病いと薬のコスモロジー―ヒマーラヤ東部タワンにおけるチベット医学、憑依、妖術の民族誌

病いと薬のコスモロジー

ヒマーラヤ東部タワンにおけるチベット医学、憑依、妖術の民族誌

  • 長岡慶(著)/2021年3月
  • 4000円(本体)/四六判上製416頁
  • 装丁:中本那由子

病いとともに、いかにして生きるのか
二〇世紀後半からチベット医学は、専門資格化や薬の大量生産といった制度化が進んだが、そこでの医療実践は「伝統/近代」や「制度的医療/土着医療」のように断片化しているのではなく、それぞれの実践が部分的に重なり合い、医療・身体・環境が複雑に絡まり合っている。
伝統治療者、薬師、僧、村人、薬草、制度、神霊、インフラ。様々な人とモノが協働するなか、ヒマーラヤ東部のタワンの人々が経験する体の節々の痛み、胃炎、毒盛りや神霊による祟りといった病いと、そこであらわれている不確かで複数的な身体を、気鋭の人類学者がフィールドワークをもとに丹念に描く。

(ISBN 9784861107108)

2025年1月27日 『病いと薬のコスモロジー』オンデマンド版が出来しました

2025年3月10日 電子書籍版を配信開始しました [Amazon Kindle][楽天Kobo

 

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目次|contents

まえがき
凡例

序章

第Ⅰ部 チベット医学の開発
第1章 チベット医学の制度化とアムチ
第2章 チベット薬の標準化とタワンの人々

第Ⅱ部 ナツァの病いとチベット医学の実践
第3章 タワンの暮らしとナツァ治療
第4章 チベット医学の診療実践

第Ⅲ部 神霊と妖術における病いと薬
第5章 神霊ルーによる病いと開発
第6章 憑依と宗教薬
第7章 毒盛りと妖術と民間薬

終章
あとがき
参考文献
索引

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。
『病いと薬のコスモロジー』正誤表

著者|author

長岡慶(ながおか・けい)
日本学術振興会特別研究員(CPD、関西大学)。専門は医療人類学、環境人類学、南アジア研究。主な著作に、Repairing Everyday Ruptures: Tibetan Medicine in Tawang, India. (Yogesh Raj ed. Ruptures and Repairs in South Asia Historical Perspectives. Martin Chautari、2013年)、「チベット医学の歴史的展開と東ヒマーラヤにおける実践」(小杉泰編『環インド洋地域における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター:京都大学現代インド研究センター、2013年)、「神霊ルーをめぐるローカリティの再編――インド北東部モンパ社会の事例から」(岩尾一史・池田巧編『チベット・ヒマラヤ文明の歴史的展開』臨川書店、2018年)など。

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愛と共生のイスラーム―現代エチオピアのスーフィズムと聖者崇拝

愛と共生のイスラーム

現代エチオピアのスーフィズムと聖者崇拝

  • 石原美奈子(編著)/2021年3月
  • 6300円(本体)/A5判上製552頁
  • 装丁:中本那由子

宗教、民族、国の違いを越えてともに祈る
西アフリカからエチオピア西部にやってきたひとりのスーフィー(イスラーム神秘主義者)が、「無償の奉仕」を通して、オロモの人々を中心に様々な民族・宗教に属する人々からカリスマ的な聖者として崇敬されるようになった過程、そしてそのカリスマ性が、次世代の人々の営みによって受け継がれていく様子を描き出した民族誌。

(ISBN 9784861107306)

目次|contents

地図
凡例
プロローグ
序章

第Ⅰ部 西部オロモ社会とイスラーム
第1章 オロモの社会と宗教
第2章 ジンマ地方のイスラーム化:「商人」と学者

第Ⅱ部 カリスマの誕生:アルファキー・アフマド・ウマルの人生誌
第3章 聖者性の醸成:西アフリカからエチオピアへ
第4章 聖者性の発現:ミンコ村からクサイェ村へ
第5章 聖者性の存続に向けて

第Ⅲ部 カリスマの日常化:ティジャーニー教団の「土着化」
第6章 聖者と精霊:イスラーム化と霊媒師の役割
第7章 ティジャーニー教団の展開と「イスラーム化」
第8章 「聖性」の政治学:ヤア聖者廟村の形成と変容

