イングランドの地名―起源と歴史を訪ねて

イングランドの地名

起源と歴史を訪ねて

  • ケネス・キャメロン(著)/吉見昭德(訳)/2012年9月
  • 4286円(本体)/A5変型判・上製・384頁
  • 装丁:矢萩多聞

Buckingham, Birmingham, Nottingham…, Manchester, Colchester, Winchester…, これらに共通する-inghamや-chesterは何を示すのか?
ケルト,アングロ・サクソン,スカンジナビア,フランスなど,さまざまな民族や地域に由来する地名を分析することで見えてくる,イングランドの歴史・自然・風土。
(ISBN 9784861102905)

ミスター・パートナー』3月号に紹介されました。
「地名を調べることは科学的な検証である」

目次│indexs

はしがき
記載例証一覧
州名の省略形
第1章 地名研究の技術
第2章 地名形成の類型
第3章 ケルト地名と河川名
第4章 アングロ・サクソン王国,イングランドの州,ハンドレッド,ワッペンテイク
第5章 最古のイングランド定住地名
第6章 スカンジナビアの地名
第7章 イングランド地名のフランス語の影響
第8章 地名における前置詞と副詞
第9章 地名における接辞
第10章 地名と考古学
第11章 異教・神話・民間伝承との連想による地名
第12章 キリスト教を連想させる地名
第13章 地名が示す社会と法律上の慣習
第14章 イングランド入植時の地名
第15章 街道名
第16章 河川,河川の交差,湿地帯
第17章 丘陵と谷間
第18章 森林,開拓地,公地
第19章 街路名
第20章 小地名と牧草地名
イングランド地名によく見られる要素
参考文献
索引
訳者あとがき

著者│author

ケネス・キャメロン(Kenneth Cameron)
1922年生まれ。
Doctor of Philosophy(1951)
リーズ大学(1947)卒業。同年シェフィールド大学にて英語学のAssistant Lecturerとなり,これを皮切りにノッティンガム大学のstaff(1950)となる。その後,Lecturer, Senior Lecturer, Reader,そしてProfessorへと昇格。Gollancz Prizeの受賞者でもあり,「英国地名学会(English Place-Name Society)」の名誉会長,Honorary Secretaryを歴任,British Academyの会員でもあった。
2001年没。

訳者│translator

吉見昭德(よしみ・あきのり)
1939年 北海道美唄市生まれ。
1970年3月 明治学院大学大学院文学研究科博士課程(単位取得)満期退学。
1985年9月-1987年1月 オックスフォード大学客員研究員(ペンブルック・コレジに所属)。
明治学院大学文学部名誉教授。中世(前期・後期)英語・英文学専攻。
著訳書
『ベーオウルフ』とその周辺―忍足欣四郎先生追悼論文集』(共著,2009,春風社)
R. W. V. エリオット著『ルーン文字の探究』(単訳,2009,春風社)
古英語詩を読む―ルーン詩からベーオウルフへ』(単著,2008,春風社)
『シェイクスピアの四季―三神勲先生喜寿記念論集』(共著,1984,篠崎書林)
S. ムアー著,A. H. マークヮート改訂『英語変遷の歴史―音と屈折の変化の軌跡を求めて』(共訳,1982,環翠堂)
British Variety―Selected Readings from Modern British Authors (共編註,1975,南雲堂)
その他,論文,翻訳など多数。

 

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子どもの心にとどく授業―三重県桑名市立藤が丘小学校における六年

子どもの心にとどく授業

三重県桑名市立藤が丘小学校における六年

  • 伊藤新司(編著)/2012年9月
  • 2381円(本体)/四六判上製406頁
  • 装丁:毛利一枝

授業がほんものであれば、子どもたちは自由に、のびのび、生き生きする。授業づくりをとおして子どもたちと真剣に向き合った先生たち34人の記録。
(ISBN 9784861103261)
日本図書館協会選定図書

目次より|indexs

はじめに
Ⅰ 自分らしい授業創りをめざしての六年
Ⅱ 授業実践研修のなかで学んだこと・考えたこと
Ⅲ 授業実践研究に参加された先生たちの所見から
Ⅳ 保護者の声
Ⅴ 共同研究者による講義と提案授業から
あとがき

