歌舞伎専門月刊誌『演劇界』2021年5月号「家で楽しむ歌舞伎 今月のおすすめ」欄にて、『江戸の黙阿弥――善人を描く』(埋忠美沙著)が紹介されました。「カラー図版も豊富で、作品が〝現代劇〟だった頃の上演に思いを馳せ、楽しめる一冊」
全国大学国語教育学会『国語科教育』第89巻(2021年)に、山田直之著『芦田恵之助の教育思想――とらわれからの解放をめざして』の書評が掲載されました。評者は村井万里子先生(鳴門教育大学)です。「「硬直化」は、山田氏のいう「とらわれ」から起こる。もちろん「とらわれからの解放」への「とらわれ」も避けねばならない。……「生活即ち伝統」に足を着けて歩むことが、これからも大切なことで有り続けるだろう」
書評全文は、下記URLよりご覧になれます。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/kokugoka/-char/ja
『図書新聞』第3490号/2021年4月3日号に『江戸の黙阿弥――善人を描く』(埋忠美沙 著)の書評が掲載されました。評者は日置貴之先生(明治大学)です。「文学研究でも美術史研究でもなく、紛うことなき「演劇学」の手法によって黙阿弥という重要な作者に迫った本書の意義は大きい」
『週刊読書人』2021年3月19日号に『江戸の黙阿弥――善人を描く』(埋忠美沙 著)の書評が掲載されました。評者は寺田詩麻先生(龍谷大学)です。「黙阿弥作品の作品論はこの何十年か、新たな方向性を模索し続けてきた。埋忠氏は本書で多くの資料を綿密に読み、あざやかに用いてこの困難を乗り越えた。今後、同時期の他の作者の作品や明治期の黙阿弥作品の読解に、本書で提示された氏の方法はどのように用いられていくのだろうか」
『図書新聞』第3487号/2021年3月13日号に『先祖祭祀と墓制の近代―創られた国民的習俗』(問芝志保 著)の書評が掲載されました。評者は中筋由紀子先生(愛知教育大学)です。「近代日本にふさわしい国民的習俗として「つくりかえ」られた墓 多くの歴史的資料にあたり、モノ及び言説から明らかにする」
『図書新聞』第3486号/2021年3月6日号に『アフリカにおけるジェンダーと開発―女性の収入向上支援と世帯内意思決定』(甲斐田きよみ 著)の書評が掲載されました。評者は金田知子先生(神戸女学院大学)です。「関係性に資力を注ぐハウサの女性たちの生活戦略」
京都大学東南アジア地域研究研究所編『東南アジア研究』58巻2号/2021年1月に『ボルネオ 森と人の関係誌』(佐久間香子 著)の書評が掲載されました。評者は内堀基光先生(一橋大学)です。「サラワク州のある在地民コミュニティの過去と現在を連続性と断絶の両面から描こうとした野心作」
『図書新聞』第3483号/2021年2月13日号に『異形のピューリタン―ジョン・ウィンスロップ・ジュニアとトランスアトランティック・トランザクション』(佐藤憲一 著)の図書紹介が掲載されました。評者は岡和田晃氏(文芸評論家)です。「初期近代におけるアメリカと「大陸」との交通が、ジョン・ウィンスロップ・ジュニアという特異な主体に視点を置くことで、明晰かつ精緻に論じられる」
ラテンアメリカ・レポート(37 巻 (2020) 2 号)で『同定の政治、転覆する声』(石田智恵 著)が紹介されました。評者は坂口安紀先生(日本貿易振興機構アジア経済研究所)です。「緻密な概念整理がされた、良書」
『図書新聞』第3482号/2021年2月6日号に『芦田恵之助の教育思想―とらわれからの解放をめざして』(山田直之 著)の書評が掲載されました。評者は川地亜弥子先生(神戸大学)です。「近代教育とは何かが問われて久しい現代において、芦田の随意選題綴方を通じて新たな視点を提示してくれる好書」