都市近隣組織の発展過程―コミュニティ・ガバナンスの日米比較論

都市近隣組織の発展過程

コミュニティ・ガバナンスの日米比較論

  • 大内田鶴子(著)/2017年5月
  • 5000円(本体)/A5判上製420頁
  • 装丁:長田年伸

町会やタウンミーティングは民主主義の発展にいかに貢献できるか?
日本は江戸時代の五人組から敗戦後の町内会解体までの流れに、アメリカはポートランド市のネイバーフッド・システムの実態に焦点を当て、両国を多角的に比較考察。コミュニティと民主主義の在り方を問いなおす。
(ISBN 9784861105272)

目次|indexes

第1章 近隣組織の概念的考察
第2章 日本の都市近隣組織の基層(1)
第3章 日本の都市近隣組織の基層(2)
第4章 中間考察:アメリカの近隣組織を見る視点
第5章 アメリカ近隣組織の現在
第6章 アメリカ近隣組織の事例研究(1)ポートランド市
第7章 アメリカ近隣組織の事例研究(2)その他の事例
第8章 総括:近隣組織研究への歴史的視点の導入と国際比較研究の意義

著者|author

大内田鶴子(おおうち・たづこ)
一九五一年生まれ。江戸川大学社会学部教授。専攻は自治のまちづくり、コミュニティ論、地域防災。主な著書に『神田神保町とヘイ・オン・ワイ』(東信堂)、『コミュニティ・ガバナンス』(ぎょうせい)などがある。
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世紀末の長い黄昏―H・G・ウェルズ試論

世紀末の長い黄昏

H・G・ウェルズ試論

  • 宗洋(著)/2017年7月
  • 2700円(本体)/四六判仮フランス装228頁
  • 装丁:間村俊一

19世紀末イギリス、科学技術教育の普及によって登場した「観察者としての読者」は、どのように小説を読んだのか?
SF文学の父・ウェルズの作品を〈観察〉という新しい視点から読み解く。
(ISBN 9784861105500)

目次|indexes

序 章 変貌する社会のなかで
第一章 黄昏のグランド・ツア―『タイム・マシーン』
第二章 リアリティ効果と揺さぶられる境界―『モロー博士の島』
第三章 白か黒かあるいは―『透明人間』
第四章 ロマンティック・サイクリングの展望―『偶然の車輪』
第五章 赤のカタストロフィ―『宇宙戦争』
第六章 崩壊する世界とパノラマ―『トーノ・バンゲイ』

著者|author

宗洋(そう・ひろし)
1974年生まれ。高知大学准教授。専攻は英文学、映像メディア。
共訳書にアン・フリードバーグ『ヴァーチャル・ウィンドウ―アルベルティからマイクロソフトまで』(産業図書、2012年)などがある。

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鈴木大拙の「日本的霊性」―エマヌエル・スウェーデンボルグ 新井奥邃との対比から

鈴木大拙の「日本的霊性」

エマヌエル・スウェーデンボルグ 新井奥邃との対比から

  • 那須理香(著)/2017年7月
  • 4500円(本体)/A5判上製372頁
  • 装丁:桂川潤

スウェーデンボルグの神秘主義思想と新井奥邃の神学思想とを比較対象にとりあげ、
鈴木大拙の「霊性」の特質及び、その核心に迫る。
(ISBN 9784861105548)

目次|indexes

第一章 はじめに―先行研究紹介及び末木文美士の「日本的」批判に対する反論
第二章 鈴木大拙『日本的霊性』の「日本的」が意味するもの
第三章 鈴木大拙の「霊」的感性の目覚め
第四章 スウェーデンボルグの「霊」的世界観との出会い
第五章 新井奥邃の「心」との対比
第六章 おわりに―鈴木大拙の「日本的霊性」とは

著者|author

那須理香(なす・りか)
1957年東京に生まれる。1981年国際基督教大学教養学部卒業。その後15年ほど日本語教師として留学生に日本語・日本文化を教える。1988年津田塾大学大学院博士後期課程終了(言語学専攻)。2011年四月国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科に再入学。2017年三月国際基督教大学大学院より博士号取得(比較文化専攻)。

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法華経諺解 上―ハングル訳注、法華経要解

法華経諺解 上

ハングル訳注、法華経要解

  • 河瀬幸夫・金 星周(訳)/2017年4月
  • 6500円(本体)/A5判上製384頁
  • 装丁:桂川潤

中・近世の東アジア漢字文化圏における『法華経』理解の精髄。
一四六三年、朝鮮王朝の時代に刊行された『妙法蓮華経』中の『法華経』と北宋の戒環著『法華経要解』の中世韓国語による翻訳文と夾注の日本語訳。本邦初訳!
(ISBN 9784861105494)

