つながりの民族誌―中国摩梭人の母系社会における「共生」への模索

つながりの民族誌

中国摩梭人の母系社会における「共生」への模索

  • 金縄初美(著)/2016年2月
  • 5000円(本体)・A5判上製・472頁
  • 装丁:長田年伸

「走婚」と呼ばれる「妻問い婚」を今なお維持している中国少数民族・摩梭(モソ)人。「共生」という視点から社会と人々の意識の変化をいきいきと捉え、母系社会構造の全体像を綿密に探った民族誌!
(ISBN 9784861104879)

目次|indexes

序章  母系社会のいま
第1 章 雲南省と調査地の概要
第2 章 婚姻と家族形態
第3 章 宗教活動
第4 章 神話と祭儀
第5 章 異文化受容の現状
第6 章 民族意識の形成と変化
終章  母系社会のこれから

 

著者|author

金縄初美(かねなわ・はつみ)
西南学院大学教授。専門は文化人類学・民俗学。中国少数民族の文化と変容や少数民族文化の保存活動などを研究テーマとしている。

 

 

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フィリップ・ラーキン―愛と詩の生涯

フィリップ・ラーキン

愛と詩の生涯

  • 高野正夫(著)/2016年3月
  • 3200円(本体)・四六判上製・292頁
  • 装丁:矢萩多聞

「英国の最も偉大な戦後の詩人」の想像力の源泉は何だったのか。
奔放な女性関係、ピーターラビットへの偏愛、イェイツからの影響……
これまでにない視点から詩人ラーキンの姿を明らかにする。
(ISBN 9784861104770)

目次|indexes

1 人生と自己愛
2 交際と社会、批評と詩との関わり
3 結婚と妻
4 『北航船』に見られるW・B・イェイツの影響
5 詩人と亡霊との関わり
6 「気高い生者」と「気高い死者」
7 ラーキン没後のイギリス演劇界に見られる関心と評価
8 悲しい家とモニカ・ジョーンズ
9 ナーサリーライムとの関わり
10 モニカ・ジョーンズへの手紙に見られるピーターラビットへの愛着
11 「おとぎ話」と「もしも彼女が」に見られるナーサリーライムの要素

 

著者|author

高野正夫(たかの・まさお)
駒澤大学大学院博士課程満期修了。現在、駒澤大学文学部教授。著書に『感性の宴―キーツ、ワーズワス、ブレイク』(篠崎書林)、『フィリップ・ラーキンの世界―「言葉よりも」愛を』(国文社)、共訳書にノースロップ・フライ『同一性の寓話』(法政大学出版局)などがある。

 

 

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徂徠と崑崙

徂徠と崑崙

  • 末木恭彦(著)/2016年3月
  • 3500円(本体)・四六判上製・252頁
  • 装丁:桂川潤

江戸時代を代表する儒学者・荻生徂徠の学問とは?
儒学の紹介・祖述にとどまらず独自の儒学を構成し、後代に多大な影響を与えた徂徠と、弟子の一人である山井崑崙。二人の思想を対比的に捉えその核心に迫る。
(ISBN 9784861104947)

目次|indexes

1 荻生徂徠の論語観
2 荻生徂徠の聖人観―孔子聖人考
3 荻生徂徠の「学」解釈
4 『七経孟子考文』攷
5 山井崑崙の尚古思想
6 荻生徂徠の漢字認識
7 『七経孟子考文』凡例の考察
8 『論語徴』の君子像

 

 

著者|author

末木恭彦(すえき・やすひこ)
1952年生まれ。東京大学大学院中国哲学専門課程博士課程退学(所定単位修得)。東海大学教授を経て、現在駒澤大学総合教育研究部文化学部門教授。

 

 

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霊媒のいる街―北タイ、チェンマイの宗教復興

霊媒のいる街

北タイ、チェンマイの宗教復興

  • 福浦一男(著)/2016年3月
  • 4000円(本体)・A5 判上製・288 頁
  • 装丁:長田年伸

変化する現代北タイ社会における霊媒の役割
近代化の進む北タイ、チェンマイでは、伝統的な民間宗教である霊媒術が変容している。
人々は何を求め霊媒のもとへ通うのか。何のために霊媒たちは日々集まり、儀礼を行い、踊るのか。
詳細なフィールドワークにより、現代社会における民間宗教の役割を明らかにする。
(ISBN 9784861104893)

