越境する哲学—体系と方法を求めて

越境する哲学

体系と方法を求めて

  • 村上勝三、東洋大学国際哲学研究センター(編)/2015年12月
  • 5500円(本体)・A5判並製・480頁
  • 装丁:矢萩多聞

学問分野の細分化が進む現代に必要な「思考」を探る
「方法」「体系」そして「翻訳」をキーワードに共有可能な知を展望する。
日・仏・独の研究者16 名による真摯な思索の軌跡。
(ISBN 9784861104787)

 

目次|indexes

第1部 普遍方法論の現在
第1章 存在論的無差別を絶つ【ジョスラン・ブノワ 大野岳史訳】
第2章 観念としての世界、実在する世界―哲学における「真のスキャンダル」をめぐって【エドゥアール・メール 大西克智訳】
第3章 方法としてのオートポイエーシス―体系とは異なる仕方で【河本英夫】
第4章 国際哲学研究の方法論をめぐって―「生活世界」を基盤にする国際哲学の方法【山口一郎】
第5章 現象学―間文化哲学の方法と道【ゲオルク・シュテンガー 稲垣諭訳】
第2部 方法による越境の試みとクロスセクションの技法
第6章 体系性と普遍性【村上勝三】
第7章 インド古代法の場合【沼田一郎】
第8章 中国古典文学の場合【坂井多穂子】
第9章 デカルト哲学の場合【村上勝三】
第10章 クロスセクションの技法【村上勝三】
第3部 発見の方法と翻訳の役割
第11章 移植、接ぎ木、異種交配―「実体」の迷路へ【中畑正志】
第12章 「思考」を翻訳することは可能か?―訳語としての「幸福」をめぐって【神崎繁】
第13章 三位一体論争におけるウーシアー/ヒュポスタシス概念の変容―東方カッパドキア教父を中心に【土橋茂樹】
第14章 中世イスラームにおける『諸学問の分類』と体系化の思想【竹下政孝】
第15章 西洋中世における神学の方法と体系化―ロンバルドゥス『命題集』への註解をめぐって【山内志朗】
第4部 理性の力と体系の取り戻し
第16章 ドイツ観念論における体系形成―近代哲学の超克に向けて【山口祐弘】
第17章 理由と経験―スピノザ『知性改善論』と方法【ピエール=フランソワ・モロー 渡辺博之訳】
第18章 デカルトにおける「方法」としての「マテーシス」―なぜ、今日、理性に踏み止まる力が求められるのか?【ドゥニ・カンブシュネル 大西克智訳】

 

編者|editor

村上勝三(むらかみ・かつぞ)
東洋大学教授。デカルト哲学。主な著書に『感覚する人とその物理学―デカルト研究3』(知泉書館、2009)、『知の存在と創造性』(知泉書館、2014)、『ポストフクシマの哲学』(編著、明石書店、2015)。

著者|author

ジョスラン・ブノワ、エドゥアール・メール、河本英夫、山口一郎、ゲオルグ・シュテンガー、村上勝三、沼田一郎、坂井多穂子、中畑正志、神崎繁、土橋茂樹、竹下政孝、山内志朗、山口祐弘、ピエール= フランソワ・モロー、ドゥニ・カンブシュネル(掲載順)

訳者|translator

大野岳史、大西克智、稲垣諭、渡辺博之

 

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資料を見て考える ホロコーストの歴史―ヴァンゼー会議とナチス・ドイツのユダヤ人絶滅政策【横浜市立大学新叢書8】

資料を見て考える ホロコーストの歴史

ヴァンゼー会議とナチス・ドイツのユダヤ人絶滅政策

  • ヴァンゼー会議記念館(編著)/山根徹也・清水雅大(訳)/2015年11月
  • 2000円(本体)/A5判並製・296頁
  • 装丁:矢萩多聞

1942年にハイドリヒ、ミュラー、アイヒマンらナチ党幹部によって開催されたヴァンゼー会議。
そこではユダヤ人問題の「最終的解決」=絶滅政策が協議された。
ヴァンゼー会議記念館が発行する常設展示図録を訳出。豊富な写真・資料からホロコーストの全貌を伝える。
(ISBN 9784861104619)
日本図書館協会選定図書

◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞

目次|Inhaltsverzeichnis

1:はじめに―ある四人のホロコースト生存者の生涯
2:人種主義とユダヤ人敵視
3:ワイマール共和国における統合と反セム主義
4:1933年から1939年のドイツにおける人種主義政策とユダヤ人迫害
5:戦争と東部および南東部ヨーロッパでの民族虐殺
6:ドイツ占領下での人々の選択肢
7:ヨーロッパ・ユダヤ人の大量虐殺への道
8:会議に参加した諸官庁
9:ヴァンゼー会議
10:1945年以後の会議参加者と議事録コラム:ヴァンゼー会議会場となった邸宅と親衛隊保安部
11:強制移送
12:ゲットー
13:強制収容所・絶滅収容所
14:収容所における強制労働と死
15:現在に映る過去

訳者|Übersetzer

山根徹也(やまね・てつや)
横浜市立大学准教授。著書に『パンと民衆―19世紀プロイセンにおけるモラル・エコノミー』(山川出版社、2003年)、鴋澤歩編『ドイツ現代史探訪―社会・政治・経済』(共著、大阪大学出版会、2011年)、木村靖二ほか編『ドイツ史研究入門』(共著、山川出版社、2014年)など。

清水雅大(しみず・まさひろ)
横浜市立大学客員研究員。論文に「戦時期日本の対独文化事業政策方針」(『現代史研究』第58号、2012年)、「第二次大戦下の日独文化事業」(『世界史研究論叢』第3号、2013年)、翻訳にハルトムート・ケルブレ(永岑三千輝監訳)『冷戦と福祉国家―ヨーロッパ1945~89年』(共訳、日本経済評論社、2014年)がある。

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クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル

  • チャールズ・ディケンズ(著)/井原慶一郎(訳)/ソロモン・アイティンジ(挿絵)/2015年11月
  • 1500円(本体)・変形上製・260頁
  • 装丁:矢萩多聞

大人の読者のための『クリスマス・キャロル』
一年で一番楽しい日、クリスマス・イブ。
欲深い老人スクルージのもとに幽霊があらわれて……
炉端での幽霊話を念頭においた読みやすい語り口調で翻訳。
時代背景がよくわかる詳注と解説、
日本初紹介となるディケンズ公認のアメリカ版挿絵25点を加えた新訳決定版!
(ISBN 9784861104749)
日本図書館協会選定図書

★一部お読みいただけます→コチラ

★「日経新聞」に取り上げられました(2015/12/13)→「活字の海で」
★「鹿児島経済新聞」に取り上げられました(2015/12/16)→「鹿児島大学教授が新訳 大人のための「クリスマス・キャロル」出版、読書会も」
★「図書新聞」に書評が掲載されました。評者は高山宏氏です(2016/1/30)→「まさに今のための本

 

 

目次|indexes

Ⅰ マーレイの幽霊
Ⅱ 第一のクリスマスの精霊
Ⅲ 第二のクリスマスの精霊
Ⅳ 最後のクリスマスの精霊
Ⅴ これで万事終わり
訳者解説

著者|author

チャールズ・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens)
1812-1870。イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・ペイパーズ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。
代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

挿絵画家| illustrator

ソロモン・アイティンジ(Solomon Eytinge
1833-1905。アメリカの画家、イラストレーター。別名ソル・アイティンジ・ジュニア。
ニューヨークやボストンで発行された雑誌や文学作品の挿絵を多く手掛けた。

訳者| translator

井原慶一郎(いはら・けいいちろう)
1969年生まれ。鹿児島大学教授。専門は英文学、表象文化論。
著書に映画学叢書『映画とイデオロギー』(共著、ミネルヴァ書房、2015年)、訳書にアン・フリードバーグ著『ヴァーチャル・ウィンドウ/アルベルティからマイクロソフトまで』(共訳、産業図書、2012年)など。

Illustrator

 

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英語の名詞をきわめる―可算名詞と不可算名詞の使い分け

英語の名詞をきわめる

可算名詞と不可算名詞の使い分け

  • 小林悦雄(著)/2015年10月
  • 1800円(本体)・四六判並製・182頁
  • 装丁:長田年伸
  • 装画:おぐらきょうこ

fruitやwaterは「数えられない名詞」? a shamblesって何のこと?
英語学習者がつまづきがちな可算名詞と不可算名詞の使い分けをマスター!
理解から実用へのステップアップを目指す。
学習の合間にほっと一息つけるコラム付き。
(ISBN 9784861104701)

・『英語の名詞をきわめる』補遺

 

目次|indexes

はじめに
第1章 可算名詞と不可算名詞
第2章 可算名詞と不可算名詞の境界
第3章 外国語学習のための知識
第4章 冠詞と数
第5章 さまざまな名詞の種類
おわりに

