民話の森の歩きかた

民話の森の歩きかた

  • 樋口淳/2011年5月
  • 2381円(本体)/四六判並製・344頁
  • 装丁:後藤葉子/装画:にしざかひろみ

シンデレラは日本にもいる? 赤ずきんはドイツ人、それともフランス人? 青ひげはジャンヌ・ダルクの心の友? 長靴をはいた猫の仕掛けた罠は? 眠れる森の美女のお肌のひみつとは? 世界中で語りつがれる5つの物語を読み解く。
(ISBN 9784861102738)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

第Ⅰ章 シャルル・ペローとヴェルサイユの民話
第Ⅱ章 世界の民話「シンデレラ」
第Ⅲ章 ペローとグリムの赤ずきん
第Ⅳ章 「赤ずきん」と「ヘンゼルとグレーテル」
第Ⅴ章 青ひげとジル・ド・レ
第Ⅵ章 「長靴をはいた猫」の政治学
第Ⅶ章 つごうのよすぎる「いばら姫」
第Ⅷ章 民話の語りとその資料

著者|author

樋口淳(ひぐち・あつし)
専修大学文学部人文・ジャーナリズム学科教授。ベルギー・ルーヴァン大学卒業後、フランス・日本をはじめ各国の民話や民俗の研究に取り組む。著書に『フランスをつくった王』(悠書館)、訳書に『ヨーロッパの民族学』『フランスの民族学』(白水社)、編訳書に『フランス民話の世界』(白水社)、編著書に『ガイドブック世界の民話』(講談社)、『越後松代の民話』(国土社)などがある。日本民話の会運営委員をつとめるかたわら、日本民話データベース作成委員会を組織し、民話記録のデータベース化に取り組んでいる。

 

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詩集 貘のマラソン

詩集 貘のマラソン

  • いとうのぼる/2011年4月
  • 1300円(本体)/四六判並製・120頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:宇田川民生

生のときが澄み、したたる言葉が詩となる。ゆたかなときへ誘う詩群。
(ISBN 9784861102707)

「秋田さきがけ」(2011年4月24日)に書評記事が掲載されました。

目次|indexs


見えないもの


貘の遠吠え
君の残したもの
いじめにあう君へ
親と居ない安全
流派…自己流
土と僕と不揃い野菜
……他多数

著者|author

いとう・のぼる
日本詩人連盟会員。1945年生まれ。秋田県出身。
民間企業に勤務のかたわら、サトウハチロー「木曜手帖」で詩を学ぶ。
作詩を田口徹・嶋ただし他に提供。田口徹・本間ゆかり他が歌う。
詩集『貘のマラソン』は『貘の昼寝』『貘の散歩』に続き貘シリーズ三作目。

 

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先生、いのちのことを教えて―引き揚げから養護教諭へ

先生、いのちのことを教えて

引き揚げから養護教諭へ

  • 引地ユリ/2011年4月
  • 952円(本体)/四六判上製・272頁
  • 装丁:毛利一枝

養護教諭33年間の根底を支えたもの。子どもたちの声にならぬ声を聞きとどけ、多大な反響を巻き起こしたユニークな教育の原点はここにあった! 性教育の根底を支えた壮絶な半生を初めて明かす。
(ISBN 9784861102691)

目次|indexs

第一部
敗戦/機銃掃射/生きることは食べること/イワン先生/舌を噛み切って死ね/小指を切り落とす/命びろい/お粗末な医療/ダモイ
第二部
死んだ子供の顔を描く/生きる目的/この責任は誰にある?/子宮が壊れる/月給二一〇〇円/勉強する人間/新記録/看護婦国家試験/勘/岐路/おとなしそうな男/保健委員は頭がよくなる/いのちの性教育/勤勉、正直、感謝/脳は二〇年かけてつくられる

著者|author

引地ユリ(ひきち・ゆり
子どもの心と性のアドバイザー。横浜市立保土ヶ谷中学校、横浜市立西谷中学校、横浜市立いずみ野中学校にて33年間、養護教諭を勤めた。その指導法は、父母や教師から熱烈な支持を受け、退職後の現在も年に100回以上の講演で全国各地を飛び回っている。

 

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インターネット文化の諸相―グローバリゼーションを生きぬく知的戦略

