法華経諺解 下―ハングル訳注 法華経要解

法華経諺解 下

ハングル訳注 法華経要解

  • 河瀬幸夫・金 星周(訳)/2018年1月
  • 6500円(本体)/A5判上製434頁
  • 装丁:桂川潤

1463年、朝鮮王朝の時代に刊行された『妙法蓮華経』中の『法華経』と北宋の戒環著『法華経要解』の中世韓国語による翻訳文と夾注の日本語訳。
中・近世の東アジア漢字文化圏における『法華経』理解の精髄。
(ISBN 9784861105777)

目次|contents

妙法蓮華経 巻四温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
五百弟子授記品 第八
授学無学人記品 第九
法師品 第十
見宝塔品 第十一
提婆達多品 第十二
持品 第十三
妙法蓮華経 巻五温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
安楽行品 第十四
従地涌出品 第十五
如来寿量品 第十六
分別功徳品 第十七
妙法蓮華経 巻六温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
随喜功徳品 第十八
法師功徳品 第十九
常不軽菩薩品 第二十
如来神力品 第二十一
嘱累品 第二十二
薬王菩薩本事品 第二十三
妙法蓮華経 巻七温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
妙音菩薩品 第二十四
観世音菩薩普門品 第二十五
陀羅尼品 第二十六
妙荘厳王本事品 第二十七
普賢菩薩勧発品 第二十八
付録
一、法華経要解 科文
二、関連年表
翻訳を終えて 金 星周

訳者|translators

河瀬幸夫(かわせゆきお) 
1945年、東京都大田区に生まれる。1973年、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程を修了し、私立横須賀学院高校の国語教員となる。1979年、韓国を旅行したことが契機となり、韓国語の学習を始める。2003年、横須賀学院を退職して、ソウルの東国大学校大学院仏教学科(仏教史学専攻)に入学。在学中、高麗大蔵経について学ぶ中で、15世紀に創制された当時のハングルを使い韓国語に翻訳された多数の仏典があることを知る。2007年に大学院の課程を終えた後、横浜の自宅で韓国語仏典の日本語訳に専念する。2010~2013年、入手できるすべての『釈譜詳節』・『月印千江之曲』・『月印釈譜』を日本語に翻訳した『釈譜詳節』上・中・下を春風社から刊行する。

金星周(キム・ソンジュ) 
1965年、慶尚南道統営市出生。東国大学校師範大学(教育学部)国語(韓国語)教育科を卒業。同大学院国語国文学科の文学修士・文学博士課程を修了。1997年、東国大学校大学院国文科で「韓国語の使役文研究」により博士学位を取得。1999~2002年、トルコ国立アンカラ大学韓国語文学科敎授。2003~2007年、ソウル大学校奎章閣韓国学研究院先任研究員。2008~2011年、韓国技術教育大学校文理閣研究教授。2016年現在、東国大学校国語国文学科大学院講義専担教授。
著書:『韓国語の使役』・『Korece Dilbilgisi(韓国語言語学)(共著)』・『角筆口訣の解読と翻訳2~5(共著)』・『古代韓日両国の漢字・漢文の読法と自国的な受用様相(共著)』・『皇龍寺表員の華厳文義要决問答・硏究1・2(共著)』
訳註:『金剛経諺解(共著)』・『訳註 釈譜詳節 第21(共著)』・『訳註 分類杜工部詩諺解 巻3・17(共著)』・『訳註 釈譜詳節 巻3・6・11・20(共著)』
論文:「『釈譜詳節』巻11と『月印釈譜』巻第21の漢文と諺解文の対応の様相」・「石毘盧遮那仏舎利盒銘文の判読と解釈」・「翻訳の観点から見た口訣とハングルの翻訳 ―『華厳経』浄行品を対象として」・「釈読口訣資料『慈悲道場懺法』の原文と懸吐の特性研究」等。

