霊媒のいる街―北タイ、チェンマイの宗教復興

霊媒のいる街

北タイ、チェンマイの宗教復興

  • 福浦一男(著)/2016年3月
  • 4000円(本体)・A5 判上製・288 頁
  • 装丁:長田年伸

変化する現代北タイ社会における霊媒の役割
近代化の進む北タイ、チェンマイでは、伝統的な民間宗教である霊媒術が変容している。
人々は何を求め霊媒のもとへ通うのか。何のために霊媒たちは日々集まり、儀礼を行い、踊るのか。
詳細なフィールドワークにより、現代社会における民間宗教の役割を明らかにする。
(ISBN 9784861104893)

目次|indexes

まえがき
序章 タイの宗教と社会変動
第1章 チェンマイ、精霊信仰、霊媒術
第2章 霊媒術のセアンス―民間宗教の適応力
第3章 霊媒集団とその儀礼(1)―「インドラ神の柱」崇拝と年中行事儀礼
第4章 霊媒集団とその儀礼(2)―霊媒集団儀礼
第5章 母系祖霊崇拝儀礼「ピー・メン」と霊媒集団儀礼―二種類の集団憑依儀礼
第6章 「三人の王」崇拝儀礼―新たな集団儀礼の創造とフォーマルな霊媒集団の希求
終章 宗教実践の創造性とエイジェンシー
あとがき
参考・引用文献

 

著者|author

福浦一男(ふくうら・かずお)
1967年生まれ。京都大学文学部卒業、京都大学大学院文学
研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。専攻は
比較社会学・文化人類学。

 

 

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【中世英語英文学Ⅱ】The Sound of Literature―Aspects of Language and Style in The Owl and the Nightingale

The Sound of Literature

Aspects of Language and Style in The Owl and the Nightingale

  • 菊池清明(著)/2016年3月
  • 7500円(本体)・A5 判上製・230 頁
  • 装丁:松田晴夫(クリエイティブ・コンセプト)

『梟とナイチンゲール』の清新さを探る
古英語から中英語の転換期(12~13世紀)に書かれたとされる中英語の詩『梟とナイチンゲール』。その修辞法の特徴や世俗主義的な態度を考察。英語史上・英文学史上における重要性を明らかにする。※本文英語
(ISBN 9784861104886)

★シリーズ:中世英語英文学 好評既刊★
中世英語英文学Ⅰ―その言語・文化の特質
(本体価格:4500円、ISBN 9784861104282)
『カンタベリー物語』『ガウェイン卿と緑の騎士』『梟とナイチンゲール』など、
14 世紀のリズミカルな英語で紡ぎだされた作品を例に、言語・文化の両面から〈音の文学〉としての魅力にふれる。

目次|contents

Introduction: The Historical Setting of the Poem
Chapter I: A Comparative Study of The Owl and the Nightingale and
The Thrush and the Nightingale
Chapter II: A Stylistic Approach to the Characters in The Owl and the Nightingale
Chapter III: Some Aspects of Colloquial Speech
Chapter IV: Repetition in The Owl and the Nightingale
Chapter V: Aspects of Repetitive Word Pairs
Chapter VI: Conclusion: Colloquialisms, Language of Law and the Dynamics of Aural Literature

著者|author

菊池清明(きくち・きよあき)
関西外国語大学大学院英語学専攻博士後期課程修了。立教大学文学部教授。言語文化学博士(大阪大学)。著書に『中世英語英文学Ⅰ―その言語・文化の特質』(春風社、2015)がある。

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世界初 市民性教育の国家規模カリキュラム―20世紀初期アメリカNEA社会科委員会報告書の事例から

世界初 市民性教育の国家規模カリキュラム

20世紀初期アメリカNEA社会科委員会報告書の事例から

  • 渡部竜也(編訳)/2016年3月
  • 4722円(本体)/A5判上製236頁
  • 装丁:矢萩多聞

社会科誕生から100年――
20世紀初頭に合衆国で誕生し、その後さまざまな民主主義国家で実施された「社会科教育」。全米教育委員会(NEA)が世界に先駆けて発表した「市民性教育」(=地域社会の成員であることを意識すること)の重要性を説く二つの報告書を翻訳、後の社会科教育への影響を論じる。
(ISBN 9784861104909)

