『1960s 失踪するアメリカ』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』第3586号/2023年4月8日号に、大場健司著『1960s 失踪するアメリカ―安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』の書評が掲載されました。評者は小平慧氏(翻訳者/ライター)です。「「アナキスト」阿部公房の姿を描き出し、読者の読みの可能性を広げる「批評」書 阿部公房はアナキズムを我がものとしていく際、海外文学を糧にした」

『American Measure』の書評が『アメリカ文学研究』に掲載されました

日本アメリカ文学会編『アメリカ文学研究』No.59/2023年3月に、吉田亞矢著『American Measure: William Carlos Williams’s Vision of Free Verse』の書評が掲載されました。評者は遠藤朋之先生(和光大学)です。「「詩と散文を区別するものはなにか」……その単位を、シラブル単位ではなく、意味の“chunk”単位として提示したウィリアムズ、そしてそのことを理論づけた吉田の本書に対し、最大級の賛辞を送りたい」

『老年笑い学』の書評が『笑い学研究』に掲載されました

日本笑い学会編『笑い学研究』第29巻/2022年8月に、小向敦子著『老年笑い学―ユーモアで羽ばたくシニア』の書評が掲載されました。評者は村島義彦先生(日本笑い学会理事)です。「体系的な、それでいて肩の凝らない、格好の「笑い全般の基本的教養の書」が、われわれの前に姿を現した」

『インクルーシブ教育のかたち』の書評が『季刊 特別支援教育』に掲載されました

『季刊 特別支援教育』2023年4月号(東洋館出版社)に、柴垣登著『インクルーシブ教育のかたち―都道府県ごとの特別支援教育の違いから』の書評が掲載されました。評者は丹野哲也先生(東京都立久我山青光学園)です。「「インクルーシブ教育」が語られる場面では、話し手によりその意味や捉え方に様々な解釈がある。また理解のされ方も多様」

『「よりどころ」の形成史』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』第3585号(2023年4月1日号)に、月野楓子著『「よりどころ」の形成史―アルゼンチンの沖縄移民社会と在亜沖縄県人連合会の設立』の書評が掲載されました。評者は藤浪海先生(関東学院大学)です。「沖縄社会と沖縄移民社会の関係を再読する――沖縄移民研究に新たな視座を示し、その発展可能性を拓く先端的研究」

『文化的に生きる権利』の書評が『音楽芸術マネジメント』に掲載されました

『音楽芸術マネジメント』第14号(日本音楽芸術マネジメント学会編/2023年3月)に、中村美帆著『文化的に生きる権利―文化政策研究からみた憲法第二十五条の可能性』の書評が掲載されました。評者は韮澤弘志先生(昭和音楽大学)です。「憲法第25条の「文化」について正面から取組み、憲法の成立過程や生存権の歴史も深く研究し、同条の「文化的」という文言が重要な意味を持つことを明らかにした意義は大きい。常識とされてきた解釈が別の意味を持ちうることを実証的かつ論理的に証明したともいえる」

『現代日本農業論考』の書評が『農業経済研究』に掲載されました

『農業経済研究』第94巻第4号(日本農業経済学会編/2023年3月)に、小川真如著『現代日本農業論考―存在と当為、日本の農業経済学の科学性、農業経済学への人間科学の導入、食料自給力指標の罠、飼料用米問題、条件不利地域論の欠陥、そして湿田問題』の書評が掲載されました。評者は小池(相原)晴伴先生(酪農学園大学)です。「飼料用米政策の特徴や問題点を明らかにして改善策を提示するとともに、飼料用米をめぐって混乱した状況を解消する方法論を提示し、これを農業経済学の方法論一般に応用しようという試み」

『戯作者の命脈―坂口安吾の文学精神』の書評が『日本文学』に掲載されました

『日本文学』第72巻第3号(日本文学協会編/2023年3月10日)に、大原祐治著『戯作者の命脈―坂口安吾の文学精神』の書評が掲載されました。評者は宮澤隆義先生(日本大学)です。「貴重な図版も豊富な本書は、安吾に興味を持つ人にとって痒い所に手が届く評伝足りうると同時に、学術的な密度を保持したまま書くという、著者の新境地を示している」