インターネット文化の諸相

グローバリゼーションを生きぬく知的戦略

  • 若林一平/2011年4月
  • 3333円(本体)/四六判上製・272頁
  • 装丁:米谷豪

ネットを生みだしたアメリカの核戦略、ユビキタスコンピュータによる監視問題、水素燃料の登場で情報産業化するエネルギー産業……。身近な事例から海外事情までを取り上げ、ネット社会における日本のあるべき姿を提示する。
(ISBN 9784861102677)

目次|indexs

第Ⅰ部 文化という暴力
1 液晶と人間 溶解する現実と虚構の境界
2 技術と暴力 穏やかさのもつ危うさ
3 恐怖と対話 インターネットの誕生と進化の軌跡
4 朝鮮と広島 リトルボーイからサイバーウォーへ
第Ⅱ部 文化としての戦争
5 市民と武装 自由をわれらに
6 帝国と電脳 苦悩するユビキタスの世界
7 遊技と諜報 オタクの政治学
8 記憶と戦争 過去に学ばないという病
第Ⅲ部 市場をつくる文化
9 余暇と消費 中産階級が支えるモールの文化
10 株価と検索 経済戦争の新しい展開
11 広告と地球 再定義される市場
12 歴史と企業 モスクワより愛をこめて
第Ⅳ部 地球をつくる文化
13 大陸と日本 世界史をつくったモンゴル
14 資源と欲望 地球を食う満足の文化
15 鉄道と帝国 後藤新平からジョージ・W・ブッシュまで
16 水素と梅棹 ウェブの未来の行方
第Ⅴ部 知の革命
17 体制と風刺 笑う哲学
18 教育と電子 宮大工と棋士の憂鬱
19 知識と言葉 知の組織化は未踏の世界へ
20 公衆と自立 未完の革命
第Ⅵ部 たくらみとしての文化
21 文化と戦略 最終章

著者|author

若林一平(わかばやし・いっぺい
1941年北海道札幌生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。文教大学湘南総合研究所所長、日本国際文化学会常任理事。著書に『文化としての個人電脳入門』(朝倉書店)、『サイバースペースファンタジー』(テクノ)など。

 

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石貨の島へ―ヤップの教育今昔

石貨の島へ

ヤップの教育今昔

  • 田中忠/2011年4月
  • 1500円(本体)/四六判並製・270頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:有賀忍

日比谷公園の一隅の石貨をご存知ですか? 「勇気とロマンの島」に憧れながら教育の本質を模索する小学校教師による南の島探訪記。芦田恵之助、土方久功、中島敦、矢内原忠雄、田中準一らが取り組んだヤップの教育とは?
(ISBN 9784861102653)

目次|indexs

第1章 いざヤップへ
第2章 ヤップ島 戦前の教育
第3章 ヤップへの訪問者
第4章 60年後
第5章 ヤップ島 現代の教育

著者|author

田中忠(たなか・ただし)
1973年8月生まれ。
横浜国立大学で障害児教育について学んだ後、神奈川県川崎市立小学校に勤務。
現在、川崎市立坂戸小学校教諭。
2008年8月、ヤップ島に初来島。
大橋旦氏と出会い、その生き方に感銘をうける。大橋氏のような地球規模から地域規模まで、たくましく生きる「市民の教育」(citizenship education)の充実を目指し、日々奮闘している。

 

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ドアの映画史―細部からの見方、技法のリテラシー

ドアの映画史

細部からの見方、技法のリテラシー

  • 吉田眸/2011年4月
  • 1800円(本体)/四六判並製・278頁
  • 装丁:後藤葉子

ドアは内開きか、外開きか? 気づかないほどさりげない細部の演出や技法に、映画を読み解く鍵がある。成瀬巳喜男、黒澤明、小津安二郎、ヒッチコック、ヴェンダース、キアロスタミ…。ストーリー中心主義を超え、映画の魔法に迫る。
(ISBN 9784861102646)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

第1章 扉と映画、映画への扉
第2章 追いかけ映画を追いかける
第3章 表情の奥、映画の顔
第4章 眼の力(あるいは無力)、視線で繋ぐ映画
第5章 新たに「語る」ための長回し
第6章 パノラマ空間と映画時間
第7章 パンの衝撃、衝撃的な覗き
第8章 映像と音の不自然な関係
第9章 階段の映画、映画への階段
第10章 映画の内/外
第11章 映画と媒介
第12章 「映画化」の失敗、外部の視線
第13章 鏡を破砕する
第14章 見せることは隠すことである
第15章 探す映画は探される