目次|contents

『法華経諺解』序文
東国大学校国語国文学科名誉教授 金英培
『法華経諺解』序文[翻訳文]
解題 ハングルの創制と仏典の諺解
霊山会釈迦説法図
進妙法蓮華経箋 尹師路
雕造官名簿
妙法蓮華経弘伝序 釈 道宣 述
妙法蓮華経要解序 沙門 及南 撰
妙法蓮華経 巻一
開釈科
序品 第一
方便品 第二
妙法蓮華経 巻二
譬喩品 第三
信解品 第四
妙法蓮華経 巻三
薬草喩品 第五
授記品 第六
化城喩品 第七

著者|author

河瀬幸夫(かわせ・ゆきお)
1945年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、私立横須賀学院高校国語教員退職後、ソウルの東国大学校大学院仏教学科修了。主な著書に、『釈譜詳節』上・中・下巻(すべて春風社)がある。

金星周(キム・ソンジュ)
1965年、慶尚南道統営市生まれ。東国大学大学院国語国文学科修士、同大学院博士課程を修了。文学博士。韓国技術教育大学校文理閣研究教授などを経て、現在、東国大学校国語国文学科大学院講義専担教授。主な著書に『韓国語の使役』がある。

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国際コミュニケーションの政治学

国際コミュニケーションの政治学

  • 本多周爾(著)/2017年6月
  • 3000円(本体)/四六判上製324頁
  • 装丁:桂川潤

いくつかの物語を織り交ぜながら、一本の映画をプロデュースするようにプロパガンダを仕立てる。受け手は、壮大なパノラマに感動させられ、あるいは悲しい話に共感させられ、それらを受け入れる。戦争を支持することを自らの意思により決定したと信ずる。
情報化の波が複合的に交錯し、激しく変動する国際コミュニケーションを、政治とマス・コミュニケーションの視点から分析、検討する。
(ISBN 9784861105524)

目次|indexes

序 章
第一章 国民国家の想像と創造
第二章 ナショナル・アイデンティティの現在
第三章 ナショナリズムの諸相
第四章 開発コミュニケーションのパラダイム
第五章 文化帝国主義の言説
第六章 情報コミュニケーション秩序をめぐる国際政治
第七章 グローバル化という現象
第八章 国際情報環境の変容
第九章 戦争をめぐる報道とプロパガンダ

著者|author

本多周爾(ほんだ・しゅうじ)
1949 年東京都出身。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。博士(法学/慶應義塾大学)。現在、武蔵野学院大学大学院国際コミュニケーション研究科教授(兼国際コミュニケーション学部教授)。
主な著作に『台湾 メディア・政治・アイデンティティ』(春風社)、『発展と開発のコミュニケーション政策』(武蔵野大学出版会)などがある。

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コミュニティ事典

コミュニティ事典

  • 伊藤守・小泉秀樹・三本松政之・似田貝香門・橋本和孝・長谷部弘・日髙昭夫・吉原直樹(編)
  • 2017年7月
  • 25000円(本体)/A5判上製1168頁
  • 装丁:南伸坊

〝コミュニティ〟の過去・現在・未来——
いま、なぜ〝コミュニティ〟なのか?
共生とコミュニティづくりには思想が要る!

千年に一度といわれた3.11以後、時代と社会を読み解く鍵となっている「コミュニティ」。いまコミュニティを論じることは、国の「かたち」を示すことであり、社会の公共性/共同性のありようを根本から問うことになる。『コミュニティ事典』は、まさに「現代社会論」であり、「世界の今を読み解く」テキストといえる。
15の大項目-総417項目、執筆者284名による専門知・実践知の集大成。国民生活審議会報告書、GHQ民政情報教育局資料、自治体別「コミュニティ・防災担当窓口」一覧など、資料編も充実の事典。
(ISBN 9784861105388)

目次|indexes

1総論  コミュニティの思想と歴史
2総論  国家・地方制度のなかのコミュニティ
3総論  近代日本社会とコミュニティ
4総論  ボランティア、NPO、NGOとコミュニティ
5総論  グローバル化とネット・コミュニティ
6総論  変容するエスニック・コミュニティ
7各論  まちづくりとコミュニティ
8各論  社会計画・社会開発とコミュニティ
9各論  福祉とコミュニティ
10各論 安全・安心とコミュニティ
11各論 災害・復興とコミュニティ
12各論 アジアのコミュニティ
13各論 欧米のコミュニティ
14各論 コミュニティ・プランニングの対象と方法
15各論 コミュニティ・スタディーズの対象と方法