第Ⅳ部 「カリスマ」を取り巻く社会環境の変容
第9章 ヤアの今日的状況:土地取引と民族対立の最中で(松波康男)
第10章 引き継がれるアルファキーの「仕事」:トリ集落とアブドゥルカリーム(吉田早悠里)

終章

エピローグ
インフォーマント一覧
用語
参照文献
索引

著者|authors

石原美奈子(いしはら・みなこ)
南山大学人文学部・教授。文化人類学。主な著作に、『現代エチオピアの女たち―社会変化とジェンダーをめぐる民族誌』(編著、2017年、明石書店)、『せめぎあう宗教と国家―エチオピア 神々の相克と共生』(編著、2014年、風響社)、Muslim Ethiopia: The Christian Legacy, Identity Politics, and Islamic Reformism(共著、2013年、Palgrave Macmillan)、ファーガソン,J.『反政治機械―レソトにおける「開発」・脱政治化・官僚支配』(共訳、2020年、水声社)など。

松波康男(まつなみ・やすお)
明治学院大学社会学部・准教授。社会人類学。主な著作に、「「南スーダンにおける紛争解決合意(ARCSS)」署名を巡るIGAD加盟国の関与」(『アフリカレポート』57、2019年)、『現代エチオピアの女たち―社会変化とジェンダーをめぐる民族誌』(共著、2017年、明石書店)、『フィールドワークの安全対策』(共著、2020年、古今書院)など。

吉田早悠里(よしだ・さゆり)
名古屋大学大学院人文学研究科・准教授。文化人類学。主な著作に、『誰が差別をつくるのか――エチオピアに生きるカファとマンジョの関係誌』(2014年、春風社)、Greetings from the Austrian-Hungarian Monarchy, the Ethiopian Empire and Beyond: The Picture Postcards of Friedrich Julius Bieber (1873-1924)(2021年、LIT Verlag)、Bieber, F. J. Reise nach Äthiopien: Tagebücher 1904, 1905, 1909(編著、2021年、LIT Verlag)、ファーガソン,J.『反政治機械―レソトにおける「開発」・脱政治化・官僚支配』(共訳、2020年、水声社)など。

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「共生社会」と教育―南アフリカ共和国の学校における取り組みが示す可能性

「共生社会」と教育

南アフリカ共和国の学校における取り組みが示す可能性

  • 坂口真康(著)/2021年3月
  • 5400円(本体)/A5判上製554頁
  • 装丁:長田年伸

自己と他者を隔てる「差別」は克服しうるのか――
西ケープ州の公立学校でなされる教育を、ナショナル・カリキュラムの1つであるLife Orientationの実践を具体的に検討することにより考察。アパルトヘイトから引きずられた人種差別の克服に向けた教育改革の特徴と過程、「共生」という言葉の意味と実態をひもとき、多文化社会における「共生教育」の方途を探る。
(ISBN 9784861107269)

目次|contents

序章 問題の所在と研究の目的
第1章 「共生社会」論の理論的検討と「共生教育」の定義
第2章 南アフリカ共和国における「共生社会」のための取り組みの歴史的変遷
第3章 南アフリカ共和国におけるポスト・アパルトヘイト時代の教育改革――高等学校段階の必修教科Life Orientationに着目して
第4章 高等学校段階のLife Orientationの教授/学習内容の具体例――任意の教科書を手がかりとして
第5章 西ケープ州の公立学校の高等学校段階における「共生教育」の定性的分析
第6章 西ケープ州の公立学校の高等学校段階における「共生教育」の定量的分析
第7章 西ケープ州の公立学校の高等学校段階における「共生教育」の総合的考察
第8章 「共生社会」論と「共生教育」論の理論的補強――西ケープ州の公立学校の高等学校段階における取り組みをもとに
終章 研究のまとめと限界および今後の課題
参考文献・参考資料
あとがき

著者|author

坂口真康(さかぐち・まさやす)
1985年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科3年制博士課程ヒューマン・ケア科学専攻修了。博士(教育学)。兵庫教育大学講師。専門は、教育社会学、比較教育学。主な著書・論文に、『MINERVAはじめて学ぶ教職6 教育社会学』(ミネルヴァ書房、2018年、共著)、『共生の社会学――ナショナリズム、ケア、世代、社会意識』(太郎次郎社エディタス、2016年、共著)、「「ナショナルな基準」と多様な実践の間で揺れる社会的な「共生」を志向する教育――南アフリカ共和国西ケープ州の高等学校段階の教員の認識を事例として」(『教育社会学研究』第106集、2020年)、「南アフリカ共和国における「共生」のための教育に関する一考察――西ケープ州の高等学校を舞台とした認識のせめぎ合いに着目して」(『比較教育学研究』第50号、2015年)などがある。

