ノー・ルール!―英国における民俗フットボールの歴史と文化

ノー・ルール!

英国における民俗フットボールの歴史と文化

  • 𠮷田文久(著)/2022年3月
  • 4300円(本体)/A5判上製352頁
  • 装丁:長田年伸
  • カバー・表紙・扉写真提供:Orkney Photographic

…ただボールに集まっているというのではなく、力を入れ押し合っているのだ。誰がボールを保持しているのか、スクラムの中で何が起こっているのか外からは皆目わからない。ただスクラムがいつ、どちらに動くのか見守るだけである。油断しているとスクラムの下敷になってしまう。…

サッカーやラグビーの起源と称される、民俗フットボール。数世紀にわたって変容しつつ今なお存続しているゲーム、そして熱狂的なプレーヤーたちに魅了され、25年の歳月をかけてイングランド・スコットランド各地に足を運び調査を行った著者が記す、ルールなきスポーツの歴史・文化と楽しみ、そして体育教育への還元の可能性。

(ISBN 9784861107832)

目次|contents

はじめに
序章
第1節 問題の所在と目的
第2節 フットボール研究の前提
第3節 これまでの民俗フットボール研究
第4節 本書の構成

第1章 民俗フットボールの消滅と存続
第1節 消滅した民俗フットボール
第2節 英国に存続する民俗フットボールの実態
第3節 消滅、存続する民俗フットボールの多様性の意味
第2章 存続する民俗フットボールの変容
第1節 存続する民俗フットボールの変容内容
第2節 存続する民俗フットボールをめぐる状況の変化
第3節 存続する民俗フットボールの歩んだ変容の方向性
第3章 カークウォールのバー・ゲームの民族誌
第1節 カークウォールの概要
第2節 カークウォールのバーの起源と歴史
第3節 カークウォールのバーのゲーム概要
第4節 カークウォールのバーにみる伝統の継承と発展
第5節 カークウォールのバーの意味変容―伝統行事からコミュニティ統合の活動へ
第6節 カークウォールのバーの存続
第4章 民俗フットボールの存続・継承の現代的意義
第1節 民俗フットボールの存続・継承の文化・社会的解釈
第2節 現代スポーツへの発展的提起
第3節 民俗フットボールの存続・継承の教育的意義
終章
第1節 研究の成果
第2節 研究の今後の展望


参照文献
おわりに
インタビュイー一覧
索引

著者|author

𠮷田文久(よしだ・のりひさ)
日本福祉大学スポーツ科学部教授(博士:人類学)
専門は体育科教育学、スポーツ人類学
主な著作に、『フットボールの原点―サッカー、ラグビーのおもしろさの根源を探る』(創文企画、2014年)、「カークウォールのBa’ゲームにみる民俗フットボールの意味の変容―伝統行事からコミュニティ統合の契機へ」(『年報人類学研究』第10号、南山大学人類学研究所、2020年)、「英国に存続する民俗フットボールの研究―その存続状況と変容、存続の意味について」(『スポーツ健康科学研究』第40巻、東海体育学会、2018年)など。

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都市を観る―社会地図で可視化した都市社会の構造

都市を観る

社会地図で可視化した都市社会の構造

  • 浅川達人(著)/2022年2月
  • 2700円(本体)/A5判並製188頁
  • 装丁:江森恵子(クリエイティブ・コンセプト)

目に見えない、手で触ることもできない社会を、どうやって可視化し、分析・考察するか
社会学ではこれまで、文字や数値によって社会を可視化し、さらに都市社会学では、社会地図を用いて社会を可視化した。
我々が暮らす都市を社会地図によって観る!

