日本カリキュラム学会紀要『カリキュラム研究』第27号に『真正の学び/学力―質の高い知をめぐる学校再建』(F・ニューマン著/渡部竜也・堀田諭訳)の書評が掲載されました。評者は石井英真先生(京都大学准教授)です。
「彼らの「真正の学び/学力」論は、授業改善、カリキュラム改善に止まらない、学校改革論という問題関心の下で提起されたものである。本書の翻訳により、授業改善と学校改革とを結びつける研究がさらに進展することを期待したい」
「日本英学史学会報」(No.145/2018年5月)に『東アジアの秩序を考える―歴史・経済・言語』(岩下哲典ほか・著)が紹介されました。評者は河元由美子先生(元・早稲田大学日本語研究教育センター)です。「学会の後ろ盾がなくてもこのような質の高い研究がなされたことは強い信念を持ったリーダーとその趣旨に賛同する研究者があってこその成果」
『週刊読書人』(5月11日)に『グロテスク・美のイメージ―ドムス・アウレア、ピラネージからフロベールまで』(武末祐子 著)の書評が掲載されました。評者は小澤京子先生(和洋女子大学)です。
「まさにグロテスク模様が異なる空間どうしを連結させるように、著者は美術と建築と文学とを越境しながら軽やかに思考を展開してゆく。そこで浮かび上がるのは、「グロテスク」と呼ばれる表現の変遷史であると同時に、「グロテスク」という概念や語義の変容史でもある」
・グロテスク・美のイメージ ドムス・アウレア、ピラネージからフロベールまで 書評|武末 祐子(春風社)(週刊読書人ウェブ)
『河北新報』(5月13日)に『巫者のいる日常―津軽のカミサマから都心のスピリチュアルセラピストまで』(村上晶 著)の書評が掲載されました。
「ある集落では、死亡した男性の霊魂が取りついた。妻だった女性に向かってお供えの準備について礼を言った後、「もう少し化粧して」と語り、周囲は大笑いする。おどろおどろしいイメージとは懸け離れた光景だ。」
・<東北の本棚>津軽の精神世界に迫る(河北新報 ONLINE NEWS)
『日本語学』2018年4月号に『留学生の見た漢字の世界―漢字学習への創造的アプローチ』の書評が掲載されました。評者は金田智子先生(学習院大学教授)です。
「本書は、教え方、学び方の充実を一方で担保しつつ、漢字を核にして、いかに人が自己表現を行えるか、そしてその作品によって第三者とどうつながることができるのかという、単なる学習・習得とは異なる次元の可能性を教えてくれる」
『北海道新聞』(5月8日)で『英国聖公会宣教協会の日本伝道と函館アイヌ学校―英国人女性エディス・ベアリング=グールドが見た明治日本』(田辺陽子 編著、西口忠 著、フィリップ・ビリングズリー 監修)が紹介されました。「アイヌ学校 新資料語る」と題して、函館アイヌ学校の意義やカリキュラム、「アイヌ神謡集」との関わりなどについて詳しく触れられています。
『書道美術新聞』(第1121号/2018年5月1日)で『留学生の見た漢字の世界―漢字学習への創造的アプローチ』が紹介されました。
「留学生による漢字学習・習得の過程を迫った報告書」「留学生だけでなく、日本語を学ぶ外国人や、小学生への応用の可能性にも言及」
『図書新聞』(4月21日)の辞書・事典・図鑑特集に『コミュニティ事典』が紹介されました。
「本事典は、いわば現代社会論であり、コミュニティを手がかりにして現代を読み解く鍵束である」
『キリスト新聞』(4月21日)で『英国聖公会宣教協会の日本伝道と函館アイヌ学校―英国人女性エディス・ベアリング=グールドが見た明治日本』(田辺陽子 編著、西口忠 著、フィリップ・ビリングズリー 監修)が紹介されました。
「約50日に及ぶ日本滞在の間に、エディスは徳島でハンセン病患者を受け入れていたと推測される永生教会や、1895年に開院したばかりの同じくハンセン病の熊本回春病院、また国立療養所菊池恵楓園などを訪れている。熊本回春病院では同病院開設者で今もその名が残るハンナ・リデルに案内されて見学したという事実も興味深い」
・【書評】『英国聖公会宣教協会の日本伝道と函館アイヌ学校』 田辺陽子 編/西口忠 著/フィリップ・ビングスリー 監修(キリスト新聞)
『神奈川大学評論』(第89号/2018年)に『異色の経済学者 フリードリッヒ・リスト』(諸田實・著)の書評が掲載されました。評者は中川弘先生(福島大学名誉教授)です。「F・リスト研究の泰斗である著者の四番目の著作である」