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19世紀フランスにおける女子修道院寄宿学校

19世紀フランスにおける女子修道院寄宿学校

  • 山内由賀(著)/2021年3月
  • 3600円(本体)/四六判上製256頁
  • 装丁:桂川潤

いかにして修道院寄宿学校は女子教育を担い続けてきたのか――
19世紀のフランス女子教育の中心であった修道院寄宿学校の史的変遷や教育活動の実態を、当時の社会体制をふまえ綿密に検証。女子教育の機運が高まるなかでの、教育と宗教的・国家的・社会的な権力との関係を解き明かし、性別や宗教といった多様な要因が教育に及ぼす影響を考察する。
(ISBN 9784861107351)

目次|contents

はしがき
序章 女子修道院寄宿学校を問うということ
第1節 問題の所在
第2節 研究の手法と構成
第1章 修道院寄宿学校の始まりから隆盛まで
第1節 修道院寄宿学校の始まり
第2節 フランス革命による修道院寄宿学校の閉鎖
第3節 世俗寄宿学校の登場と女子教育論
第4節 修道院寄宿学校に対する社会的認識
第2章 修道院寄宿学校の教育
第1節 寄宿生活
第2節 修道院寄宿学校における授業
第3節 「競争」と「褒賞」の活用
第4節 「針仕事」の二つの側面
第3章 女性と宗教教育
第1節 修道院寄宿学校における宗教教育
第2節 修道院寄宿学校で学んだ娘たち
第3節 女子教育における宗教教育の役割
第4節 カトリック教会にとっての女子教育
第4章 非宗教の女子教育をめざして
第1節 皇后ウジェニーと教育への関心
第2節 公教育大臣による修道院寄宿学校調査
第3節 女子中等教育講座の開講
第4節 女子医学校設立計画
第5章 修道院寄宿学校と女子リセ・コレージュ
第1節 第三共和政の成立と反教権主義政策
第2節 女子中等教育法の成立
第3節 女子リセ・コレージュの設立
第4節 対抗する修道院寄宿学校
終章 女子修道院寄宿学校とは何であったのか
第1節 一九世紀フランスにおける修道院寄宿学校の盛衰
第2節 宗教的な女子教育から非宗教的な女子教育へ
第3節 二〇世紀以降の修道院寄宿学校と男女教育の同格化
あとがき
引用文献および主要参考文献
索引

著者|author

山内由賀(やまうち・ゆか)
1986年兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学、博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、現在は立命館大学、神戸女子大学非常勤講師。専門はフランス女子教育史、ジェンダーと教育。主な業績に「フランス第二帝政期における修道院寄宿学校の復興」『比較文化研究』No.110(2012年)、「19世紀フランスの女子教育における「針仕事」の変遷」『比較文化のまなざし』(2014年)、「フランス第二帝政期の修道院寄宿学校における「競争」と「褒賞」そして「罰則」――男子教育との比較を通して」『女性学年報』第38号(2017年)など。

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アジアの海を渡る人々―一六・一七世紀の渡海者

アジアの海を渡る人々

一六・一七世紀の渡海者

  • 上田信・中島楽章(編)/2021年3月
  • 5000円(本体)/四六判上製488頁
  • 装丁:桂川潤

「陸」の歴史から「海」の歴史へ――
中国、日本、ポルトガル、スペインなどの史料から、渡海者と外交・紛争の事例を多角的に分析。16~17世紀のアジア海域秩序の変転の諸相を明らかにする、グローバル・ヒストリーの試み。

(ISBN 9784861107290)

