はじめよう! 生きがいとしての英語

はじめよう!

生きがいとしての英語

  • 石田正/2005年5月
  • 1500円(本体)/四六判並製・264頁

何歳からでも英語は話せる! 23年間にわたり中高年に英語を教えてきたスペシャリストが、究極の学習法を提示する。楽しく英語を学んでいる中高年の体験記も満載!
(ISBN 4861100399)
●「朝日新聞」(10月9日)に紹介されました。

目次|indexes

はじめに
プロローグ 上意下達ではなくて
第一部 英語への挑戦
第一章 具体的な勉強の方法(受講者の質問)
英会話はどのように勉強すればよいのですか/無意識に英語を話せるようになりますか/最初にどんな文を覚えたらよいのですか/ホームステイで英語をすぐ話せる方法はありますか/英会話を練習するときの注意点は何ですか/どうしたら英語で応答できるようになりますか/英語で考えることはできますか/英語でどう言ったらよいかわからないのですが/発音も文法も完璧にしてから英語を話したいのですが/間違えるのがこわくて英語が話せないのですが/文法は勉強しなければいけませんか/前置詞の使い方がわからないのですが/単語はどうやって覚えたらよいのですか/英語はなぜ発音が大事なのですか/英語と日本語の発音の違いを教えてください/英語を聞く訓練はどのようにしたらよいですか/英語を聞きとるコツを教えてください/いろいろな分野の生の英語を聞きとりたいのですが/映画で英語を勉強する方法を教えてください/英語でメールを書きたいのですが/究極の英会話独習法を教えてください
第二章 アルファベットとローマ字(英語学習の準備)
アルファベットの書き順を教えてください/ローマ字を教えてください
第二部 英語の生涯学習
第一章 なぜいまさら英語を学ぶのか(熟年世代の体験記)
敵国語の英語を勉強するとは/活字を無理やりとられた時代に生きたので/アラファト議長にお会いして/年とともに賢くなる気がして/本当に英語を勉強したいときにできなかったので/60の手習いとはじめてから早10年/英語は初恋の味/気力を失った私を救ってくれた英語学習/いま勉強しなければもったいない/駐留軍の家族との会話が忘れられず/外国人に親切に道案内がしたい/会話が成り立つ表現力を身につけたい/手話から英語へ/娘に刺激されて/海外旅行で自由な時間を楽しみたい/ホストファミリーになりたくて/定年後の生活のリズムをつくるために/遠く思える英語を身近なものにしたい/辞書を片手に勉強する楽しみと苦しみ/国際結婚した娘の夫と話がしたい/娘の義理の母のイギリス人と会話がしたい/インターネットへの活用をめざして/英語は世界の共通言語/老化防止と健康を維持するために/
第二章 なぜいま大学で学ぶのか(主婦の体験記)
平安女学院大学現代文化学部/岐阜女子大学文学部/武蔵野女子大学文学部/上智大学大学院/
第三部 英語の生涯教育
第一章 高齢者にアルファベットを教えて
第二章 教える側からの英語
エピローグ 下意上達を
Ⅰ 少子高齢化時代の大学の役割
Ⅱ 成人学生に対する教育法
なぜ英語を学ぶのか(あとがきに代えて)
本書で紹介した関係機関

著者|author

石田正(いしだ・ただし)
中央大学商学部卒業後、インドネシア商社、日米高校生交換留学事業等を経て、東京都台東区教育委員会主催の生涯学習英会話講座等で、約2,000人の中高年者に、独自の方法で英語を教える。NPO全国語学教育学会監事。台東区国際交流委員会理事。英語専門研究所所長。

担当編集者から

「発音記号とは何ですか?」「子音とは何ですか?」「どんどん話せと言われても、英語を話す機会がなかなか見つかりません」など英語学習中の疑問や悩みに対して、的確に親身に答える石田先生。
「“have”の本来の意味は、主語と目的語が一緒になること」という説明を受けた受講生は、「私は頭痛と一緒になりたくありません」「もうすぐ正月ですので、休暇と早く一緒になりたいです。授業と一緒になれません」など、“have”の使い方を会話の中で習得していく。学校で英語を学ばなかった世代が楽しく英語を学び、実際に活用している姿は生き生きとして、実年齢よりずっと若い!だから、書名は『はじめよう!生きがいとしての英語』、略して『生きがい英語』。[-山岸-]