目次|indexes

まえがき
序章 タイの宗教と社会変動
第1章 チェンマイ、精霊信仰、霊媒術
第2章 霊媒術のセアンス―民間宗教の適応力
第3章 霊媒集団とその儀礼(1)―「インドラ神の柱」崇拝と年中行事儀礼
第4章 霊媒集団とその儀礼(2)―霊媒集団儀礼
第5章 母系祖霊崇拝儀礼「ピー・メン」と霊媒集団儀礼―二種類の集団憑依儀礼
第6章 「三人の王」崇拝儀礼―新たな集団儀礼の創造とフォーマルな霊媒集団の希求
終章 宗教実践の創造性とエイジェンシー
あとがき
参考・引用文献

 

著者|author

福浦一男(ふくうら・かずお)
1967年生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学
研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専攻は
比較社会学・文化人類学。

 

 

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先生、NPOって儲かりますか?―若者たちが地元で賢く生きる方法

先生、NPOって儲かりますか?

若者たちが地元で賢く生きる方法

  • 渡辺豊博(著)/2016年2月
  • 1389円(本体)・四六判並製・238頁
  • 装丁:南伸坊

NPOって非営利じゃないの? 地方にはビジネスチャンスがあるっていうけどホント?
NPOの伝道師、「三島のジャンボさん」がお届けする、楽しく学べるNPOビジネス&地方創生論!
(ISBN 9784861104800)

 

目次|indexes

第一章 グラウンドワーク三島の23年の実績から
ボランティア活動は自分のためにやっている、「水の都・三島」の環境再生…など
第二章 NPOビジネスへの挑戦
企業はキャリアアップの夢舞台か?、イギリスの社会的企業の先進性…など
第三章 グラウンドワーク三島の新たな経営戦略とは
行政からの補助金・交付金の確保、グラウンドワーク三島による街中カフェビジネスのモデル…など
第四章 若者たちへ:君たちは何のために生きていくのか
自分の故郷には可能性と未来がある、被害者意識では社会は変わらない…など

著者|author

渡辺豊博(わたなべ・とよひろ)
1950 年生まれ。東京農工大学農学部卒業。1973 年、静岡県庁入庁、2008 年から都留文科大学教授。市民・NPO・企業・行政が協働して環境づくりを進める運動、グラウンドワークを日本で最初に故郷の三島市で始める。著書に『失敗しないNPO―グラウンドワーク三島の20年とイギリスに学ぶ』(春風社、2013)、『富士山の光と影―傷だらけの山・富士山を、日本人は救えるのか!?』(清流出版、2014)など。
身長183cm、体重100kg 超の巨漢から、「ジャンボさん」の愛称で親しまれる。環境保全活動の合言葉は「右手にスコップ・左手に缶ビール」。

 

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ケニアへかけた虹の橋―30年の国際ボランティア活動

ケニアへかけた虹の橋

30年の国際ボランティア活動

  • NPO 法人「少年ケニヤの友」(編)/2016年2月
  • 1833円(本体)・四六判並製・286頁
  • 装丁・レイアウト:たけなみゆうこ

アフリカの子供たちを救え! 30年にわたる国際ボランティア活動の軌跡
組織立ち上げから運営にまつわるユニークなエピソードを紹介。
孤児院支援、医療検診、奨学金創設、洋裁指導、チャリティコンサート、「かまど」設置などの実践例のほか、国内でできる支援事例も掲載。NGO・NPO活動のヒント満載!
(ISBN 9784861104855)

日本図書館協会選定図書

目次|indexes

第1章 アフリカに魅せられて
第2章 NGO「少年ケニヤの友」を立ち上げる
第3章 孤児院を支援する
第4章 教育の灯りをともす
第5章 エイズ孤児をこれ以上増やさない
第6章 アフリカから環境を考える
第7章 日本の伝統文化を活かす
第8章 日本の中でできること

編者|editor

NPO 法人「少年ケニヤの友」
1985 年、岸田信高、岸田袈裟、松本めぐみ、八木宏子の4 人が発起人となりNGOを設立。
2004 年には、特定非営利活動法人として認証を得て、活動を大きく展開し、孤児およびエイズ孤児や、西ケニア地方の住民へ草の根レベルで様々な支援活動を行う。

 