 

著者|author

小林悦雄(こばやし・えつお)
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。専門は英語学・言語学・英語教育学。高校、短大教師を経て現職。
著書に Japanese Learnersof English and Tense Problems(LiberPress、1997 年、英文)、Quest EnglishCourse 1, 2(尚学図書、1998-1999 年、高校教科書、共著)がある。

 

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英語と開発―グローバル化時代の言語政策と教育

英語と開発

グローバル化時代の言語政策と教育

  • エリザベス・J・ アーリング、フィリップ・サージェント(編著)/
    松原好次(監訳)/2015年9月
  • 3500円(本体)・A5判並製・354頁
  • 装丁:難波園子

「英語」にひそむ政治性・権力性を問う
英語教育の世界的な普及は貧困からの脱却や識字率向上に寄与している反面、格差の拡大・再生産や多様性の排除などをもたらしている。
その実態を、アフリカやアジアを例に取り上げ多角的かつ批判的に考察する。
(ISBN 9784861104718)

NPO法人地球ことば村ウェブサイトで紹介されました。

2刷出来!

目次|indexes

第1章    英語・開発・教育―3者の緊張関係を特定する(松原好次)
第2章    英語と開発の政治経済学―開発途上国における英語対国家語/ローカル言語(柿原武史)
第3章    アフリカにおける言語政策と開発の政治的展望(福島知枝子)
第4章    バングラデシュにおける「国際開発のための言語」としての英語に対する草の根レベルの市民意識(野沢恵美子・田中富士美)
第5章    社会・経済的開発と英語による教育・試験制度との関係―サハラ以南アフリカにおけるケース・スタディ(山本忠行)
第6章    英語の能力は発展の鍵なのか?―コミュニケーション能力獲得を手助けする教師への支援の在り方(中川洋子・伊東弥香)
第7章    リンガフランカとしての英語使用による地域の「声」構築―異文化間の開発に関する談話の研究(原隆幸・杉野俊子)
第8章    ウガンダにおけるデジタル・リテラシー、HIV/エイズ情報と英語学習者(井上恵子・カレイラ松崎順子)
第9章    シンガポールにおける言語政策―シングリッシュ、国家開発、グローバリゼーション(江田優子)
第10章    英語、科学論文の出版、そしてグローバル知識経済への参入(中尾正史)
第11章    経済開発における言語―英語は特別なのか、そして言語分裂は悪いことなのか(樋口謙一郎)

( )内は訳者

編著者|author and editor

エリザベス・J・ アーリング(Elizabeth J. Erling)
オープン・ユニバーシティ(英国)国際教員養成学部講師。
フィリップ・サージェント(Philip Seargeant)
オープン・ユニバーシティ(英国)言語コミュニケーションセンター上級講師。

監訳者|supervisor of translation

松原好次(まつばら・こうじ)
元電気通信大学教授。専門は言語社会学。
『大地にしがみつけ』(訳書、春風社、2002年)、『言語と貧困』(共編著、明石書店、2012年)などがある。

訳者| translators

松原好次、柿原武史、福島知枝子、野沢恵美子、田中富士美、山本忠行、中川洋子、伊東弥香、原隆幸、杉野俊子、井上恵子、カレイラ松崎順子、江田優子、中尾正史、樋口謙一郎(訳出順)

 

 

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父のアルバム

父のアルバム

  • 田中典子(編)・伊藤 巖(写真・文)/2015年9月
  • 1800円(本体)A5判上製・146頁(写真枚数60枚)
  • 装丁:長田年伸

愛された記憶は、その後さまざまな困難に出遭った時、大きな力になってくれた。
娘の成長を写真と文で綴ったアルバム。
そこに残された家族の断片は、懐かしい「昭和の家族」を映し出す。
今より「不便」だが不便とも思わなかった時代のささやかな記録が、大切な何かを教えてくれる。
(ISBN 9784861104671)

 

編者|editor

田中典子(たなか・のりこ)
昭和29年、東京生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了(英文学)。ランカスター大学博士課程修了(言語学、Ph.D.)。現在、清泉女子大学教授

写真・文|photographer&author

伊藤巖( いとう・いわお)
大正8年、東京生まれ。昭和16年、早稲田大学商学部卒。昭和17年、日本鋼管株式会社入社。昭和28年、34歳で結婚、翌年典子誕生。61歳で退職。82 歳没。

 

 