 

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教師再生―石川県公立中学校における授業実践から

教師再生

石川県公立中学校における授業実践から

  • 砂上昌一 編著/2005年5月
  • 1905円(本体)/四六判上製・328頁

教育哲学者・林竹二にならい、石川県公立中学校の教師たちが立ち上がった。砂上校長を中心に現場の教師たちが<再生>をかけ、みずから吟味し苦闘した生々しい教育ドキュメントがここにある。熱気あふれる授業記録!
(4861100410)

目次|indexs

はじめに   砂上 昌一
Ⅰ 授業のあり方を考える

一 授業の改革のはじめに   砂上 昌一
1 小野四平先生の提案授業
2 小寺正一先生の道徳の授業
3 何が問題なのか
4 生きる力の糧としての授業
二 再び授業の改革に向かう
1 授業研究のねらい
2 林竹二「授業の成立についての覚書」について
3 授業で変わる子ども
4 「総合的な学習」について
5 子どもを見る目を確かなものに
6 竹内敏晴先生の朗読の授業
7 こだわり続けてきたこと
8 何が変わったか
Ⅱ 授業実践研究のなかで見えてきたこと
子どもの想像力は飛躍する   小荒 孝康
授業の質を問い直す   村田 有司
子どもに学び、授業をとらえ直したい   市村 護
荒れているからこそ授業で勝負    東 伸治
説明したのに何でわからんの?   三森 洋子
振り返れば   勝木一博
「イマジン」の授業    定者 由美子
子どもを映し出す場としての保健室    木戸 陽子
授業再考    滝口 誠久
スタートラインが見えた   谷舗 秀治
素直に子どもを見ること    新井 徹
谷井、聞いて…    谷井 寿美代
学校の中心に授業を据える   浜 洋
後戻りできない位置に立つ    小林 克規
Ⅲ 国語の授業研究
提案授業三年国語 澤登文子「生きる」   小野 四平
Ⅳ 朗読の授業研究
ドラマの立ち上がり―授業者の手記―   竹内 敏晴
二年選択国語朗読劇「よだかの星」   小座間 美智子
Ⅴ 道徳の授業研究
提案授業一年道徳「私たちの学校」   小寺 正一
Ⅵ 授業を創る
私の校内研修論   伊藤 功一
授業を創るとは―三年間の提案授業を総括しながら―   小野 四平
あとがき―私の「授業」について―   小野 四平

編者|editor

砂上昌一(すながみ・しょういち)
1943年石川県生まれ。立命館大学文学部卒。2003年3月石川県江沼郡山中町立山中中学校退職。編著書に『学校に魂を入れる』(国土社、1985年)『教育の原型を刻む』(能登印刷出版部、2004年)。
現在、山中町立公民館嘱託。全国同和教育研究協議会役員。

担当編集者から

この本の編著者である砂上昌一さんは元中学校の校長先生、教育哲学者の林竹二氏の授業に触発され、授業を根本から考え直すことをこころざし、周囲の先生方を巻き込み学校一丸となって改革に取り組まれた。その熱い記録が本書だ。大学を卒業したての新米教師でも教室に入れば生徒からは<先生>と呼ばれる。しかし、教師というのは何をもって教師というのか。この本の著者たちはそれぞれの置かれた立場でその問いに真摯に向き合い答えようとしている。<教師再生>がこの本のタイトルだが、それは著者たちの熱い願いでもある。[-三浦-]

 

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ヨコハマ ヨコスカ 幕末 パリ

ヨコハマ ヨコスカ 幕末 パリ

  • 飯島耕一/2005年5月
  • 2800円(本体)/四六判上製・328頁

「おれだっていやだが、どうすればいいんだ」生と死、日常と狂気、時空の淵を彷徨う男がいる。単行本未収録の「パリ愛惜」ほか1篇を含む8作品で構成。話題の詩集『アメリカ』で読売文学賞受賞の詩人による自選短篇小説集!
日本図書館協会選定図書
(4861100402)