著者|author

伊藤新司(いとう・しんじ)
1952年(昭和27)、三重県に生まれる。静岡大学教育学部を卒業。三重県内の小中学校教諭、桑名市教育委員会同和教育室指導主事、三重県教育委員会同和教育課指導主事を経る。2003年(平成15)に多度町立多度北小学校長となる。2006年(平成18)に桑名市立藤が丘小学校長となる。2012年(平成二四)3月退職。現在、桑名市公民館嘱託。

 

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人と動物の人類学  【シリーズ 来たるべき人類学5】

人と動物の人類学

シリーズ来たるべき人類学5

  • 奥野克巳・山口未花子・近藤祉秋(編)/2012年9月
  • 2381円(本体)/四六判・並製・380頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:谷中安規

こんなに深くて広い、人と動物の関係! ヘラジカと話す男、ゴリラに「なる」人間、狩猟者に身を捧げたウサギ…。ヴィヴェイロス・デ・カストロ、ティム・インゴルド、フィリップ・デスコーラを補助線にして、ペットや家畜としてだけでない、多様な人と動物の関係を探る。
(ISBN 9784861103254)

来たるべき人類学構想会議のサイトはこちら

●『讀賣新聞』(2012年11月4日)文化欄に,菅啓次郎氏による書評が掲載されました。
YOMIURI ONLINEでは,こちら

目次|indexs

第Ⅰ部 「行為主体性」
1章 「動物と話す人々」山口未花子
2章 「告げ口をするブタオザル」奥野克巳
第Ⅱ部 「分離不能性」
3章 「西欧におけるハイブリッドとしての怪物」松平俊久
4章 「『人間ゴリラ』と『ゴリラ人間』」大石高典
5章 「生きているマンダラ」石倉敏明
第Ⅲ部 「境界性」
6章 「隠岐島のばける蛇」近藤祉秋
7章 「野生動物とのつきあい方」池田光穂
第IV部 「越境性」
8章 「共存を可能にする〈境界〉の再生産」目黒紀夫
9章 「隔離された越境性の再検討」西﨑伸子
10章 「動物にひそむ贈与」ポール・ナダスディ

編者代表|chief editor

奥野克巳(おくの・かつみ)
1962年寅年生まれ。桜美林大学リベラルアーツ学群教授。著書に『「精霊の仕業」と「人の仕業」―ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法』(春風社2004)、『文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』花渕馨也との共編著(学陽書房2005)、『帝国医療と人類学』(春風社2006)、『人と動物、駆け引きの民族誌』編著(はる書房2011)など。

 

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教師のゲートキーピング―主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて

教師のゲートキーピング

主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて

  • スティーブン・J・ソーントン(著)、渡部竜也・山田秀和・田中伸・堀田諭(訳)/2012年9月
  • 2857円(本体)/A5判上製268頁
  • 装丁:矢萩多聞

カリキュラム改革を実施しても、教師のカリキュラム調節能力(=ゲートキーピング力)を磨かなければ教室は変わらない。米国社会科教育史における論争を展望し、教育の根本を押さえつつ、カリキュラムを柔軟に運用する教師像を模索する。
(ISBN 9784861103285)

目次│contents

日本語版のためのまえがき
まえがき(ネル・ノディングス)
謝辞
序章    社会科の諸問題
第1章    なぜ「ゲートキーピング」はカリキュラム改革よりも重要なのか
第2章    社会科カリキュラムはこれまでどのように組織化されてきたか
第3章    教育のねらいの重要性
第4章    バランスのとれた柔軟なカリキュラムに向けて
第5章    教育方法
第6章    教育者を教育すること
第7章    実際なされているカリキュラムの重要性
付論1    社会科におけるゲートキーパーとしての教師
付論2    空カリキュラム―その理論的基礎と実践の示すものについて
付論3    社会科カリキュラムの正当性
訳者あとがき
本書の背景、本書の読み方(草原和博)
アメリカ社会科教育の動向に関する年表
アメリカ合衆国における各種社会系教科の公的カリキュラム計画の比較表

著者│author

スティーブン・J・ソーントン(Stephen J. Thornton)
南フロリダ大学教授。カリキュラム論、教授学習論から、教育史、思想史、教師教育論まで幅広く論ずる米国を代表する社会科教育研究者。デューイアンならびにゲートキーパー論の提唱者として知られる。