(ISBN 9784861107917)

目次|contents

序章 都市を観る視点―都市の社会構造と空間構造

第I部 社会地図研究の動向―歴史と活用方法
第1章 シカゴ生まれの欧米育ち
第2章 日本での研究蓄積
第3章 社会地図による社会空間構造の可視化

第II部 社会地図で可視化した都市社会空間構造
第4章 東京23区の社会空間構造の変化
第5章 東京圏の社会空間構造の変化
第6章 地方都市の社会空間構造

第III部 戦後日本都市の社会空間構造
第7章 人口移動から見た都市圏の形成過程
第8章 都市社会空間構造研究の展望と課題

著者|author

浅川達人(あさかわ・たつと)
1965年長野県生まれ。1995年東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程満期退学。現在、早稲田大学人間科学学術院教授(都市社会学)。博士(社会学)。
東京都老人総合研究所研究助手、東海大学教員、放送大学教員、明治学院大学教員を経て、2020年より現職。
主著に、『東京大都市圏の空間形成とコミュニティ』(共編著、古今書院、2009年)、『現代都市とコミュニティ』(共著、放送大学教育振興会、2010年)、『21世紀社会とは何か―「現代社会学」入門』(共編著、恒星社厚生閣、2014年)、『現代コミュニティとは何か―「現代コミュニティの社会学」』(共著、恒星社厚生閣、2014年)、『格差社会と都市空間 東京圏の社会地図1990-2010』(共編著、鹿島出版会、2020年)。

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日系インドネシア人のエスノグラフィ―紡がれる日系人意識

日系インドネシア人のエスノグラフィ

紡がれる日系人意識

  • 伊藤雅俊(著)/2022年1月
  • 4200円(本体)/A5判上製316頁
  • 装丁:中本那由子

日本でもインドネシアでもほとんど知られていない、しかし現に存在している人びとの記録。

太平洋戦争後もインドネシアに残留した日本兵たち。彼らとその子孫が、どのように日本を想いながら、今まで生活してきたのか。インドネシアと日本に住む四世代への調査を通して、「日系インドネシア人である」とはいかなることなのかを描く。

「戦争はあってはいけないことですが、悲惨な戦争が起こらなければ私は生まれていなかったわけです。我々日系人は存在していないわけです。本当に父親に感謝ですよ」(日系インドネシア人二世の語り 本文より)

(ISBN 9784861107696)

本書の「まえがき」を公開しています。こちらからご覧ください。

目次|contents

まえがき
序章

第1部 日系インドネシア人一世とオラン・ジュパン
第1章 スマトラ北部における日系インドネシア人一世
第2章 日系インドネシア人一世同士の交流
第3章 オラン・ジュパンとなった日系インドネシア人一世

第2部 日系インドネシア人二・三世の日系人意識
第4章 スマトラ北部における日系インドネシア人二・三世の現状
第5章 福祉友の会メダン支部の活動と役割
第6章 日系インドネシア人二・三世同士の出会いとその後の交流
第7章 日系インドネシア人二・三世の日本に対する想い
第8章 日本文化と日系人意識の保持

第3部 日系インドネシア人の渡日就労と日本での生活世界
第9章 日系インドネシア人の渡日就労
第10章 渡日就労者の世代交代と人的ネットワーク
第11章 日系インドネシア人の日本での生活世界
終章


参照文献
あとがき
索引

著者|author

伊藤雅俊(いとう・まさとし)
日本大学国際関係学部・助教
博士(国際関係) 専門は地域研究(東南アジア)
主な著作に、「オラン・ジュパンとなった日系インドネシア人一世たち ―スマトラ島北スマトラ州の事例から」(『国際文化表現研究』第17号、2021年)、「滞日インドネシア人ムスリムのイスラーム的実践―口にできるものを口にすればよい」(『比較生活文化研究』第27号、2020年)。主な訳書に『ジャパニーズ・ディアスポラ―埋もれた過去、闘争する現在、不確かな未来』(足立信子編、吉田正紀との共訳、新泉社、2008年)