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実践と感情―開発人類学の新展開

実践と感情

開発人類学の新展開

  • 関根久雄(編著)/2015年9月
  • 3500円(本体)四六判並製・386頁
  • 装丁:長田年伸

感情から開発を考える
パラグアイ、チリ、チュニジア…。途上国における開発関係者たちの「感情」は時に、理性的な判断を鈍らせ開発を阻害する。
「感情」を切り口にした豊富なフィールドワークから、開発実務者と現地住民のリアルに迫る。
(ISBN 9784861104695)

 

目次|indexes

はじめに
第Ⅰ部 開発実践における人々の感情
第1章 共感と合理―南スラウェシ農村の灌漑管理における水番マンドロ・ジェネの事例より【小國和子】
第2章 心とソーシャル・キャピタル―中米シャーガス病対策からの考察【上田直子】
第3章  怒りを「管理」する―ソロモン諸島における開発実践と感情経験【関根久雄】
第4章  オーナーシップ論再考―農村開発における妬みと嫉妬【鈴木紀】
第Ⅱ部 フィールドワーカーあるいは開発実務者と感情
第5章  居心地の悪さへの対処―開発実践への示唆【井上真】
第6章  村入りで感情的になる―現地調査の流儀をめぐって【縄田浩志】
第7章  スラム観光の実施をめぐる感情的葛藤―チリ・サンチャゴ市の事例から【内藤順子】
第8章  連帯から分裂、そしてコミュニティの再統合に向けて―パラグアイ農村部における生活改善プロジェクトと学校建設支援を事例として【藤掛洋子】
第9章  感情と信頼関係―青年海外協力隊の事例より【白川千尋】
第10章 「冷たい語り」を超えて―人類学者の感情の対象としてのODA人材【佐藤峰】
第Ⅲ部 国家の開発・近代化と住民感情
第11章  チュニジア政府開発政策と革命後のオアシス農地紛争―開発・感情・論理をめぐる一考察【鷹木恵子】
第12章 ブータン幸福論を「語る側」と「語られる側」の隔たり―人は「自分の必要に従って今ここで生きている」【真崎克彦】
おわりに

 

編者|editor

関根久雄(せきね・ひさお)
筑波大学人文社会系教授。著書に『地域的近代を生きるソロモン諸島―紛争・開発・「自律的依存」』(筑波大学出版会、2015年)、『開発と向き合う人びと―ソロモン諸島における「開発」概念とリーダーシップ』(東洋出版、2001年)など。

 

 

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エコ・ファンタジー―環境への感度を拡張するために

エコ・ファンタジー環境への感度を拡張するために

環境への感度を拡張するために

  • 山田利明・河本英夫(編著)/2015年9月
  • 3500円(本体)A5判並製・320 頁
  • 装丁:矢萩多聞

もっと、感じよう
スケールが大きくて捉えにくい「環境」と、個人の生活感覚とのギャップは、どのように埋められるのか。
食料自給率、生物多様性、南方熊楠など、多彩な視点から問い、想像力を押し広げる刺激的論集。
(ISBN 9784861104688)

 

目次|indexes

Ⅰ 環境への思い
1 ファンタスティックな環境【岩崎大】
2 触覚性環境【河本英夫】
3 食料自給率【山田利明】
4 レジリエントな自然共生社会に向けた生態系の活用【武内和彦】
Ⅱ 一歩後退二歩前進
5 非合理の合理性【住明正】
6 ケンムン広場:生物多様性モニタリング研究における保全生態学と情報学の協働【鷲谷いづみ・安川雅紀・喜連川優】
7 消費者が関与する海のサステナビリティー:水産物エコラベルのポテンシャル【八木信行】
8 宇宙と環境とファンタジー【石崎恵子】
9 マヌカン・レクチャーとフレッシュな生命【池上高志】
Ⅲ 文化的環境
10 初期日本哲学における「自然」【相楽勉】
11 南方熊楠・説話研究と生態学の夢想【田村義也】
12 大正詩人の自然観:根を張り枝を揺らす神経の木々【横打理奈】
13 城外に詠う詩人:中国の山水田園詩【坂井多穂子】
14 潜在的人類を探索するワークショップ【安斎利洋】
15 エクササイズとしての無為自然【野村英登】
Ⅳ 障碍者・高齢者・避難者の環境
16 22世紀身体論:哲学的身体論はどのような夢をみるのか【稲垣諭】
17 移動・移用についての小論:フレッシュな生命【日野原圭】
18 カップリング(対化)をとおしての身体環境の生成【山口一郎】
19 高齢者・障碍者の能力を拡張する環境とは【月成亮輔】
20 障碍者の環境【池田由美】

