖先祭祀論」(鈴木岩弓・森謙二編『現代日本の葬送と墓制―イエ亡き時代の死者のゆくえ』2018年、吉川弘文館)、「関東大震災と家族納骨墓―近代都市東京の墓制」(『宗教研究』393号、2018年)など。

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中央ヨーロッパ―歴史と文学

中央ヨーロッパ

歴史と文学

  • 桂元嗣(著)/2020年9月
  • 2800円(本体)/四六判並製266頁
  • 装丁:長田年伸

「根本的な奇妙さ」のうえに形作られた中欧の歴史。その歴史を引き受けながら自分たちの物語を再創造するカフカ、チャペック、ロート、ハントケらの文学を、ドイツとの関係、小民族の同化と差異化、神話的虚構といった観点から読み解く。
(ISBN 9784861107016)

目次|contents

はじめに

第1部 チェコとドイツ語
第1章 ルドルフ二世の小部屋―ゴーレムの出現
第2章 言語政策と民族復興運動―物語の共有
第3章 フランツ・カフカ―疎外と変身
第4章 カレル・チャペック―ロボットから見た人間

第2部 ユダヤ人と同化の問題
第1章 ウィーンのユダヤ人―三つのカテゴリー
第2章 自由主義と反ユダヤ主義―白紙の状態を求めて
第3章 グスタフ・マーラーとポリフォニー
第4章 ヨーゼフ・ロート―世界市民の祖国

第3部 オーストリア人の自国感情
第1章 オーストリアとは?―どうにかこうにかやっていく
第2章 「誰も望まなかった国」とその帰結
第3章 戦後オーストリアと「犠牲者神話」―「埋め戻し」をめぐって
第4章 ペーター・ハントケと歴史―『冬の旅』から今

おわりに


図版出典一覧
あとがき

関連年表
ブックガイド
索引

著者|author

桂元嗣(かつら・もとつぐ)
武蔵大学人文学部教授。専門はドイツ文学・中欧文化論。主要研究業績に『人類が全体として見る夢―ローベルト・ムージル『特性のない男』』(コンテンツワークス社、2008年)、『ウィーン1945-1966―オーストリア文学の「悪霊」たち』日本独文学会研究叢書114(編著、日本独文学会、2016年)など

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アフリカにおけるジェンダーと開発―女性の収入向上支援と世帯内意思決定

アフリカにおけるジェンダーと開発

女性の収入向上支援と世帯内意思決定

  • 甲斐田きよみ(著)/2020年9月
  • 4300円(本体)/A5判上製304頁
  • 装丁:矢萩多聞

開発支援が対象とする「世帯」とは何か?いかにして女性のエンパワーメントを促すのか?
JICAの派遣専門家として、ナイジェリア北部イスラーム圏の伝統を実践するハウサ社会で活動した筆者が、ジェンダー役割が不均衡な世帯における意思決定の諸相を分析し、開発援助の可能性を考察する。

(ISBN 9784861107009)

『アフリカにおけるジェンダーと開発』オンデマンド版が出来しました
『モビリティと物質性の人類学』『嗜好品から見える社会』『アフリカにおけるジェンダーと開発』電子書籍を配信開始しました

『アフリカにおけるジェンダーと開発』の書評が『大原社会問題研究所雑誌』に掲載されました
『アフリカにおけるジェンダーと開発』の書評が『アフリカNOW』に掲載されました
『アフリカにおけるジェンダーと開発』の書評が『図書新聞』に掲載されました
『アフリカにおけるジェンダーと開発』の図書紹介が『国際協力ジャーナル』に掲載されました

目次|contents

はじめに
序論
第1章 女性対象の収入向上活動は効果があるのか?
第2章 世帯内意思決定をめぐる研究動向
第3章 ナイジェリア北部における調査の概要
第4章 女性が収入を得ると、世帯内意思決定力は向上するのか?
第5章 世帯内では何をめぐって意思決定が行われるのか?
第6章 どのような女性が世帯内で意思決定に関わりやすいのか?
結論
おわりに

著者|author

甲斐田きよみ(かいだ・きよみ)
文京学院大学外国語学部 准教授。専門:ジェンダーと開発。
主要業績:『はじめてのジェンダーと開発―現場の実体験から』(共編著、2017、新水社)、”What encourages households to adopt rice as a new crop? Understanding gender roles and perceptions in households in northern Namibia” Development in Practice VOL.27, NO.7(共著、2017、Routledge)、「母系社会における世帯内役割の変容とジェンダー規範への影響―タイ 東北部を事例として」『比較文化研究』第136号(2019、日本比較文化学会)

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多文化チームと日本人リーダーの動的思考プロセス―グラウンデッド・セオリーからのアプローチ

