表象のヴェネツィア―詩と美と悪魔

表象のヴェネツィア

詩と美と悪魔

  • 鳥越輝昭/2012年11月
  • 2800円(本体)/四六型判上製400頁
  • 装丁:毛利一枝

「美しさの他にはほとんど何も残っていない町」(ラスキン)はどのように語られ、描き出されてきたか。バイロンの詩、ヴィスコンティの映画、オッフェンバックの歌劇、ホイッスラーの風景画など、ヴェネツィアという窓から見えてくるヨーロッパ文化の風景。
(ISBN 9784861103292)
日本図書館協会選定図書

紀伊國屋書店BookWebPro基本図書通信(和書)の文学部門に選ばれました→こちらです。

『週刊読書人』(2013年2月8日)に書評が掲載されました。評者は和栗珠里先生(桃山学院大学国際教養学部准教授)です。「魔性の都市に魅入られて

『神奈川大学評論』(2013年第74号)に書評が掲載されました。評者は巽孝之先生(慶応義塾大学文学部教授)です。「書評

公益財団法人日伊協会会報『Cronaca』(138号)の「恵贈図書」頁で紹介されました。

目次│indexs

まえがき
序章 カナレットと逃げ出す芸術家たち
第一章 バイロンと「ためいきの橋」の出現
第二章 『マリーノ・ファリエーロ』と『ヴェネツィアの一夜』の貴族政批判
第三章 『夏の嵐』と『ヴェニスに死す』のなかの魔界
第四章 『ホフマン物語』―悪魔と鏡
第五章 レニエ『顔合わせ』と鏡の照応
第六章 L・P・ハートレー―異文化と罰
第七章 『旅情』のなかの異文化
第八章 ホイッスラーと裏町の詩情
第九章 〈死の町〉ヴェネツィア―「死の潟」と〈ゴンドラ=棺〉
第十章 ヴェネツィア表象史とディエーゴ・ヴァレーリ
あとがき

著者│author

鳥越輝昭(とりごえ・てるあき)
1950年岡山県生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。上智大学大学院文学研究科修士課程修了。専攻は比較文学、比較文化史。現在、神奈川大学外国語学部教授・大学院外国語学研究科教授。著書に『ヴェネツィアの光と影―ヨーロッパ意識史のこころみ』(大修館書店1994)、『ヴェネツィア詩文繚乱―文学者を魅了した都市』(三和書籍2003)、訳書にF・バウマー著『近現代ヨーロッパの思想―その全体像』(大修館書店1992)などがある。

 

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哲学の挑戦

哲学の挑戦

  • 西日本哲学会(編)/2012年11月
  • 2800円(本体)/A5変型判上製480頁
  • 装丁:矢萩多聞

どんな時代、どんな場所でも、もろい殻に包まれたかけがえのない魂が存在する限り、哲学はなくならない。今、何が問題で、どういうことが考えられているのか。論考10編にエッセイとインタビューを加えて示す、豪華執筆陣による最前線での格闘の記録!
(ISBN 9784861103353)

目次より│indexs

現実の現実性(入不二基義)
真理と直観─永遠の相のもとに(上野 修)
哲学の営みを振り返って(松永澄夫)
「いのち」の意味の省察(種村完司)
存在について考える─ハイデッガーと共に/を越えて(菊地惠善)
芸術作品の存在論―分析的形而上学の立場から(倉田 剛)
創られて己になること(村上勝三)
意識の概念史における小さな縺れ(中畑正志)
自由意志の幻想―ニューロサイエンスからみたスピノザ(柴田健志)
記憶を絶したもの―ベルクソンとレヴィナス(藤田尚志)
自然法、人格、存在―ひとつの探究の軌跡(稲垣良典)
徳と 幸福―『ニコマコス倫理学』を近世哲学から解放する(菅 豊彦)
複数論理と日本語意味論(飯田 隆)
哲学の難しさ・面白さ(松永雄二)