目次|contents

訳者まえがき
「コミュニティ・シヴィックスの教授」(1915年)――NEA中等教育再編審議会特別委員会報告
まえがき
第Ⅰ部 コミュニティ・シヴィックスの授業のねらいと方法
第Ⅱ部 福祉の諸要素を扱うことについての提案
第Ⅲ部 目録提案
「中等教育における社会科」(1916年)――NEA中等教育再編審議会社会科委員会報告
まえがき
第Ⅰ部 導入
第Ⅱ部 第7学年から第9学年の社会科
第Ⅲ部 第10学年から第12学年の社会科
第Ⅳ部 スタンダード―教師の準備
訳者解説 世界で最初の市民性教育の国家規模カリキュラム―その特質と今日的意義

編訳者|translator

渡部竜也(わたなべ・たつや)
東京学芸大学教育学部准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。訳書に『変革的知識人としての教師――批判的教授法の学びに向けて』(ヘンリー・A・ジルー著、春風社)、『コモン・グッドのための歴史教育――社会文化的アプローチ』(キース・C・バートン、リンダ・S・レヴスティク著、共訳、春風社)、『教師のゲートキーピング――主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて』(スティーブン・J・ソーントン著、共訳、春風社)などがある。

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ベトナム語母語話者のための日本語教育―ベトナム人の日本語学習における困難点改善のための提案

ベトナム語母語話者のための日本語教育

ベトナム人の日本語学習における困難点改善のための提案

  • 松田真希子(著)/2016年3月
  • 3600円(本体)・A5判並製・302頁
  • 装丁:長田年伸

漢字文化圏としてのアドバンテージはあるのか?
ベトナム語母語話者が日本語の文法/語彙/コミュニケーションを学ぶ際に、どの段階で習得が困難なのかを検討。
学習者の特性を分析したうえで最も効率的な日本語習得方法をデザインする。
(ISBN 9784861104916)

目次|indexes

第1章 現状と課題
第2章 文法研究
第3章 文字・語彙研究
第4章 談話研究
第5章 音声コミュニケーション研究
第6章 日本語教育に必要なこと
参考文献
使用した言語資源およびツール
資料1 3言語母語話者の日本語学習に関する意識調査
資料2 日本語母語話者による聴覚印象調査
資料3 OPI発話データへのアノテーションルール

 

『ベトナム語母語話者のための日本語教育』正誤表

 

著者|author

松田真希子(まつだ・まきこ)
1973年広島生まれ。大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士後期課程単位取得退学。現在、金沢大学国際機構留学生センター准教授。主な著書に『ブラジル人のためのニッポンの裏技―暮らしに役立つ日本語便利帳』(ティアゴ・サレス・ピント訳、春風社)などがある。

 

 

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先生、NPOって儲かりますか?―若者たちが地元で賢く生きる方法

先生、NPOって儲かりますか?

若者たちが地元で賢く生きる方法

  • 渡辺豊博(著)/2016年2月
  • 1389円(本体)・四六判並製・238頁
  • 装丁:南伸坊

NPOって非営利じゃないの? 地方にはビジネスチャンスがあるっていうけどホント?
NPOの伝道師、「三島のジャンボさん」がお届けする、楽しく学べるNPOビジネス&地方創生論!
(ISBN 9784861104800)

 

目次|indexes

第一章 グラウンドワーク三島の23年の実績から
ボランティア活動は自分のためにやっている、「水の都・三島」の環境再生…など
第二章 NPOビジネスへの挑戦
企業はキャリアアップの夢舞台か?、イギリスの社会的企業の先進性…など
第三章 グラウンドワーク三島の新たな経営戦略とは
行政からの補助金・交付金の確保、グラウンドワーク三島による街中カフェビジネスのモデル…など
第四章 若者たちへ:君たちは何のために生きていくのか
自分の故郷には可能性と未来がある、被害者意識では社会は変わらない…など