目次|indexs

ヨコハマ ヨコスカ 幕末 パリ
虹橋
ブナ林へ
パリ愛惜
顔見世は世界の図也夜寝ぬ国
神田滅多町の女
出発
硫酸の日々
あとがき

著者|author

飯島耕一(いいじま・こういち)
1930年岡山市に生まれる。1952年東京大学文学部仏文科卒業。2000年3月まで明治大学教授。一九五三年詩集『他人の空』。1955年シュルレアリスム研究会をつくって数年間続いた。詩集に『ゴヤのファースト・ネームは』(高見順賞)、『夜を夢想する小太陽の独言』(現代詩人賞)、『さえずりきこう』、『浦伝い 詩型を旅する』などがあり、評論集に『日本のシュールレアリスム』、『萩原朔太郎』、『白秋と茂吉』、『シュルレアリスムという伝説』などがある。他に小説『暗殺百美人』(ドゥ・マゴ文学賞)、『小説・平賀源内』、著作集として『飯島耕一・詩と散文』(全5巻)がある。近作詩集『アメリカ』で2004年度読売文学賞と詩歌文学館賞を受賞。2013年10月14日、吸収不良症候群のため死去。

担当編集者から

「詩の武芸者」飯島耕一さんの短篇小説ベスト集。
恐るべき博識に裏打ちされた、大らかな文体の織りなす掛け値なしの傑作ぞろい。たとえばオビ惹句に用いた「出発」のラストシーンはこうだ。

「こんな時代を何とかしたくないんですか」と、その女の声は囁き続けた。
「おれはしかし動きたくないのだ。おれだっていやだが、どうすればいいんだ。おれは何もしたくないんだ」と、わたしは内心で繰り返していた。
エスカレーターに乗ってホームの上まで行ってしまえば赤や青や白のセルロイドのような椅子があり、キオスクと呼ばれる売店があり、すでにそこは感傷に耽るような場所ではなかった。

「出発」は今から28年前の作(故ヤスケンさんの依頼による)だが、この底知れぬ絶望、けっして過去のものではないと思う。
本物の小説をお探しの方、ご損はさせませんぜ![-内藤-]

 

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さなぎの時代の教育学

さなぎの時代の教育学

  • 奥野雅和/2005年5月
  • 1400円(本体)/四六判並製・178頁

どこの家庭にもある「普通の」悩みへの処方箋―15年間の教師生活を通じ、生徒たちとの触れ合いから見えてきたものは…現場をふまえた最新教育エッセイ!
(4861100364)

目次|indexs

はじめに
第一章 子どものとらえ方
1 子どもの心の理解
人の心を理解することは難しい/ライフサイクルから青年期をみると/疾風怒濤のさなぎ時代
2 今の子どもたち
子どもの現在/坐り、刷り合わせ、落としどころ/成人後の集団行動/個人の時代/落とし穴
3 学校では
生きる力/生きる力を育むために/生きる力の成熟
第二章 新しい時代の子どもを育てる
1 新しい時代に必要な力
意思決定のための判断/課題解決/異文化理解/共生/自分の役割を果たす/身の周りにある情報を活用する
2 新しい時代に必要な力を育てる
対応のヒント/自尊感情を育てる子どもと大人の関係/子育ての枠組み
3 子どもと大人のほどよい関係
正解を一つと限らない/異文化とのコミュニケーション/価値意識を豊かにする親の働きかけ
第三章 コミュニケーションを図るための心得
1 眼差し
来る者拒まず、去る者追わず/「情」と「関係」/共通の話題/原則/好きにしていいよ/試行錯誤の自由を保証する/先回りしないこと、壁になること/承認/子どもの気持ちにフィットする/親子の会話があれば大丈夫?/親の背中を見て育つ?/照れくさいほど真面目な態度も大切/親の取り組み/陰の努力/三割バッター/赤ん坊の頃を思い出して/自然の営みから学ぶ/モデルと実際
2 会話
不安は人をおしゃべりにする/会話はキャッチボールで/何を聞くのか/ねぇ/会話のキャッチボールを眺める/キャッチボールの終結
第四章 コミュニケーションを助ける技術
1 話を聞く
相槌/オーム返し/肩の荷を降ろす/取り扱い
2 対応する
受容・共感/感想を述べる/事実を伝える/総括より世間の情報/提案/わかったということを伝える/僕、わたし/まぁ、ええやんか/機が熟する
おわりに

著者|author

奥野雅和(おくの・まさかず)
1955年、京都市生まれ。京都文教中学・高等学校教諭。学校心理士。心理学・社会学の視点を取り入れたエデュケーションプランナーとして、子どもの育成に悩む保護者や教師を支援。
著書に『学校選びで人生が変わる』『情報教育の理論と実践』(共著)など。

