絵本から「子ども福祉」を考える

絵本から「子ども福祉」を考える

  • 青木文美(編)/2016年7月
  • 3400円(本体)・A5判並製・412頁
  • 装丁・レイアウト:長田年伸

子どもの育ちを支えるすべての大人に!
68冊の絵本を紹介&解説

現代の子どもはどんな環境におかれ、どんな問題をかかえているのか。
子どもたちのためにまわりの大人ができることは何か?
絵本の世界から、10のテーマを切り口に「子ども福祉」の視点を身につける、類例のない解説書。
(ISBN 9784861105142)

目次|indexes

〈子ども福祉〉、この聞き慣れない言葉から―序にかえて
1 ようこそ!私たちの世界へ “日常”という平凡が織り成す〈あたり前〉〈子どもと文化編〉
2 人生のはじまりこそ力強く!子どもは生まれた時からシュケンジャー(主権者)〈子どもと社会編〉
3 生きていく力を与えてくれるかけがえのない存在〈子どもと家族編〉
4 なにはともあれ、子どもの暮らしの質はおとな次第〈子どもと暮らし編〉
5 ぬくもりが“そこ”にあるから、僕たちはまた明日も会うんだ!〈子どもと人編〉
6 ひとりひとりが主役! ひとつの地球にたくさんの命〈子どもと自然編〉
7 子どもの日々は危険もいっぱい。“よその子だから”とためらわず、みんなで子どもを守ろう!〈子どもと危険編〉
8 子どものこころとからだはワンダーランド! ―驚きと発見が育む自分らしさ〈子どもと心・体編〉
9 見えないけれどあるんだよ〈子どもと学び編〉
10 キラリの時間――呼吸する私たちのかがやき〈子どもと命編〉
おわりに

著者|authors

青木文美(あおき・ふみ)編
愛知淑徳大学福祉貢献学部福祉貢献学科子ども福祉専攻准教授。専門は児童文学。

執筆者:青木文美、岡田泰枝、小野美和、加藤望、黒川文子、白石淑江、末田邦子、谷口純世、羽根由美子、本山ひふみ
コラム執筆者:小倉斉、川合伸幸、都筑学、永井聖剛(ともに50音順)

 

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異文化理解とパフォーマンス―Border Crossers

異文化理解とパフォーマンス

Border Crossers

  • 松田幸子、笹山敬輔、姚紅(編著)/2016年7月
  • 4500円(本体)・A5判並製・504頁
  • 装丁:矢萩多聞

在日朝鮮人文学、新劇とアイドルヲタク、明治のドストエフスキー翻訳、初期安部公房の詩、アジアにおけるシェイクスピア受容…
「上演」「実践」としての「パフォーマンス」概念を鍵に、ジャンル、時代、民族、地域、言語、性を超えた地平をめざす挑戦的論集。
パフォーマンス学者ブライアン・レノルズのシェイクスピア論収録!
(ISBN 9784861104992)