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編集委員|editors

伊藤守(いとう・まもる)
早稲田大学教育・総合科学学術院教授

小泉秀樹(こいずみ・ひでき)
東京大学大学院工学系研究科教授

三本松政之(さんぼんまつ・まさゆき)
立教大学コミュニティ福祉学部教授

似田貝香門(にたがい・かもん)
東京大学名誉教授

橋本和孝(はしもと・かづたか)
関東学院大学社会学部教授

長谷部弘(はせべ・ひろし)
東北大学大学院経済学研究科教授

日髙昭夫(ひだか・あきお)
山梨学院大学副学長/法学部教授

吉原直樹(よしはら・なおき)
東北大学名誉教授/横浜国立大学大学院教授

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教えることの哲学

教えることの哲学

  • ジョン・パスモア(著)/小澤喬(訳)/2017年5月
  • 4100円(本体)/A5判上製468頁
  • 装丁:長田年伸

教育学・分析哲学の両分野に一石を投じる!
多義的で曖昧な「教育」(education)という概念を退け、「教える」(teaching)という営みそのものを哲学的に探究する。国語教育や性教育における応用例も提示。
(ISBN 9784861103766)

目次|indexes

Ⅰ 論述のプログラム
第1章 教えることの哲学へ向けて
第2章 教えることの概念
Ⅱ 教えることの基本原理
第3章 さまざまな能力を発達させる
第4章 情報を獲得する方法を教える
第5章 情報を教え伝える
第6章 情報とさまざまな能力
第7章 さまざまな習慣を養う
第8章 想像力を涵養する
第9章 批判的であることを教える
第10章 気を配り、注意深く学ぶことを教える
第11章 理解することを教える
Ⅲ 教えることの哲学―実地への適用
第12章 英語教育を検討する
第13章 性教育

著者|author

ジョン・パスモア(John Passmore)〈1914-2004〉
オーストラリアの哲学者。20 世紀後半に英語圏の哲学において数々の重要な著作を残す。主な著作に『ここ百年の哲学』A Hundred Years of Philosophy〈1957〉、『科学とその批判者たち』Science and Its Critics 〈1978〉等。

訳者|translator

小澤喬(おざわ・たかし)
東京理科大学名誉教授。英文学、哲学専攻。
共訳書に、クリアンス・ブルックス『現代英米文学にみる神の問題』(リーベル出版)、共著に『イギリス文化事典』(丸善出版)等。

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「出会い」という名の劇場―演劇に生きて

「出会い」という名の劇場

演劇に生きて

  • 岡田正子(著)/2017年5月
  • 2100円(本体)/四六判上製286頁
  • 装丁:矢萩多聞

劇場に集う、すべての人へ
五十年にわたってフランス戯曲の演出・翻訳を中心に活動を続けてきた著者。
演技メソッド「ベラ・レーヌ・システム」の秘訣や、ニコラ・バタイユ、観世寿夫、坂東玉三郎など、多彩な劇界の人々との交流を振り返るとともに、演劇人としての信念を綴る。
(ISBN 9784861105517)

目次|indexes

〈第一章〉ベラとともに
心のなかのせりふ
日本でのベラの歩み
ベラ・システムによる作品へのアプローチ
〈第二章〉さまざまな出会い
坂東玉三郎――舞台の魔術
深川定次――超一流の職人
ジャン・ルイ・バローと観世寿夫――遠大なビジョン
ニコラ・バタイユのプロフィール――ベラ・システムの立証
不条理劇に対する二コラ・バタイユの解決法――様式・技法・想像力
〈第三章〉『私は太田、広島の川――朝は、夜の闇に包まれた』を巡って
『私は太田、広島の川』を支えてくれた人たち
アレーグルの劇的構造
最後の役作り――追悼・西本裕行
土地の力を借りて――『私は太田、広島の川』広島公演
上演台本:『私は太田、広島の川――朝は、夜の闇に包まれた』

著者|author

岡田正子(おかだ・まさこ)
演出家・翻訳家。1929年、東京生まれ。文化学院(大学部文科)卒。52年に渡仏、ベラ・レーヌ・システム(演技の基礎訓練)を学び、宝塚歌劇団等での演劇講師や、本邦初演のフランス戯曲の翻訳・演出を手がける。96年、フランス政府より芸術文化勲章(シュヴァリエ)、2011年、フランス劇作家・劇作曲家協会よりボーマルシェ賞を授与。主な著書に『ベラ・レーヌ・システム』(フランス演劇クレアシオン)など。