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カヌードスの乱―19世紀ブラジルにおける宗教共同体

カヌードスの乱

19世紀ブラジルにおける宗教共同体

  • 住江淳司(著)/2017年12月
  • 3200円(本体)/四六判上製272頁
  • 装丁:長田年伸

19世紀末、共和制への移行直後のブラジル。「救世主」アントニオ・コンセリェイロに率いられた農民たちは、バイーア州の奥地に千年王国的共同体を設立した。政府軍に対して人々は最後まで戦い、2万5千人が全滅した――
バルガス=リョサ『世界終末戦争』のモチーフとなった、ブラジル史上最悪の内戦の全貌を描く。
(ISBN 9784861105715)

目次|contents

序章
第Ⅰ部 宗教共同体としてのカヌードス
第1章 ブラジルにおけるメシアニズムの系譜―ドン・セバスチアン信仰からカヌードスの乱まで
第2章 救世主運動の虚像と実像―モンテ・マルシアーノ修道士の報告書とアントニオ・コンセリェイロの説教集から
第3章 コンセリェイロの運動に対する下級聖職者と民衆の態度
第Ⅱ部 民衆運動と教会・国家・地方ボス
第4章 カヌードス研究への新たな視点
第5章 カヌードスは共和国に対する叛乱であったか?―ザマ著『カヌードスの乱に関する実録を伴うブラジル共和国への請願書』
第6章 バイーア州における寡頭勢力の闘争―連邦制から中央集権体制への移行
第7章 リオ・デ・ジャネイロ陸軍省公文書館収蔵のカヌードス関係資料
終章

著者|author

住江淳司(すみえ・じゅんじ)
筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻修了。博士(文学)。名桜大学国際学群教授。名桜大学副学長(2016~2017年3月)を経て、現在学長補佐。

 

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東アジアの秩序を考える―歴史・経済・言語

東アジアの秩序を考える

歴史・経済・言語

  • 岩下哲典、安田震一、橋本真吾、塚越俊志、小川唯、髙田誠、中川仁、濱口裕介、吉田雅子(著)/2017年12月
  • 3700円(本体)/四六判上製354頁
  • 装丁:矢萩多聞

18世紀以降、西洋の外圧を受けながら、東アジアはどのような秩序をいかに構築していったのか?
美術、宗教、軍事、教育、経済、文学、言語、テロリズムなどの多様な論点から、中国・台湾・日本における秩序の形成と変容の諸相を探る。
(ISBN 9784861105746)

目次|contents


第1部:中国・台湾
第1章:十八世紀~十九世紀中国の秩序―装飾美術品からの考察(安田震一/ウィリアム・シャング)
第2章:初期プロテスタント海外伝道による東アジア秩序への影響―信仰覚醒運動からロバート・モリソンまで(橋本真吾)
第3章:東アジアにおける軍事的秩序―一九世紀中国の海軍創設を中心に(塚越俊志)
第4章:新しい時代の「国民」をつくる―中華民国成立後の教育方針制定の模索(小川唯)
第5章:改革開放後の国際経済への接合と地域経済格差の変動―経済システム転換と新たな経済秩序の構築(髙田誠)
第6章:台湾における郷土文学論争と台湾語文の生成―台湾人にとっての言語表現試論の秩序(中川仁)
第2部:日本
第7章:後期水戸学と日本型華夷秩序―徳川斉昭の「北地」論を中心として(濱口裕介)
第8章:幕末日本における秩序創出の困難さ―坂本龍馬・赤松小三郎の新国家・新秩序構想と暗殺(秩序創出とテロリズム)をめぐって(岩下哲典)
第9章:アジア太平洋戦争敗戦後初期における日本の中国語研究―語学研究の新しい秩序を求めて(吉田雅子)
あとがき
著者紹介