目次|contents

はじめに(中島楽章)
総説(上田信)
第Ⅰ部 中国と日本のあいだを往来した人々
第1章 最末期の遣明船の動向と「倭寇図巻」(須田牧子)
第2章 宋素卿東渡日本考―寧波事件の歴史的前提(山崎岳)
第3章 ある明代の知識人の日本認識―鄭舜功と『日本一鑑』(袁茂萍)
第4章 嘉靖期―隆慶期海禁緩和までの倭寇政策とその変容―『籌海図編』から見る(藤井美奈)
第5章 中世後期日本人の海洋活動と東南アジア交易(鹿毛敏夫)
第Ⅱ部 ポルトガル・スペイン・メキシコからの来訪者
第6章 渡海者から献策家(アルビトリスタ)へ―新キリスト教徒商人ドゥアルテ・ゴメス・ソリスの意見と企図(疇谷憲洋)
第7章 アルメニア商人は琉球に来たのか?―大航海時代の金銀島伝説と琉球(中島楽章)
第8章 メキシコ・クエルナバカ市カテドラル―長崎二六聖人の壁画をめぐって(宮田絵津子)
第9章 悲惨な海難事件の生存者たち―一六二五年ポルトガル船ノッサ・セニョーラ・デ・ギア号の広東遭難(李毓中)
第Ⅲ部 朝貢と外交
第10章 敵を知るなら味方から―朝鮮通信使はいかにして明使節から日本情報を「入手」したのか(米谷均)
第11章 台湾鄭氏と東南アジア―鄭氏最後の生命線(久礼克季)
第12章 日本文学のなかの鄭成功(寇淑婷)
第13章 琉球王国における漢詩の受容と展開(王尊龍)
執筆者紹介

訂正

第6章タイトルの「アトリビスタ」は正しくは「アルビトリスタ」です(目次、本文および帯)。
お詫びして訂正いたします。

編者|editors

上田信(うえだ・まこと)
立教大学文学部教授。専門領域は中国史・アジア社会論。著作に『海と帝国―明清時代』(講談社、2005年)、『シナ海域蜃気楼王国の興亡』(講談社、2013年)、『貨幣の条件―タカラガイの文明史』(筑摩書房、2016年)など。
中島楽章(なかじま・がくしょう)
九州大学人文科学研究院准教授。専門領域は中国社会史、東アジア海域史。著作に『明代中国の紛争と秩序―徽州文書を史料として』(汲古書院、2002年)、『徽州商人と明清中国』(山川出版社、2009年)、『大航海時代の海域アジアと琉球―レキオスを求めて』(思文閣出版、2020年)。

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一九四〇年代素人演劇史論―表現活動の教育的意義

一九四〇年代素人演劇史論

表現活動の教育的意義

  • 小川史(著)/2021年3月
  • 5000円(本体)/A5判上製336頁
  • 装丁:長田年伸

演劇を通して表現することをめぐる、自発的・主体的なあり方とは?
明治末期に民衆芸術として生まれ、昭和期の戦時体制で用いられた素人演劇の変遷を、その特性や社会状況から克明に考究。演劇と表現活動に含まれる教育的な意味を検討し、生活に根ざした表現による自他理解の様相を描き出す。
(ISBN 9784861107177)

目次|contents

はじめに
序論
第1節 研究の課題と意義
第2節 先行研究および資料
第3節 本書の構成
第1章 素人演劇の前史
第1節 地域への新劇の波
第2節 坪内逍遥の公共劇
第3節 素人演劇の戯曲分析
第2章 戦時下における素人演劇運動――自発性をめぐる総動員体制のジレンマ
第1節 素人演劇運動の誕生
第2節 演劇行政の展開
第3節 素人演劇運動の展開
まとめ
第3章 素人演劇運動の理論
第1節 理論の全般的傾向
第2節 生活協同化の推進
第3節 生活感情の表現
第4節 「生活訓練」の場としての舞台
まとめ
第4章 戦時下素人演劇運動の実際
第1節 地域における素人演劇運動の実態
第2節 素人演劇の戯曲に見る「新体制」の提示
第3節 素人演劇の指導と練習過程
第4節 上演における統合の様態――「観衆の導き方」から「国民の導き方」へ
まとめ
第5章 敗戦直後の素人演劇と表現の獲得
第1節 敗戦をめぐる経験の差異
第2節 敗戦直後の風景
第3節 民衆の精神的危機と演芸
第4節 農村における演劇活動――表現の獲得
まとめ
第6章 戦後労働者の素人演劇――自立演劇の展開過程
第1節 自立演劇をめぐる教育的な問題状況
第2節 自立演劇の成長と転換
第3節 自立演劇をめぐる諸問題
まとめ
第7章 演劇を通した表現と関係性への問いかけ――自立演劇の実践
第1節 労働者にとっての経験と表現
第2節 自立演劇の指導をめぐる問題
第3節 労働者の演劇実践
第4節 日常と関係性の捉え直し
まとめ
結論
あとがき