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ペーター・フーヘル―現代詩への軌跡

ペーター・フーヘル

現代詩への軌跡

  • 土屋洋二(著)/2016年2月
  • 3200円(本体)・四六判上製・404頁
  • 装丁:長田年伸

ナチス・ドイツ、ベルリンの壁、表現主義論争…現代ドイツを代表する詩人、その生涯を描いた初の本格的評伝!
追憶の抒情的自然詩は、ナチスの政治的抑圧やドイツ分断の悲劇により、いかなる変貌を遂げたのか。
激動の20 世紀ドイツの社会的・思想的背景のなかでフーヘルの作品を評価する。
(ISBN 9784861104817)

ペーター・フーヘル (Peter Huchel 1903-1981)
ベルリン生まれ。1925年より詩作活動を始めたが、ナチス時代に沈黙。
感受性の豊かな内面性の深い自然詩は、現代ドイツを代表する詩といわれている。
『詩集』(1948年) で国家賞受賞。他の作品に詩集『国道、国道』(1963年) 等がある。

日本図書館協会選定図書
「図書新聞」(2016/6/18号)に書評が掲載されました→「詩に関心をもつすべての人々に一読を勧めたい」(関口裕昭氏・明治大学教授)

目次|indexes

はじめに
第1章 幻の処女詩集

鮮やかなデビュー、資質の発見、故郷 マルク・ブランデンブルク
第2章 『詩集』
「少年の池」、ヨーロッパ悲しき1930年、白い鴉たち、敗戦と冷戦の間、「星の簗」…など
第3章 第二詩集『国道 国道』
『意味と形式』の出発、年代記「掟」、「献呈 エルンスト・ブロッホのために」、自然詩を起点に…など
第4章 それから
ベルリン、別れ
おわりに

著者|author

土屋洋二 ( つちや・ようじ)
1945 年、静岡県生まれ。京都大学大学院ドイツ語ドイツ文学専攻修了。愛知大学文学部教授。
主な翻訳に、ゲルハルト・シェーンべルナー編著『新版 黄色い星―ヨーロッパのユダヤ人迫害 1933‐1945』(共訳、松柏社、2004)などがある。

 

 

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思想家としての石橋湛山—人と時代

思想家としての石橋湛山

人と時代

  • 山口 正(著)/2015年12月
  • 3000円(本体)・四六判上製・414頁
  • 装丁:長田年伸

混迷の現代においてこそ省みられるべき、徹底した〈実践的自由思想家〉の全貌
『石橋湛山全集』の出版に携わり、湛山の多面性と東洋経済新報社史に精通する第一人者が論じる26編。
増田弘氏(石橋湛山研究学会会長)推薦!
「湛山の実像が「真実は細部に宿る」との信条をもって生き生きと描かれた好著」
(ISBN 9784861104725)
日本図書館協会選定図書

◆讀賣新聞(2016年1月17日)に書評が掲載されました。
評者は納富信留先生(慶應義塾大学文学部教授)です。
「日本が誇る哲人政治家」

◆「週刊東洋経済」(2016年2月20日)に紹介されました。

◆『自由思想』(2016年2月/第140号)に書評が掲載されました。
評者は浅川保氏(山梨平和ミュージアム―石橋湛山記念館理事長)です。
「『石橋湛山全集』編集者による、湛山研究の労作」

目次|indexes

はしがき
序章 石橋湛山の生涯
I 大正デモクラシーの思想的先導者
1    石橋湛山の「哲人政治」論
2    田中王堂の哲人主義
3    島村抱月の死と松井須磨子の自殺
4    石橋湛山と与謝野晶子
Ⅱ 「非帝国主義日本」の構想者
1    石橋湛山の大日本主義放棄論(異本)と三浦銕太郎の朝鮮自治論
①石橋湛山「日本は大日本主義を放棄す可し」
②三浦銕太郎「朝鮮に自治を与えよ」
2    石橋湛山の岩波茂雄への手紙
3    横手での石橋湛山と東洋経済
4    「婦選獲得同盟」七〇周年と石橋湛山
Ⅲ 激動する二〇世紀世界の洞察者
1    J・M・ケインズと石橋湛山
2    石橋湛山とケインズ(座談会)
3    ヒュー・バイアス『敵国日本』と「石橋=バイアス交驩報告」
4    英文誌の協力者シェーラー博士
Ⅳ 石橋湛山の思想とその評価
1    石橋湛山の自由主義とその歴史的評価
2    石橋湛山の真実とは
3   九条擁護論者、石橋湛山の平和思想
Ⅴ 石橋湛山研究の中から―書評と紹介
1    筒井清忠著『石橋湛山―一自由主義政治家の軌跡』
2    Liberalism in Modern Japan―Ishibashi Tanzan and His Teachers,1905-1960―, by Sharon H. Nolte(シャロン・ノルティ著『近代日本のリベラリズム―石橋湛山とその先師たち、一九〇五―一九六〇』)
3    姜克実著『石橋湛山の思想史的研究』
4    松尾尊兊著『民本主義と帝国主義』
5    川越良明著『横手時代の石橋湛山』
6    高橋哲哉著『靖国問題』
7    浅川保著『偉大な言論人・石橋湛山』
8    『石橋湛山全集』再刊と新第一六巻(補巻)について
付    松尾尊兊先生を憶う
終章 「現代を問う」思想家としての石橋湛山
初出一覧
あとがき
索引