目次|indexs

はじめに (浜名恵美)
Ⅰ. 近代演劇・パフォーマンスと越境

1. 1926年13代守田勘彌の中国公演について(姚紅)
2. 「日本の中の小さな朝鮮」への郷愁―姜魏堂「つぼや盛衰記」における「高麗人」の歴史(松田幸子)
3. はるみと蘭奢(笹山敬輔)
4. 戦後日本における『春香伝』受容の一断面―『歌劇 春香』を中心に(黄益九)
5. 朝鮮の演劇人咸世徳と国民演劇という舞台(金牡蘭)
Ⅱ. 近代日本と越境する表象
6. 国木田独歩の養子反対論と「不自然」な家族(ラージ・ラキ・セン)
7. 桜田文吾『貧天地飢寒窟探検記』の貧困表象(加賀谷真澄)
8. 『罪と罰』とその未完の翻訳にみる、ジャンル生成時の混淆(加藤百合)
9. 「魚」から「女性」へ―20世紀初頭の日本における人魚表象をめぐって(平石典子)
Ⅲ. 異文化・他者・テキスト
10. 安部公房「詩人の生涯」と『詩集下丸子』―「糸車」・「老婆」・「詩人」の解釈をめぐって(江口真規)
11. ウィンスロップ父子とニューヨーク―ピューリタンにおける〈他者〉としての「オランダ」研究序説(佐藤憲一)
12. 慈雲尊者最晩年期の密教思想―『理趣経講義』から『法華陀羅尼略解』へ(秋山学)
13. 「虚無」なんてくそくらえだ」―平石貴樹「虹のカマクーラ」試論(齋藤一)
14. ムルド・フェラウン、歪められた作家像の再検討のために―E・ロブレスとの関係を中心に(青柳悦子)
Ⅳ. シェイクスピアと越境
15. どうして旅回りなんかしている? 都にいたほうが人気も儲けも上がるだろうに―西洋人巡業劇団によるシェイクスピア上演(小林かおり)
16. シェイクスピア翻案劇『オセロ』と植民地台湾―1910年代『臺灣日日新報』を中心に(呉佩珍)
17. これ、シェイクスピア、マジで?(吉原ゆかり)
18. 攪乱的女性身体―柿食う客「女体シェイクスピア」試論(エグリントンみか)
19. 現代のシェイクスピア上演における「異性配役」の可能性―登場人物の造形と観客反応(末松美知子)
20. アロ・リアリズムと内延的・外延的シェイクスピア―トランスヴァーサル・シアター・カンパニーによる『マクベス』・『ロミオとジュリエット』・『タイタス・アンドロニカス』(ブライアン・レノルズ、サミュエル・コロデッシュ/訳:松田幸子)

編者|editor

松田幸子(まつだ・よしこ)
高崎健康福祉大学講師。「フレッチャー作『ボンデューカ』における空虚な〈武勇〉」(Shakespeare Journal, 2016)等
笹山敬輔(ささやま・けいすけ)
演劇研究者。『幻の近代アイドル史』(彩流社、2014)、『昭和芸人 七人の最期』(文藝春秋、2016)等
姚紅(よう・こう)
白百合女子大学言語・文学研究センター研究員。日本比較文学会編『越境する言の葉』(彩流社、2011)等

お詫びと訂正

本書について以下の訂正がございます。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

第20章「アロ・リアリズムと内延的・外延的シェイクスピア―トランスヴァーサル・シアター・カンパニーによる『マクベス』・『ロミオとジュリエット』・『タイタス・アンドロニカス』」ブライアン・レノルズ(目次3頁、本文458頁)は、正しくはブライアン・レノルズ、サミュエル・コロデッシュ共著となります。著者のお二人ならびに読者の皆様に謹んでお詫びして訂正いたします。

共著者のサミュエル・コロデッシュ氏の経歴は以下の通りです。

サミュエル・コロデッシュ(Samuel Kolodezh)
カリフォルニア大学アーヴァイン校 博士課程 演劇学専攻

松田幸子(まつだ・よしこ)高崎健康福祉大学講師。「フレッチャー作『ボンデューカ』における空虚な〈武勇〉」(Shakespeare Journal, 2016)等

 

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鎌倉三猫 いまふたたび

鎌倉三猫いまふたたび

  • ソーントン不破直子(著)/2016年7月
  • 1500円(本体)/四六判上製156頁
  • 装丁・レイアウト:南 伸坊

小町、タマ吉、みなみの目くるめく冒険。
「いつか長靴をはいた旅猫になってアビシニアに行くんだ」
半径五〇〇メートルの神秘の宇宙。
(ISBN 9784861105159)

著者|author

ソーントン不破直子 (ソーントン・ふわ・なおこ)
1943年生まれ。米国インディアナ大学にて博士号を取得(比較文学)。現在、日本女子大学名誉教授。
著書に『鎌倉三猫物語』(春風社、2015)『戸籍の謎と丸谷才一』(春風社、2011)、訳書に『茶の本』(岡倉天心著、春風社、2009)など。

 

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幻想と怪奇の英文学Ⅱ―増殖進化編

幻想と怪奇の英文学Ⅱ

増殖進化編

  • 東雅夫・下楠昌哉(責任編集)/2016年7月
  • 3200円(本体)・四六判上製・480頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞
  • 装画:谷中安規

気鋭の文学者らが論じた幻想文学の本格的な研究・批評の集成
『幻想と怪奇の英文学』第2弾!