著者|authors

岩下哲典(いわした・てつのり)
一九六二年生まれ。青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。博士(歴史学・青山学院大学)。現在、東洋大学文学部教授。著作に、単著『〔増補改訂版〕幕末日本の情報活動』(雄山閣、二〇〇八年)、共編著『龍馬の世界認識』(藤原書店、二〇一〇年)、単著『解説 大槻磐渓編「金海奇観」と一九世紀の日本』(雄松堂書店、二〇一四年)など。
安田震一(やすだ・しんいち/ウィリアム・シャング)
一九五七年生まれ。東京大学大学院地域文化研究科博士号取得。現在、多摩大学グローバルスタディーズ学部教授・学部長。著作に、単著『絵画に見る近代中国―西洋からの視線』(大修館書店、二〇〇一年)、共著「In My Father’s Shadows」in『Cultural Curiosity: Thirteen Stories about the Search for Chinese Roots』(University of Berkeley Press, 二〇〇一年)、共著『海貿流珍―中國外銷品的風貌 Picturing Cathay: Maritime and Cultural Images of the ChinaTrade』(香港大学博物美術館、二〇〇三年)、など。
髙田 誠(たかだ・まこと)
一九六五年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。修士(経済学・一橋大学)。現在、明海大学外国語学部教授。著作に、共著『中国経済入門(第四版)』(南亮進・牧野文夫編、日本評論社、二〇一六年)、共著Lewisian Turning Point in the Chinese Economy: Comparison with East Asian Countries Countries(Ryoshin Minami, Fumio Makino and Kwan S. Kim ed., Palgrave macmillan, 2014)、共著「ホワイトカラーの職務意識とその決定要因」(清川雪彦、関権との共著)『経済学(季刊)』(中国、北京大学中国経済研究センター、第五巻第三期、二〇〇六年)など。
橋本真吾(はしもと・しんご)
一九八七年生まれ。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻修士課程修了(学術)。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程在籍中。著作に、「日米交流史としての中立国傭船期―『マサチューセッツ号渡航日誌』からの視座」(東京大学史料編纂所研究成果報告、二〇一七年)。
塚越俊志(つかごし・としゆき)
一九八二年生まれ。東海大学大学院博士課程後期単位取得満期退学。文学修士(歴史学)。現在、法政大学第二中・高等学校非常勤講師。著作に、共著『レンズが撮らえた幕末の日本』(山川出版社、二〇一一年)、「榎本武揚と幕府海軍」(『弘前大学国史研究』第143号、二〇一七年)、「田中義廉と幕府・明治海軍との関係について」(『洋学』第24号、二〇一七年)など。
小川唯(おがわ・ゆい)
神戸大学大学院総合人間科学研究科前期博士課程修了(学術修士)。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。現在、明海大学外国語学部講師。著作に、「中華民国初期における教育行政機関再編と地域エリート、一九一二-一九一六」(古垣光一編『アジア教育史学の開拓』アジア教育史学会、二〇一二年)、共著『東アジアのボーダーを考える』(右文書院、二〇一四年)など。
中川仁(なかがわ・ひとし)
一九六九年生まれ。東呉大学日本語文学系碩士班畢業(文碩士)。博士(応用言語学)。現在、明海大学外国語学部教授。同大学院応用言語学研究科兼担。著作に、単著『戦後台湾の言語政策―北京語同化政策と多言語主義』(東方書店、二〇〇九年)、編著『戦後初期日本における中国語方言研究資料・李献璋の福建語法序説』(尚昻文化事業国際有限公司、二〇一五年)、編著『李献璋の台湾民間文学集』(東方書店、二〇一六年)など。
濱口裕介(はまぐち・ゆうすけ)
一九八〇年生まれ。立教大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期課程修了。修士(文学)。現在、札幌大学女子短期大学部助教。著作に、「幕末期における蝦夷地開拓構想と築城論」「片上楽天と五稜郭懐旧館」(岩下哲典・城下町と日本人の心研究会編『城下町と日本人の心性―その表象・思想・近代化』岩田書院、二〇一六年)、共著『松前藩』シリーズ藩物語(現代書館、二〇一六年)など。
吉田雅子(よしだ・まさこ)
一九四九年生まれ。東洋大学文学研究科中国哲学修士課程修了。早稲田大学日本語教育研究科修士課程修了。早稲田大学日本語教育研究科博士後期課程満期退学。現在、早稲田大学ほか日本語教師。著作に、論文「和製漢語と非述形容詞」(二〇〇六年)、論文「漢語サ変動詞の日中対比」(二〇一一年)、共著『中国・台湾における日本語教育をめぐる研究と実践』(東方書店、二〇一五年)など。