著者|author

小川史(おがわ・ちかし)
横浜創英大学こども教育学部教授。専門分野は社会教育史・演劇教育。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。主な著書・論文に『野の語り部――桑の里にひびきあう今むかし』(筑波書房)、「戦時下における素人演劇運動の研究――自発性をめぐる総動員体制のジレンマ」(「早稲田教育評論」18(1))、「平澤計七の戯曲にみる労働者の主体と暴力」(「社会教育学研究」51(2))。

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メディアとしてのミュージアム

メディアとしてのミュージアム

  • 町田小織(編)/2021年3月
  • 2500円(本体)/四六判並製302頁
  • 装丁:矢萩多聞

「ミュージアムは覚醒する」樺山紘一(印刷博物館館長・東京大学名誉教授)
「つむぐ」「つくる」「つなぐ」「つどう」「つかう」という5つのキーワードをもとに、現代のミュージアムの在り方を再考する。
【東洋英和女学院大学社会科学研究叢書9】
(ISBN 9784861107399)

目次|contents

序章 メディアとしてのミュージアム(町田小織)
第Ⅰ部 メディアとしてのミュージアム―対話と共創の場
第1章 つむぐ 過去、現在、未来を司る運命の糸(町田小織)
コラム1 バルカン・バロック Balkan Baroque(1997)(町田小織)
第2章 つくる ハンセン病回復者が暮らす離島を「人権の島」に―国立療養所大島青松園にグランドオープンした社会交流会館(池永禎子)
コラム2 ダークツーリズム(町田小織)
第3章 つなぐ つながりに気づく場所(稲庭彩和子)
コラム3 あわい(町田小織)
第4章 つどう 世代・地域・文化を超えて(半田昌之)
コラム4 クロアチア地震とICOM(町田小織)
第5章 つかう 印刷博物館からのプロポーザル(樺山紘一)
コラム5 モニュメントの意味(町田小織)
第Ⅱ部 ミュージアムと国際社会―表現の自由、政策、プロパガンダ
第6章 展示のイデオロギー―表現の自由の葛藤(町田幸彦)
コラム6 サラエボ国立図書館(町田小織)
第7章 大日本帝国の「近代美術館」―徳寿宮と李王家美術館に見る「植民地主義的労働」(コウオジェイ マグダレナ)
第8章 ユーゴスラビアというパズル―旧ユーゴ内戦に関するミュージアムからみる記憶、想起、共感(町田小織)
第8章参考資料 「1995年~1996年の記憶」を記録した1999年を振り返る(町田小織)
終章 時空を超えて―「パンドラの箱」の彼方(町田小織)

編者|editor

町田小織(まちだ・さおり)
東洋英和女学院大学国際社会学部国際社会学科専任講師

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論理学 はじめの一歩―オイラー図とベン図で知る伝統的論理学

論理学 はじめの一歩

オイラー図とベン図で知る伝統的論理学

  • 菅沢龍文(著)/2021年3月
  • 1300円(本体)/A5判並製132頁

直観的・視覚的な理解を助けるオイラー図とベン図を活用しながら、古代ギリシア以来の伝統的論理学の基礎を学ぶ。確認問題付き。
(ISBN 9784861107382)

目次|contents

第1回 思考の三原則からはじめる
第2回 概念と判断
第3回 判断から推理へ(対当推理)
第4回 判断の「量」と「質」を変えて推理
第5回 オイラーの図で三段論法
【探究】三段論法(格式)は妥当なものがいくつか
第6回 オイラーの図で三段論法の誤謬論
第7回 オイラーの図で三段論法―表を作って考える
第8回 ベン図で直接推理を考える
第9回 ベン図で三段論法
【探究】ベン図で考える三段論法の誤謬論
第10回 結論からベン図で正しい三段論法を作る―妥当な三段論法の数と種類
【探究】ベン図で周延・不周延を扱う(関連)
第11回 仮言三段論法
第12回 選言三段論法・両刀論法
第13回 ジレンマから抜け出す方法
【探究】反駁・・・矛盾した結論を導く

著者|author

菅沢龍文(すがさわ・たつぶみ)
法政大学文学部教授。共訳書に、M・キューン『カント伝』(春風社、2017年)、J・シュルツ『カント『純粋理性批判』を読むために』(梓出版社、2008年)、I・マウス『啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで』(法政大学出版局、1999年)がある。

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文化的に生きる権利―文化政策研究からみた憲法第二十五条の可能性