担当編集者から

子供をさなぎととらえる見方に触発された著者だが、その根は、小学校時代の理科の実験にあった。過酸化水素水から酸素を発生させる実験において二酸化マンガンを触媒として使用することはつとに知られているが、この驚きがはじめにあった。子供に接する親や教師の「レッスンの場」として本書を手にとってもらえればありがたい。[-三浦-]

 

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カレワラ物語―フィンランドの国民叙事詩

カレワラ物語

フィンランドの国民叙事詩

  • キルスティ・マキネン―著 荒牧和子 訳/2005年5月
  • 1800円(本体)/四六判上製・210頁

「ムーミン物語」で知られる氷の国フィンランドの国生み神話『カレワラ』をやさしい物語にしたベストセラー、本邦初訳。魔法と冒険、滑稽とファンタジーたっぷりの愉しい世界。画家AKIKOの美しい挿画とともにおくる。
(4861100348)
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財

『Trinity WEB』の「スピリチュアルエンタメ」で紹介されています。
「カレワラ物語」PART.1~サンタ・ムーミン・オーロラだけじゃない!フィンランドの底知れぬ魅力は老賢者の魔法の世界から

目次|indexs

ヴァイナモイネンの誕生/ヴァイナモイネンとヨウカハイネンの呪文合戦/アイノの運命/ヨウカハイネンの復讐/ポホヨラのヴァイナモイネン/ヴァイナモイネンの負傷といやし/サンポの鍛造/レンミンカイネンとキュリッキ/ポホヨラのレンミンカイネン/トゥオネラのレンミンカイネン/ヴァイナモイネンのトゥオネラへの旅/ポホヨラの娘への求婚競争/ポホヨラの婚礼/レンミンカイネンの無謀な幻想旅行/クッレルヴォ/金の乙女の鍛造/サンポ奪還の旅/シラカバの木のカンテレ/ロウヒの復讐/マルヤッタとカレワラの王/原著者あとがき/訳者あとがき

著者|author

キルスティ・マキネン
1939年フィンランド国タンペレー市生まれ。元ヘルシンキ大学哲学修士。ヘルシンキ大学助手、同インストラクター、ヘルシンキ市高等学校国語教員。カレワラ女性協会会長(1985~91)。2002年にLarin Paraske賞受賞。
著書に『Ajattelen Kynalani』(SKS)、『Suomen Lasten Kalevala』(OTAVA、本書)、『Sammon Sanat — Kalevalan Sitaatteja』(OTAVA)、『Kapalan Kosketus』(近刊)。

訳者|translator

荒牧和子(あらまき・かずこ)
1938年東京生まれ。東京教育大学理学部、コロラド大学大学院Ph. D。東京大学物性研究所文部技官、コロラド大学およびノースイースタン大学リサーチアソシエイト、東京女子大学助教授などを経て龍谷大学教授。
訳書に『七回の東方旅行』(中央公論社。原作『Seitseman Retkea Itaan』G. J. Ramstedt著)ほか。論文に「Separation of Amines by Ligand Exchange」(Analytica Chimica Acta)ほかがある。

挿絵画家|illustrator

AKIKO(あきこ)
1968年北海道生まれ。1997年、表参道にて作品を展示。アーティスト活動を始める。1998年放送作家・志岐奈津子とのコラボレーションによる絵本『simple side.』を発表。2000年アトリエ兼ギャラリー「nociw」をオープン。ここを拠点に創作活動、個展を行うかたわら、REVOLVERとのコラボレーションTシャツを発表。絵本に『KANTO』『wor un nociw』などがある。現在、各地で精力的に個展・イヴェントを開催。
AKIKOホームページ

担当編集者から

春の翻訳フェア(!)第3弾。
平易だが詩情あふれる物語で、氷の国の凛とした神話世界を堪能できる。岩波文庫の「カレワラ」に辟易した向きも、これならとっつきいいはず。
フィンランドといえばまず作曲家シベリウス(とムーミン)が浮かぶが、「クッレルヴォ交響曲」「アイノ交響曲」などシベリウス作品には「カレワラ」にちなんだものも多い。実際、物語を知ってから聴くと情景もぐっと鮮やかに。音楽好きにもぜひ![-内藤-]

 