 

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中世イギリスロマンス ガウェイン卿と緑の騎士【中世英語英文学Ⅲ】

中世イギリスロマンス ガウェイン卿と緑の騎士

  • 菊池清明(訳)/2017年12月
  • 3400円(本体)/A5判上製234頁
  • 装丁:江森恵子(クリエイティブ・コンセプト)

14世紀に成立した中世イギリスロマンスの新訳。
多彩で変化に富んだ原文が格調高い日本語でよみがえる。
(ISBN 9784861105791)

目次|contents

まえがき
『ガウェイン卿と緑の騎士』
I
II
III
IV
注解
解説
一 写本
二 韻律
三 言語と文体
四 研究批評史
五 中世イギリス文学の特質
六 英文学史における本作品の位置と評価
あとがき
参考文献

訳者|translator

菊池清明(きくち・きよあき)
東京都立大学・首都大学東京教授を経て、現在、立教大学文学部教授。言語文化学博士(大阪大学)。
2003年-2004年、オックスフォード大学英文学科招聘研究員並びにオックスフォード大学ユニバーシティ・コレッジ上級客員研究員。
2012年-2013年、オックスフォード大学キャンピオン・ホール客員研究員、ハワイ大学マノア校客員研究員。
共著『『ベーオウルフ』とその周辺―忍足欣四郎先生追悼論文集』(春風社2009)
単著『中世英語英文学Ⅰ その言語・文化の特質』(春風社2015)
単著『Studies in Medieval English Language and Literature II The Sound of Literature: Aspects of Language and Style in The Owl and the Nightingale』(春風社2016)
編著『英語学:現代英語をより深く知るために―世界共通語の諸相と未来』(春風社2016)

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〔品切重版未定〕

中国興業銀行の崩壊と再建―第一次大戦後フランスの政治・経済・金融的対抗

中国興業銀行の崩壊と再建

第一次大戦後フランスの政治・経済・金融的対抗

  • 篠永宣孝(著)/2017年12月
  • 8000円(本体)/A5判上製800頁
  • 装丁:長田年伸

中国政府の支援とフランス外務省の庇護によって1913年に設立された中仏合弁銀行は、いかに発展し、破綻したか。
厖大な一次史料や民間銀行史料を駆使して全貌を究明した世界初の本格的実証研究。
(ISBN 9784861105654)

目次|contents

はしがき
I 中国興業銀行の発展(一九一三~一九二〇年)
第一章  中国興業銀行の発展(一九一三~一九一四年)
第二章 第一次大戦期の中国興業銀行
第三章 戦後の中国興業銀行の発展(一九一九~一九二〇年)
II 中国興業銀行の破綻とパリバ銀行団の金融支援
第四章 戦後恐慌と中国興業銀行の危機
第五章 中国興業銀行の破綻とパリバ銀行団の金融支援
第六章 中国興業銀行危機に対する銀行・金融界、政府・政界の対応
第七章 H・フィナリ=Ph・ベルトロ=L・ルシュールの奔走と中国興業銀行の窓口閉鎖
第一節 H・フィナリ=Ph・ベルトロと大蔵省国庫局長J・パルマンチエの対抗
第二節 解放区相ルイ・ルシュールの最後の奔走(一九二一年六月)
III 中国興業銀行の再建―中国興業銀行管理会社の設立
第八章 中国興業銀行再建をめぐる論戦と再建計画
第九章 中国興業銀行再建への新展開―義和団賠償金充当案
第十章 中国興業銀行管理会社〔SFGBIC〕の設立
IV 中国興業銀行管理会社と中仏商工銀行の発展
第十一章 中国興業銀行管理会社から中仏商工銀行へ
第十二章 中仏商工銀行〔BFCCI〕の発展と一九三〇年代の危機
総括
あとがき
史料・参考文献一覧
索引