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画文集 旅の貼り絵(コラージュ)

画文集 旅の貼り絵(コラージュ)

  • 安田彰(著)/2017年5月
  • 1750円(本体)/菊判上製234頁
  • 装丁:桂川潤

鎌倉、富士山、ニューヨーク、モスクワ……
旅や遊びに興じれば、新たな世界と自分に出会う。
日本や世界各地の名所や風習、彩りある人々のくらしを生きた文化として見つめ、詩情あふれる貼り絵を添えてつづる。
(ISBN 9784861105463)

目次|contents

まえがき
美しき日本
ヨーロッパの窓から
ニューヨークだより
読書の木陰
和の万華鏡
たかが趣味、されど趣味
あとがき

著者|author

安田彰(やすだ・あきら)
1946 年東京生まれ。1969 年東京外国語大学ロシア語科卒業後、株式会社日本交通公社(現JTB)入社。海外旅行・国内旅行業務に携わり、モスクワ、ニューヨークに駐在。アメリカ法人JTB Americas副社長、JTB人事部長・取締役、JNTO(日本政府観光局)理事等を経て、2009 年より亜細亜大学経営学部教授(トラベル&ツーリズム)。主要著書に『観光ホスピタリティ読本』(JTB総合研究所)ほか。

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浅草 2011-2016―六区ブロードウェイ 日本人の肖像

浅草 2011-2016

六区ブロードウェイ 日本人の肖像

  • 初沢克利(写真)/2017年5月
  • 7000円(本体)/B5判変形520頁
  • ブックデザイン:Hd LAB

巷にはびこるまやかしの価値観は通用しない。
この街には、日本人の抱えている本質的矛盾がいかなるものかの一端が見える。

観光の街であり、芸能の街であり、そしてそれだけではない浅草の姿。
たしかにそこにあるけれど見えていなかったもの、たしかにそこにいるけれど見えていなかった人々が立ち現れる。つねに古いものと新しいものの混在する街浅草の、2010年代のドキュメント。
(ISBN 9784861105470)

 

写真集『浅草2011-2016』推薦のことば(推薦者50音順)

浅草の風景のなかには、なにを纏おうと、なにも着ていなくても、輝けるステージがあります。

雨宮衣織(踊り子 浅草ロック座所属)

 

かすかに体験した浅草の黄金時代は、いま俤(おもかげ)が失せた。せめて、浅草っ子の生の体温を、記憶だけでなく記録(しゃしん)に残したい。

荒俣宏(作家)

 

家は戦前まで浅草だったので、思い出をよく聞いた。子供の私には浅草は匂いの強い町だった。露店が多く、色濃い生活感。この写真集はどこか懐しい。

神山彰(明治大学教授)

 

どこからかやってきて、またいなくなってしまう人たちなのに、
江戸の昔からずっとそこにいるような気もする。
この人たちが浅草なのだ。

木下直之(東京大学教授)

 

芸能と娯楽の街、浅草。
本書の写真にある浅草を訪れた人と暮らす人の飾らない表情と佇まいは、江戸末期の浅草の浮世絵や明治中期の浅草の写真の中の人たちのそれと共通するものだ。
二〇一〇年代の浅草の街と人を記録してくれた初沢氏の仕事に感謝!

西条昇(浅草芸能史研究家・江戸川大学准教授)

 

芸人を育ててくれる街・浅草。
いつも舞台からみなさんの顔を見ています。
ん、この顔、見たことある、かも!

ナイツ(漫才師)

写真|photographer

初沢克利(はつざわ・かつとし)

早稲田大学仏文科中退、東京写真専門学院卒業。1972年に渡仏する。モンパルナスに居住しながらパリの写真を撮りはじめ日本、フランスの広告界で活動する。パリのモンパルナスにあるカフェ「セレクト」で撮ったパリの人々の写真を現地にて個展を開催。
1983年帰国。「モンパルナス・深夜の客」/ 富士フォトサロン、「パリ・美し都の四半世紀」/ 三越恵比寿店、その他などで個展を開催する。写真集に『MONTPARNASSE-深夜の客』(シティ出版)、『パリ・美し都の四半世紀』(集英社)などがある。『フジ子・ヘミング 我が心のパリ』(阪急コミニュケーションズ)にて写真を担当。

http://www.hatsuzawa-studio.net/

 

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