訳者│translators

渡部竜也(わたなべ・たつや)
日本語版のためのまえがき、謝辞、第3章、第4章、第6章、付論担当。
1976年、広島県生まれ。東京学芸大学教育学部講師。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)。本書に関係する著作として、「連載:大学の社会科教育研究よ、どこへ行く――研究者の暴走と現場の不満の間を埋める提案に向けて」(『社会科教育』明治図書、2011年4月号-2012年3月号)、「カリキュラム・授業理論と教師教育論の連続的探求の必要性――教科内容専門領域改革に向けた研究方法への提言:社会科を事例として」(『社会科教育研究』第110号、2010年)、「『授業研究』からみた社会科研究の方法論の国際化の課題――わが国の『規範科学』としての授業研究方法論:六つの展開」(『社会科教育論叢』第四八集、2012年)などがある。
山田秀和(やまだ・ひでかず)
第1章、第2章担当。
1975年、広島県生まれ。岡山大学大学院教育学研究科准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)。主著に『開かれた科学的社会認識形成をめざす歴史教育内容編成論の研究』(風間書房、2011年)、『新社会科教育学ハンドブック』(共著、明治図書、2012年)などがある。
田中伸(たなか・のぼる)
第5章、第7章担当。
1979年、神奈川県生まれ。大阪大谷大学教育学部講師。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了・博士(教育学)。主著に『現代アメリカ社会科の展開と構造』(風間書房、2011年)、『社会科教育学実践ハンドブック』(共著、明治図書、2011年)、「シティズンシップ教育実践の多様性とその原理――学習環境を規定する市民性意識の解明を通して」(『教育方法学研究』第36巻、2011年)などがある。
堀田諭(ほりた・さとる)
まえがき、序章担当。
1982年、石川県金沢市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程在籍。東京成徳大学人文学部非常勤講師、目白研心中学校・高等学校非常勤講師ほか。

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多文化組織の日本人リーダー像―ライフストーリー・インタビューからのアプローチ

多文化組織の日本人リーダー像

ライフストーリー・インタビューからのアプローチ

  • 石黒武人/2012年9月
  • 3000円(本体)/四六判上製408頁
  • 装丁:矢萩多聞

対話的構築主義の立場から,さまざまな文化的背景をもつスタッフたちが協働する英会話学校でのフィールド調査をもとに,多文化組織においてリーダーとして活動する日本人のコミュニケーション行動の傾向と課題をあきらかにする。
(ISBN 9784861103223)
日本図書館協会選定図書

立教大学『異文化コミュニケーション論集』(第11号)に書評が掲載されました。

目次│indexs

序章 本研究の射程
第Ⅰ部 理論的研究
第1章 多文化組織におけるリーダーの要件
第2章 日本人リーダーのコミュニケーション行動
第3章 多文化組織における日本人リーダーのコミュニケーション行動
第4章 理論的研究における既存研究の問題点とその克服
第Ⅱ部 フィールド調査
第5章 ライフストーリー研究
第6章 英会話・英語学校に関するライフストーリー研究
第Ⅲ部 総合考察
第7章 考察
第8章 結論および説明モデルの提示

著者│author

石黒武人(いしぐろ・たけと)
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了(異文化コミュニケーション学,2008年)。明海大学外国語学部英米語学科講師を経て,現在,順天堂大学国際教養学部准教授。著書に「第7章 多文化組織と日本人リーダーのコミュニケーション」『多文化社会日本の課題』(明石書店,2011),『異文化コミュニケーション事典』(9項目執筆担当)(春風社,2012年出版予定)。論文に「多文化関係研究における構築主義的アプローチの有効性:ライフストーリー研究を中心に」(『多文化関係学』第4巻,2007年),「英会話・英語学校で働く異文化出身フォロワーのライフストーリー―フォロワーの視点からとらえられる日本人リーダーの姿―」(『異文化コミュニケーション論集』第7号,2009年)や「スピーチコミュニティ:生成される文化をとらえる媒介物」(『多文化関係学』第7巻,2010年)など。

 

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英詩に魅せられ―エリオットからラーキンまで

英詩に魅せられ

エリオットからラーキンまで

  • 堀田三郎,犬飼誠(共編)/2012年8月
  • 2476円(本体)/四六判並製408頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