著者|author

渡辺豊博(わたなべ・とよひろ)
1950 年生まれ。東京農工大学農学部卒業。1973 年、静岡県庁入庁、2008 年から都留文科大学教授。市民・NPO・企業・行政が協働して環境づくりを進める運動、グラウンドワークを日本で最初に故郷の三島市で始める。著書に『失敗しないNPO―グラウンドワーク三島の20年とイギリスに学ぶ』(春風社、2013)、『富士山の光と影―傷だらけの山・富士山を、日本人は救えるのか!?』(清流出版、2014)など。
身長183cm、体重100kg 超の巨漢から、「ジャンボさん」の愛称で親しまれる。環境保全活動の合言葉は「右手にスコップ・左手に缶ビール」。

 

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ペーター・フーヘル―現代詩への軌跡

ペーター・フーヘル

現代詩への軌跡

  • 土屋洋二(著)/2016年2月
  • 3200円(本体)・四六判上製・404頁
  • 装丁:長田年伸

ナチス・ドイツ、ベルリンの壁、表現主義論争…現代ドイツを代表する詩人、その生涯を描いた初の本格的評伝!
追憶の抒情的自然詩は、ナチスの政治的抑圧やドイツ分断の悲劇により、いかなる変貌を遂げたのか。
激動の20 世紀ドイツの社会的・思想的背景のなかでフーヘルの作品を評価する。
(ISBN 9784861104817)

ペーター・フーヘル (Peter Huchel 1903-1981)
ベルリン生まれ。1925年より詩作活動を始めたが、ナチス時代に沈黙。
感受性の豊かな内面性の深い自然詩は、現代ドイツを代表する詩といわれている。
『詩集』(1948年) で国家賞受賞。他の作品に詩集『国道、国道』(1963年) 等がある。

日本図書館協会選定図書
「図書新聞」(2016/6/18号)に書評が掲載されました→「詩に関心をもつすべての人々に一読を勧めたい」(関口裕昭氏・明治大学教授)

目次|indexes

はじめに
第1章 幻の処女詩集

鮮やかなデビュー、資質の発見、故郷 マルク・ブランデンブルク
第2章 『詩集』
「少年の池」、ヨーロッパ悲しき1930年、白い鴉たち、敗戦と冷戦の間、「星の簗」…など
第3章 第二詩集『国道 国道』
『意味と形式』の出発、年代記「掟」、「献呈 エルンスト・ブロッホのために」、自然詩を起点に…など
第4章 それから
ベルリン、別れ
おわりに

著者|author

土屋洋二 ( つちや・ようじ)
1945 年、静岡県生まれ。京都大学大学院ドイツ語ドイツ文学専攻修了。愛知大学文学部教授。
主な翻訳に、ゲルハルト・シェーンべルナー編著『新版 黄色い星―ヨーロッパのユダヤ人迫害 1933‐1945』(共訳、松柏社、2004)などがある。

 

 

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ケニアへかけた虹の橋―30年の国際ボランティア活動

ケニアへかけた虹の橋

30年の国際ボランティア活動

  • NPO 法人「少年ケニヤの友」(編)/2016年2月
  • 1833円(本体)・四六判並製・286頁
  • 装丁・レイアウト:たけなみゆうこ

アフリカの子供たちを救え! 30年にわたる国際ボランティア活動の軌跡
組織立ち上げから運営にまつわるユニークなエピソードを紹介。
孤児院支援、医療検診、奨学金創設、洋裁指導、チャリティコンサート、「かまど」設置などの実践例のほか、国内でできる支援事例も掲載。NGO・NPO活動のヒント満載!
(ISBN 9784861104855)

日本図書館協会選定図書

目次|indexes

第1章 アフリカに魅せられて
第2章 NGO「少年ケニヤの友」を立ち上げる
第3章 孤児院を支援する
第4章 教育の灯りをともす
第5章 エイズ孤児をこれ以上増やさない
第6章 アフリカから環境を考える
第7章 日本の伝統文化を活かす
第8章 日本の中でできること

編者|editor

NPO 法人「少年ケニヤの友」
1985 年、岸田信高、岸田袈裟、松本めぐみ、八木宏子の4 人が発起人となりNGOを設立。
2004 年には、特定非営利活動法人として認証を得て、活動を大きく展開し、孤児およびエイズ孤児や、西ケニア地方の住民へ草の根レベルで様々な支援活動を行う。

 