ジョイス『ダブリン市民』の「姉妹」新訳や、
翻訳家・平井呈一をめぐる対談(東雅夫×下楠昌哉)も収める。
(ISBN 9784861105166)

第1弾『幻想と怪奇の英文学』はコチラ

目次|indexes

前口上(東雅夫)
第1部 ゴースト・イン・リテラチュア

ジェイムズ・ジョイス「姉妹」の翻訳(訳・解説)(下楠昌哉)
薔薇十字会員の亡霊を降ろす/祓うこと―ジョイス「姉妹」の改稿とイェイツへの応答(田多良俊樹)
乱世のなかに夢幻を描く―英国に渡った郡虎彦と『義朝記』(鈴木暁世)
『フランケンシュタイン』の幽霊―伝承バラッドの再話として(小川公代)
「ぼくらはまた逢うだろう」―ディオン・ブーシコー『コルシカの兄弟』における幽霊の〈声〉と〈すがた〉(岩田美喜)
フィラデルフィアの幽霊屋敷―マット・ジョンソン『ラヴィング・デイ』における混血アイデンティティの呪縛と解放(白川恵子)
第2部 幻獣/変身/テクノロジー
甦る鳥たち―古代中世ヨーロッパにおける鷲とフェニックスの描写(大沼由布)
クエスティング・ビーストの探求―トマス・マロリーの不思議な動物(小宮真樹子)
スフィンクスの笑み―H・G・ウェルズ『タイムマシン』と人間の未来(遠藤徹)
或るモノとの「遭遇」―解剖学劇場の『ジキル博士とハイド氏』(石井有希子)
ファリントンはキーボードの夢を見るか―ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』の「複写」と複製機械(桃尾美佳)
重なり合わない分身と分心―ウィリアム・シャープと尾崎翠「こほろぎ嬢」をめぐって(有元志保)
ラジオの描くモンスター―ルイス・マクニース『ダークタワー』と大衆の問題(川島健)
赤ずきんはなぜ狼になったのか―アンジェラ・カーター「狼三部作」(高橋路子)
鴉の娘の「新しいおとぎ話」―オードリー・ニッフェネガー『レイヴン・ガール』(金谷益道)
第3部 災疫のなかの奇跡
中世ヨーロッパの教訓的例話集にみるイノセントな子供たち―『アルファベット順逸話集』の奇蹟譚(小川真理)
悪、破局、そして笑い―災害の物語としてのジェイムズ・ホッグ『男の三つの危険』(金津和美)
崇高の向こう側―コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(山口和彦)
時空をかける女たち―ルース・オゼキ『有る時の物語』(臼井雅美)
対談 幻想と怪奇の匠・平井呈一の足跡を追って (東雅夫×下楠昌哉)
執筆者紹介(東雅夫によるメール・インタビュー)
あとがき(下楠昌哉)

 

編者|editors

東雅夫(ひがし・まさお)
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集長。著作に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第 64回日本推理作家協会賞受賞)、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』(学研新書)、『文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界』(筑摩書房)、『日本幻想文学大全』『世界幻想文学大全』(編著、ともに全三冊、ちくま文庫)など。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、訳書にイアン・マクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

 

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カメレオン

カメレオン

  • 三浦衛(著)/2016年7月
  • 2200円(本体)・菊判変型・116頁
  • 装丁:間村俊一

自在に色を変え、不意に突き刺さる、軽妙なことばの戯れ。
秋田方言満載の詩集。本文は金属活字による活版印刷。
跋文・佐々木幹郎氏、装丁・間村俊一氏。
(ISBN 9784861104732)