著者│authors

西日本哲学会

飯田隆
稲垣良典
入不二基義
上野修
菅豊彦
菊地惠善
倉田 剛
柴田健志
種村完司
中畑正志
藤田尚志
松永澄夫
松永雄二
村上勝三

 

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移行期ロシアの繊維産業―ソビエト軽工業の崩壊と再編

移行期ロシアの繊維産業

ソビエト軽工業の崩壊と再編

  • 藤原克美/2012年10月
  • 4000円(本体)/A5判上製280頁
  • 装丁:矢萩多聞

ロシア経済史、繊維産業関係者、必備の書! 社会主義時代からソ連崩壊後の経済混乱期、1998年八月危機を経て現在に至る繊維産業の歴史と状況を詳細に分析し、ソビエト軽工業の崩壊と再編 の過程を総括する。
(ISBN 9784861103179)

目次│indexs

第Ⅰ部 ソビエト経済体制
第1章 ソビエト経済体制とソ連企業
第2章 ソ連における繊維産業
第Ⅱ部 移行期の繊維産業
第3章 移行不況
第4章 企業における調整
第5章 政府の産業政策
第6章 省の変容と企業結合
第7章 商社の出現
第Ⅲ部 八月危機後の再編過程
第8章 八月危機後の繊維産業
第9章 1998年破産法下の企業破産
第10章 八月危機後の企業再編
第11章 2000年代半ば以降の企業支配
第12章 繊維産業と2008年金融危機

著者│author

藤原克美(ふじわら・かつみ)
大阪外国語大学 外国語学部卒業。現在、大阪大学言語文化研究科准教授。

 

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エコツーリズムの民族誌―北タイ山地民カレンの生活世界

エコツーリズムの民族誌

北タイ山地民カレンの生活世界

  • 須永和博/2012年10月
  • 4600円(本体)/四六判上製464頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:毛利彩乃

焼畑を営むために森林破壊者のレッテルを貼られた山地少数民族カレンは、国家の規制が進む森を舞台にどう生きるのか。伝統的な知恵を生かし経済開発に巻き込まれないツーリズムを実践するなかで、新たなアイデンティティを獲得していく人々の姿を描き出す。
(ISBN 9784861103278)

著者の須永和博先生が、本書で 観光学術学会「2013年度学会賞著作奨励賞」第6回(2012年度)日本観光研究学会「学会賞観光著作賞」を受賞されました。

日本図書館協会選定図書

『アジア・アフリカ地域研究』 (第12-2号、2013年3月)に書評が掲載されました。

『ECOツーリズム』(第59号、2013年夏)に書評が掲載されました。

東南アジア研究』(第51巻1号)に書評が掲載されました。評者は首都大学東京人文科学研究科の綾部真雄先生です。

目次│indexs

第1章 コンタクト・ゾーンとしてのエコツーリズム―方法論的問題提起
第2章 「タイ人」の創出とカレンの周辺化
第3章 タイ北部における―森の資源化と山地民
第4章 山地民観光の政治学
第5章 タイ北部山地カレン社会における―CBTの民族誌
第6章 「カレン・コンセンサス」を超えて―環境運動における「カレン文化」をめぐる言説と実践

著者│author

須永和博(すなが・かずひろ)
1977年生まれ。立教大学大学院観光学研究科博士後期課程修了、博士(観光学)。現在、獨協大学外国語学部教員。専攻は、文化人類学・観光研究。主要著書に、『観光社会学のアクチュアリティ』(共著、晃洋書房、2010年)、『よくわかる観光社会学』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)など。

 

 

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イングランドの地名―起源と歴史を訪ねて

イングランドの地名

起源と歴史を訪ねて

  • ケネス・キャメロン(著)/吉見昭德(訳)/2012年9月
  • 4286円(本体)/A5変型判・上製・384頁
  • 装丁:矢萩多聞

Buckingham, Birmingham, Nottingham…, Manchester, Colchester, Winchester…, これらに共通する-inghamや-chesterは何を示すのか?
ケルト,アングロ・サクソン,スカンジナビア,フランスなど,さまざまな民族や地域に由来する地名を分析することで見えてくる,イングランドの歴史・自然・風土。
(ISBN 9784861102905)