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インド ムガル皇帝の肖像―ムガル細密画の光り輝く世界

インド ムガル皇帝の肖像

ムガル細密画の光り輝く世界

  • 宮原辰夫(著)/2022年1月
  • 3500円(本体)/A5判並製228頁
  • 装丁:矢萩多聞

ムガル皇帝一族の繁栄と没落の絵巻物語
ムガル帝国はアフガニスタンのカーブルからはじまる――かれらはインドの地に何を残したのか?
皇帝の回想記や欧州の旅行家・宣教師たちの旅行記を通して細密画を検証し、16~17世紀のムガル皇帝とその一族の栄枯盛衰を描く。

(ISBN 9784861107719)

目次|contents

序章 ローディー朝 最後のスルターン イブラーヒーム・ローディー
第1章 初代皇帝 バーブル
第2章 第2代皇帝 フマーユーン
第3章 第3代皇帝 アクバル
第4章 第4代皇帝 ジャハーンギール
第5章 第5代皇帝 シャー・ジャハーン
第6章 第6代皇帝 アウラングゼーブ

著者|author

宮原辰夫(みやはら・たつお)
文教大学国際学部教授。慶應義塾大学博士(法学)。専門は政治学・地域研究(南アジア)。著書に『イギリス支配とインド・ムスリム』(成文堂)、『インド・イスラーム王朝の物語とその建築物』(春風社)、『ムガル建築の魅力―皇帝たちが築いた地上の楽園』(春風社)、『講義 政治学入門―デモクラシーと国家を考える』(春風社)、共訳書に『イスラームと民主主義』(成文堂)、など。

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ファッションとテクノロジー―英国ヴィクトリア朝ミドルクラスの衣生活の変容

ファッションとテクノロジー

英国ヴィクトリア朝ミドルクラスの衣生活の変容

  • 長谷部寿女士(著)/2021年11月
  • 4500円(本体)/A5判上製386頁
  • 装丁:矢萩多聞

工業化を遂げた19世紀英国において、「テクノロジー」はファッションにどのような影響を与えたのか。
ミドルクラス女性のファッションに焦点を当て、ミシンの普及や衣服改革運動を論じつつ、着飾るという行為に対する意識と実践を明らかにする。

(ISBN 9784861107627)

目次|contents

序章 テクノロジーとファッションが結びついた時代
第Ⅰ部 ファッションアイテムにおけるテクノロジー―クリノリン、カシミア・ショール、バッスルと身体シルエットの変遷
第1章 一八五〇年代~一八六〇年代のクリノリンスタイルに見るテクノロジー
第2章 一九世紀イギリスの模造品ショールのデザイン―フランスとインドからの影響
第3章 一八七〇年代~一八八〇年代のバッスルスタイルと装飾、ディスプレイ
第Ⅱ部 衣服製作過程におけるテクノロジーと、衣生活の変化
第4章 ミシン産業の進展とミドルクラスへの普及
第5章 パターンの進展と衣服製作の変容
第Ⅲ部 反装飾によるテクノロジー―パリモードの模倣から脱したオリジナリティの追求
第6章 唯美主義の有用性と個性の表現―ホイス夫人のマニュアル本におけるドレスの唯美性をつうじて
第7章 衣服改革運動のなかのドレスにみるテクノロジー―針からハサミへ
終章 手の経験から生まれる服装意識

著者|author

長谷部寿女士(はせべ・すめじ)
日本女子大学ほか非常勤講師。博士(文学)。専門はイギリスを中心とした服飾文化。主要研究業績:‘The Development of Patterns and The Transformation of Middle-Class Every Clothing in 19th Century Britain’, Journal of the International Association of Costume No. 56, 2020.、「ヴィクトリア朝イギリスの上層ミドルクラスにおける唯美主義ドレス―ホイス夫人のマニュアル本の影響について―」『服飾美学』第64号、2018年、「19世紀イギリスの模造品ショールのデザイン―フランスとインドのデザインからの影響―」『服飾文化学会誌』第17号、2017年。