編者|editors

山田利明(やまだ・としあき)
東洋大学文学部東洋思想文化学科教授。中国哲学、道教儀礼研究。著書に『六朝道教儀礼の研究』(東方書店)、『道教事典』(編著、平河出版社)など。
河本英夫(かわもと・ひでお)
東洋大学文学部哲学科教授。科学哲学、システム論。著書に『システム現象学』(新曜社)、『臨床するオートポイエーシス』(青土社)など。

 

 

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「女の子」という運動―ワイマール共和国末期のモダンガール

「女の子」という運動

ワイマール共和国末期のモダンガール

  • 田丸理砂(著)/2015年8月
  • 3000円(本体)/四六判上製・324頁
  • 装丁:矢萩多聞

第二次世界大戦前のベルリンに登場した「新しい女」とは?
第二次世界大戦前のドイツでは、OLも女学生もレヴューダンサーも「女の子」(Mädchen)とよばれていた。
マスメディアの発展とともに登場した女性作家たちの作品を読み解くことで、その女性像の虚実を探る。
(ISBN 9784861104435)

女性と女性の活動をつなぐポータルサイトWANでも紹介されました。

『週刊読書人』(2015年10月16日)に書評が掲載されました。
評者は小玉美意子先生(武蔵大学名誉教授)です。

目次より|Inhaltsverzeichnis

序「女の子」をめぐる冒険
Ⅰベルリンのモダンガール
第1章ベルリンのモダンガール―女性ホワイトカラーと文学
Ⅱモダンガールとマスメディア
第2章ベストセラー作家ヴィッキィ・バウムと小説『化学専攻生ヘレーネ・ヴィルフュア』
第3章ガブリエレ・テルギットのベルリン小説『ケーゼビア、クアフュルステンダムを征服する』
Ⅲ「モダンガール」と書くこと
第4章「女の子」であることの可能性―イルムガルト・コインの『ギルギ―わたしたちのひとり』
第5章モダンガールと書くこと―アニタ・ルースの『紳士はブロンドがお好き』とイルムガルト・コインの『偽絹の女の子』をめぐって
第6章タイトルとジェンダー―『インゴルシュタット出身のマリールイーゼ・フライサーの物語』
第7章「女の子」というメルヘン―『インゴルシュタット出身のマリールイーゼ・フライサーの一ポンドのオレンジと九つの他の物語』と作品集『悪だくみ』について
第8章「女の子」からの脱出―マリールイーゼ・フライサーの長編小説『小麦売りのフリーダ・ガイアー』

著者|Autor

田丸理砂(たまる・りさ)
1963年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。専攻はドイツ文学、ジェンダー論。
著書に、『ベルリンのモダンガール―1920年代を駆け抜けた女たち』(編著、2004年、三修社)、『ドイツ文化を担った女性たち―その活躍の軌跡』(共著、2008年、鳥影社)、『髪を切ってベルリンを駆ける!―ワイマール共和国のモダンガール』(フェリス女学院大学、2010年)など。

ブログ「わたしの女友だち、ドイツ語の本、日本語の本

 

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途上と目的地―スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

途上と目的地

スペイン・サンティアゴ徒歩巡礼路 旅の民族誌

  • 土井清美(著)/2015年8月
  • 4000円(本体)四六判上製・340 頁+カラースナップショット4頁
  • 装丁:矢萩多聞

何を求め人は巡礼路を歩くのか?
歩くことと、それによってもたらされる周囲の諸物との物質的・感覚的な相互作用を、
長期かつ長距離にわたる緻密なフィールドワークによって生き生きと描きだす。
目的地にいたるまでの経験そのものに焦点をあてる、あらたな人類学の試み。
(ISBN 9784861104664)

 

目次|indexes

序章 理論的背景
第1章 サンティアゴ巡礼概要
第2章 巡礼者の一日
第3章 途上と目的地―苦痛と快
第4章 ウォークスケープ
第5章 遠近感とリズム
第6章 ホーム
終章 結論にかえて

著者|author

土井清美(どい・きよみ)
1976年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。株式会社日本交通公社勤務を経て、サセックス大学大学院修士課程修了、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、青山学院女子短期大学ほか兼任講師。共著に『聖地巡礼ツーリズム』(2012年、弘文堂)、主な論文にOnto emerging ground: Anticlimactic movement on the Camino de Santiago de Compostela(2011年、TOURISM – An International Interdisciplinary Journal)など。

 

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