著者|author

篠永宣孝(しのなが・のぶたか)
1949年生まれ。1988年、パリ第八大学第三課程博士号取得(歴史学)。現在、大東文化大学経済学部教授。
著書に、『日本の戦後賠償』(〔共著〕勁草書房1999年)、『クローデルと日本』(〔共著〕七月堂2006年)、『フランス帝国主義と中国―第一次世界大戦前の中国におけるフランスの外交・金融・商工業』(春風社2008年)、訳書に、A・ベルトラン、P・グリゼ著『フランス戦間期経済史』(〔共訳〕早稲田大学出版部1997年)、W・ウッドラフ『概説 現代世界の歴史』(〔共訳〕ミネルヴァ書房2003年)、主要論文に、「駐日大使クローデルとフランスの極東政策」『早稲田政治経済学雑誌』第368号2007年、などがある。

 

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キャサリン・マンスフィールド―荒地を吹き渡る風のように自由に

キャサリン・マンスフィールド

 荒地を吹き渡る風のように自由に

  • 手塚裕子(著)/2017年12月
  • 3200円(本体)/四六判上製354頁
  • 装丁:矢萩多聞

祖国ニュージーランドを捨てロンドンやヨーロッパ各地を漂泊しながら、
時代の因習を脱し自由に激しく生き34歳で夭逝した女性作家キャサリン・マンスフィールド。
その波乱に満ちた生涯を、近年完成した全集や書簡集も活用しつつ克明に描き出す。
カラー口絵も収録。
(ISBN 9784861105531)

目次|contents

プロローグ:風
第1章: ロンドン留学
第2章:風吹く荒地へ
第3章:『ニュー・エイジ』―新しい時代
第4章:マンスフィールドとマリの恋と幻滅
第5章:ミューズ
第6章:失われた無垢を探し求めて
第7章:アロエの舟に乗って
第8章:落ち着きのない、自由な楽園の小鳥
第9章:キャサリンとヴァージニアの友情
第10章:運命の日
第11章:海、私の大好きな海
第12章:ヴィラ・イソラ・ベラ―完璧な家
第13章:クリスタル・ブルー
第14章:カナリアが沈黙する時
第15章:最後の冒険―神秘の世界へ
エピローグ:解氷船
初出一覧
あとがき
キャサリン・マンスフィールド年譜
文献一覧
人名索引

著者|author

手塚裕子(てづか・ゆうこ)
1957年東京生まれ。青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得済退学。ケンブリッジ大学客員研究員(1993-1994年、2007-2008年)。
川村学園女子大学文学部教授を経て、現在、同大学名誉教授。
主な著書に『英米文学に見る男女の出会い』(共著、北星堂書店、2004年)『想像力の飛翔―英語圏の文学・文化・言語』(共著、北星堂書店、2003年)『ロンドン事典』(共著、大修館書店、2002年)、主なテキストに『イギリスの歴史と文化:講義資料集』(DTP出版、2011年)などがある。

 

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言葉への道―障害の重い人たちの事例研究集

言葉への道

 障害の重い人たちの事例研究集

  • 遠藤司(著)/2017年12月
  • 2800円(本体)/四六判並製298頁
  • 装丁:桂川潤

言葉をテーマとし、一つ一つの課題に真摯に取り組み積み重ねることにより、言葉の世界に至る。
具体的な場面を取り上げ、言葉を発することの意味、言葉をもって他者と対話することの意味について考察する。
(ISBN 9784861105739)

目次|contents

第1章 ジュンくん事例研究
第2章 エリさん事例研究
第3章 ヤスヒロくん事例研究
第4章 ヨシヒサくん事例研究
第5章 タイスケくん事例研究

著者|author

遠藤司(えんどう・つかさ)
1986年 東京大学教育学部教育心理学科卒業
1993年 東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程満期退学
現在 駒澤大学総合教育研究部教職課程部門教授
博士(教育学)。
著書・論文に『重障児の身体と世界』2006年 風間書房
『実感から関係化へ―ある重度重複障害者と関わって』2010年 春風社
『新教職課程シリーズ 教育心理学』(編著)2014年 一藝社 他多数