多文化チームと日本人リーダーの動的思考プロセス

グラウンデッド・セオリーからのアプローチ

  • 石黒武人(著)/2020年6月
  • 3600円(本体)/四六判上製202頁
  • 装丁:矢萩多聞

多国籍のメンバーを率いる日本人リーダーに求められるグローバル・マインドセットとは?
日本的労働環境においてメンバーの文化的多様性を活かしつつチームを運営するリーダーの認知過程を、コンテクスト・シフティング、メンバー尊重型の行動などの概念をもとに「見える化」する。

(ISBN 9784861106873)

目次|contents

プロローグ 多文化チームと日本人リーダーの思考プロセス
第1章 国内多文化チームにおける日本人リーダーの認知的志向性とその動態
第2章 国内多文化チームにおける日本人リーダーの認知的志向性の継承モデル
第3章 研究方法における分野横断的な試み―M-GTAと談話分析の接合
第4章 認知的複雑性と「コンテクスト・シフティング」
第5章 文化的多様性と「多元的察し」―日本的コミュニケーションの可能性
第6章 多文化チームの活用―コンテクスト・シフティングとファシリテーション
エピローグ 日本的労働環境における多文化チームと日本人リーダーの動的思考プロセス

著者|author

石黒武人(いしぐろ・たけと)
武蔵野大学グローバル学部准教授。
専門:異文化コミュニケーション学。組織ディスコース研究。
M.A. (International Studies, University of Oregon)、修士(異文化コミュニケーション、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科)、博士(異文化コミュニケーション学、同研究科)。
ライフストーリー・インタビュー、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ、談話分析などの質的研究法を研究目的に応じて用い、様々な研究を行っている。
著書に、「多文化組織におけるコミュニケーションと日本人リーダー」多文化関係学会(編)『多文化社会日本の課題』(pp.158-176)(明石書店、2011年)、『多文化組織の日本人リーダー像―ライフストーリー・インタビューからのアプローチ』(春風社、日本図書館協会推薦図書、2012年)、「異文化コミュニケーションの教育・訓練」石井敏・久米昭元・長谷川典子・桜木俊行・石黒武人『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション―多文化共生と平和構築に向けて』(pp.207-230)(有斐閣、2013年)、「多国籍チームにみる組織内コミュニケーション―差異とアイデンティティ」池田理知子・塙幸枝(編著)『グローバル社会における異文化コミュニケーション』(pp.110-119)(三修社、2019年)などがある。

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現代世界の呪術―文化人類学的探究

現代世界の呪術

文化人類学的探究

  • 川田牧人・白川千尋・飯田卓(編)/2020年5月
  • 4500円(本体)/A5判上製482頁
  • 装丁:矢萩多聞

呪術の合理性とは?呪術を問うことの現在的な意義はなにか?
現代でも世界各地でさまざまなかたちで呪術は行われている。人類学の黎明期から議論されてきた問題を、物質性や感覚経験という切り口からアップデートする。

(ISBN 9784861106910)

目次|contents

総論
序論 現代世界において呪術を問うこと(川田牧人)[pp.7-43]
第1章 偶然と必然を結ぶ妖術―アフリカにおける妖術的現実の存在様相(近藤英俊)[pp.45-77]

第Ⅰ部 多元的知識実践環境における合理性の再検討
第2章 呪術・宗教・科学を再考する―あるいは呪術における非合理性(中村 潔)[pp.81-107]
第3章 呪術が禁止されるとき―インドにおける合理主義運動がもたらす迷信としての呪術(松尾瑞穂)[pp.109-135]
第4章 カザフスタンにおける伝統医療とエムシ(治療者)の活動(藤本透子)[pp.137-165]
第5章 動物磁気術と催眠術の近代―科学と呪術のはざまにおける実践=知の誕生の素描(島薗洋介)[pp.167-200]

第Ⅱ部 呪術とコミュニケーション
第6章 ベナンにおけるブードゥのメディア転回(田中正隆)[pp.203-226]
第7章 恐れを通じた干渉―ガーナ南部における挨拶、遊び、王権闘争(浜田明範)[pp.227-250]
第8章 すべてははじめからわかっていた―東南アジア大陸部山地民ラフの呪術と動物(片岡 樹)[pp.251-279]
第9章 「フェティッシュ」を飼い馴らす(中川 敏)[pp.281-301]

第Ⅲ部 感覚とマテリアリティの呪術論
第10章 感覚・マテリアリティ・言葉―ヴァヌアツにおける邪術と科学の関係を起点として(白川千尋)[pp.305-328]
第11章 西欧近世の魔術信仰における感覚・実践・マテリアリティ(黒川正剛)[pp.329-353]
第12章 不可視を「見る」、不可解を「語る」―東北タイにおける呪術と感覚経験(津村文彦)[pp.355-388]
第13章 妖術師の生成するところ―ベナンの新宗教の実践における身体・情動・マテリアリティ(村津 蘭)[pp.389-414]
第14章 あるはずのないものへの疑念―北タイにおける呪術と情動(飯田淳子)[pp.415-436]
第15章 経験されざるものを知る―マダガスカル漁撈民ヴェズにおける霊と呪術のリアリティ(飯田 卓)[pp.437-465]