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越境する哲学—体系と方法を求めて

越境する哲学

体系と方法を求めて

  • 村上勝三、東洋大学国際哲学研究センター(編)/2015年12月
  • 5500円(本体)・A5判並製・480頁
  • 装丁:矢萩多聞

学問分野の細分化が進む現代に必要な「思考」を探る
「方法」「体系」そして「翻訳」をキーワードに共有可能な知を展望する。
日・仏・独の研究者16 名による真摯な思索の軌跡。
(ISBN 9784861104787)

 

目次|indexes

第1部 普遍方法論の現在
第1章 存在論的無差別を絶つ【ジョスラン・ブノワ 大野岳史訳】
第2章 観念としての世界、実在する世界―哲学における「真のスキャンダル」をめぐって【エドゥアール・メール 大西克智訳】
第3章 方法としてのオートポイエーシス―体系とは異なる仕方で【河本英夫】
第4章 国際哲学研究の方法論をめぐって―「生活世界」を基盤にする国際哲学の方法【山口一郎】
第5章 現象学―間文化哲学の方法と道【ゲオルク・シュテンガー 稲垣諭訳】
第2部 方法による越境の試みとクロスセクションの技法
第6章 体系性と普遍性【村上勝三】
第7章 インド古代法の場合【沼田一郎】
第8章 中国古典文学の場合【坂井多穂子】
第9章 デカルト哲学の場合【村上勝三】
第10章 クロスセクションの技法【村上勝三】
第3部 発見の方法と翻訳の役割
第11章 移植、接ぎ木、異種交配―「実体」の迷路へ【中畑正志】
第12章 「思考」を翻訳することは可能か?―訳語としての「幸福」をめぐって【神崎繁】
第13章 三位一体論争におけるウーシアー/ヒュポスタシス概念の変容―東方カッパドキア教父を中心に【土橋茂樹】
第14章 中世イスラームにおける『諸学問の分類』と体系化の思想【竹下政孝】
第15章 西洋中世における神学の方法と体系化―ロンバルドゥス『命題集』への註解をめぐって【山内志朗】
第4部 理性の力と体系の取り戻し
第16章 ドイツ観念論における体系形成―近代哲学の超克に向けて【山口祐弘】
第17章 理由と経験―スピノザ『知性改善論』と方法【ピエール=フランソワ・モロー 渡辺博之訳】
第18章 デカルトにおける「方法」としての「マテーシス」―なぜ、今日、理性に踏み止まる力が求められるのか?【ドゥニ・カンブシュネル 大西克智訳】

 

編者|editor

村上勝三(むらかみ・かつぞ)
東洋大学教授。デカルト哲学。主な著書に『感覚する人とその物理学―デカルト研究3』(知泉書館、2009)、『知の存在と創造性』(知泉書館、2014)、『ポストフクシマの哲学』(編著、明石書店、2015)。

著者|author

ジョスラン・ブノワ、エドゥアール・メール、河本英夫、山口一郎、ゲオルグ・シュテンガー、村上勝三、沼田一郎、坂井多穂子、中畑正志、神崎繁、土橋茂樹、竹下政孝、山内志朗、山口祐弘、ピエール= フランソワ・モロー、ドゥニ・カンブシュネル(掲載順)

訳者|translator

大野岳史、大西克智、稲垣諭、渡辺博之

 

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T・S・エリオットの詩を解読する

T・S・エリオットの詩を解読する

  • 滝沢 博(著)/2015年12月
  • 2200円(本体)・四六判並製・172頁
  • 装丁:桂川潤

没後50年、エリオット作品を独自の観点から再考する
重層的な表現にこめられた精巧な仕掛けを“暗号”のように解読。
様々な角度から妥当性の高い読みを選び出す作業によって、新しいエリオット像が浮かびあがる。
(ISBN 9784861104763)

 

目次|indexes

第一部 解読の核心
第一章 Bliss stirred in B. Russell’s―「ゲロンチョン」
第二章 ナウシカはどこにいる―「直立するスウィーニー」
第二部 反ユダヤ主義と反金融資本主義
第三章 「ブライスタインの流儀」とは何か―「ベデカーを持ったバーバンク:葉巻を咥えたブライスタイン」
第四章 第二連の謎―「料理用卵」第三部 二つのスウィーニー詩
第五章 頭文字s とp の意味するもの―「エリオット氏の日曜朝のお勤め」
第六章 重層的な場面―「ナイチンゲールに囲まれたスウィーニー」
おわりに― 作者の意図を読む
あとがき