ミスター・パートナー』3月号に紹介されました。
「地名を調べることは科学的な検証である」

目次│indexs

はしがき
記載例証一覧
州名の省略形
第1章 地名研究の技術
第2章 地名形成の類型
第3章 ケルト地名と河川名
第4章 アングロ・サクソン王国,イングランドの州,ハンドレッド,ワッペンテイク
第5章 最古のイングランド定住地名
第6章 スカンジナビアの地名
第7章 イングランド地名のフランス語の影響
第8章 地名における前置詞と副詞
第9章 地名における接辞
第10章 地名と考古学
第11章 異教・神話・民間伝承との連想による地名
第12章 キリスト教を連想させる地名
第13章 地名が示す社会と法律上の慣習
第14章 イングランド入植時の地名
第15章 街道名
第16章 河川,河川の交差,湿地帯
第17章 丘陵と谷間
第18章 森林,開拓地,公地
第19章 街路名
第20章 小地名と牧草地名
イングランド地名によく見られる要素
参考文献
索引
訳者あとがき

著者│author

ケネス・キャメロン(Kenneth Cameron)
1922年生まれ。
Doctor of Philosophy(1951)
リーズ大学(1947)卒業。同年シェフィールド大学にて英語学のAssistant Lecturerとなり,これを皮切りにノッティンガム大学のstaff(1950)となる。その後,Lecturer, Senior Lecturer, Reader,そしてProfessorへと昇格。Gollancz Prizeの受賞者でもあり,「英国地名学会(English Place-Name Society)」の名誉会長,Honorary Secretaryを歴任,British Academyの会員でもあった。
2001年没。

訳者│translator

吉見昭德(よしみ・あきのり)
1939年 北海道美唄市生まれ。
1970年3月 明治学院大学大学院文学研究科博士課程(単位取得)満期退学。
1985年9月-1987年1月 オックスフォード大学客員研究員(ペンブルック・コレジに所属)。
明治学院大学文学部名誉教授。中世(前期・後期)英語・英文学専攻。
著訳書
『ベーオウルフ』とその周辺―忍足欣四郎先生追悼論文集』(共著,2009,春風社)
R. W. V. エリオット著『ルーン文字の探究』(単訳,2009,春風社)
古英語詩を読む―ルーン詩からベーオウルフへ』(単著,2008,春風社)
『シェイクスピアの四季―三神勲先生喜寿記念論集』(共著,1984,篠崎書林)
S. ムアー著,A. H. マークヮート改訂『英語変遷の歴史―音と屈折の変化の軌跡を求めて』(共訳,1982,環翠堂)
British Variety―Selected Readings from Modern British Authors (共編註,1975,南雲堂)
その他,論文,翻訳など多数。

 

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人と動物の人類学  【シリーズ 来たるべき人類学5】

人と動物の人類学

シリーズ来たるべき人類学5

  • 奥野克巳・山口未花子・近藤祉秋(編)/2012年9月
  • 2381円(本体)/四六判・並製・380頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:谷中安規

こんなに深くて広い、人と動物の関係! ヘラジカと話す男、ゴリラに「なる」人間、狩猟者に身を捧げたウサギ…。ヴィヴェイロス・デ・カストロ、ティム・インゴルド、フィリップ・デスコーラを補助線にして、ペットや家畜としてだけでない、多様な人と動物の関係を探る。
(ISBN 9784861103254)