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老年笑い学―ユーモアで羽ばたくシニア

老年笑い学

ユーモアで羽ばたくシニア

  • 小向敦子(著)/2021年11月
  • 2400円(本体)/四六判並製276頁
  • 装丁:矢萩多聞

「……にもかかわらず、笑う」ことが大事。綺麗事だけですまないシニア期だからこそ、笑ってもらおう! 笑ってあげよう! 老・病・死をもユーモアで飾れ!
授業で老年学、ゼミで笑い学を担当する教授が、「老年笑い学」の効用を説く。

(ISBN 9784861107788)

目次|contents

はじめに
1 笑うを学ぶ―「今さら」ですが、それが何か!?
2 華麗なるシニア社交界へ―自己紹介のユーモア
3 ユーモアは言葉の綾―笑いの言語的技法の数々
4 笑いは続くよどこまでも―学び尽くせないユーモアのいろいろ
5 間違いを笑い飛ばせ―若者には歯が立たないシニアの特技
6 コンプレックスを笑う―これもまたシニアの特権
7 笑いの「しゃべくり」部門―漫才・落語・コントほか
8 笑いの「サイレント」部門―パントマイム・物真似・手品ほか
9 いざ笑いの祭典を担う
10 頭に「おもしろ」がつくシニアが創る―面白そうなコミュニティ
おわりに
引用文献・参考文献

著者|author

小向敦子(コムカイ・アツコ)
高千穂大学人間科学部教授。
米イリノイ大学(シカゴ校)で心理学部(専攻)、アジア研究学部(副専攻)を学び、同大学院教育学研究科博士課程修了。日本笑い学会会員。
授業で「老年学」、ゼミでは「笑い学」を担当。「シニアとユーモアは最強のコンビ」が自説。
著書に『すごい葬式―笑いで死を乗り越える(朝日新聞出版 2018)、『セラピューティックと老年学―エゴ力学が変える高齢社会』(学文社 2013)など。

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アートとコミュニティ―横浜・黄金町の実践から

アートとコミュニティ

横浜・黄金町の実践から

  • 山野真悟・鈴木伸治(著)/2021年8月
  • 3000円(本体)/A5判並製234頁
  • 装丁:長田年伸

横浜の創造都市政策や福岡のミュージアム・シティ・プロジェクト、そして横浜・黄金町での実践を、関係者へのインタビュー座談会、シンポジウムの記録を交えつつ回顧。文化政策と都市政策の視点からアートとコミュニティの関係を展望する。

(ISBN 9784861107528)

目次|contents

1章 創造都市のはじまり―都市デザインと文化政策
2章 過去をトレースする―ミュージアム・シティ・プロジェクトから黄金町へ
3章 黄金町―コミュニティへのアプローチ
4章 成長するまちの課題と未来

著者|authors

山野真悟(やまの・しんご)
1950年福岡県生まれ。1971年美学校加納光於銅版画工房修了。1970年代より福岡を拠点に美術作家として活動。1978年よりIAF芸術研究室を主宰、研究会・展覧会企画等をおこなう。1990年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局長に就任。これを契機に美術作家からディレクターに転身した。1990年より隔年で街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。その他にも「まちとアート」をテーマに、プロジェクトの企画、ワークショップ等を多数てがけた。1991年「中国前衛美術家展[非常口]をプロデュース。2005年「横浜トリエンナーレ2005」でキュレーターに就任。2008年より活動拠点を横浜に移し、「黄金町バザール」ディレクターに就任。以後黄金町バザールは毎年開催。2009年黄金町エリアマネジメントセンター事務局長に就任、現在に至る。著書に『福岡のまちに出たアートの10年 ミュージアム・シティ・プロジェクト1990-200x』(2003年、黒田雷児、宮本初音と共著)がある。
鈴木伸治(すずき・のぶはる)
1968年大阪生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。東京大学大学院を修了後、東京大学助手、関東学院大学工学部助教授、横浜市立大学准教授を経て、2013年より現職。専門は都市計画・都市デザイン・歴史的環境保全。黄金町では2007年よりまちづくりに取り組み、現在NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター副理事長。著作に『都市の遺産とまちづくり アジア大都市の歴史保全』(編著、春風社、2017年)『今、田村明を読む』(編著、春風社、2016年)『創造性が都市を変える』(編著、学芸出版社、2010年)『都市の風景計画』(共著、学芸出版社、2003年)など。