 

著者|author

滝沢博(たきざわ・ひろし)
1961 年生まれ。千葉県出身。中央大学文学部卒。高岡法科大学教授。日本T・S・エリオット協会会員。論文に「労働党政権誕生とT・S・エリオット」「T・S・エリオットと優生学」「なぜエリオットはローマ・カトリックにならなかったのか」など。

 

 

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思想家としての石橋湛山—人と時代

思想家としての石橋湛山

人と時代

  • 山口 正(著)/2015年12月
  • 3000円(本体)・四六判上製・414頁
  • 装丁:長田年伸

混迷の現代においてこそ省みられるべき、徹底した〈実践的自由思想家〉の全貌
『石橋湛山全集』の出版に携わり、湛山の多面性と東洋経済新報社史に精通する第一人者が論じる26編。
増田弘氏(石橋湛山研究学会会長)推薦!
「湛山の実像が「真実は細部に宿る」との信条をもって生き生きと描かれた好著」
(ISBN 9784861104725)
日本図書館協会選定図書

◆讀賣新聞(2016年1月17日)に書評が掲載されました。
評者は納富信留先生(慶應義塾大学文学部教授)です。
「日本が誇る哲人政治家」

◆「週刊東洋経済」(2016年2月20日)に紹介されました。

◆『自由思想』(2016年2月/第140号)に書評が掲載されました。
評者は浅川保氏(山梨平和ミュージアム―石橋湛山記念館理事長)です。
「『石橋湛山全集』編集者による、湛山研究の労作」

目次|indexes

はしがき
序章 石橋湛山の生涯
I 大正デモクラシーの思想的先導者
1    石橋湛山の「哲人政治」論
2    田中王堂の哲人主義
3    島村抱月の死と松井須磨子の自殺
4    石橋湛山と与謝野晶子
Ⅱ 「非帝国主義日本」の構想者
1    石橋湛山の大日本主義放棄論(異本)と三浦銕太郎の朝鮮自治論
①石橋湛山「日本は大日本主義を放棄す可し」
②三浦銕太郎「朝鮮に自治を与えよ」
2    石橋湛山の岩波茂雄への手紙
3    横手での石橋湛山と東洋経済
4    「婦選獲得同盟」七〇周年と石橋湛山
Ⅲ 激動する二〇世紀世界の洞察者
1    J・M・ケインズと石橋湛山
2    石橋湛山とケインズ(座談会)
3    ヒュー・バイアス『敵国日本』と「石橋=バイアス交驩報告」
4    英文誌の協力者シェーラー博士
Ⅳ 石橋湛山の思想とその評価
1    石橋湛山の自由主義とその歴史的評価
2    石橋湛山の真実とは
3   九条擁護論者、石橋湛山の平和思想
Ⅴ 石橋湛山研究の中から―書評と紹介
1    筒井清忠著『石橋湛山―一自由主義政治家の軌跡』
2    Liberalism in Modern Japan―Ishibashi Tanzan and His Teachers,1905-1960―, by Sharon H. Nolte(シャロン・ノルティ著『近代日本のリベラリズム―石橋湛山とその先師たち、一九〇五―一九六〇』)
3    姜克実著『石橋湛山の思想史的研究』
4    松尾尊兊著『民本主義と帝国主義』
5    川越良明著『横手時代の石橋湛山』
6    高橋哲哉著『靖国問題』
7    浅川保著『偉大な言論人・石橋湛山』
8    『石橋湛山全集』再刊と新第一六巻(補巻)について
付    松尾尊兊先生を憶う
終章 「現代を問う」思想家としての石橋湛山
初出一覧
あとがき
索引

 

著者|author

山口正(やまぐち・ただし)
1933 年、鳥取県生まれ。東京教育大学(現筑波大学)文学部哲学科卒業。1962 年、東洋経済新報社に入社後、石橋湛山全集編集部、東洋経済新報社百年史編纂室長等を経て1993 年退社。1997 年、石橋湛山記念財団評議員となり、機関誌『自由思想』編集に協力、現在に至る。

 

 

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