『果樹園の守り手』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』第3567号/2022年11月19日号に、コーマック・マッカーシー著/山口和彦訳『果樹園の守り手』の書評が掲載されました。評者は上原尚子氏(翻訳者、ライター)です。「果樹園とは何か、守り手とは誰なのか――先が見通せないほどうっそうとした、深い森のような小説」

『一九四〇年代素人演劇史論』の書評が『社会教育学研究』に掲載されました

『社会教育学研究』第58巻(日本社会教育学会編/2022年6月)に、小川史著『一九四〇年代素人演劇史論―表現活動の教育的意義』の書評が掲載されました。評者は新藤浩伸先生(東京大学)です。「戦時下の活動の断罪に傾きがちとなる戦時文化の研究にあって、本書は当時の史料以上の評価には禁欲的である……当時の活動が後世に遺したものを直視する点において、本書は優れている」

◆日本社会教育学会>日本社会教育学会ジャーナル『社会教育学研究』>第58巻目次
https://www.jssace.jp/publication

◆書評は下記J-STAGEでもご覧になれます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssace/58/0/58_131/_article/-char/ja/

『19世紀フランスにおける女子修道院寄宿学校』の書評が『教育史学会紀要』に掲載されました

『日本の教育史学 教育史学会紀要』第65集(教育史学会編/2022年10月)に、山内由賀著『19世紀フランスにおける女子修道院寄宿学校』の書評が掲載されました。評者は尾上雅信先生(岡山大学)です。「女子修道院寄宿学校を正面から取り上げ、その教育実態を解明した本書は、宗教を根幹とした、その教育を形作った人々に固有かつ共和派に対抗し得る教育の倫理を析出する」

『同定の政治、転覆する声』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『同定の政治、転覆する声―アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(石田智恵 著)の書評が掲載されました。評者は細谷広美先生(成蹊大学)です。「本書は冷戦下の政治的暴力と日系人の関係を明らかにすることで、日系人研究に新たな基軸をもたらしている。また、マイクロアグレッションに相当する日系人に対する人種主義を丁寧に分析し、「やわらかな人種主義」という概念を提示した意義は大きい」

 

『ボルネオ 森と人の関係誌』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『ボルネオ 森と人の関係誌』(佐久間香子 著)の書評が掲載されました。評者は徳安祐子先生(九州大学)です。「幅広い歴史的資料とフィールドデータとを組み合わせ、19世紀末以降の長い時間と海を越えた広い地域とのつながり、歴史とその累積である現在とを合わせて描き出す意欲作である」

 

『自然と人生とのあいだ』の書評が『日本文学』に掲載されました

『日本文学』Vol.71(日本文学協会編/2022年10月)に、永井聖剛著『自然と人生とのあいだ―自然主義文学の生態学』の書評が掲載されました。評者は山本歩先生(尚絅大学)です。「決定論的〈自然〉観が〈人-生〉と結びつく思考回路と、我々は今後もなお向き合っていかねばならない」