目次|indexes


カメレオン/井川/祖母殺し/赤と黒/名づけ/セイイクレキ/ストリーキング/キャッチコピー/まったく/時候のあいさつ/鴨居的/福耳


たそがれ/待ってろや/ぬらりひょん/しへ/孤独のマネ/あのころぼくは/クロス・ロード/こころ 2014/詩人/コレスポンデンス/レゲエウーマン/男と女/恋/三人の幽霊/秋/鳶/すぐそこの/祈り/じゅもん/虹の大和―飯島先生に

愛はそこまで来ている―三浦衛詩集『カメレオン』に寄せて(佐々木幹郎)

著者|author

三浦衛 (みうら・まもる)
春風社代表取締役社長。
1957年秋田県生まれ。東北大学経済学部卒業後、1999年に春風社を創業。著書に『出版は風まかせ』(春風社、2009年)『父のふるさと―秋田往 来』(春風社、2010年)『マハーヴァギナまたは巫山の夢』(春風社、2012年)、共編に『おうすいポケット 新井奥邃語録抄』(白&黒表紙、春風社、2015年)がある。

 

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朝鮮儒学の巨匠たち

朝鮮儒学の巨匠たち

  • 韓亨祚(著)・片岡龍(監・解説)・朴福美(訳)/2016年6月
  • 5500円(本体)・A5判上製・372頁
  • 装丁:桂川潤

21世紀を生きるための儒教の根源を求めて
儒学の本質を「生の技術」=「精神の偉大な作品(=人間)に関わる熟練した技術」ととらえる著者が、中国、日本の儒学と通底しつつ独自の発展を遂げた朝鮮儒学を、その巨匠たちの思想を辿りながら跡づける。
(ISBN 9784861105005)

目次|indexes

日本語版への序言
はじめに
16世紀 百花の庭園

1章 1554年 金剛山、若き栗谷とある老僧との対話
2章 退渓の『聖学十図』、朱子学の設計図
3章 南冥・曺植、刀を帯びた儒学者
17世紀 哲学的な激突とその深まり
4章 人物性同異論の論点と解き方
18世紀 上からの改革論
5章 君師正祖、再び朱子学を高く歌う
6章 朱子学と茶山、そして西学が分かれる所
7章 実学、或いはゆらぐ理学の城砦
19世紀 道学の守護者たち

8章 韓末の儒学の選択、抵抗または隠遁
20世紀 地球共同体に向かう夢
9章 恵岡・崔漢綺の気学
解説 朝鮮儒学の現代的意義
付録1 室名別号索引
付録2 人物生没年
付録3 朝鮮王朝歴代王一覧表
付録4 思想用語解説
付録5 成語出典表
本文索引

著者|author

韓 亨祚(ハン・ヒョンジョ)
韓国・東海岸にある盈徳郡江口面(慶尚南道)に生まれる。ソウル大学哲学科卒業。韓国精神文化研究院(現、韓国学中央研究院)、韓国学大学院、哲学博士。現在、韓国学中央研究院教授。専攻は古典漢学、哲学。
主な著書に『中高生のための古典成語講義』(文学村 、1997)、『韓亨祚教授の金剛教講義』全2巻(文学村、2011)など。韓国語への訳書に鎌田茂雄『華厳の思想』高麗院、1987年(原著は講談社1983年)などがある。

監修者|editorial supervisor

片岡 龍(かたおか・りゅう)
1965年、広島県生まれ。東北大学文学研究科准教授。専門は日本思想史・東アジア比較思想。早稲田大学卒業後、同大学院で東洋哲学を専攻。韓国・淑明女子大学講師などを経て現職。近年は特に東アジア発の公共哲学・生命思想に関心を深めている。
編著書に『日本思想史ハンドブック』(新書館、2008)、『公共する人間1 伊藤仁斎』、『公共する人間2 石田梅岩』(ともに東京大学出版会)などがある。

訳者|translator

朴福美(パク・ポンミ)
1943年、鹿児島県・山川生まれ。1994年韓国高麗大学校大学院・国語国文科碩士取得。埼玉県川口市で20年近く私的な韓国語教室を主宰している。
翻訳書に『新女性を生きよ』(梨の木舎、1999)(原書は朴婉緒『あのあふれていたシンアは誰が食べつくしたのか』ソウル・熊津出版1992年)がある。