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東アジアにおける南島研究―南島史学会創立50周年記念論集

東アジアにおける南島研究

南島史学会創立50周年記念論集

  • 南島史学会(編)/2021年6月
  • 5900円(本体)/四六判上製302頁
  • 装丁:中島衣美

沖縄を中心に東・東南アジア諸地域の歴史・民俗・人類・考古学等を研究する南島史学会の創立50周年記念論集。論考11篇を収録。

(ISBN 9784861107429)

目次|contents

序論  

Ⅰ 人・モノ・文化の移動
第一章 一九世紀台湾をめぐる帆船と汽船航運の趨勢 松浦章 
第二章 台湾の画家陳進と日本画(膠彩画)の文化交渉 中谷伸生 
第三章 日本統治時代台湾人留学生の政治参加―明治大学卒業生の活動を中心にして 卞鳳奎 
第四章 一九〇四年セントルイス万国博覧会と『ボントック頌歌』 森谷裕美子 

Ⅱ 歴史の盛衰
第五章 福建省沿岸部に分布する城郭遺跡の類型化とその特徴―琉球列島に所在する城郭遺跡検証過程での想定枠充実の試み 山本正昭 
第六章 琉球王権発祥地の一考察―沖縄北部地域を中心として 比嘉隆 
第七章 十二世紀の占城王鄒亜那・ジャヤ インドラヴァルマン四世について―中国資料と占城碑文より 土肥祐子 

Ⅲ 情報の伝搬
第八章 明治七年 台湾出兵をめぐる世論―左院あて建白を中心に 春名徹 
第九章 南海Ⅰ号墨書陶磁器の「姓」と「花押」をめぐる問題 石黒ひさ子 
第一〇章 明清の琉球通事―制度と実態に関する諸問題 池谷望子
第一一章 沖縄における死と観光―二人称から三人称、そして一人称の死の旅へ 塩月亮子

あとがき

執筆者一覧

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で、帯の文章に以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。
(誤)をはかる南東史学会の、
(正)をはかる南島史学会の、

編者|editor

南島史学会
1972年(昭和45)に発足。沖縄地方を中心とする歴史・民俗・民族・人類・考古・宗教・言語等の諸学、並びに東アジア・東南アジアその他諸地域との史的交渉に関する学術研究の促進、およびその知識の普及をはかることを目的とする。機関誌『南島史学』は80号を超える。

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現場に立つから、おもしろい―世界をつなぐ、ひと・モノ・しくみ

現場に立つから、おもしろい

世界をつなぐ、ひと・モノ・しくみ

  • 江戸川大学現代社会学科(監修)、土屋薫・阿南透・大塚良治・川瀬由高・佐藤秀樹(編)/2021年4月
  • 1800円(本体)/四六判並製224頁
  • 装丁:矢萩多聞

複雑化する現代社会の諸課題に向き合うヒントは現場(フィールド)にある。食、観光、スポーツなど身近なテーマを入り口に多角的視点を育む、現代社会学の入門書。

(ISBN 9784861107405)

目次|contents

本書のトリセツ(土屋薫)

第1部:地域社会(ひと)
第1章 卵かけご飯を食べたら怒られた――フィールドで出会う他者と自己(川瀬由高)
第2章 環境問題に描く夢――バングラデシュの地域社会から(佐藤秀樹)
第3章 地域をつくるパートナーシップ――千葉県流山市における鉄道事業者の戦略的提携(大塚良治)