あとがき  (飯田卓・白川千尋)[pp.467-470]

編者|editors

川田牧人(かわだ・まきと)
成城大学文芸学部教授。文化人類学、宗教人類学。『「人新世」時代の文化人類学』(共著、放送大学教育振興会、2020年)、『呪者の肖像』(共編著、臨川書店、2019年)、『パブリックヒストリー入門』(共著、勉誠出版、2019年)など。

白川千尋(しらかわ・ちひろ)
大阪大学大学院人間科学研究科教授。文化人類学。『呪者の肖像』(共編著、臨川書店、2019 年)、『南太平洋の伝統医療とむきあう―マラリア対策の現場から』(臨川書店、2015年)、『呪術の人類学』(共編著、人文書院、2012年)など。

飯田卓(いいだ・たく)
国立民族学博物館教授。生態人類学、視覚メディアの人類学、文化遺産の人類学。『文化遺産と生きる』(編著、臨川書店、2017年)、『文明史のなかの文化遺産』(編著、臨川書店、2017 年)、『海を生きる技術と知識の民族誌―マダガスカル漁撈社会の生態人類学』(世界思想社、2008年)など。

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合法性と正当性―ワイマール期におけるカール・シュミット、ハンス・ケルゼンおよびヘルマン・ヘラー

合法性と正当性

ワイマール期におけるカール・シュミット、ハンス・ケルゼンおよびヘルマン・ヘラー

  • デイヴィッド・ダイゼンハウス(著)池端忠司(訳)/2020年3月
  • 4100円(本体)/A5判並製424頁
  • 装丁:長田年伸

合法性は国家をどのように正当化できるのか。
ワイマール憲法下における三者の法理論を詳述し、現代のロールズやハーバーマスらとも比較。その意義と限界を指摘するとともに、英語圏ではほとんど未知であったヘラーの法理論に対する正当な評価を促す。
(ISBN 9784861106866)

目次|contents

1.合法性と正当性:ワイマール期から見たこれらの屈折度
1.1 複数の緊急事態
1.2 ワイマール期:短い紹介
1.3 1932年7月20日のクーデター
1.4 ワイマール憲法第48条と国事裁判所の判決
2.友と敵:シュミットと法の政治
2.1 決断の主権
2.2 国民の意思としての法
2.3 自由主義、議会主義および法実証主義
2.4 ワイマール憲法の護り手とは
2.5 自由主義の地平
2.6 反ユダヤ主義と弁明
3.実践の中の純粋理論:ケルゼンの法科学
3.1 ケルゼンのシュミット批評
3.2 ワイマール憲法第48条に関するケルゼン
3.3 神、国家および民主制
3.4 合法性の原理
3.5 ケルゼンの思想内部の異質性
4.法秩序の正当性:ヘラーの法理論
4.1 国家論の危機
4.2 文化、社会および国家
4.3 国家の正当性と法
4.4 民主制と同質性
4.5 国民の意思の主権的表現としての法
4.6 立憲的制定法の概念
4.7 個人の法的良心
4.8 法秩序の観念
5.ワイマール期からの教訓:合法性の正当性
5.1 正当化理由に関するシュミットとロールズ
5.2 法の民主制的形態に関するハーバーマス
5.3 ヘルマン・ヘラーと、私たちと同時代の政治哲学および法哲学

著者|author

デイヴィッド・ダイゼンハウス(David Dyzenhaus)

カナダの憲法学者・法哲学者。トロント大学教授。オックスフォード大学で博士号を取得しており、主な著作には本書の前作であるHard Cases in Wicked Legal Systems: South African Law in the Perspective of Legal Philosophy (1991)や、Judging the Judges, Judging Ourselves: Truth, Reconciliation and the Apartheid Legal Order(1998)、The Constitution of Law: Legality in a Time of Emergency(2006)がある。そのほか、彼はLaw as Politics: Carl Schmitt’s Critique of Liberalism Hobbes and the Law(1998)の編者であり、Hobbes and the Law(2012)の共同編者である。

訳者|translator

池端忠司(いけはた・ただし)
香川大学法学部を経て、神奈川大学法学部教授。論文に「寛容・コンテクスト・原理―表現の自由と「抑圧的寛容」」(東京大学社会情報研究所編『放送制度論のパラダイム』東京大学出版会、1994年)、「米国における公的文化助成と表現の自由」(『香川大学法学部創設二十周年記念論文集』成文堂、2005年)、「プロイセン対ライヒ事件をめぐるドイツ憲法理論―英語圏のダイゼンハウスの道案内で」(『憲法理論とその展開―浦部法穂先生古稀記念』信山社、2017年)などがある。翻訳に『寛容な社会―アメリカ合衆国における言論の自由と過激派の言論』(春風社、2018年)がある。

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