著者|author

吉田眸(よしだ・ひとみ)
大阪外国語大学大学院修士課程ドイツ語科修了。
現在京都産業大学文化学部国際文化学科教授。
主な論文は、「カフカと映画」、「1930年代の成瀬巳喜男」など。

 

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1920年代の日本と国際関係―混沌を越えて「新しい秩序」へ

1920年代の日本と国際関係

混沌を越えて「新しい秩序」へ

  • 杉田米行(編)/2011年4月
  • 2500円(本体)/四六判並製・336頁
  • 装丁:矢萩多聞

21世紀の現在と同様,内政と外交の両面でさまざまな変転を迫られながら,新しい秩序を模索していた1920年代の日本を多角的に再検討する。
(ISBN 9784861102622)

目次|indexs

第1章 ワシントン体制と健康保険制度の連動―政府と医師会のコーポラティズム的関係形成過程を中心にして〔杉田米行〕
第2章 優生学の拡大と人種意識〔小野直子〕
第3章 第一次世界大戦後の日独関係におけるドイツ東洋文化研究協会(OAG)の役割〔クリスティアン・W・シュパング&スヴェン・サーラ/ヤコビ・茉莉子(訳)〕
第4章 吉野作造と満蒙特殊権益―門戸開放と中国「保全」〔藤村一郎〕
第5章 民間交流のパイオニア渋沢栄一―民レベルにおける米国日本人移民排斥問題への取り組みを中心として〔片桐庸夫〕
第6章 ホーンベックの非政府組織への期待と初期太平洋問題調査会(IPR)〔高光佳絵
第7章 一九二〇年代アジア太平洋地域にかんする「知」の構築―日米知的交流と「アップリフト」思想〔土屋由香〕
第8章 日ソ関係をめぐる後藤新平と幣原喜重郎―体制共存・変容をめぐる政治経済史の視点から〔浅野豊美〕

編者|editor

杉田米行(すぎた・よねゆき)
大阪大学言語文化研究科准教授
主な著作:『日米の医療―制度と倫理』(編著、大阪大学出版会、2008年);『アジア太平洋戦争の意義』(編著、三和書籍、2005年);『アメリカの対日占領政策とその影響』(共編著、明石書店、2004年);他

 

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日本における外国人留学生と留学生教育

日本における外国人留学生と留学生教育

  • 鈴木洋子/2011年4月
  • 2800円(本体)/A5判上製・328頁
  • 装丁:矢萩多聞

2020年、日本の外国人留学生は30万人! 詳細なデータ、アンケート・インタビュー調査をもとに、外国人留学生の実態や教育の変遷をたどり、現況を分析。留学生教育の経験をふまえ、実際的な今後のあり方を提言する。関係年表付き。
(ISBN 9784861102684)

目次|indexs

序 日本の外国人留学生
第1章 留学生数の変遷
第2章 留学生受け入れの意義
第3章 日本留学の意義
第4章 日本留学の需要
第Ⅰ部 留学生教育の変遷
第1章 韓国からの留学生
第2章 中国からの留学生
コラム 実藤惠秀について
第3章 東南アジアからの留学生
コラム ベトナムからの留学生
第4章 戦後の留学生受け入れ
第5章 「留学生10万人計画」の背景と計画達成
コラム 留学生受け入れ拡大の例
第Ⅱ部 現在の留学生教育
第1章 21世紀の留学生
第2章 留学生の日本での就職
第3章 留学生のアルバイトの実態
第4章 日本企業の意識調査
第Ⅲ部 「留学生30万人計画」と留学生教育
第1章 「留学生30万人計画」の背景
コラム 留学生を30万人にするための施策
第2章 「留学生30万人計画」を支える環境
第3章 「留学生30万人計画」達成のために
第4章 今後の留学生教育
第Ⅳ部 留学生教育としての日本語教育
第1章 留学生の日本語教育の現状
第2章 日本語教育の最前線