専門知識は要りません、まずはとにかく味わおう。
20世紀前半の英米6詩人の代表作を2編ずつとりあげ、原詩に訳文を併載。
「詩を読む会」のメンバーが、解釈をめぐるディスカッションを通して、しろうと目線で詩を愉しむ。
(ISBN 9784861103056)
日本図書館協会選定図書

ミスター・パートナー』2月号に紹介されました。
英米の詩人たちの代表的な詩を原文を掲載し様々な角度から解読

目次|indexs

第1章 T・S・エリオット
1 四月のレクイエム―「死者の埋葬」(『荒地』第一部)
2 エリオットの珠玉の抒情詩―「マリーナ」
第2章 W・B・イェイツ
3 盛りを過ぎた人生を振り返って―「学校の子どもたちに交じって」
4 悲劇の歓び―「ラピス・ラズリ」
第3章 W・C・ウィリアムズ
5 新しい季節の到来―「春など」
6 孤高を目指す詩魂の宿命―「イカロスの墜落のある風景」
第4章 ウォレス・スティーヴンズ
7 秩序への憧れ―「キー・ウェストにて考えた秩序について」
8 現実的な天使としての詩人―「田舎者たちに囲まれた天使」
第5章 ディラン・マーレイ・トマス
9 若者の宿命へのめざめ―「私には見える、夏の少年たちが」
10 望郷のウェールズ―「羊歯の丘」
第6章 フィリップ・ラーキン
11 いたずらっ子の教会詣で―「教会に行く」
12 なんとなくな人生―「ドッカリーと息子」

編者|editors

犬飼誠(いぬかい・まこと)
前岐阜女子大学教授。論文「ジョン・スタインベックの〔朝飯〕(“Breakfast”)解釈私論」(『Aurora』第5号、2001)、「ロバート・フロストの『行かなかった道』(“The Road Not Taken”)を読む」(東海英米文学会(編)『テキストの内と外』成美堂、2006)。
堀田三郎(ほった・さぶろう)
名古屋経済大学教授。論文「Wallace Stevensの〈虚〉と〈実〉The Auroras of Autumn試論」(『東海英米文学』第5号、1995)、翻訳「ウォレス・スティーヴンズ原詩と訳注の試み(1)―(7)」(『名古屋経済大学人文科学論集』)第81号―87号、2008―2011)。

 

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アフリカに暮らして―ガーナ、カメルーンの人と日常

アフリカに暮らして

ガーナ、カメルーンの人と日常

  • 多摩アフリカセンター・少年ケニヤの友東京支部(共編)/2012年8月
  • 1600円(本体)/四六判並製204頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞/カバー写真:桜木奈央子

スローライフを実践し、たくましく人生を謳歌する両国の暮らしぶり、ポップカルチャー、食、スポーツ、習慣、歴史などを現地に長く滞在する専門家たちが紹介。真の「豊かさ」を探すアフリカン生活案内。
(ISBN 9784861103124)
日本図書館協会選定図書

目次より抜粋|indexs

ガーナより愛を込めて
奴隷貿易の遺産
ガーナ・ハイライフの世界
アジェソ監督、ガーナ映画を語る
ブラック・スターズは甦るか
ガーナと開発援助
カメルーン民衆生活誌
喰らうべき異文化カウンター
生活戦略とシブトサ
資源がなければ便乗がある
複合社会アフリカの論理
他社と「今」を生きる

編者|editors

多摩アフリカセンター
アフリカに関連する文化芸術および科学技術の振興を目的とするNGO。
編著に『アフリカン・ポップスの誘惑』(春風社,2007)がある。
少年ケニヤの友
アフリカの孤児および極貧家庭の子供達への自立、将来への成長を支援するNPO。
公式サイトはこちら

 

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邂逅

邂逅

  • 岩田澄江/2012年8月
  • 952円(本体)/変形上製100頁
  • 装丁:矢萩多聞

私は大空を仰ぐことを忘れまい/あのような美しい大空がある限り/いつも私の頭上にある限り/私は生きていられるだろう
劇的な「邂逅」を果たしたキリスト教信仰を支えに語りだされる、一女性の日々のよろこび、悲しみ、希望―。祈りにも似た静謐な34篇を収める第一詩集。
(ISBN 9784861103247)