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神の箱―ダビデとその時代

神の箱

ダビデとその時代

  • 磯部隆/2005年5月
  • 3800円(本体)/四六判上製・568頁

「イスラエルからいただき受けついだ命を、感謝をこめてイスラエルに返されたのですね」―古代イスラエルの王ダビデとその時代を生き生きと活写し、聖書記者の真意にまで肉迫する。旧約聖書「サムエル記」に登場する「神の箱」にまつわる一大歴史小説。
日本図書館協会選定図書
(4861100364)

目次|indexs

序章 母ハンナ
第一章 祭司エリ一族
第二章 預言者サムエル
第三章 聖戦
第四章 闇と光
第五章 英雄サウル
第六章 反逆
第七章 ミクマスの戦い
第八章 戦いの日々
第九章 王家の人びと
第十章 悲劇への省察
第十一章 主から来る悪霊
第十二章 いずこへ
第十三章 ギルボア山
第十四章 二つの王家
第十五章 死にゆく者
第十六章 遷都
第十七章 神の凱旋
第十八章 帝国への道
第十九章 アブサロムの反乱〈前編〉
第二十章 アブサロムの反乱〈後編〉
終章 闇からの声
あとがき

著者|author

磯部隆(いそべ・たかし)
1947年神奈川県藤沢市生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学客員研究員を経て、現在名古屋大学法学部教授。
主著に『預言者イザヤ』(サンパウロ)、『エレミヤの生涯』(一麦出版社)など。

担当編集者から

本の帯に「神の意志を巡る人びとの群れ」とある。近代以降は個人が重んじられるようになり、それは悪いことではないけれど、人間や歴史の見方として普遍的なものではないということが本書を読めば分かる。もっと大きな世界があると感じる。[-三浦-]

 

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100%オージーライフ 

100%オージーライフ

  • 豊永典子/2005年5月
  • 1500円(本体)/A5判・並製・160頁

オーストラリアの生活はどこか変!? 女の子があぐら!? お弁当は皮を剥かないニンジン丸ごと!? カレンダーに11月がない!? 嘘のようなホントの話に42人のオージーがコメントする(コメントは英語。日本語訳付き)。日・豪どっちが非常識?
(ISBN4861100321)

目次|indexs

まえがき
第1章 異文化を楽しもう!―私が遭遇した嘘みたいな本当の話
ポリスに捕まる!!/忘れられたサンダル/あぐらが正しい座り方/交換は当たり前?
新聞は投げるもの?/作ってみる? 自分の名前のナンバープレート
頼まなければよかったラッピング/細かいことは気にしない? でも気にしてほしい!
泥棒保険は常識
第2章 オージーのライフスタイル―素朴な疑問! オージーの日常生活
主婦には天国、BBQでホームパーティー/私はだあれ? 変身大好き
モーニングティーはいかが?/川や湖で泳ぐ楽しさ/プールは車一台分!
ラッフルチケット買いませんか?/スポーツ王国の楽しみ方
あなたもスター! ドラマ大好き/公園でBBQ/生後三週間でパブデビュー?
誕生日プレゼントは馬一頭/ときにはファッショナブルに
お年寄りだってターミネーターファン/オーストラリアのカフェ文化
マーケット好きなオージー
第3章 学校生活―日本の常識はオーストラリアの非常識
自分の意志は、はっきりと!/校長に直談判! 私もすっかりオージーママ
オージーキッズのお弁当はウサギなみ?/学校で一杯いかが?
入試がない! 私立学校/ほめる教育、賛成? 反対?/外で遊ぶの大好き
学校がディスコ会場!?/小さいときからShow and tell/学校は楽しむところ?
夏休みは退屈?/お母さんがクラス担任
第4章 面白いもの見つけた!―便利かどうか、それが問題だ
うわさは本当だった! ハエ王国/隣が見えても気にしない?
見るだけでいい? 誕生日ケーキ/これってあり? スプーンが埋もれたゼリー
あなたも応募してみる? ケーキコンテスト/信号まで停電!/歌のおじさん、おばさん
図書館でボードゲーム/日本人にはちょっとストレス!
どうしてケーキなのにプディングなの?
日本人は写真好き。オージーはフレーム好き。
便利な優れもの、ビートルーツホルダー/芝刈りはこれでおまかせ ride-on mower
第5章 オーストラリア人ってどんな人?―オージーの心の中をのぞいてみると…
二〇年後に離婚!/男は涙を見せてはいけない?/どこから来るの? その自信
オージーに根性、忍耐は通じない?/深い話は苦手なオージー
慣れてしまえば心地よいハグ(抱擁)/ありがとうは、魔法の言葉!
謝らないオーストラリア人
大人っぽく見せたいオージーvs子どもっぽく見せたい日本人
オーストラリア文化があぶない!/ヒーローは嫌い?/オーストラリアの青少年非行
アンバランスな日本人像/自分にお金をかけよう/愛国心を学ぼう
弱いチームの強い味方/アイドルって?/異文化とふれあおう
自分の住んでいる町にもっと関心を持とう!/心地よいフェアゴー精神
Life Style&Cooking
ブッシュキャンプ&焼きリンゴ/キャトル・ステーション&デイツプディング
エーカーハウス&ほうれん草のキッシュ
ファミリービジネス&パイナップル・メレンゲ・タルト
オーストラリアン・ファミリー&ミートパイ
あとがき