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教育実践の昭和

教育実践の昭和

  • 横須賀薫(著)/2016年6月
  • 2000円(本体)・四六判並製・224頁
  • 装丁:桂川潤

国分一太郎、斎藤喜博、東井義雄
昭和教育史に名を残す三人の「教育実践家」、そのカリスマ性の源泉を探る
圧倒的な影響力をもった三人の教育実践家の、カリスマ性の由って来たるところとは何だったのか。
三者固有の領域と共通点を丹念に追いかけ未来へと繋ぐ渾身の論考。
(ISBN 9784861105128)

目次|indexes

1 わたしはなぜ教育の道を志したか―「まえがき」に代えて
2 教育学の自立について
3 「概念くだき」の歴史と問題
4 教育実践の昭和
5 「林竹二の授業」をめぐって
6 斎藤喜博における「教授学」―「カンファレンス」と「介入授業」の間
あとがき―それを書いたころのことなど
初出一覧

 

著者|author

横須賀薫(よこすか・かおる)
1937年生まれ。東京大学教育学部卒、同大学院博士課程単位取得退学。1983年、宮城教育大学教授となり、2000年同大学学長に就任、2006年退職、2007年十文字学園女子大学特任教授・学事顧問に就任、学長代行を経て2011年より同大学学長。
2003年から中央教育審議会専門委員を務め、2010年6月から教員の資質向上特別部会委員も務める。
著書に『斎藤喜博研究の現在』(共著、2012年、春風社)など

 

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インド・イスラーム王朝の物語とその建築物―デリー・スルターン朝からムガル帝国までの500年の歴史をたどる

インド・イスラーム王朝の物語とその建築物

デリー・スルターン朝からムガル帝国までの500年の歴史をたどる

  • 宮原辰夫(著)/2016年6月
  • 2700円(本体)・四六判並製・本文276頁・カラー頁30頁
  • 装丁:矢萩多聞

ヒンドゥー教が圧倒的に優勢なインドで、なぜイスラーム建築が今も多数残っているのか―
一次史料をもとに物語風に叙述しながら、インドの歴史遺産をめぐる。
知的好奇心をくすぐる待望のガイドブック登場!
充実のカラー写真30ページ掲載!
(ISBN 9784861105098)

目次|indexes

第1章 トルコ系民族のインド侵入
・マフムードのインド遠征とソームナート寺院
・ムハンマドの遠大な野望と挫折…など
第2章 デリー・スルターン朝(1206~1320年)-クトゥブ・ミーナール
・インド最初の奴隷出身のスルターン:アイバク
・悲劇的な死を遂げた最初の女性スルターン:ラズィヤ…など
第3章 デリー・スルターン朝(1320~1413年)
・「天才と狂人」の性格を併せ持ったスルターン:ムハンマド・ビン・トゥグルク
・壮大な首都構想を実現したスルターン:フィーローズ・シャー…など
第4章 デリー・スルターン朝(1414~1526年)
・預言者ムハンマドの直系子孫のスルターン:ヒズル・ハーン
・アフガン系最初のスルターン:バフロール
・ヒンドゥーの血を引くスルターン:スィカンダル…など
第5章 ムガル帝国(1526~56年)-フマーユーン廟
・バーブルのインド遠征とムガル帝国の建設
・バーブルに溺愛された皇子の即位と敗北
・シェール・シャーの生い立ち…など
第6章 ムガル帝国(1556~1627年)-アーグラー城塞
・アクバルの勢力拡大
・宰相バイラーム・ハーンの反乱
・ジャハーンギールの後継者争い…など
第7章 ムガル帝国(1628~1707年)-ダージ・マハル、ラール・キラー
・シャー・ジャハーンの宗教政策
・デリーの新首都:シャージャハーナーバード
・帝国の黄昏と後悔の晩年…など
おわりに