 

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アレゴリーで読むアメリカ/文学―ジェンダーとゴシックの修辞学

アレゴリーで読むアメリカ/文学

ジェンダーとゴシックの修辞学

  • 武田悠一(著)/2017年12月
  • 3500円(本体)/四六判上製454頁
  • 装丁:矢萩多聞

ポカホンタス物語、アメリカン・ゴシックの源流『ウィーランド』から、ポー、ホーソーン、ヘミングウェイ、そして『羊たちの沈黙』まで―。
人種やジェンダーの観点からアメリカ文学を読みなおし、アメリカに潜む排除と抑圧のメカニズムを明らかにする。
(ISBN 9784861105692)

目次|contents

序章 アメリカ/文学を読みなおす
Ⅰ アメリカを読みなおす
第1章 女としての〈アメリカ〉―アメリカの「発見」とポカホンタス物語
第2章 男たちの妄想―魔女幻想とセクシュアリティ
第3章 反復と回帰―『ウィーランド』とアメリカン・ゴシック
Ⅱ アメリカ文学を読みなおす
第4章 ジャンルとジェンダー―越境するポー
第5章 詩とジェンダー―ホイットマンとディキンスン
第6章 アレゴリーの毒―『ラパチーニの娘』あるいは読みのポリティックス
Ⅲ ジェンダー・アレゴリー
第7章 ヘスターの「沈黙」―『緋文字』のジェンダー・ポリティックス
第8章 失敗としてのジェンダー―ヘミングウェイの男性性構築
第9章 幻想としてのジェンダー―『M・バタフライ』の越境する身体
Ⅳ ゴシック・アレゴリー
第10章 フランケンシュタインのアメリカ―ジェイムズ・ホエールのゴシック・アレゴリー
第11章 〈まなざし〉の異性愛―『めまい』の危険な反復
第12章 皮膚に宿るアレゴリー―『羊たちの沈黙』のゴシック・ホラー

 

著者|author

武田悠一(たけだ・ゆういち)
元南山大学教授。同大学非常勤講師。
著書:『ジェンダーは超えられるか―新しい文学批評に向けて』(編著、彩流社、二〇〇〇年)、『読みの抗争―現代批評のレトリック』(彩流社、二〇一二年)、『フランケンシュタインとは何か―怪物の倫理学』(彩流社、二〇一四年)、『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(共編著、世織書房、二〇一七年)『増殖するフランケンシュタイン―批評とアダプテーション』(共編著、彩流社、二〇一七年)、『読むことの可能性―文学理論への招待』(彩流社、二〇一七年)

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留学生の見た漢字の世界―漢字学習への創造的アプローチ

留学生の見た漢字の世界

 漢字学習への創造的アプローチ

  • 林さと子・関麻由美・齋藤伸子(編著)/2017年12月
  • 1852円(本体)/B5判並製108頁
  • 装丁:根本眞一(クリエイティブ・コンセプト)

ユニークな漢字学習法の理論と実践報告。
楽しく学びながら漢字を身に着けていく過程を詳述し、
学習者の作品「漢字マップ」をカラーで紹介。
(ISBN 9784861105685)

目次|contents

はじめに
第一部 漢字学習と創造性をめぐって
[座談]漢字学習への創造的アプローチ
第二部 留学生の見た漢字の世界〈作品集〉
「漢字マップ」/コラム:漢字プロジェクト
第三部 漢字学習の実践と理論
おわりに

編著者|authors and editors

林さと子
津田塾大学学芸学部教授。1990年より津田塾大学における日本語教員養成の仕事に携わる。津田塾大学言語文化研究所言語学習の個別性研究グループ代表。
関麻由美
津田塾大学非常勤講師(漢字クラスほか留学生の日本語科目担当)。JSL漢字学習研究会運営委員。
齋藤伸子
桜美林大学教授(留学生の日本語科目および大学院の日本語教育専攻科目ほか、担当)。学習者と教師の自律をテーマに実践・研究をしている。