著者|author

豊永典子(とよなが・のりこ)
大学卒業後、高校で英語教師を務める。
1988年より夫の赴任に伴い、2年間ドイツに滞在。2001年1月より、オーストラリア・ケアンズに滞在中。現在、現地の小学校、幼稚園で日本語のアシスタントをしている。
保育雑誌『幼児と保育』(小学館)『ラポム』(学研)にオーストラリアの幼児教育に関する記事を連載予定。ケアンズ在留邦人誌『リビング・イン・ケアンズ』にエッセイを連載中。インターネットでも公開中!→おしゃべりクッキング

担当編集者から

常識中の常識だと思っていたことが「常識」ではないと突きつけられる。心地いい。硬化しつつあるアタマにガツンと異文化体験。オージーたちのコメント(顔写真付き)がとにかくユニーク。「かわいい顔してスゴイこと言うね」など、楽しみながら校正校閲。組版の萩原は「エイミーが」「ルークが」と、面白がって画面に向かっていた。
愉快な装画はたけなみゆうこさん。写真を活かしたレイアウトと装丁は天才多聞くん。[-山岸-]

 

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〔品切重版未定〕

ウォーキング

ウォーキング

  • ヘンリー・D・ソロー著 大西直樹訳/2005年4月
  • 1800円(本体)/四六判変型・112頁

十九世紀中葉の作家ソロー。『ウォールデン 森の生活』で知られる彼の精髄をコンパクトに伝える傑作エッセイを平易な新訳で送る。ソロー入門としても格好の一冊。
日本図書館協会選定図書
(4861100305)

推薦の言葉

アメリカの詩人で自然愛好家のヘンリー・デイビッド・ソローが死んだのは143年前である。しかし、森歩きへと誘う彼の言葉ほど新しいものはない。医学も原野のウォーキングが肉体と精神のどちらにも有益であることを証明しはじめている。いつまでも若さあふれるこの言葉を読んでください。そして詩を感じてください。
-C.W.ニコル(作家)

目次|indexs

ウォーキング
訳者解説
あとがき

著者|author

ヘンリー・D・ソロー(Henry David Thoreau)
1817年マサチューセッツ州コンコードに誕生。ハーヴァード大学卒業後、41年から同人誌『ダイアル』への執筆、編集などにたずさわる。前後してニューイングランドへの小旅行をかさね、その経験から『コンコード川およびメリマック川における一週間』『ケープ・ゴッド』などの作品を執筆。1845年からウォルデン湖畔に2年間単独で生活し、その記録を『ウォルデン・森の生活』として発表。生涯独身を貫き、定職につかず、1862年、44歳で死去。

訳者|translator

大西直樹(おおにし・なおき)
1948年東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文学科、同大学院比較文化研究科卒業。学術博士。アーマスト大学卒業、ハーヴァード大学英米文学科および神学部ヴィジティング・スカラー。現在、国際基督教大学教養学部教授。
著書に『ピルグリム・ファーザーという神話』(講談社)、訳書にローレンス『アメリカ古典文学研究』(同)など

担当編集者から

『ママには内緒だよ』につづく、春の翻訳フェア(笑)第2弾。いやあ、苦労しました。訳者の大西先生とともに、小難しいソローの原文に難儀し、少しでも読み易い訳文めざし練りに練った。だいぶこなれた日本語になっているはず。ソロー独特のくねる蛇のような文章にふれ、その奥底に流れる深い自然観に打たれていただきたい。美しい挿画は版画家・牛尾篤さん。[-内藤-]