写真提供者一覧
参考文献
用語解説
索引

著者|author

宮原辰夫(みやはら・たつお)
文教大学国際学部国際観光学科教授。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。
著書に『イギリス支配とインド・ムスリム』(成文堂)など

 

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歴史教科書とナショナリズム―日本とドイツ

歴史教科書とナショナリズム

日本とドイツ

  • 原口健治(著)/2016年5月
  • 2700円(本体)・四六判上製・314頁
  • 装丁:桂川潤

国家・国民は過去の「過ち」をどのように受け止め、責任を負い、未来へ伝えてゆけばよいのか?
「新しい教科書をつくる会」は、従来の日本の歴史教科書を「自虐的」と批判する。しかし、ドイツの歴史教科書には、日本の戦争記述とは比べものにならないほど、ナチズムを厳しく追及する記述が多く含まれる。これを「自虐的」と呼ぶべきだろうか。
日独の比較を通して、歴史教科書問題の背景にある、国家・国民像とアイデンティティのあり方を考える。
(ISBN 9784861105067)

目次|indexes

第1章 『新しい歴史教科書』の歴史/教育観:ドイツの歴史教科書と何が違うのか
Ⅰ.  歴史教科書の環境
Ⅱ. 歴史観・歴史教育観
1. 近現代史・戦争とナチズムの位置づけ
2. 共感の歴史
Ⅲ. 「わが」国の歴史
第2章 「歴史教科書問題」とは何か:私たちが迫られている選択
Ⅰ. 歴史教科書問題と「イデオロギー」, または「政治教育」としての歴史教育
Ⅱ. 「我々」と「他者」のかかわりの中での「歴史教育問題」:沖縄戦の記憶をめぐって
Ⅲ. 日独の戦没者追悼と歴史教育理念
1. ノイエ・ヴァッヘ:ドイツにおける戦没者の公的追悼
2. 首相の靖国神社参拝と援護法の思想
3. 「全国戦没者追悼式」が隠蔽するもの
4. 戦没者追悼と歴史教育
第3章 歴史教科書とナショナリズム:「日本人」というアイデンティティと自由
Ⅰ.  「自虐」とは何か
Ⅱ. 「集団の罪」論
Ⅲ. 過去の罪と現在の責任
Ⅳ. 愛国心と自由
Ⅴ. アイデンティティの複数性:アマルティア・センのアイデンティティ論
Ⅵ. 「日本人」の論じ方
1. 萱野稔人『ナショナリズムは悪なのか』
2. 井崎正敏『〈戦争〉と〈国家〉の語り方:戦後思想はどこで間違えたのか』
3. 加藤典洋『敗戦後論』
Ⅶ. 「抵抗」論
むすび  「自虐」と「歴史修正主義」からの解放のために
参考資料:ドイツ歴史教科書に基づくドイツ近現代史スケッチ
おわりに

 

著者|author

原口健治(はらぐちけんじ)
青山学院大学法学部教授。専門はドイツ文学。
訳書に『ハインリヒ・マン短篇集2』(1999年、松籟社、共訳)がある。

 

 

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〔写真集〕利根川を往く

利根川を往く

  • 塙紘(撮影)/2016年5月
  • 4800円(本体)/A4判上製(横長)・158頁
  • 装丁:桂川潤

暮らしの中にこそ詩がある―
昭和44年から64年までの20年間、利根川とともに暮らす人びとの生活、風土を克明に記録。写真点数150。
写真集『九十九里浜』の小関与四郎氏の跋文を併録。
(ISBN 9784861105036)

小関与四郎の写真集
九十九里浜』『クジラ解体

撮影者|photographer

塙紘(はなわ・ひろし)
昭和21年、千葉県旭市岩井生まれ。
昭和50年に個展「大利根の詩」を千葉市にて開催。昭和56年に雑誌『地上』(家の光協会)1月号に「利根川遡行10年」を掲載。平成六年にはNHKハイビジョンスクエア「我が愛しの九十九里~ある写真家の40年」の撮影を担当するなど、地域に根ざした写真を数多く撮り続ける。

 

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