第2部:資源(モノ)
第4章 ニューツーリズムと観光革命――体験と交流の創出に向けて(崎本武志)
第5章 どうやって自分の知らない世界(ところ)にたどり着くか?――寄り道を「たしなむ」レジャー社会学(土屋薫)
第6章 クマ見て森を見ず――餌(えさ)資源から見た持続可能性(中島慶二)

第3部:制度(しくみ)
第7章 日本が導くプロスポーツ文化――プロ野球とエンタテインメント(広岡勲)
第8章 だから日本サッカーの「今」がある――世界標準へ向けた歴史的検証(末永尚)
第9章 文化のちから――法と政策から考える現代社会(関根理恵)
第10章 アマビエはコロナに克てるか?――疫病退散の民俗学(阿南透)

現代社会を知るための30のキーワード
執筆者一覧

編者|editors

土屋薫(つちや・かおる)
江戸川大学社会学部現代社会学科教授。専門はレジャー社会学。研究テーマは観光創造、オープンガーデン、関係人口など。

阿南透(あなみ・とおる)
江戸川大学社会学部現代社会学科教授。専門は民俗学。研究テーマは祭り、イベント、年中行事など。

大塚良治(おおつか・りょうじ)
江戸川大学社会学部現代社会学科准教授。専門は観光学、経営学。研究テーマは、鉄道ビジネス、観光まちづくりなど。

川瀬由高(かわせ・よしたか)
江戸川大学社会学部現代社会学科講師。専門は文化人類学、中国研究。研究テーマはコミュニティ論、農村研究など。

佐藤秀樹(さとう・ひでき)
江戸川大学社会学部現代社会学科講師。専門は環境教育、環境社会学、国際協力・社会支援。研究テーマは市民参加型の環境保全活動、SDGsなど。

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ナショナリズムの空間―イスラエルにおける死者の記念と表象

ナショナリズムの空間

イスラエルにおける死者の記念と表象

  • 今野泰三(著)/2021年3月
  • 3600円(本体)/四六判上製294頁
  • 装丁:長田年伸

イスラエルにおける死と記念の諸相
「ユダヤ民族」とその「祖国」が創出され、聖性と肉体が与えられてきた過程を明らかにする。

(ISBN 9784861107221)

目次|contents

はじめに
第1節 問題の背景と本書の目的
第2節 本書の構成

第1章 ネイションと空間
第1節 はじめに
第2節 ネイションと空間
第3節 小括

第2章 イスラエルにおける死者の記念
第1節 はじめに
第2節 イスラエルの景観における死者の記念
第3節 軍用基地・ショアーとヒロイズムの記憶局・戦没者記念碑
第4節 小括

第3章 一九六七年戦争以降のイスラエルの占領・入植政策
第1節 はじめに
第2節 一九六七年戦争とイスラエルの支配地域の拡大
第3節 占領地における入植地建設
第4節 小括

第4章 民族宗教派のイデオロギーと死者の記念と表象 
第1節 はじめに
第2節 民族宗教派とメシア主義
第3節 調査の方法と対象
第4節 死/死者を巡るナラティブと表象
第5節 小括

おわりに
謝辞
参考文献

著者|author

今野泰三(いまの・たいぞう)
中京大学教養教育研究院准教授。専攻・専門はパレスチナ/イスラエル研究、平和学、政治地理学
主な著作に「宗教的シオニズムの構造的基盤に関する歴史的考察――ハ・ミズラヒとハ・ポエル・ハ・ミズラヒの多元的・状況対応的性格」(『ユダヤ・イスラエル研究』第34号、2021年刊行予定)、「入植地問題とオスロ・プロセスを巡る論争――和平交渉と入植地建設はなぜ同時に進んだのか」(『日本中東学会年報』第32号第2巻、2017年)、『オスロ合意から20年―パレスチナ/イスラエルの変容と課題』(共編著、人間文化研究機構プログラム・イスラーム地域研究東京大学拠点、2015年)など。

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