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世界のミュージカル・日本のミュージカル【横浜市立大学新叢書9】

世界のミュージカル・日本のミュージカル

  • 岩崎徹・渡辺諒(編著)/2017年11月
  • 2500円(本体)/四六判並製298頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

「元祖ミュージカル」のサヴォイ・オペラ、世界を席巻するフレンチ・ミュージカル、墺日で人気を博す『エリーザベト』、これら英・仏・独語圏のミュージカルと、
宝塚歌劇から2.5次元作品までの日本のミュージカル――海外と日本、双方の歴史を紐解く。
そのうえで、各国の作品の魅力、発展と変容の在り方を辿り、ミュージカルという芸能の今後の可能性と課題を考察する。全ミュージカルファン必携の一冊!
(ISBN 9784861105708)

◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞

目次|contents

はじめに 渡辺 諒
第Ⅰ部 世界のミュージカル
第1章 英語圏のミュージカル ミュージカル誕生―サヴォイ・オペラ 岩崎 徹
ミニ歴史:英米のミュージカル
【コラム】パクろう、シェイクスピア(またはオムレットの味)/ブロードウェイでタイム・トラベル
第2章 仏語圏のミュージカル スペクタクル・ミュージカルの隆盛と変容 渡辺 諒
ミニ歴史:フランス・ミュージカル
【コラム】日本の独仏ミュージカル
第3章 独語圏のミュージカル ウィーン版『エリーザベト』の「死の舞踏」―ライトモチーフと演出の重層性 関根裕子
【コラム】ウィーンのミュージカル劇場事情
第Ⅱ部 日本のミュージカル
第4章 小林一三「国民劇」構想を読む 安冨 順
【コラム】今はなき胸像―久松一聲
第5章 宝塚「歌劇」の変遷と男役の変遷―歌劇、レビュー、そしてミュージカルへ 中本千晶
【コラム】タカラヅカ・娘役の変遷
第6章 日本のミュージカル受容―海外ミュージカル/オリジナル作品/2.5次元ミュージカル 渡辺 諒/下川晶子
【コラム】カブキ最新事情(渡辺)
おわりに 岩崎 徹
ミュージカル作品年表
参考文献
執筆者紹介

著者|authors

岩崎 徹(いわさき・とおる)
横浜市立大学准教授。主要論文に、「イギリス喜歌劇の幕開け:『培審裁判』」(『横浜市立大学論叢人文科学系列   61(3)』、2010)、「100年続いた歌劇団」(『竹村民郎著作集記念文集』三元社、2015)など。

渡辺 諒(わたなべ・りょう)
1952(昭和27)年生まれ。早稲田大学教授。主要著書に、『「エリザベート」読本―ウィーンから日本へ』(青弓社、2010)、『フランス・ミュージカルへの招待』(春風社、2012)など。

関根裕子(せきね・ゆうこ)
1960(昭和35)年生まれ。早稲田大学、明治大学等で非常勤講師。主要著書に、『ようこそヴィーンへ!』(白水社、2010)、翻訳書に『ヘルベルト・フォン・カラヤン 僕は奇跡なんかじゃなかった:その伝説と実像』(音楽之友社、2017)など。

安冨 順(やすとみ・じゅん)
1959(昭和34)年生まれ。白百合女子大学非常勤講師。主要論文に、「随想・革命家と国民作家―寒村・英治とハンケチ芝居(一)・(二)」(『歌舞伎 研究と批評46』雄山閣、2011、2012)、「都の治助―『けいせい鎌倉山』をめぐって」(『朱(53)』伏見稲荷大社、2010)など。

中本千晶(なかもと・ちあき)
1967(昭和42)年生まれ。フリージャーナリスト。主要著書に、『宝塚歌劇に誘う7つの扉』(東京堂出版、2016)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ社、2107)など。

下川晶子(しもかわ・しょうこ)
1992(平成4)年生まれ。早稲田大学教育学部「舞台芸術入門」において「2.5次元ミュージカル」の授業を担当。

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