来たるべき人類学構想会議のサイトはこちら

●『讀賣新聞』(2012年11月4日)文化欄に,菅啓次郎氏による書評が掲載されました。
YOMIURI ONLINEでは,こちら

目次|indexs

第Ⅰ部 「行為主体性」
1章 「動物と話す人々」山口未花子
2章 「告げ口をするブタオザル」奥野克巳
第Ⅱ部 「分離不能性」
3章 「西欧におけるハイブリッドとしての怪物」松平俊久
4章 「『人間ゴリラ』と『ゴリラ人間』」大石高典
5章 「生きているマンダラ」石倉敏明
第Ⅲ部 「境界性」
6章 「隠岐島のばける蛇」近藤祉秋
7章 「野生動物とのつきあい方」池田光穂
第IV部 「越境性」
8章 「共存を可能にする〈境界〉の再生産」目黒紀夫
9章 「隔離された越境性の再検討」西﨑伸子
10章 「動物にひそむ贈与」ポール・ナダスディ

編者代表|chief editor

奥野克巳(おくの・かつみ)
1962年寅年生まれ。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。著書に『「精霊の仕業」と「人の仕業」―ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法』(春風社2004)、『文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』花渕馨也との共編著(学陽書房2005)、『帝国医療と人類学』(春風社2006)、『人と動物、駆け引きの民族誌』編著(はる書房2011)など。

 

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多文化組織の日本人リーダー像―ライフストーリー・インタビューからのアプローチ

多文化組織の日本人リーダー像

ライフストーリー・インタビューからのアプローチ

  • 石黒武人/2012年9月
  • 3000円(本体)/四六判上製408頁
  • 装丁:矢萩多聞

対話的構築主義の立場から,さまざまな文化的背景をもつスタッフたちが協働する英会話学校でのフィールド調査をもとに,多文化組織においてリーダーとして活動する日本人のコミュニケーション行動の傾向と課題をあきらかにする。
(ISBN 9784861103223)
日本図書館協会選定図書

立教大学『異文化コミュニケーション論集』(第11号)に書評が掲載されました。

目次│indexs

序章 本研究の射程
第Ⅰ部 理論的研究
第1章 多文化組織におけるリーダーの要件
第2章 日本人リーダーのコミュニケーション行動
第3章 多文化組織における日本人リーダーのコミュニケーション行動
第4章 理論的研究における既存研究の問題点とその克服
第Ⅱ部 フィールド調査
第5章 ライフストーリー研究
第6章 英会話・英語学校に関するライフストーリー研究
第Ⅲ部 総合考察
第7章 考察
第8章 結論および説明モデルの提示

著者│author

石黒武人(いしぐろ・たけと)
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了(異文化コミュニケーション学,2008年)。明海大学外国語学部英米語学科講師を経て,現在,順天堂大学国際教養学部准教授。著書に「第7章 多文化組織と日本人リーダーのコミュニケーション」『多文化社会日本の課題』(明石書店,2011),『異文化コミュニケーション事典』(9項目執筆担当)(春風社,2012年出版予定)。論文に「多文化関係研究における構築主義的アプローチの有効性:ライフストーリー研究を中心に」(『多文化関係学』第4巻,2007年),「英会話・英語学校で働く異文化出身フォロワーのライフストーリー―フォロワーの視点からとらえられる日本人リーダーの姿―」(『異文化コミュニケーション論集』第7号,2009年)や「スピーチコミュニティ:生成される文化をとらえる媒介物」(『多文化関係学』第7巻,2010年)など。

 

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朝鮮神話の源流―「バリ公主神話」と「ダンクン神話」を巡って

朝鮮神話の源流

「バリ公主神話」と「ダンクン神話」を巡って

  • 金香淑/2012年9月
  • 4500円(本体)/A5判上製320頁
  • 装丁:長田年伸

朝鮮民族の始祖神話「ダンクン神話」はいつ成立したのか? 文献に記された仏教用語は神話の「原型」を潤色したものに過ぎないのか? 実証的な分析により通説を覆し、神話の世界観と仏教の影響関係を明らかにした力作。
(ISBN 9784861103131)