文化的に生きる権利

文化政策研究からみた憲法第二十五条の可能性

  • 中村美帆(著)/2021年3月
  • 4500円(本体)/A5判上製392頁
  • 装丁:長田年伸

コロナ禍において文化芸術分野がイベント自粛要請の影響を直に受ける中、「不要不急なものとして文化は後回しにされても仕方ないものなのか」「文化は社会にとって必要なのか」という問いが、改めて突き付けられた。
日本国憲法第二十五条第一項には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。本書では、文化政策を研究する筆者が、憲法第二十五条を、文化芸術に係る政策を実施する際の理論的基盤である「文化権」という理念の根拠規定として読むことの可能性と課題、そして本条文に「文化」という文言が含まれることの意義を明らかにする。

(ISBN 9784861107245)

目次|contents

図表一覧

はじめに 生存権における「文化」の意義

第一部 憲法第二十五条における「文化」
第1章 憲法第二十五条に関するこれまでの議論と課題

第二部 日本国憲法と「文化」
第2章 憲法第二十五条の成立の経緯
第3章 日本国憲法成立過程における「文化」
第4章 附帯決議「文化国家」概念にみえる敗戦直後の「文化」観

第三部 生存権と「文化」
第5章 戦前の生存権の思想史における「文化」
第6章 憲法第二十五条の「文化」の意義
第7章(結論) 文化政策からみた憲法第二十五条――文化権としての可能性

おわりに 文化と人権

謝辞

参考文献一覧
初出一覧
付表
索引

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。
『文化的に生きる権利』正誤表

著者|author

中村美帆(なかむら・みほ)
専攻・専門は文化政策研究。静岡文化芸術大学文化政策学部准教授。東京大学法学部卒、同大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程単位取得満期退学、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、静岡文化芸術大学講師を経て、現職。
著作に「文化国家」「文化権」(小林真理編『文化政策の現在1 文化政策の思想』東京大学出版会、二〇一八年)、「文化政策とソーシャルインクルージョン―社会的包摂あるいは社会包摂」(小林真理編『文化政策の現在2 拡張する文化政策』東京大学出版会、二〇一八年)、「文化政策と法」(小林真理編『文化政策の現在3 文化政策の展望』東京大学出版会、二〇一八年)など。

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エチオピア帝国再編と反乱(ワヤネ)―農民による帝国支配への挑戦

エチオピア帝国再編と反乱(ワヤネ)

農民による帝国支配への挑戦

  • 眞城百華(著)/2021年3月
  • 4200円(本体)/A5判上製374頁
  • 装丁:中島衣美

「埋もれた声」を追う
1943年、エチオピア帝政期で最大規模の農民反乱が発生した。エチオピアの支配民族であったティグライ人が起こした「ワヤネ」と呼ばれるこの反乱の背景にあった、政府とティグライ人の対立、ティグライ農民と貴族の関係、エチオピアをめぐるイタリアやイギリスなど列強の意図を、文書史料調査と多数の現地聞き取り調査から探るとともに、会合を通して反乱を組織化する、主体的な農民たちの姿を描く。

(ISBN 9784861107214)

目次|contents

序章
第1章  エチオピアとティグライの政治と社会
第2章  ティグライ州の行政改革と中央政府の介入
第3章  アファール襲撃事件――慣習の復活と帝国軍による鎮圧
第4章  ワジラット事件――州政府と農民の武力衝突
第5章  ワヤネの組織と展開
第6章  ワヤネ――「反乱」への転化
第7章  ワヤネの帰結と中央集権化の確立
終章   ワヤネと農民

参考文献
インフォーマント一覧
用語解説
索引

著者|author

眞城百華(まき・ももか)
上智大学准教授。エチオピア史、アフリカ研究。
主な著作に、「民族の分断と地域再編――ティグライから見たエチオピアとエリトリアの100年」(小倉充夫編著『現代アフリカ社会と国際関係――国際社会学の地平』、有信堂、2012年)、「戦う女性たち――ティグライ人民解放戦線と女性」(石原美奈子編著『現代エチオピアの女たち――社会変化とジェンダーをめぐる民族誌』明石書店、2017年)、「北東アフリカにおける脱植民地化と国際秩序の再編――イタリア植民地処理と地域対立の萌芽」納家政嗣・永野隆行編『帝国の遺産と現代国際関係』勁草書房、2017年)など。

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