目次より(抜粋)|indexs


高校三年関西修学旅行
邂逅
クロッカス
今のうちに
わたしは こけし
大空
人生のこの時に
樹木愛―あとがきに代えて

著者|author

岩田澄江(いわた・すみえ)
1937年東京 生まれ。国際基督教大学卒、ミシガン大学大学院留学。東洋文庫研究部、東大法学部研究室、普連土学園、NCCキリスト教アジア資料センターなどの勤務の後、ビルマ市民フォーラム、日本クリスチャンアカデミー関東活動センター運営委員を務める。茅ケ崎市在住。著書に『ブナの森へ―女性・スピリチュアリティ・平和 ―』(春風社)、『宗教の中の女性史』(共著 青弓社)、訳書に『教会と第二の性』『フェミニズムの母たち―アメリカのクエーカー女性の 物語』(未来社)、『女性解放とキリスト教』(共訳 新教出版社)がある。

 

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教養主義者・河合榮治郎

教養主義者・河合榮治郎

  • 青木育志/2012年8月
  • 3000円(本体)/A5判上製304頁
  • 装丁:矢萩多聞

教養とは雄々しく惨(いた)ましい人生の戦いである―
学問論・認識論から職業論・恋愛論まで、思想家にして稀有の教育家でもあった河合をさまざまな角度から照らし出し、人格主義を根幹に据える「教養」の意義をあらためて問いなおす。
(ISBN 9784861103209)

目次|indexs

はじめに―「教養」と「昭和教養主義」とは何か
第1章 哲学者
第1節 教養主義
第2節 学問論
第3節 認識論
第4節 道徳哲学
第5節 芸術・宗教論
第6節 比較文化論
第2章 大学教授―大学教育を通して
第1節 大学教育論
第2節 講義と試験
第3節 ゼミナール
第4節 古典研究会
第5節 面会日と学生相談
第6節 師弟論
第3章 社会教育家―出版活動を通して
第1節 『学生叢書』の出版
第2節 『教養文献解説』の出版
第3節 『学生に与う』の出版
第4章 知的生活論者
第1節 知的生活論
第2節 書斎論
第3節 読書・思索論
第4節 討論・執筆論
第5章 人生論者
第1節 日常生活論
第2節 修養論
第3節 職業論
第4節 親子・友情論
第5節 恋愛・結婚論
第6節 同胞愛・社会論

著者|author

青木育志(あおき・いくし)
1947年 大阪に生まれる
1971年 大阪市立大学法学部卒業
1971年 株式会社大丸に入社
1999年 亜細亜証券印刷株式会社(現株式会社プロネクサス)に入社
2009年 同社を退社
著書
『客観主義と主観主義―哲学の根本問題』(自費出版1989年)
『河合栄治郎文献目録』(河合栄治郎研究会1994年)
『自由主義とは何か―その政治的、経済的、哲学的原理』(新風舎2004年)
『弁論術の復興―欧米的議論術の修得と教育の必要性について』(青木嵩山堂2008年)
「新自由主義」をぶっ壊す』(春風社2010年)
河合榮治郎の社会思想体系―マルクス主義とファシズムを超えて』(春風社2011年)
主要論文
「新渡戸稲造と河合栄治郎」『新渡戸稲造研究』第5号(1996年9月発行)
「青木嵩山堂の出版活動」吉川登編『近代大阪の出版』(創元社2010年)
所属学会
イギリス理想主義研究会
河合栄治郎研究会
日本出版学会

著者サイト 「青木育志の書斎」

著者からのコメント│author’s comments

今、読書界、出版界では、「教養主義の没落」ということが言われている。これは社会学者の竹内洋氏の同名の書(中公新書、2003年)がブレークすることによって、言われ出した。これによると、1970年を境に、学生は本を読まなくなり、本は売れず、さらにはIT技術の発達により、携帯電話やインターネットの発達により、知的生活のやり方も大きく変わってしまった。ここに知性や教養や学力が低下しているのではないか、さらには学問を尊ぶという生き方と思想がなくなってしまったのではないか、という危惧や懸念が渦巻いているのである。