目次より|indexs

序章 朝鮮神話研究の諸問題
第一章 「バリ公主神話」研究―口伝神話に見られる仏教的要素と神の神聖性
第一節 口伝神話の先行研究
第二節 「バリ公主神話」の各異本とその特徴
第三節 「バリ公主神話」の死生観と「十王世界」
第四節「バリ公主神話」の「本プリ」と仏教的世界観
第二章 「ダンクン神話」研究―文献神話における「帝釈」とその世界像
第一節 民族の歴史観と「ダンクン神話」
第二節 「ダンクン神話」の世界像と仏教
第三節 作品としての『三国遺事』と「新羅中心思想」
第三章 朝鮮神話の成立と仏教
第一節 テクストの成立と口伝・文献両神話の関係性
第二節 「朝鮮神話」とは何か─巫俗神話起源説の再検討

著者|author

金香淑(キム・ヒャンスク)
1965年韓国慶州生まれ。釜山大学、啓明大学大学院を経て、1991年に来日。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(比較文学比較文化コース)博士課程修了。博士(学術)。学習院大学東洋文化研究所客員研究員、日本大学文理学部講師などを経て、現在目白大学外国語学部准教授。著書に『朝鮮の口伝神話「バリ公主神話」集』(和泉書院、1998年)がある。

 

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新しい国家―海辺の別荘で教養と信仰と哲学を語り合う

新しい国家

海辺の別荘で教養と信仰と哲学を語り合う

  • W・H・マロック(著)/澤井勇(訳)/2012年9月
  • 2800円(本体)/四六判簡易フランス装・384頁
  • 装丁:矢萩多聞

プラトンの対話篇『国家』の形式を借り、ウォルター・ペイターやマシュー・アーノルドらをモデルにした人物たちが対話を繰り広げる。キリスト教信仰が後退し、合理主義・物質主義が拡大していく19世紀イギリスの精神状況を描きだす名著。
(ISBN 9784861103193)

目次│indexs

※「訳者まえがき」はPDFでご覧いただけます。

訳者まえがき
第一巻
第一章
第二章
第三章
第四章
第二巻
第一章
第二章
第三章
第三巻
第一章
第二章
第三章
第四章
第四巻
第一章
第二章
第五巻
第一章
第二章

著者│author

W・H・マロック
1849年生まれ。イギリスの経済学者、社会学者、小説家。オックスフォード大学ベイリオル・コレッジ卒。根っからの保守主義者(トーリー)であり、極端なイギリス高教会派の信者であった。1923年没。

訳者│translator

澤井勇(さわい・いさむ)
実践女子大学文学部名誉教授。1939年、福井県生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。訳書に、コウルリッジ『文学評伝』(共訳)、H・ジャクソン『世紀末イギリスの芸術と思想』、W・ペイター『プラトンとプラトン哲学』がある。

 

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〈文化〉の思想―現代日本の位置から

〈文化〉の思想

現代日本の位置から

  • 西欣也/2012年9月
  • 2200円(本体)/四六判上製230頁
  • 装丁:矢萩多聞

アドルノや丸山を補助線としつつ、西田から柳田、九鬼、和辻、中井正一、江藤淳、吉本隆明を経てポストモダン思想家にいたるまで近代日本の思想を呪縛し続けた〈文化〉の概念を根源的にとらえ返す。
(ISBN 9784861103230)

目次より|indexs

第一部 日本近代精神史における文化概念の展開過程
第一章 自然主義文学論争
第二章 西田幾多郎
第三章 柳田國男
第四章 九鬼周造と和辻哲郎
第五章 中井正一
第六章 江藤淳と吉本隆明
第七章 文化記号論
第八章 ポストモダニズム
第二部 〈文化〉の力学とその三つの舞台
第一章 美意識
第二章 他者
第三章 愛

 

著者|author

西欣也(にし・きんや)
1968年宮崎県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(美学美術史学専攻)。現在、甲南大学文学部人間科学科教員。2008-2009年サセックス大学社会・政治思想センター客員研究員。論文に ‘A Multicultural Approach to the Idea of Tragedy’ (Culture and Dialogue vol.1-1, 2011)、共編著に『美と病のトポロジー』(仮題、平凡社、近刊)がある。

 

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