 

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羊と隕石

羊と隕石

  • 上田丘/2005年4月
  • 1500円(本体)/四六判並製・172頁
  • 装丁:矢萩多聞

「今夜も又 疲れた犬がうろつき 吠える」。解剖台の上で藍色のスーツの女と中也が出会う。象徴とビートにみちたポップでシュールな恋愛詩集。
(4861100356)

目次|indexes


死の王国/So, Dance!/愛と岩/怠惰/She Is Machine/せつなき風景/詩人達と恋人達/In Which/秋夜狂歌/哲学

Her Body/巨像と女/目の前の現実/Momentum/破滅の申し子/彼女の部屋に有った物/胸/玩具/光と闇の向こう/幻の塔/罪/関係/焦燥/片想い/デートの第一声/やけくそ /詩人的な美学(美意識)/僕が言った事

監視の中/A Sonnet/疲れた犬(A Sonnet に加えて)/穴/Mr. Hare’s Reading/憤懣/翼をもがれてもがく白鳥/視点/混乱と平静/Bless My Colour/世の中―甘えられるほど甘くない物―/Bye-bye/孤独とパレード/街へと

休日/カップルと恋/The Time Passes By/大衆とジャズ・ポップス/甘い意見と彼女/出掛けた後に/気を取り直して(休息)/瑞々しさと平凡/忙しい生活/風邪気味/或る晴れた日/休息の無い人の詩/世の中/料理と孤独
あとがき

著者|author

上田丘(うえだ・たかし)
1975年生まれ。川崎市在住。

担当編集者から

詩人の上田氏はぼくと同年。ふだんは自分より(かなり)年上の著者と仕事をすることが多いので、同世代の書き手は新鮮だった。呑みながら何度も打ち合わせを重ね、ゲラをやりとりした。
「夜は君等のものではない」という詩句がある。夜に溶け込むことのできた年齢を過ぎ、そろそろ「おじさん」と呼ばれるようになった男の、寂しさと煩悩としょうもなさとが滲む詩集で、愛着がある。[-内藤-]

 

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ママには内緒だよ 

ママには内緒だよ

  • トム・ハート著 石川康弘訳/2005年3月
  • 1800円(本体)/四六判上製・300頁

それは十一歳の朝に始まった…狡猾な父、快楽に溺れる娘、二人の関係に気づきながら見て見ぬふりをする母。雪崩を打って崩壊する家庭。三者の視点で重層的につむがれる、限りなくリアルな近親相姦の物語。
日本図書館協会選定図書
(4861100275)

著者|author

トム・ハート
1921年英国マンチェスター生まれ。妻バーバラとともに各種青少年養護施設に勤務し、ソーシャルワーカーとして恵まれない子どもたちの構成と社会復帰に貢献。1973年出版の処女作 A Walk with Allan で脚光を浴び、その後次々に話題作を発表。代表作に本書 Don’t Tell Your Mother(1979)ほか、They Call it Murder(1977)、Their Own Kind of War(1989)、Fairies and Friends(1981)などがある。1996年没。

訳者|translator

石川康弘(いしかわ・やすひろ)
1940年生まれ。青山学院大学文学部卒業後、同大学院修士課程修了。英文学(近・現代イギリス小説)専攻。現在、関東学院大学文学部教授、同大学院指導教授。
著書に『トマス・ハーディー―その知られざる世界』(北星堂)、『文学・ことば・思想』(共著、丸善プラネット)。訳書に『幸せはどこに』(かなしん出版)、『ウエスト・ポーリー探検記』(千城)、『地主の娘』(共訳、千城)など。

担当編集者から

近親相姦について報道される場合、当事者たる父娘の関係ばかりに焦点が当てられ、母親については語られることが少ないようにみえる。内田春菊『ファザーファッカー』も娘と父親の物語だった。
しかし、家庭内で「事件」は起こる以上、母親だって立派な当事者である。なぜ母親は気づかないのか、気づいても止められないのか。どんな心境なのか。本書が面白いのは、そこをあつく書いているからだと思う。
精神を病み崩れゆく母親の長い独白は凄絶。[-内藤-]

 

※品切れ重版未定