著者|author

鈴木洋子(すずき・ようこ
お茶の水女子大学文教育学部を卒業後渡米、ジョンズホプキンス大学などで日本語教育に携わる。帰国後、東京大学総合文化研究科言語情報専攻修士課程修了(修士(学術))、明海大学大学院応用言語研究科修了(博士(応用言語))。
福井大学工学部講師、埼玉大学経済学部講師(留学生教育教官)、武蔵野大学大学院言語文化研究科准教授を経て、現在、武蔵野大学文学部・大学院教授。

 

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カズオ・イシグロ―〈日本〉と〈イギリス〉の間から

カズオ・イシグロ

〈日本〉と〈イギリス〉の間から

  • 荘中孝之/2011年4月
  • 3000円(本体)/四六判上製・278頁
  • 装丁:矢萩多聞

本人は否定しながらも,その出自ゆえに指摘される「日本的なるもの」とは。川端や谷崎を参照しつつ,新たな光を当てる。日英における受容の違い,母性憧憬などをテーマとして全長編6作品を読み解く。
(ISBN 9784861102554)
日本図書館協会選定図書

三刷出来 !!!

 

● 『産経新聞』(2011年6月19日)読書欄に書評記事が掲載されました。
「MSN産経ニュース」はこちら
●『mr partner』(2011年12月10日)の「本の情報」頁に紹介されました。こちらをご覧ください。

目次|indexs

第1章    カズオ・イシグロと原爆―アラキ・ヤスサダ事件を参照して
第2章    カズオ・イシグロと川端康成―遠い記憶のなかの日本
第3章    英語で書かれた想像の日本語―カズオ・イシグロと翻訳
第4章    カズオ・イシグロの文体とテーマに見られる日本的美学―谷崎潤一郎の『文章読本』を参照して
第5章    他者との共生のためのレッスン―『充たされざる者』を読む
第6章    カズオ・イシグロの作品に見られる母性への憧憬―『わたしたちが孤児だったころ』を中心に
第7章    カズオ・イシグロの日本表象―川端康成との対比を通して
第8章    「オリジナル」と「コピー」の対立―『わたしを離さないで』を読む
補論1    日本におけるカズオ・イシグロ―その受容と先行研究の整理
補論2    イシグロと長崎

著者|author

荘中孝之(しょうなか・たかゆき)
1968年生まれ。バーミンガム大学大学院修士課程〔M.Phil.〕,大阪大学大学院文学研究科博士課程修了[博士(文学)]。現在,京都外国語短期大学准教授。専門は英文学,比較文学。共著に『日米映像文学に見る家族』(金星堂2002年),『楽しく読むアメリカ文学』(大阪教育図書2005年),『アジア系アメリカ文学を学ぶ人のために』(世界思想社2011年)などがある。

 

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国際社会学の実践―国家・移民・NGO・ソーシャルビジネス

国際社会学の実践

国家・移民・NGO・ソーシャルビジネス

  • 三橋利光/2011年4月
  • 2381円(本体)/四六判上製・258頁
  • 装丁:矢萩多聞

「公正で慎ましく豊かで健康的な人間味のある世界」に向かって,個人から始まる行動が,家族→地域社会→国民国家社会→大地域圏を経て,地球社会に達する過程を具体例とともに描き出す。
(ISBN 9784861102639)

目次|indexs

第1部 二〇世紀末期の国家と個人―外国人の受け入れとNGO活動
第1章 外国人の受け入れ―EU・オランダ
第2章 外国人の受け入れ―日本
第3章 NGO活動の比較―フランスと日本
第2部 二一世紀の「システム」と個人―変革の動き
第4章 日本における外国人の受け入れとNGOの展開
第5章 オルター・グローバリゼーションと世界社会フォーラム
第6章 マイクロク・レジットとソーシャルビズネス
結論と展望

著者|author

三橋利光(みつはし・としみつ)
1942年生まれ。
東洋英和女学院大学教授。
著書に,
『メキシコ革命におけるナショナリズム―シンボル・役割・形式的利益に見るその発現』(上智大学イベロアメリカ研究所,1973年)
『コント思想と「ベル・エポック」のブラジル―実証主義教会の活動』(勁草書房,1996年)
国際社会学の挑戦―個人と地球社会をつなぐために』(春風社,2008年)
がある。

 

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