 

著者|author

山口正(やまぐち・ただし)
1933 年、鳥取県生まれ。東京教育大学(現筑波大学)文学部哲学科卒業。1962 年、東洋経済新報社に入社後、石橋湛山全集編集部、東洋経済新報社百年史編纂室長等を経て1993 年退社。1997 年、石橋湛山記念財団評議員となり、機関誌『自由思想』編集に協力、現在に至る。

 

 

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T・S・エリオットの詩を解読する

T・S・エリオットの詩を解読する

  • 滝沢 博(著)/2015年12月
  • 2200円(本体)・四六判並製・172頁
  • 装丁:桂川潤

没後50年、エリオット作品を独自の観点から再考する
重層的な表現にこめられた精巧な仕掛けを“暗号”のように解読。
様々な角度から妥当性の高い読みを選び出す作業によって、新しいエリオット像が浮かびあがる。
(ISBN 9784861104763)

 

目次|indexes

第一部 解読の核心
第一章 Bliss stirred in B. Russell’s―「ゲロンチョン」
第二章 ナウシカはどこにいる―「直立するスウィーニー」
第二部 反ユダヤ主義と反金融資本主義
第三章 「ブライスタインの流儀」とは何か―「ベデカーを持ったバーバンク:葉巻を咥えたブライスタイン」
第四章 第二連の謎―「料理用卵」第三部 二つのスウィーニー詩
第五章 頭文字s とp の意味するもの―「エリオット氏の日曜朝のお勤め」
第六章 重層的な場面―「ナイチンゲールに囲まれたスウィーニー」
おわりに― 作者の意図を読む
あとがき

 

著者|author

滝沢博(たきざわ・ひろし)
1961 年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。論文に「労働党政権誕生とT・S・エリオット」「T・S・エリオットと優生学」「なぜエリオットはローマ・カトリックにならなかったのか」など。

 

 

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姿を変えたキリスト―みなし子を育てたシスターたち

姿を変えたキリスト

みなし子を育てたシスターたち

  • 菊地章太(著)/2015年12月
  • 2200円(本体)・四六判上製・244頁
  • 装丁:桂川潤

「福祉」の原点を「宗教」に見いだす感動のドキュメンタリー
キリスト教が日本にもたらされて以来、「もっとも小さな人々」=子ども達を救うことに尽力してきたシスターたち。彼女たちの奮闘の足跡を横浜、神戸、岡山、長崎、天草の地域からたどる。
(ISBN 9784861104756)

 

目次|indexes

第一部 種を蒔く
第一章 キリスト教と孤児救済とのつながり
第二章 キリシタン時代にたがやされた土壌
第二部 種が芽吹く
第一章 横浜 ― 修道女会による活動のはじまり
第二章 神戸 ― 四人のフランス人シスターの奮闘
第三章 岡山 ― プロテスタント信者による活動の展開
第四章 長崎 ― 女部屋をきずいたキリシタンの末裔
第五章 天草 ― 西海のはての子部屋から
あとがき
引用文献
人名索引

 

著者|author

菊地章太(きくち・のりたか)
東洋大学教授。筑波大学卒業後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院留学。著書に『奇跡の泉へ』(サンパウロ)、『ユダヤ教 キリスト教 イスラーム』、『葬儀と日本人』(いずれも、ちくま新書)、『悪魔という救い』(朝日新書)、『日本人とキリスト教の奇妙な関係』(角川新書)、『魔女とほうきと黒い猫』(角川ソフィア文庫)ほか多数。

 

 

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