こういうときこそ、かつての日本の教養主義に思いをいたすときである。教養主義とはお茶やお花や名画や名曲に親しむことではない。古典と呼ばれる書物を読み、学問するという姿勢を尊重し、そういうことで人間の質を高めていくことである。明治以降、教養主義が高揚したときが二度ばかりある。一つは大正教養主義であり、阿部次郎の『三太郎の日記』や倉田百三の『愛と認識との出発』が学生の聖典であった。もう一つは昭和戦前の昭和教養主義である。河合榮治郎編集の『学生叢書』と同著の『学生に与う』が中心であった。

本書は昭和教養主義の代表者・河合榮治郎(東京帝大経済学部教授、1891-1944)の教養主義における活動を体系的に解き明かしている。河合の活動は他に社会思想面の活動があり、それについては著者は別の書『河合榮治郎の社会思想体系』を著している。本書においては、河合の哲学者としての面(第1章)、大学教授としての面(第2章)、社会教育家としての面(第3章)、知的生活論者としての面(第4章)、人生論者としての面(第5章)を取り扱っている。

大学においては、河合はゼミナールにおいて学問の基礎を学生に厳しく教え鍛え、面会日において学生の人生相談にやさしく付き合い、古典研究会を組織し、古典研究の重要さを訴えた。大学外においては、河合は全12巻の『学生叢書』を編集出版し、『教養文献解説』を発行し、さらに『学生に与う』を出版した。大学の内外における活躍によって、学生はいかなる心構えで、学問と人生に立ち向かうべきか、そのためにどういう本を読まねばならないか、を学生に対して説いたのである。

河合が大学の内外で説いた内容は大きく分けて二つある。一つは知的生活論である。それはどういう心構えで学問に対するかというものであり、具体的には書斎論、読書論、思索論、討論論、執筆論などである。もう一つは人生論である。それはどういう心構えでこれからの人生をわたっていくべきかというものであり、具体的には日常生活論、修養論、職業論、友情論、恋愛論、社会論などである。

河合は学生を相手に教養主義を説いたのであるが、河合の書とその思想は学生のみならず、学問、芸術、道徳を考えることによって、人生を真剣に生きたいと思う社会人にとっても、福音となるはずである。教養主義が没落している今日こそ、我々が何を頼りに生きようかと迷う今日こそ、昭和教養主義の叡智に学ぶべきであり、本書はそれに応えてくれるであろう。

 

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山ふたり―中央・南アルプスほか編

山ふたり

中央・南アルプスほか編

  • 三輪敏広・和恵/2012年7月
  • 2381円(本体)/A5判・並製・330頁+カラー口絵12頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:たけなみゆうこ

山歩きは一期一会! 夫婦息を合わせて登り、ひとと、花と、そして雄大な自然と出会い、別れる。今回まわるのは、中央・南アのほか、八ガ岳、美ヶ原、吉野山、琵琶湖周辺の山々、六甲全山、金剛山脈など。
(ISBN 9784861103087)
日本図書館協会選定図書

目次│indexs

南アルプスの山
中央アルプスの山
南八ガ岳の山
北八ガ岳の山
おまけの山
山の辺の道
琵琶湖周辺の山々
葛城(ダイヤモンドトレール)
六甲全山縦走

著者│authors

三輪敏広(みわ・としひろ)
昭和16年 北海道生まれ
昭和44年 X線技師
昭和47年 診療放射線技師となる
昭和47年 和恵と結婚 1男3女あり
平成11年9月 肋骨骨折
平成12年5月 多発性骨髄腫と診断される
平成18年7月29日 多発性骨髄腫のため死亡
登山とその記録写真撮影を趣味とする
三輪和恵(みわ・かずえ)
昭和24年 石川県生まれ
昭和47年 敏広と結婚
夫唱婦随、はがき絵が趣味
著書に『多発性骨髄腫を生きる1』『多発性骨髄腫を生きる2』『夫婦お遍路(上)』『夫婦お遍路(下)』『白山に行こう―夫婦で歩いた山の記録1』『白山でのんびりと―夫婦で歩いた山の記録2』『白山をみつめて―夫婦で歩いた山の記録3』『山ふたり―北海道・東北・九州編』『山ふたり―北アルプス編』(以上,すべて春風社)がある。

 

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